お嫁さん系親戚の女の子   作:黒須レイク

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男子大学生遊びに行く2

響子ちゃんと俺の乗ったバスは目的地である遊園地に到着した。入場ゲートを通りすぎて中に入る。いやあ遊園地楽しみだなあ。待ち合わせをしてたときは響子ちゃんを楽しませないとなんて思ってたけど今は楽しさの方が勝ってしまっている自分がいる。そんなことを考えながらふと響子ちゃんの方を見てみると響子ちゃんもこっちを見ていた。

 

「どうかした?」

 

響子ちゃんに話しかけてみる。

 

「いえ、なんだかお兄さん子供っぽくて♪」

 

響子ちゃんは楽しそうにしながら言う。えっ?今ワクワクしていた気持ちが漏れてた?確かによく友達とかには「ほんと感情豊かだよねー」とか言われるけど...俺ってそんなに顔に出やすいのかな?

 

「そんなに顔に出てた?」

 

「はい♪」

 

まじか、俺は昔よく遊んでもらった近所のお兄さんみたいなクールガイになるって決めたはずだったんだけどな。そんなこと言いながらもうすぐ21歳だけども。まあそんなことは今はいいか、せっかく遊園地に来たんだ楽しもう!もちろん響子ちゃんへのお礼が一番大事だけどね(自分に言い聞かせる)。響子ちゃんの方に向いて改めて宣言する。

 

「響子ちゃん!」

 

「はっはい!」

 

「今日は楽しもうね」

 

急に名前を呼んだからか響子ちゃんは驚いていたようだがそのあと笑顔で「はい!」と返してくれた。

 

 

 

 

 

園内を回りながら目についたアトラクションに入っていく。気が付くとお昼の時間になっていた。俺たちは芝生の上にブルーシートをひき響子ちゃんが作ってきてくれたお弁当を食べることにした。響子ちゃんがピクニックバスケットを開けてみると色とりどりな具材が入ったサンドウィッチといろいろなおかずが入っていた。

 

「おお!めっちゃおいしそう」

 

俺の言葉を聞いたからか響子ちゃんが恥ずかしそうにしながらお茶を準備してくれた。食べる準備ができたのでいただこう。

 

「「いただきます」」

 

俺が手に取ったのはベーコン、レタス、トマトの挟まった所謂BLTサンドだ。BLTサンドを口に運ぼうとしたときにふと視線を感じ見てみると響子ちゃんがこっちをじっと見ていた。少し食べづらい雰囲気だったがこんなおいしそうなものを食べない理由ももちろんないのでいただく。

 

「ど...どうですか?」

 

響子ちゃんが心配そうに聞いてきた。俺の答えは....

 

「えっ、なにこれ美味」

 

思わず素で返してしまった。気が付くと今手に持っていたBLTサンドがなくなっていた。

 

「響子ちゃん!これすごいおいしいよ!」

 

響子ちゃんに改めて感想を伝えて他のサンドウィッチも食べ始める。俺の感想に安心したのか心配そうな雰囲気はなくなり響子ちゃんも食べ始めた。

 

 

 

 

量も結構あったのだがいつも食べる量の倍は食べたのではないだろうか。

 

「ごちそうさまでした」

 

「ふふっ、お粗末様でした」

 

「本当おいしかったよ、響子ちゃん今日は改めてお弁当ありがとうね」

 

俺は響子ちゃんに感謝の気持ちを伝える。

 

「気にしないでください。私お料理も好きだし得意なんですよ♪」

 

響子ちゃんほんまいいお嫁さんになるなぁ。未来の響子ちゃんの旦那さんはこんな料理を毎日食べられるのか、羨ましすぎるぞ。

 

 

 

 

 

そのあと俺たちはゆったりと園内を回り気づけば夕方になっていた。途中に入った小動物コーナーで響子ちゃんがウサギと戯れてるのが可愛かったり遊園地のマスコットの絵を描くスペースでドヤ顔をしている響子ちゃんをつい撫でてしまったりしたがそれはまた次の機会に語ろうかな。それにしても完璧そうな響子ちゃんにも意外な感性があったんだなぁ。そして園内も暗くなってきて最後にどこに行こうかなと考えていたところ。

 

「お兄さん」

 

「どうしたの?」

 

「私最後にあれに乗りたいです。」

 

響子ちゃんが指をさしたのは夕日で輝いている観覧車だった。

 

「もちろんいいよ、じゃあ行こうか」

 

「はい!」

 

響子ちゃんと並んで歩きだす。観覧車に向かって歩いていると前から仲の良さそうな家族が前から歩いてきた。夫婦に子供二人の絵にかいたような家族だ。俺も将来あんな家庭を気づけたらいいななんて思ってしまう俺は結婚願望が強いのだろうか?子供かぁ。

 

「お兄さん…」

 

響子ちゃんが袖に掴まってくる。

 

「ちょっとこのままでもいいですか?」

 

響子ちゃんは顔を下に向けて聞いてきた。もしかしてさっきの家族を見て実家のことを思い出したのかもしれない。俺は黙って袖を差し出すことにした…。

 

 

 

 

観覧車の真下に着き並んでいるとついに俺たちの出番になった。観覧車に乗り込み向かい合うようににして席に座った。観覧車の扉を閉めてくれるおじさんが俺にがんばれよ!って言ってるかのような顔をしていたが響子ちゃんみたいないい子が俺のこと好きなわけないんだよなあ。観覧車も少し高くなったので話を切り出す。

 

「今日は楽しめたかな?あんまり上手くないエスコートで申し訳なかったけど」

 

「ぜっ全然そんなことないです!本当に楽しかったです♪」

 

「ありがとう!それならよかった」

 

響子ちゃんは今日を楽しんでくれたらしい。よかった。そのあと今日の思い出を2人で話していると観覧車は頂上にたどり着いた。

 

「わぁ、みてください。綺麗…」

 

「ほんとだ…」

 

観覧車からみた景色は夕日に染まっていてとても綺麗だった。

 

「あっ、あの!」

 

響子ちゃんが何かを言いたそうにしている。俺は黙って聞くことにした。

 

「今日は本当に楽しかったです!ありがとうございました!それで…あの……またお兄さんと一緒にお出かけしたいです。ダメですか…?」

 

ダメな訳ないじゃん。むしろこんな良い子と遊びにいくなんて俺の方から頼みたいくらいだよ。だから…

 

「もちろん!俺でよければいつでも!」

 

俺はそう答えた。

 

 

 

 

 

観覧車を降りたあと遊園地を出て響子ちゃんの最寄りの駅まで送った。結構遅くなってしまったので家まで送ろうとしたのだが響子ちゃんは

 

「いえいえ、そんなのお兄さんに申し訳ないですよ」

 

の一点張りだったので諦めた。少し、いやかなり心配だったけど響子ちゃんが大丈夫というなら大丈夫なのだろう。別れぎわに手を振って帰っていった響子ちゃんを見送り俺も帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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