〜サトシとヒカリ〜新たな旅路 0話プロローグ 作:お隣さんの庭は黄色
ここはカントー地方、マサラタウン。この地には歴史上、まだ誰も成し得たことのない「ポケモンマスター」を目指す少年がいる。名をサトシ。10歳の時に相棒のピカチュウと旅に出た。旅立ちの時から2年がたった。いまはもう12歳。立派な青少年である。そしてこれから起きることがサトシの人生の歯車を大きく変えようとしていた。
「ピィィカー!!ヂュゥゥゥ!!!」
「ぎゃぁぁぁ!!!」シューー…………
今日もマサラタウンには叫び声がこだまする。
どうやら今日も長い時間を共にしてきた相棒によって
この少年は強制的に夢の世界から引きずり出されたようだ。
「なにすんだよ!ピカチュウ!!」
「ピカ!!ピカチュピッカ!!(だって!!サトシがおきないんだもん!!)」
「でもっ!!」
「はいはーい、喧嘩はそこまで!」
「ママ、起こすにしても電撃はやりすぎだろ!!」
「まぁまぁ、元はと言えば遅く起きてくるのが悪いんだから。」
「むぅ。」
この会話からいつも1日が始まる。もはやこの家庭では恒例行事…といったほうがいいだろうか…。
「ところでサトシ、朝ごはんもう出来てるわよ。
はやくおりてきてらっしゃい。」
「わかった。」
ここで少年の親は部屋を出て行った。
「はーー……。起こしてくれるのは助かるんだけどちょっと乱暴なんだよなぁ。」
「ピカッ!?ピカチュピカピカピカちゅう!!(なんでよ!?こうなるまえにもいろんなことしてるけど
おきないのはそっちでしょサトシ!!)」どうやらこの少年はサトシというらしい。
「まぁいいや。ところで今何時だ?」
少年は部屋にかけてある時計をみる。もう10時を回ったところだ。
「げげっ!?もう10時すぎてんじゃん!!早く飯くおっーと!!」
その時だった。少年愛用の携帯端末が充電しながらメッセージがきたことを知らせてくれた。この端末はある地方を共に旅した女の子からもらったものだった。いまでもサトシは大切にしている。
「だれからかなぁー?」
少しの期待を胸に画面を見ると……
「んっ!?タケシっ!?」
メールを送ってきたのはタケシだった。
「タケシ……今なにやってんのかな…」
夢だったポケモンドクターになれたのだろうか。
そして今もまだお姉さんのナンパ癖はなおっていないのだろうか。そんなことを考えていると自然と笑みがこぼれた
そんな感じで思い出にふけっていると
「…………あっ!タケシへの返信打たなくちゃ!!!!」
タケシからのメールの内容はこんなものだった。
「サトシ!!久しぶりだな!実は…おれポケモンドクター見習いになったんだ!!この修行にたえきればおれははれてポケモンドクターさ!!そこで相談なんだがおれとまた一緒に旅をしてくれないか!?」
続いてサトシの返信
「おっ!!ついにポケモンドクターになれそうなんだな!!よかったじゃん!!それで!?また一緒に旅をしてくれんのか!?」
タケシ「あぁ!」
サトシ「よっしゃー!!そうと決まれば旅の準備だぁ!!…って何処の地方を、回るんだ!?」
タケシ「詳しいことは会って話そう。おれは今オーキド研究所にいる。」
サトシ「なら今から行くぜ」