カプセルエージェント   作:Re:2n

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※必ずお読み下さい
この小説で登場する組織、個人、団体、文言は実在の組織、個人、団体、文言と一切関係ありません。


プロローグ

 辺りへ爆発音が響いた。

 その数秒後、音源に近い石造りの建物の壁の一部が崩れ落ちた。

 これが彼らの日常である。

 

   ◆◇◆◇◆

 

 突然悲鳴が聞こえた。

 急いでその現場に向かったら、そこには誰も居らず、辺り一面に血が飛び散っていた。

 これが彼らの日常である。

 

   ◆◇◆◇◆

 

 身長7mに及ぶ虚ろな大鎧(デュラハン)が現れた。

 閃光弾(スタングレネード)で一瞬何も見えなくなったと思ったら、巨大な獣はただの肉塊と化していた。

 これが彼らの日常である。

 

   ◆◇◆◇◆

 

 広さ508haの広大な土地があった。

 一晩経ったらそこに巨大な都市が完成していた。

 これが彼らの日常である。

 

   ◆◇◆◇◆

 

 誰かがベンチで気持ち良く眠っていた。

 不良が襲い掛かって来ると寝返りながら急所に膝蹴りを叩き込み、不良を撃退した。

 これが彼らの日常である。

 

 

 お分かりいただけただろうか?

 

 

 『彼ら』の破天荒さが。

 『彼ら』の異常さが。

 『彼ら』の強さが。

 

 

 今日も彼らは破天荒で、異常で、しかし充実した日々を過ごしている。

 

   ◆◇◆◇◆

 

「おっはよー!」

 

 五月蝿い。

 

「おっはよー!!!」

 

 五月蝿い。

 

「おっはよーww」

 

 眠りについてからたった2時間で起こされる事の苦痛を辻村和麼(つじむらかずま)の耳元で叫んでいる少女は知らない。

 

「おっきろー!」

 

 遂に少女は和麼に飛び乗った。そして、

 

「おーきーろー! おーきーろー! はぁ~やーくーおーきーろー!!!」

 

 三三七拍子に合わせてかなり強めの腹パンを13発叩き込んだ。それには彼も耐えきれず、

 

「テメェーなにやってんだゴルァァ!!!」

 

 少女の腕を掴もうとして上体を起こす。すると、

 

「1分24秒。うん。新記録」

 

 プラチナブロンドの長髪を一本に三つ編みにした獣耳少女(身長142cm)、和泉果暖(いずみかのん)は長い腕を器用に体をくねらせて避けると、にんまりとiPhoneのストップウォッチを眺めながら言った。青髪、青い目のまあまあ背の高い和麼とは一応、兄妹の関係である(が、和麼はそれを認めていない)。

 和麼は自室を出て、無駄に長い螺旋階段を下り始めた。その後ろから果暖も付いてくる。

 三階ほど降りた先で木製の巨大な扉を開い

 

 

 外開きだった。

 

 

 ここで生活を始めて1週間経つのにまだ覚えていない。

 扉を引いて中に入った先はいつも通りの朝の風景だった。

 卵焼きを真っ黒に焦がしたボクっ娘(貧乳、背が高い、ショートヘア)の佐野柚玻(さのゆずは)

 ちくわ大明神(Android)に手を合わせて祈る4Bの鉛筆並みに顔が濃い巨漢、坂本倫太郎(さかもとりんたろう)

 それらをあきれた目で見ている金髪の男の娘、シルバン·スヴェン·ロザと「見た目はロリっ娘、中身は日本男児」幸村雫(ゆきむらみお)

 そんな4人には目もくれず談笑する赤髪の淫魔(サキュバス)、リリー·グリフィン·レーソンとスマホをタポタポ弄る黒髪、眼鏡、顔面偏差値50と特に特徴の無い鈴木(すずき)ミサキ。

 そして、常にスーツ、オールバックの公務員、高坂謙信(こうさかけんしん)

 高坂を除いて、ここにいる全員は、研究の為だけに作られた『人造人間(カプセルベビー)』だ。




年越す前に次話出します。
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