理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第93話 本物VS偽物

この洞穴の洞窟で2つの叫びが響く。

 

理 「いくぞ皆!」

 

全員「おぉ~~~!!!」

 

理偽「潰せ!野郎共!!」

 

全員「うぉーーー!!!」

 

2つの声が洞窟内に響きわたる本物と偽者がついに戦いを始めたのだ。

 

妖偽「死ねインチキ妖怪共が!!」

 

ゲン「インチキはお前らだ!列をなして一段撃

   ち方を用意!」

 

ガチャ!ガチャ!ガチャ!

 

妖偽「なんだありゃ?」

 

妖偽「あんなおもちゃで俺らに勝てると思うな!」

 

そう言いながら火縄銃の餌食になるために妖怪(偽)が襲い掛かる。そして、

 

ゲン「撃て!!」

 

ダン!ダン!ダン!

 

ゲンガイの号令と共に河童達が火縄銃を一斉に発砲する。火縄銃を甘く見ていた妖怪(偽)達は、

 

妖偽「腕が~!!」

 

妖偽「なんだよこれおもちゃの一発じゃないぞ!」

 

ゲン「二段撃ち方用意!」

 

そう言うと一列目が後ろに周り二列目が前に出て火縄銃を構える。

 

妖偽「ひっ!!」

 

ゲン「総大将達をバカにした罪だ撃て!!」

 

そしてゲンガイの合図によりまた発砲された雑魚妖怪(偽)達を殲滅するのも時間の問題だろう。そして風雅はというと、

 

風雅「偽物が……」

 

風偽「私が天魔だ……」

 

風雅「やれやれだな……」

 

自分を天魔と偽るこのはぐれ天狗に嫌気がさしていた。

 

風偽「ここで朽ち果てろ!」

 

風雅(偽)が自前の短刀で風雅に斬りかかるが、

 

ガキン!

 

風雅も方天画戟で迎え撃つ。

 

風雅「ほう……中々速いではないか?」

 

風偽「今のを迎え撃つだと!……ならば!」

 

そして天魔(偽)は後ろへと下がると、風雅を翻弄するように飛び回り始める。

 

風偽「これならみきれなまい!」

 

風雅「所詮は偽者が考えることか……」

 

風雅はそう思い方天画戟を構える。そしてとある場所にもうスピードで一気に飛んで突っ込んだ。

 

風雅「そこ!」

 

ザン!!

 

風偽「ガフ!な……なんで……」

 

風雅は天魔(偽)の次に移動する場所を予測してそこに向かって一気に投擲したのだ。これには天魔(偽)も予想していなかったため痛烈な方天画戟の一撃を受けてしまった。

 

風偽「まだだ……まだ速く……」

 

風 「そうかならこれでも速く移動出来るか?」

 

風雅は方天画戟が突き刺さっている天魔(偽)に一瞬で近づく。

 

風偽「はっ速い……!?」

 

だが近づいただけでは終わりではない。

 

風雅「移動できるものならやってみろ?」

 

その一言を言うと突然の超重力が天魔(偽)に襲いかかる。

 

風偽「ガッ!重い……重い!」

 

天魔(偽)が地面にめり込んでいく。風雅の能力『重力を操る程度の能力』を使い自身の周りの重力を重くして超重力空間にしたのだ。

 

風雅「これでは動けまい……そろそろ楽にして

   やる……」

 

そう言って風雅は背中に背負っている銃を重力で潰されている天魔(偽)に頭に銃口を突きつける。

 

風偽「嫌だ……死にたく…ない!」

 

風雅「終わりだ……」

 

バーーーン!!

 

風雅はその言葉と共に引き金を引き風雅(偽)の頭蓋骨に銃弾を発射して止めをさしたもうこれで風雅(偽)は何も言わないだろう。

 

風 「せめて我らの名を語らなければ

   良いものを……」

 

ただ風雅は呟いた。この勝負は風雅が勝利を飾ったのだった。次に紫はというと、

 

紫 「さて私も御師匠様に言われたことをしない

   とね♪」

 

そう言いながら紫は牢に近づき、

 

紫 「ふふっ♪では外までご案内♪」

 

紫はスキマを展開して牢に入っている人間もとい捕虜をスキマの中に入れた。

 

紫 「さてと後残りもやっちゃわないと♪」

 

そうして紫はまた別の牢に向かうのだった。そしてそれを見ていた晴明は、

 

晴明「嘘!人間達が!」

 

亜狛「大丈夫ですよ外に送っただけですから」

 

耶狛「うん!大丈夫だよ晴明ちゃん♪」

 

晴明「なんで妖怪が人間を助けるのよ……」

 

晴明はもう分からなかった。何故自分達の敵が自分達を人間を助けるのかを。一方で美須々は、

 

美 「おい偽者死ぬ覚悟はあるよな?」

 

ゴキ!ゴキ!

 

美偽 (;゚Д゚)

 

美須々はこれまでにないほど殺気を放つこれには美須々(偽)も驚いていてる……

 

美 「おら……こいよ?」

 

美偽「くっ殺ってやる!」

 

美須々(偽)は美須々に殴りかかるだが

 

美 「遅い!なんだその拳は!!」

 

ガン!!……パキン!

 

美偽「アガッ!あ……あ……!!」

 

美須々は自分に向かって来る美須々(偽)の拳を受ける前に美須々が強烈な蹴りを美須々(偽)の腹に当て抉る。すると蹴った音と(あばら)の骨が数本折れる音もした。これをくらった美須々(偽)は痛そうに腹を抱えている。

 

美 「おいおいこれなら私の息子や娘達の

   方が明らかに強いぞ?」

 

美偽「くっ!あっあぁ…………」

 

美 「なんとか言えよ嘘つき野郎!」

 

ガン!!

 

美偽「アガーーーー!!」

 

次に美須々は美須々(偽)の顔面(主に鼻)をぶん殴るこれも美須々(偽)にとっては強烈な一撃だ片腕で腹をもう片方で鼻を押さえている状態だ。

 

美 「こんどは足がお留守だ!」

 

バキン!

 

美偽「足が!私の足が!」

 

美須々はさらに追い打ちをかける美須々(偽)の右足に向かってローキックを当てて美須々(偽)の足をへし折る。

 

美 「ほうそんなに痛いか?ならもう楽にして

   やるよ」

 

ガシ!

 

美偽「あっあぁなっ何を!」

 

そう言って美須々は右手で美須々(偽)の頭を鷲掴みアインアンクローをしてそのまま右腕を挙げていく。だがあまりにも強い握力に、

 

ミシ!ミシ!ミシ!ミシ!

 

と、頭蓋骨から聞こえてはいけない音が響く。

 

美偽「いっ痛い!痛い!痛い!」

 

美 「安心しろ痛いの一瞬だ今お前の頭を

   粉砕してやる……」

 

美偽「へっ!」

 

美須々(偽)は最悪な想像が頭を過ったのだ。自分の骨を簡単に砕いた筋力で頭を粉砕される想像を、

 

美偽「嫌……嫌だ!ごめんなさい!ごめんな

   さい!死にたくない!」

 

美 「なぁ……」

 

美偽「えっ?!」

 

美 「謝るなら最初からやるな!!」

 

美偽「えっえ!ギャーーーー!!」

 

ゴキッ!!

 

美須々は美須々(偽)の頭蓋骨を粉砕して止めをさした。だが結果的に美須々は返り血を浴びた。

 

美 「たくよ…私の名を使おうなんざ一億年

   速いんだよ死んで出直せ!」

 

この勝負は美須々が勝利した。すると天魔が美須々のもとに駆け寄る。

 

風雅「美須々殿も終わったのですか?」

 

美 「おっ!天魔お前もか……」

 

風雅「はいですが随分派手にやりましたね」

 

美 「ハハハおかげで返り血浴びちまったわ」

 

風雅「本当に真っ赤ですね」

 

美 「まぁ~な」

 

と、会話をしているとゲンガイも駆け寄ってくる。

 

ゲン「御二方も終わったのですか?」

 

風雅「おやゲンガイ殿」

 

美 「河童じゃねえかそっちは終わらせたのか?」

 

ゲン「えぇこちらも片付きました他の河童達は

   紫様の手伝いに……」

 

美 「そうかなら理久兎の所に向かうぞお前ら……」

 

風雅「そうですね」

 

ゲン「分かりました」

 

そうして3人は理久兎の所に向かうのであった。そして肝心の理久兎の方では、

 

理偽「てめぇさえ居なければ!」

 

理 「まったくさっきから自分勝手でうるさい

   奴だな……」

 

理偽「てめぇを潰して俺が正真正銘の理久兎

   と認めさせてやる!」

 

理 「お前…自分が偽者って言ってるじゃん……」

 

やはり偽者という自覚はあるようだ。

 

理偽「あぁ!黙れ!黙れ!」

 

理 「はぁ…本当に面倒だなお前……」

 

理偽「このもやし野郎!」

 

理久兎(偽)がこん棒を振り上げて自分に振り下ろしてくる。

 

晴明「理桜…理久兎さん危ない!」

 

心配しているのか晴明の声も聞こえてきたが、

 

亜狛「大丈夫ですよ晴明さん」

 

耶狛「大丈夫♪大丈夫♪」

 

晴明「えっ?!」

 

亜狛「あのぐらいの一撃で倒れるならマスターは

   総大将なんてやってませんよ」

 

耶狛「うん♪それに耐えられなかったら今ごろ

   マスター死んでるしね」  

 

と、2人の従者からそんな声が聞こえてくる。

 

理 「簡単に言いやがって………」

 

だが亜狛と耶狛の言ったことはまさにその通りだ。こんな一撃で殺られるなら今ごろ勇義の三歩必殺や萃香の巨大化鉄拳はたまた美須々の一撃ををくらって死んでいる。

 

ジャキンッ!

 

そう理久兎からしてみれば赤子の手を捻るようなレベルだ。

 

晴明「なっ嘘でしょ!?」

 

理偽「なんだと俺のこん棒が!!」

 

理久兎はこん棒を振りおろす瞬間黒椿の目にも見えぬ一太刀をしてこん棒を切ったのだ。

 

理 「これぐらいで驚くなよ♪」

 

理偽「この化け物め!」

 

理 「アハハ君がそう思うならそう何だろうね

   お前んの中ではな?」

 

晴明「いや貴方は化け物を越えてるわよ……」

 

そんな化け物なんかではないしそれにそんな自分が強いと思ったことはない。すると理久兎(偽)が拳を構える。

 

理偽「こん棒がないなら殴り殺す!」

 

理 「お~お~脳筋♪脳筋♪」

 

理偽「こっこの野郎!」Σ( ̄皿 ̄;;

 

そう言って理久兎(偽)は構えたその豪腕を振るうが、

 

ヒュン!

 

理久兎(偽)の豪腕は空をきり理久兎は普通に避ける。

 

理 「へっぼ!おっと失礼無礼だった♪」

 

理偽「この野郎!!」(#`皿´)

 

理久兎(偽)は怒りでまともな考えも出来なさそうだ。だがこれが理久兎の考えた策でもあった。

 

理偽「てめぇの頭かち割ってやる!」

 

そう言って理久兎(偽)はもう一度理久兎に怒りをこめた豪腕を振るうが理久兎は今度は避ける動作をしようとしない、そうあくまで()()()()()はだ。

 

晴明「避けて!」

 

理偽「当たった!!」

 

理久兎(偽)はそう思っただが次の瞬間に気付く。

 

理偽「あれ!?何で当たらねぇんだよ!」

 

そう殴って理久兎に当てようしている。だが理久兎には当たらないそれどころか理久兎は避ける動作すらしていない。

 

理 「あっ!そうそういい忘れたけどこれ落

   とした物だよ♪」

 

そう言って自分の偽者にあるものを足元に投げ捨てて渡す。それは……

 

理偽「嘘……だ…ろ!!」

 

晴明(いつのまに!)

 

そうそれは理久兎(偽)自分自身の右腕だったのだ。それを確認した理久兎(偽)は自分の右腕を恐る恐る見る。だが現実は厳しかった。

 

理偽「うが~ー!俺の右腕が!!」

 

血飛沫を上げ叫ぶ。理久兎は避けてはいないただ黒椿を使って目に見えぬ一閃で理久兎(偽)腕を切り落としただけなのだ。理久兎(偽)は怒りに身を任せたばかりに周りを見えてはいなかった。それが腕を失う結果になったのだ。

 

理偽「てめぇ!!よくも俺の腕を!」

 

理久兎(偽)はもう一度理久兎を攻撃しようとしたが、

 

理 「残念だけどもう君の番は二度とないよ♪」

 

その一言と共に理久兎は黒椿で一瞬で左腕を切り落とす。

 

理偽「アガーーー!」

 

理 「そういえば君ここ村に住んでいる人間達にも

   そういうことしたんでしょ?」

 

理偽「それがどうしたんだよ!グッ!」

 

理 「なら自業自得だよね自分がやった事や報い

   はそれらは自分に必ず返ってくる良い事も

   悪いこともみんな平等にね………それがこの

   世の理だよ?」

 

理偽「何が言いたいんだよ!」

 

理 「だから君がどんなに惨たらしく死んでも

   誰も悲しまないよね?」

 

理偽「まさか!嫌だ!来るな!」

 

偽者は死を恐れ青い顔をする。そんな偽者を見た理久兎は人間からの意見を聞きたくなった。

 

理 「ねぇ晴明ちゃん?」

 

晴明「なっ何ですか……」

 

理 「君ならコイツどうする?」

 

理偽「女さっき悪かった!だから頼む!」

 

理久兎(偽)は晴明に死にたくはないがために必死に謝罪をするが、

 

晴明「そんな奴死んでも誰も悲まないわ!」

 

理偽「そっそんな……」

 

理 「ほらねそれに周りも見てみなよ」

 

理久兎にそう言われ理久兎(偽)は周りを見るそこには自分の部下達が無惨に殺され死体が幾つも転がっていた。

 

理偽「あぁ!あぁ~ーーー!!」

 

理 「君の我儘で死んだ人間達の気持ちや妖怪

   達の気持ちが分かる?どれほど悲しかっ

   たか……」

 

理偽「嫌だ!死にたくない!」

 

理 「だから君の我儘で死んでいった人間達の

   苦しみを少しでも味わいながら惨たらし

   く死ね!」

 

そう言って理久兎は空紅に手をかける。

 

理偽「止めろ止めてくれ!!」

 

理 「燃やし尽くせ空紅!!」

 

ザス!! グゥワーーー!!

 

そう言って理久兎は空紅で理久兎(偽)の心臓に突き刺すそれと同時に空紅の業火が理久兎(偽)を包み込む。

 

理偽「アガーーー!熱い!熱い!アガ!」

 

そして理久兎(偽)の悲鳴はきえたと同時に真っ黒の炭が残った。これによりこの戦いの勝者は理久兎となった。

 

理 「終わったな……」

 

そう呟きながら目を閉じて心の中で自分は呟く。

 

理 (この妖怪に殺された人間達そして恐怖に

  従った妖怪達仇は俺がとっただからせめ

  て安らかに眠ってくれ…)

 

この偽者のせいで死んでいった人間や妖怪達に聞こえているのかは分からないが心の中で語りかけた。それが唯一出来る供養だと思ったから。すると、

 

美 「お~い理久兎!!」

 

美寿々の声が聞こえ目を開ける。

 

理 「ん?おっ!お前らも終わったんだ」

 

風雅「えぇどうやら理久兎殿も終わったよう

   ですね」

 

理 「まぁ~な……」

 

ゲン「てことは相手の大将を討ち取ったなら!」

 

美 「あぁ!この戦いは私らの勝利だ!」

 

風雅「やはり嬉しいものだな」

 

理 「まぁ~ね♪」

 

紫 「御師匠様お疲れ様ですわ♪」

 

そして紫も自分に近づいて来た。

 

理 「紫ちゃんもお疲れ様ところで捕虜は?」

 

紫 「えぇ全員保護しましたよ♪今は河童達が

   応急手当をしている筈ですわ♪」

 

捕虜となっていた人間達もこれなら心配は無さそうだ。

 

理 「なら良かった♪」

 

美 「とりあえず大将!宴しようぜ!」

 

理 「分かったから落ち着けって」

 

風雅「アハハ美須々様は……」

 

ゲン「いつものことだね」

 

紫 「ふふっ♪」

 

理久兎達がそんな会話をしている一方で晴明達は、

 

晴明「大丈夫白虎?」

 

白虎「ガウ……」

 

散々とリンチされた白虎に近づく。

 

晴明「ごめんね私が不甲斐ないばかりに」

 

白虎「がルルル」

 

晴明「ありがとう戻っていいよ」

 

白虎「ガウ!」

 

そう言って白虎は元の札に戻した。すると亜狛と耶狛が駆け寄ってきた。

 

亜狛「今のが式神ですか?」

 

晴 「えぇそうね……後、ありがとうね」

 

と、自分を守ってくれた亜狛と耶狛にお礼を言う。

 

亜狛「いえ……気にしないでください」

 

耶狛「うん♪所でさねぇなんで2人共そんな

   辛気臭いの?」

 

晴明「いえそういうつもりは……」

 

亜狛「とりあえず晴明さんあっちに行きましょ

   うか?」

 

耶狛「行こうよ!晴明ちゃん♪」

 

晴明「あっちょっと引っ張らないで!」

 

こうして本物と偽物の戦いは幕を閉じたのだった。

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