ある昼下がりの午後の事。
理 「ふぅ~仕事も終わった……」
理久兎は何時もの日課になっている仕事を終わらせた役人の仕事はもう5年近く続けているとやはり嫌でもなれる。そして偽者達を倒してまだ1週間しか経っていない。
亜狛「マスターただいま帰りました」
耶狛「大福を買ってきたから一緒に食べよう!」
理 「おっお帰り亜狛帰ってきて早々悪いけど
お茶頼むよ……」
そう言うと亜狛は返事をする。
亜 「了解しました……」
そう言い亜狛はお茶をいれに台所へと向かう。そして耶狛は
耶狛「マスター早く大福食べようよ!」
理 「そう急かすなって……」
早く大福が食べたいのか耶狛が急かしながら言っていると、
亜狛「マスターお茶をお持ちしました」
亜狛がお茶を持ってきてくれた。
理 「ありがとうな亜狛」
亜狛「いえ……とりあえず早く大福食べませんか?
早く食べたいと耶狛がうるさくて……」
耶狛「大福食べたいよ~!」
バタ!バタ!バダ!
耶狛は今にもすぐに食べたいのか子供のように駄々をこねている。それを見た理久兎は笑いながら、
理 「ハハハ♪そうだね食べようか♪」
耶狛「やったー!」
耶狛は飛び起きてもうそれは大喜びだ、
亜狛「まったく耶狛は……」
3人がそう話しながら大福を食べようとしたその時だった。
? 「頼も~!」
理 「なんだ?」
亜狛「お客さんかな?」
お客が来たみたいだ。だがそれを聞いた耶狛はどす黒い殺気を放つ。
耶狛「マスターお客をぶちのめしに行っていい?」
耶狛は大福をお預けされてキレ始めている。こうなると本当に危険な状態だ。
理 「物騒なこと言うなよ亜狛、耶狛、お前らで
先に食べてていいぞ……」
耶狛「本当!わ~い!」
亜狛「すいませんマスターもお疲れなのに…」
理 「気にするな耶狛におあずけしすぎると
また犠牲者が出かねないからな……」
なお昔に犠牲者が出たのは言うまでもない。
亜狛「本当にすいません妹が……」
耶狛「お兄ちゃん!早く食べようよ!」
耶狛は亜狛を呼ぶそれを聞くと、
理 「食べてきなさい亜狛」
と、亜狛に行くように指示をする。
亜 「わかりました……」
そう言って亜狛と耶狛は大福を食べ始めた。
理 「さてと誰だろう……」
理久兎はそう思い門のところに向かい門を開ける。
ギィーーー!
扉が開けると男が立っていたそして理久兎は、
理 「どちらさま?」
と言うと男は喋り始める。
? 「あっ!ここに八弦理桜様はおらっしゃい
ますか?」
理 「俺がそうだよ」
? 「あっ!それは申し訳ございません!」
と、頭を下げて言ってくる
理 「いや気にするな所でで君は?」
不使「あっ!すいません私、藤原不比等様の
使いの者です」
どうやら不比等の使いのようだ。
理 「えっ!不比等の使い?それが俺に何の
ようだよ?」
何かしたのかと考える。恐らく1週間前の勝手な休暇届けに怒っているのだろうかと思うと、
不使「え~とですね……不比等様が今晩わが家で
共に飲まないかと……」
理 「あぁ!お誘いねそうだね……なら今晩
そちらに伺うと伝えてくれ♪」
どうやらお誘いのようだ。それなら良かったと思えた。
不使「分かりましたそれでら私共からは伝える
ことは無いのでこれにて」
そう言って不比等の使いは走っていった。
理 「ふぅなら今晩の晩飯は作らないで良いか
……ならもう先に掃除と洗濯もしないとな」
考え方がまるで主夫だ。
理 「そうと決まれば亜狛と耶狛にも
手伝わせるか」
そう言って理久兎は門を閉めて家の中に入っていったのだった。そして視点は変わりとある古い家で、
? 「はぁ~退屈ね……」
少女は暇をしていた。理由は何もすることが無いからだ。
? 「私の所に来る男達は殆どが求婚だし月
と大差変わりはないわね」
そして少女のもとには男達が常に日頃から求婚を求めそして貢ぎ物を飽きないほどに持ってくる。だが少女はそれが嫌だった。
? (早く永琳来ないかしら……)
自分の従者をただ待ち続けるのだった。