理 「やっぱり遠いな……ここからあそこまでは」
理久兎は輝夜姫の家から出てそのまま真っ直ぐ自分の拠点に帰ってきた所だそして今はもう昼だ。
理 「さぁ~てまずどうしようかな……」
そう言いながら理久兎は門の扉を開けると、
耶狛「晴明ちゃんパス!パス!」
亜狛「やらせないぞ!」
晴明「こんなの蹴鞠じゃな~い!」(。>д<)
紫 「フフフ♪頑張れ~♪」
こんな感じの、声が庭の方から聞こえてきた。
理 「あいつら……」
数週間前に理久兎は亜狛と耶狛に蹴鞠禁止と言ったのだが破ってまた蹴鞠をしているようだ。
理 「少し制裁を加えるか……」
そう言って理久兎は庭の方へ歩き出した
耶狛「晴明ちゃん!こっち!」
晴明「もうどうにでもなれ!」
バン!
そう言って晴明は耶狛に蹴鞠ボールをパスする。
亜狛「ここまで来たなら止めるまで!」
耶狛「お兄ちゃんに止めれるかな!」
そう言って耶狛は晴明からパスされた蹴鞠ボールをキャッチしてボールの植えに片足を置く。
亜狛「こい耶狛!お前のシュートを止めて
みせる!」
耶狛「そうこなくっちゃね!いくよ!」
耶狛は妖力を足にこめる
耶狛「いけ!狼達♪」
掛け声と共にボールを亜狛のゴールに向かってシュートするそして耶狛が蹴った蹴鞠ボールに狼の群れみたいなものも現れる。
亜狛「止めるんだ俺!うぉー~!空間殺法!」
亜狛がそう叫び自身の周りに箱形の線が引かれるそして手の形を手刀の形にしてそのまま一閃するそうするとその空間内だけ無数の斬撃が現れるそれはまるで全てを切り裂く嵐のようだそこに耶狛のシュートしたボールが入っていく、そしてその斬撃と狼の群れとでつばぜり合いが起こった
耶狛「いっけ~!」
亜狛「止まれ~!!」
晴諦め「何…この戦い……」
紫 「フフすごい戦いね♪」
そして、つばぜり合いの勝者は
パスン!
亜狛「止めたぜ!!」
耶狛「くっ!負けたか……」
亜狛が何とかボールを弾いてシュートを免れただがボールの勢いはまだ止まっていないそれどころかゴールとは別の位置に向かっている。
晴明「ちょっと!2人共ボールが!」
亜狛「不味い!もしこれで壁に穴を開けたら!」
耶狛「お仕置きされる!」
紫 「あら?誰か来て……不味いわ!ボールが
当たるわ!」
晴明「避けて!!」
だがこの4人は知らない入って来たのが、
ガシッ!!
ここの主人だということを。
理 「ほ~蹴鞠か……亜狛…耶狛♪」
そう理久兎だ顔は笑顔だが目は笑っていなかったそして飛んできたボールの勢いは手で握っただけで一瞬で消えたそしてそれを感じ取った亜狛と耶狛そして紫と晴明は体が震えた。
亜狛「まっマスター!」
耶狛「おおっお帰りなさい…」((( ;゚Д゚)))
晴狛「おっお邪魔しているわ……」
紫 「御師匠様が怖い……」
理 「お前ら言ったよな?2週間は蹴鞠禁止
って?」(#^ω^ )
理久兎が笑顔で亜狛と耶狛に言うと野生の勘が働いたのか、
亜狛「やっヤバイ!」
耶狛「お兄ちゃん逃げるよ!」
そのまま2人は逃げ出した。だがそれをただ黙って見ている理久兎ではない。
理 「仙術十八式瞬雷!」
理久兎は瞬雷を唱えるといっきに2人との距離を詰める。
ガシッ!!ガシッ!!
亜狛「えっ!」
耶狛「嘘!」
2人はそのまま頭を掴まれたのだ。その時間僅か1秒足らずだ。
理 「俺から逃げれると思うなよ?」
2人「ぎゃぁーーーーー!!」
そう言うと2人の絶叫がこだましたのだった。そして理久兎の鉄拳制裁を受けた2人は頭にコブが出来そこから煙を出していたがそれだけでは終わらず蓙巻きにされ木に吊るされたのだった。これをRPG風に言うと「BAD ENDボス級からは逃げられない」になった。そして2人の鉄拳制裁をした理久兎は笑顔で紫と晴明のもとに行く。
理 「いや~待たせたね♪」
晴明「いっ!いえ待ってなんていませんよ!」
紫 「えぇ!待ってなんかいないわ!」
2人は今の光景を目の当たりにして若干ひいたようだ。
理 「そう言ってくれると助かるよ」
晴明「所で理久兎さんあの2人は何で……」
理 「あぁそれは……」
理久兎は2人に亜狛と耶狛が壁を破壊して蹴鞠禁止のことを説明をした。それには晴明は苦笑いをして紫はクスクスと笑っていた。
晴明「そういうことだったのね」
紫 「ふふっ♪やんちゃね♪」
と、そんな話をしていると晴明は何を思ったのか、
晴明「所で理久兎さんと紫さんに聞きたい
ことがあるんだけど……」
晴明が1週間前の村人達につて質問をしてきた。どうやら前に理久兎(偽)が監禁していた人間達のその後が気になるようだそれについて紫は話す。
紫 「全員あの村に帰したわそれと妖怪の
骸も掃除したから大丈夫よ♪」
どうやら現在は普通に生活をしているみたいだ。それを聞いた晴明はホッとしていた。
晴明「良かった~前から気になっててて」
理 「優しいな晴明は……」
晴明にそう言うと晴明はキョトンとした顔をして、
晴明「私より理久兎さんの方が優しいですよ」
紫 「晴明は兎も角御師匠様は優しいわ」
理 「優し…いか……」
理久兎は昔から今にかけて振り返ってきた自分がやってきたのは優しさなんかではなく自分自身の自己満足ではないかと最近になって考えていた。するとそれを見ていた紫は自分に話しかけてくる。
紫 「御師匠様?」
理 「んっ?あぁ悪いなそうだ俺も2人に
聞きたいんだけど…」
2人にあることが聞きたかったのでそれを聞いてみることにした。
紫 「なんでしょうか?」
晴 「何を?」
2人はそれに答えてくれるようなので理久兎は聞きたいことそれは花妖怪について聞くことにした。
理 「花妖怪って知ってる?」
それを聞いた晴明はとても驚き紫は真剣な面持ちとなった。
晴 !!
紫 「御師匠様どこでそれを?」
理 「ん?なら今どんな状況か説明するよ」
理久兎は再び現在の状態について説明をした。
紫 「なるほど……」
晴明「理久兎さんならせめて忠告させて
頂きます」
理 (・_・?)?
晴 「彼女はとても危険いえ最悪レベルです…」
紫 「えぇ妖怪達の中でも恐れられているわ」
どうやら花妖怪は少しどころか滅茶苦茶ヤバイみたいだ。
理 「おいおい輝夜姫もこんなジジイに無理
難題をおしつけるよねぇ」
晴 「いや!理久兎さんまだ若いわよ!」
紫 「えぇまだ生き生きとしていて若いですよ」
どうやらまだ若々しく見えるみたいだ。
理 「ハハハ♪嬉しいことを言ってくれるね」
そう言ってはいるが内心は、
理 (俺の年齢軽く億越えなのにな……)
そう思っていた。なので全然若くはない。
紫 「いつ向かうのですか?」
向かう日にちを聞いてくると理久兎はそれに答える。
理 「明日にでも向かおうかとね♪」
理久兎がそう言うと今度は晴明が喋り出す。
晴明「そう……ならもうひとつ言っておくわ
理久兎さん」
理 「なんだい?」
それについて晴明に聞くとそれについて喋り始める
晴明「その花妖怪の花畑付近でまた不審な妖怪
がいるのそれにも気をつけて」
紫 「確かその妖怪この辺じゃ見ない姿をして
いるって聞いたわねそれで偶然生き残っ
た妖怪は確かこう言ったわね」
理 「なんて?」
紫 「闇が襲ってくるだったかしら?」
それを聞いた理久兎は花妖怪とその闇の食人妖怪について心にとどめておくことにしそれを話してくれた紫と晴明にお礼を言う。
理 「なるほどご忠告をありがとう肝に命
じておくよ2人共そうだ2人共せっかく
ここにいるんだ飯食ってきなよ」
紫 「あら!久々に御師匠様の料理が
食べれるわね!」
晴明「お酒もお願いね♪」
理 「はいはいわかったよ♪」
こうして今日1日は過ぎたのであった、そして木に蓙巻きにされ吊るされた亜狛と耶狛が解放されたのは数時間後の夕方頃だったそうだ。