理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第102話 おつかいと食人

日差しが当たる花畑。そこでは、

 

幽香「ねぇ1ついいかしら………」

 

理 「なんだい?」

 

今、理久兎は幽香との戦いに勝利しお互いに武器は納刀している状態だ。

 

幽香「貴方いったい何物のかしら?普通に妖力や

   霊力を使い慣れていたしこれで人間なんて  

   言ったら洒落にならないわよ?」

 

理 「ハハハ♪そうだね…まぁ君らには近い存在

   かな?」

 

幽香「やっぱり……」

 

理久兎と幽香がそんな会話をしている先には、

 

耶狛「蝶々だ!待て♪待て♪」

 

亜狛「おい耶狛ちょっと待てって!」

 

観戦し終えて耶狛は花畑にいる蝶々を追いかけ回し亜狛はそんな耶狛を止めようと耶狛を追いかけていた。

 

幽香「なんか貴方の従者呑気ね……」

 

理 「まぁそこが良い所なんだよ…きっと……」

 

幽香「あっそうだ!所で貴方達は何しにここまで

   来たのかしら?」

 

理 「あっそうだった実は幽香に少しお願い

   したいことがあるんだけどいいか?」

 

幽香「なにかしら?」

 

理 「そこに咲いている花の種がほしいんだけど」

 

理久兎は黄色い花現代で言うと向日葵をさした。

 

幽香「あぁあの花ね良いわよ久々にいい戦いが

   出来たからそのお礼にあげるわ少し待っ

   ていて頂戴ね」

 

そう言うと幽香は種を取りに戻っていった。

 

理 「ようやくお使いが完了かな……」

 

やっとこれでお使いが終わった。だが内心では、

 

理 (でも多分輝夜姫のところで近いうち何か

   が起こるな……念には念をいれておくか)

 

そう先の先を考えた理久兎は行動に移すことにした。

 

理 「亜狛!耶狛!」

 

亜狛と耶狛を呼び出す。

 

亜狛「うん?マスター何ですか?」

 

耶狛「何?マスター?」

 

理 「君らに少しおつかいを出すよ」

 

亜狛「おつかいの内容は?」

 

おつかいの内容を聞かれ手を顎に置くと、

 

理 「そうだな……どこか視界が悪くて身を隠す

   にはうってつけの場所を探してきてくれ」

 

耶狛「何で?」(・_・?)?

 

理 「少し念には念をいれようとね♪」

 

亜狛「はっはぁ~?」

 

理 「で…見つけしだい俺にそこの場所を伝え

   てくれ♪」

 

そこで普段は意見が思い付かない耶狛が疑問に思うことがあったそれは、

 

耶 「あれ?マスターはどうやって帰るの?」

 

そう2人が居なくてどうやって帰るのかが分からなかったので理久兎に聞くと、

 

亜狛「言われてみれば私共がいないとマスター

   都までどう帰るのですか?」

 

理 「うん?それは飛んで帰る予定でいるよ」

 

ここから帰ろうとすれば帰れない距離ではない。

 

亜狛「そうですか……わかりましたマスターの

   その司令を謹んでお受けいたします」

 

耶狛「了解だよマスター♪」

 

理 「じゃ頼んだよ♪」

 

亜狛「では私共は先に失礼します」

 

耶狛「行ってくるねマスター♪」

 

そう言って亜狛と耶狛は裂け目を開けてそこに飛び込むと裂け目は消えた。

 

理 「さて幽香はいつ来るかな」

 

そう言って数分後、

 

幽香「ごめんなさいね待たせてしまって」

 

そう言って幽香さんがやって来る。

 

理 「いや大丈夫だよ」

 

幽香「そう……あら?貴方の従者は?」

 

幽香が周りを見渡すと先程までいた従者がいないことに気がつく。

 

理 「あぁあの2人は少し野暮用で席を外した

   よ♪」

 

幽香「そう……後これを渡す前に聞きたい事が

   あるわ……」

 

理 「何?」

 

聞きたい事とは何だと思っていると、

 

幽香「貴方本当に何物なの?」

 

理 「アハハそうだね…‥なら俺の本名を言うよ

   俺の本名は理久兎………深常理久兎だよろ

   しくな♪」

 

理久兎が自身の省略名を述べると幽香はもしやと思い理久兎にまた質問をしてきた。

 

幽香「理久兎……まさかあの理久兎?」

 

理 「多分それであってるよ♪」

 

幽香「噂で聞いたことがあるわ確か妖怪総大将

   深常理久兎………鬼や天狗そして河童など

   色々な妖怪達が集まる百鬼夜行を作った

   妖怪だったわよね?」

 

理 「合ってるね♪」

 

幽香「まさかその妖怪に出会えるなんてね通り

   で強い訳ね………あれ?でも確か百鬼夜行

   って色々と悪事を働いて今から1週間前

   に陰陽師に潰されなかったかしら?」

 

幽香がそう言うと理久兎はそれについて答える。

 

理 「あぁあれね………あれは俺らの偽物達だよ

   ………それを俺らが完膚なきまでに潰して

   陰陽師に手柄をあげたんだよ」

 

幽香「あら?そうだったの……」

 

理 「ハハハ♪困っちゃうよね……」

 

幽香「なんか御愁傷様……」

 

と、フォローまでくれた。意外にも幽香は優しいと思った。

 

理 「うん……さてとそろそろ俺も行くよ」

 

幽香「あら?もう行っちゃうのね……」

 

理 「まぁね……そうだいつか遊びにおいでよ

   その時は茶菓子とお茶ぐらいは出すよ」

 

幽香「あらそれは嬉しいわね♪場所は?」

 

理 「今の俺の住みかは都の○○○ー△△△

   だよ♪」

 

自身の現在の住所を教える。

 

幽香「フフフ♪そうねまぁ暇な時に行かせて

   もらうわね」

 

理 「そうか…何時でもどうぞ」( =^ω^)

 

幽香「えぇその時はお願いね♪後これもね」

 

そう言って幽香は理久兎に種を渡す。

 

理 「ありがとうね」

 

幽香「フフフ♪気にしないで♪」

 

理 「ハハ♪じゃ俺はそろそろね」

 

幽香「えぇさようなら♪」

 

そう言って理久兎は向日葵畑から立ち去りまた静かになった。

 

幽香(フフフ♪面白い妖怪ね♪)

 

幽香はそう思って花畑を歩きだした。そして理久兎は、

 

理 「さて輝夜姫のおつかいも終わったし都に

   向かうかな……」

 

そう言って理久兎は歩き出すのだが、

 

理 「うん?周りが暗くなった?」

 

そう自分の周りが急に暗くなったのだ。まだ昼で明るい筈なのにだ。薄暗い森でも少しは日の光が当たるからまだ明るい筈なのに日の光りも感じないのだ。まるで夜の闇のようだしかも視界が悪すぎるやっと前が見れるぐらいだ。

 

理 (待てよ確か晴明と紫が言ってたなここ最近

   食人妖怪が出没するって……なるほど次の

   標的は俺ってわけか……」

 

そう理久兎の考えたことはあっている。その食人妖怪が次に狙った標的は理久兎なのだ。そしてその食人妖怪が姿を現した。

 

? 「ねぇ貴方は食べていい人種かしら?」

 

その妖怪は紫よりも髪が黄色で服は真っ黒な服を着ている何よりも目立つのはその頭の上にある黒輪とその真っ黒い翼だ。

 

理 「そうだね俺を食べたいなら俺を殺せ

   たらね?」

 

? 「そう……なら存分に殺してあげるわ!」

 

そう言って食人妖怪はどこからともなく黒い剣を出して理久兎に斬りかかるのだった。


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