理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第109話 物件の下見

丁度お昼ぐらいの時刻となる。

 

理 「ほんじゃ行くよ2人共♪」

 

理久兎達は昼食を終えて今から亜狛と耶狛が見つけた場所の下見に行くところだ。

 

亜狛「了解ですマスター」

 

耶狛「あれ?お兄ちゃんルーミアちゃんは?」

 

亜狛「そう言えばいないな……」

 

亜狛と耶狛がルーミアが居ないことに気がつく。ルーミアがいない理由を話す。

 

理 「あぁルーミアなら飯食って布団に

   入ったよ」

 

亜狛「えっこの時間から寝てるんですか!?」

 

耶狛「え~ルーミアちゃん来ないの~」(´・ω・)

 

理 「まぁ~普段やっていないことをした

   から疲れたんだろ……」( -。-)

 

言ったとおりルーミアは普段はしない掃除などをやったのだ。しかも大量にそれは疲れて当たり前だ。

 

理 「まぁ留守番はルーミアに任せて俺らは

   下見に行くよ」

 

耶狛「はぁ~ルーミアちゃんともっとお話

   したかったな……」

 

亜狛「耶狛帰ったら話せばいいだろ今は

   仕事に集中だ」

 

耶狛「わかったよお兄ちゃん……」

 

理 「ハハ♪そうしょげるな耶狛」

 

しょげてる耶狛をとりあえずは元気づける。大体はすぐに機嫌は治ってしまう。

 

耶狛「うん……そうだよねマスター!」

 

理 「そんじゃ2人共その場所に繋げてくれ」

 

亜狛「了解マスター」

 

耶狛「うん!」

 

2人は力を合わせて空間に裂け目を作る、するとその裂け目に写る景色は大和らしい景色が広がった。

 

理 「ほう竹林か……」

 

そう読者様の大半が予想したであろう竹林だ。

 

亜狛「空間は繋げました」

 

耶狛「もう通れるよマスター」

 

理 「よしじゃ~行くよ!」

 

そう言って理久兎達はその空間の裂け目に入って行くのだった。

 

神様、神使移動中……

 

竹林の中で空間に裂け目ができそこから3人の男女もとい理久兎達が降り立つ。

 

理 「着いたな……」

 

亜狛「えぇ着きましたね」

 

耶狛「どこを見ても竹ばっかりだね……」

 

理 「そりゃまぁ竹林だからな……」

 

そう会話をしていると耶狛は楽しそうに駆け出す。そして後ろを振り向く。

 

耶狛「お兄ちゃんマスターこっちだよ!」

 

亜狛「あぁそれもそうだなマスターこっちに

   来てください」

 

理 「うん?なんだ……」

 

亜狛と耶狛に案内されながら理久兎は竹林を歩くのだった。そしてそこら数分後、

 

亜 「マスターに見せたいのはこれなん

   ですが……」

 

耶 「マスターどう?」

 

理 「ほお~ここ屋敷まで建ってるんだ……」

 

古くボロボロで少し廃墟的な感じをかもしだしている屋敷だ。都にある理久兎の屋敷よりは小さいがそれでも中々立派な屋敷だ。これを見た答えは、

 

理 「合格だ2人共!」

 

亜狛「本当ですか!?」

 

耶狛「マスター何でこんなボロボロなのに合格

   なのかその理由をお願いできる?」

 

耶狛にそう言われた理久兎は合格の理由を語り始める。

 

理 「理由としては3つある1つはまずここは

   都よりこの大分離れているしなにより竹

   林は相手の視界を遮るのに適しているか

   ら♪」

 

1つ目としては隠居するに当たっては好条件だったと言うことだ。そこはお願いした通りだ。

   

亜狛「えぇそこはマスターの言われた条件を

   頼りに探しましたからね」

 

耶狛「うん♪」

 

理 「次に2つ目は夏はこの竹林の葉で日光を

   少し遮断できるから他と比べると涼しい

   そして木とは違って細いから風通しやら

   もとても良いそれでいて冬は竹を伐って

   薪の代わりとして燃やせば暖をとる事も

   可能ということだ♪」

 

2つ目としては居心地がとても良いという事。ここでなら何年後でも生活が出来そうだ。

 

亜狛「言われてみると少し涼しいですね」

 

耶狛「そうだねお兄ちゃん……」   

 

理 「そして最後の3つ目はもう住んで下さいと

   言わんばかりに家が建っているから建築費

   が浮く!これが俺の理由だ!」

 

ここだけの話だが自身の家は元の悪政を働こうとした者とその家族が住んでいた場所だ。そのため建築費は浮いているしなおかつお金がかからないのは本当に魅力的なのだ。

 

亜狛「まっマスターさっきから凄く暑く語り

   ますね……」

 

耶狛「うん…しかも最後の方は特に……」

 

理久兎がこう語る理由は妖怪の山にある自分の家はケチをつけるのではないが狭い、暑い、寒いの三拍子だ。そのせいか家のことは意外にうるさいのだ。

 

理 「そういえば2人共中に家具はあるの?」

 

亜狛「えっ?!いや…そこまでは見てませんね」

 

耶狛「私も見てないよマスター……」

 

理 「そうか……どれ少し中を確認してくるか」

 

そう言いながら家具がないかと思い屋敷の中に侵入した。

 

亜狛「ちょっ!マスター待ってください!」

 

耶狛「お兄ちゃん!マスター!待って!!」

 

その後を追って亜狛と耶狛も家に侵入した。すると理久兎達から若干離れている場所では、

 

? 「彼奴誰ウサ?」

 

理久兎達が屋敷の中に入って行くのを見ていた何匹かの生物達がいたのを理久兎達は知るよしもしなかった。


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