理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第110話 別荘ならありかもしれない

理 「家具もしっかり残ってるし掃除をすれば

   まだ使えるな」

 

理久兎は屋敷内を物色して使えそうな家具が残っているのを知った。

 

理 「本当に2人共良い仕事したよ!」

 

亜狛「そうですか?」

 

耶狛「マスターに誉められた♪」(*≧∇≦)

 

誉められた耶狛の気分はもう絶好調だ。

 

理 「本当に良い場所だよねもし保険の意味が

   無くなったら妖怪の山からここに引っ越

   そうかな……」

 

亜狛「えっ?何でですか?」

 

理 「だって広さも丁度良い夏は涼しい冬は

   竹を薪の代わりにすれば暖かいそれで

   いて家具は残っているから掃除を徹底

   すればリサイクルも可能本当にここに

   住みたいぐらいだよ」

 

もうここが気に入った。本当に保険の意味がなくなったら住みたいとまで考えた。

 

耶狛「う~んでも私は今の家でもいいかな?」

 

理 「ん?どうしてだ?」

 

そう聞くと耶狛はそれに答える。

 

耶狛「だって私はお兄ちゃんと肩を並べながら

   くっついて布団で寝たいな~それにあの

   庶民的な感じの家が落ち着くし……」

 

亜狛「やっ耶狛……」(///__///)

 

ここで悲報だ。耶狛のブラコンは現在も悪化中だ。

 

理 「ほう………まぁ確かにあそこはあそこで

   良いところもあるか……居間から厨房に

   近いし……」

 

今の耶狛の意見には納得してしまうしかない。最初は気に入らなくても住めば都だ。

 

理 「まっそれに紫ちゃん達に何かあった

   時にはすぐに行けるしなあそこなら」

 

亜狛「それもそうですね……」

 

耶狛「うん!そうだよマスター!」

 

理 「やれやれ今回は耶狛に負けたな……」

 

亜狛「マスター時間は大丈夫ですか?」

 

耶狛「あっ!もう夕方だよマスター」

 

理 「えっ?」

 

そう言われ理久兎は縁側に出て外に顔を覗かせると綺麗な夕日が竹の景色と合わさり見事な景色が広がっていた。

 

理 「ありゃま…ならそろそろ帰るかルーミア

   も何しでかすか分からんし亜狛、耶狛あ 

   っちに繋いでくれ」

 

亜狛「了解ですマスター」

 

耶狛「了解だよ!マスター」

 

そう言って2人は裂け目を作り出す。その最中だが頭の中では、

 

理 (家にはしないけど別荘ならありかな……)

 

と、考える。やはりまだ諦めてきれない。

 

亜狛「マスター繋ぎました」

 

耶狛「こっちも大丈夫だよ!」

 

理 「よし帰るか!」

 

亜狛「えぇ帰りましょう」

 

耶狛「なら飛び込め~!」

 

そう言って3人は亜狛と耶狛の力で出来た裂け目に入っていった。そして理久兎達が帰ったすぐ後

 

? 「あれ?確か……ここにさっきの男達がきた

   ような気がするのにな……もう少し探して

   みよ!行くよみんな!」

 

そう言って1人の少女と無数にいる小さい生物達は消えた理久兎達を探すのだった。そして理久兎達の視点に戻す

 

亜狛の能力で出来た裂け目が現れそこから理久兎達が現れる。

 

理 「う~んやっぱりここは少し暑いね……」

 

亜狛「まぁ~あっちは日陰が多いですしね」

 

狛 「あっ!マスター今日の晩御飯は?」

 

理 「あっそういえば考えてないな……

   何にしようかな……」

 

そう言いながら理久兎達が歩いていくと、

 

ル 「はぁ~はぁ~はぁ~」

 

漆黒の剣を構えたルーミア背中を向けて息をきらしながら立っていた。

 

理 「あれ?何でルーミアがこの時間に外に

   出てるんだ?」

 

理久兎が疑問に思った理由は個々に住まわせる代わりに能力を使うなといってあるはずのルーミアがこの時間帯に外に出ているのはおかしいからだ。

 

亜狛「何でルーミアさんが?」

 

理久兎と亜狛が考えていると

 

耶 「ルーミアちゃん!何してるの!」

 

耶狛が大声でルーミアに届くように声をかける。するとルーミアは大きな声で叫ぶ。

 

ル 「来ちゃダメ!」

 

亜狛「うん?何でダメなんでしょうか……」

 

耶狛「ダメと言われると……」

 

理 「凄く気になるな行くよ♪」

 

耶狛「おぉ~ー!」("⌒∇⌒")

 

そう言いながら理久兎と耶狛はルーミアのもとに走り出す。

 

亜狛「マスター!耶狛!」

 

亜狛はそんな常識はずれな2人を追いかける。

 

理 「ルーミアなにやって……!?」

 

亜狛「嘘だろ!」

 

耶狛「なっ大丈夫ルーミアちゃん!!」

 

理久兎はルーミアの腕から血が垂れているのと服がボロボロになっているのに気づく。それ所か周りの庭や屋敷も荒れ放題だ。

 

理 「おいルーミアその傷は!」

 

理久兎が心配していると、

 

? 「あら?理久兎…何しているの?」

 

理 「あれ?この声どこかで……」

 

理久兎がその声を聞いて顔をあげるとそこにいたのは、

 

幽香「やっぱり理久兎じゃないそれにその顔

   どうしたの?」

 

目の前にいたのはルーミアと同じく服がボロボロになった風見幽香だった。


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