理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第113話 少し静になりました

家の修復が終わってから1週間が経過した。家と庭の修復作業が終わった後、鬼達は自分があげたお土産の酒を持ってご機嫌にスキマで帰っていった。そしてその翌日には体と顔に巻いていた包帯を外した。顔の傷は一文字傷になったが目は見えているから問題ない。そして今現在の時刻午前5時で俺は何をしているかというと、

 

理 「ふぅ~はっ!」

 

カタン!

 

久々の薪割りをしている懐かしの手刀をして、

 

理 「これで300!」

 

ここ最近は仕事をしているせいか修行をまた怠ったと感じこういう風に体を朝早くの段階からやり始めたのだぶっちゃけルーミアのあれは正直、目の戦い方にとらわれすぎた。だから個人的には目隠しをして心眼の修行をしたいと思っているんだがやる暇がない。

 

理 (これで風呂に使う薪は確保したから後は)

 

そう考えていると…

 

幽香「あら?理久兎起きてたの?」

 

何故かわかはないが幽香が俺に向かって歩いてくる

 

理 「うん?あぁいつもこの時間には起きてるよ

   それより幽香はなぜこの時間に?」

 

幽香「とりあえず1週間ほどお世話になった

   からそろそろ身支度をね♪」

 

ここだけの話だが幽香は7泊8日で俺の家に泊まっていたのだ。つまりそろそろ帰ろうという事だろう。

 

理 「ほうそうか……どうだった?」

 

幽香「何が?」

 

理 「俺達の暮らしというかなんというか……」

 

理久兎は幽香に自分達の生活を見ての感想を聞いてみる。

 

幽香「そうね……なんというか人間臭い妖怪ね

   貴方は……」

 

幽香はそういうが理久兎の内心は、

 

理 (いや俺妖怪じゃなくて神の部類

   なんだけど……)

 

神だがそれは言わないように心に押し込む。

 

幽香「それから貴方の従者たち中々面白いわ♪」

 

理 「そうか?俺はよく分からんが……」

 

幽香「フフ♪貴方は良い従者を持ったわね♪」

 

理 「アハハまぁ…ね…あの2人は俺が気に

   入ったから従者にしたしね」

 

幽香「そう♪」

 

理 「飯は食ってかなくていいのか?」

 

と、理久兎が聞くと幽香は笑顔でそれに答える。

 

幽香「大丈夫よ♪」

 

理 「そうかい」

 

幽香「さて私もそろそろ行くわね」

 

理 「あぁそれと幽香……」

 

幽香「ん?何かしら?」

 

理 「虐殺するのも程々にな……」

 

つまりやり過ぎるのは注意と言うと幽香も、

 

幽香「御忠告ありがとう♪そういう貴方も誰

   これ構わずに情けを掛けすぎて死なな

   いようにね♪死んだら私の楽しみがな

   くなってしまうから♪」

 

理 「ハハ♪心に刻んでおくよ」

 

幽香「フフ♪おっと日が出始めてきたわね私は

   もう行くわ貴方の従者達によろしくね」

 

理 「あぁまた遊びに来なよ」

 

幽香「えぇそうさせてもらうわそれじゃ~ね」

 

そう言って幽香は空に向かって飛んでいった。

 

理 「さて俺も朝飯を作るか……その前にこの

   薪をまとめておくか」

 

そう言って理久兎は薪を簡単にまとめてから厨房に向かい朝食を作り始めた。数時間後……亜狛、耶狛、ルーミアが寝ている部屋では、

 

チュンチュンチュンチュン

 

鳥の声がさえずる音が聞こえるそれに答えるように

 

亜狛「う~んはぁ~」

 

まず先に亜狛が起き出した。

 

亜狛「もう朝か……お~い耶狛起きろ朝だぞ……」

 

そう言って何時ものように自分の布団に潜り込んで一緒に寝てくる耶狛を起こす。

 

耶狛「う~んもう朝……」

 

そして耶狛も目を擦りながら起き出す。

 

亜狛「ルーミアさんも起きてください……」

 

ル 「ふぁ~もう少し……」

 

亜狛「ダメですほら行きますよ……」

 

ル 「わかったわよ……」

 

そう言ってルーミアは布団から出る。

 

亜狛「ほら耶狛も起きる……」

 

耶狛「うん…わかったよお兄ちゃん……」

 

耶狛も眠たそうに布団から出る。

 

亜狛「さてマスターが朝飯を作ってくれている

   はずだから行くよ……」

 

耶狛「おぉ~ーーー……」(/_-)

 

ル 「なら行きましょう……」

 

3人は何時ものように理久兎のもとに向かった。

 

亜狛「マスターおはようございます」

 

耶狛「おはようマスター……」

 

ル 「おはよう理久兎……」

 

そう言って厨房にいる理久兎に挨拶をする。

 

理 「おはよう3人共……とりあえず飯が

   出来たから運んでくれ」

 

そして今日のメニューは御飯、味噌汁、卵焼き、漬物、干物と普通の朝食だ。

 

亜狛「わかりました……あれ?1人少なく

   ないですか?」

 

耶狛「あれ?本当だ……」

 

ル 「作り間違えたの理久兎?」

 

流石の3人だ。すぐに数がない事に気がついた。

 

理 「いや幽香が家に帰っていったから

   1人分少ないんだよね」

 

亜狛「そうです……えっ?」

 

耶狛「えっ!幽香ちゃん帰っちゃったの?!」

 

ル 「私達に何も言わずに帰ったのね……」

 

理 「後3人によろしくだって」

 

ルーミアの言葉に訂正するように伝える。そして3人はちょっと残念そうに、

 

亜狛「そうですか幽香さんもマスターと

   同じで自由ですね……」

 

耶狛「本当だね♪」

 

ル 「ねぇそろそろ運ばない?」

 

ルーミアが亜狛と耶狛に提案する。

 

亜狛「あっそうですね早く食べて今日の

   仕事をしないと!」

 

耶狛「そうだった!急がないと!ルーミアちゃん

   早く!」

 

ル 「ちょっと待ってよ!」

 

3人はそう言ってテーブルのある部屋に食事を持って移動した。

 

理 「まったくせかせかしちゃって……」

 

そう言って理久兎も移動して朝食を食べ始めた。


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