理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第132話 もう1人の陰陽師

蘆屋道満という男は自己紹介をすると自分を見てこう告げた。

 

道満「そういえば理桜さん‥‥貴方は晴明と友人でし

  たよね?」

 

道満は自分にそう質問をする。これに対しては特に否定することもないので、

 

理 「まぁそうですね……」

 

とは言うが内心は友達というよりは悪友に近いものだと思う。だが答えるとそれを聞いた道満はうんうんと頷きながら、

 

道満「成る程やはりそうでしたかなら貴方に1つ言

   いたいことがあるのだがよいだろうか?」

 

理 「遠慮なくどうぞ……」

 

まぁ今の所はどうこういうのもないしどうぞと答えると道満は遠慮なく喋り始めた

 

道満「なら言うが晴明と仲良くなるのは止めた方が

   身のためだぞ?」

 

理 「どうしてだい?」

 

道満「理桜さん貴方は晴明の実力を知っておられる

   か?」

 

そう言われた理久兎は、

 

理 「あぁ知ってる実際この目で見たから主に残念

   な部分を…だけどね……」

 

道満「なら話は早いな晴明は生まれが良かっただけ

   だ!それが原因でこの都の有名陰陽師という

   肩書きを持っていているだけましてや修行な

   どは生半可にやってきたため はっきり言う

   と邪魔なお荷物だ……」

 

理 「………………………」

 

邪魔‥‥ねぇ。まぁまだ下らない演説も終わってないみたいだしただ黙って道満の意味のない話を聞き続ける。

 

道満「確かに晴明は才能があるかもしれんだがそれ

   を生かすことなくただ怠惰のままに怠り続け

   た結果があれだ」

 

理 「それで何が言いたい?」

 

聞くのにも時間がかかるため手短に伝えたいことをピンポイントで言ってほしいと道満に伝えると、

 

道満「おっと失礼した私が言いたいのはあの小娘よ

   り私と手を組んだ方が理桜さん貴方はもっと

   上の位に行ける!左大臣だって夢じゃない!

   それに権力も使いたい放題だ!だから我と手

   を組まぬか?」

 

そう言って道満は手を理久兎の前に差し出す。

 

道満「さぁ我と上を見ようではないか!」

 

と、言ってきた。ぶっちゃけて話してくれたので自分もぶっちゃけて話すか。

 

理 「なぁ道満さん……」

 

道満「なんだ?」

 

理 「俺もはっきりと言わせてもらうよまず1つ俺

   が誰とどう仲良くなろうがそれは俺の勝手だ

   他人にどうこうと言われる筋合いはないよ」

 

道満「なっ!!?」

 

道満はそれを聞いて驚くがそんなのお構いなしにさらに語り続ける。

 

理 「2つ目は確かに晴明は弱い!あれでよく陰陽

   師と言えるのかが俺も不思議なくらいだ……」

 

だって本当に雑魚というか凡骨以下というか本当に弱くて最初はビックリしたぐらいだ。それを本気かつ真顔でそう言う。

 

道満「なっならば我と…」

 

道満は冷や汗をかきながら勧誘話の続きを言う前に即座に黙らすために喋りだす。

 

理 「だが確かに道満さんの言っている通り彼女は

   才能はあるそれに道満さん貴方には無い物を

   彼女は持っているよ」

 

それを聞いた道満はムッとした顔をし、

 

道満「なっ!何があるというのだ!!」

 

理 「それは信頼できる友や仲間だ道満さん貴方は

   貴方を支えてくれる友や仲間はいますか?」

 

そう言われた道満は傲り高ぶって胸を張って言ってくる。

 

道満「ふんっ!勿論いるとも我にだって持っている

   ぞ!」

 

理 「いや道満さん貴方に友や仲間は居ないな」

 

道満「なぁっ!!」

 

まず演技が下手くそすぎる。故にすぐに見抜けるし行動事態ですぐに分かる。だがそれを見抜かれ道満はただ驚くしかなかったのか声まであげていた。

 

理 「まず友がいるなら俺の所にはこないだろそれ

   にいたとしてもそれは道満さんから見れば信

   用に値しないって所だろ」

 

今の鋭い推理で道満は数歩後ろへと下がる。見るからに段々と追いつまれていってるな。これには道満も平常心を保つために笑顔をひきつらせる。この表情から焦っているとすぐに推測できる。

 

理 「それに比べ晴明は心を繋ぐ友達を持っている

   道満さん達‥‥陰陽師から見ればただの道具で

   ある式神を彼女は信頼できる友や仲間と思っ

   ているよ」

 

道満「なっ何が言いたい!」

 

道満が自分に問いてくる。それについて更に答える。

 

理 「いつか彼女は己の犯した罪を悔い改めて今よ

   りもっと成長するしかも1人だけではなく彼

   女の式達も彼女に応えて強くなるだろういつ

   か道満さん貴方を越える者となるだろうさ」

 

道満「なっ何だと!」

 

この言葉には道満も驚くしかなかった感じだな。だがそんな事は無視し更に重大な最後の話をする。

 

理 「そして最後に3つ目♪」

 

そう言いは道満の顔まで顔を近づけ顔を一変させて獰猛な笑みで語り始める。その笑みは周りで見ている者がいればその者ですら凍りつくような笑みだ。それを間近で見ている道満は体が金縛りにあったかのような錯覚を思わせていたのかピクピクと体が震えていた。

 

理 「俺はねぇ権力だとか地位だとかに興味がない

   ハッキリと言うが俺は今のままで良いと思っ

   ているんだ‥‥それに実際は道満さん本当は裏

   で俺を操る気満々だったろ?」

 

その真実を言われ道満は怯えながらに、

 

道満「嘘………だろ………」

 

本来の目的も全てバレた道満は顔を青くさせる。道満からしてみれば自分という存在は凄く良い餌だろう。僅か5年で三位の位を手に入れかつ帝からも注目されているからな。そんな俺を利用すれば朝廷に取り入らせ左大臣にさせて、そのまま自身の思う通りに動かせば平安京1の陰陽師いや平安京をいのままに動かせれると思っていたからだろう。だが道満は相手を見誤った何せ相手は百鬼夜行を率いる総大将であり神だということを彼は知らなかった。それが唯一の敗因だ。

 

理 「お前の敗因は相手が俺だったことだ次は見誤

   るなよ若造」

 

獰猛な笑みでそう言われ道満は、

 

道満「うっ!!」

 

バサッ!

 

何とか体を動かし着物を靡かせながら後ろを振り向きそして顔をもう一度理久兎に向けて、

 

蘆 「八弦理桜!我をここまで侮辱したその罪、後

   に後悔することになるぞ!!」

 

道満は捨て台詞を言って走っていった。実際は強がってはいたが早くこの場から去りたかったのだろう。相手が自分よりも上と知ってしまったから。そして去っていくと道満を見ながら心のなかで、

 

理 (少しやり過ぎたかな?それにしても蘆屋道満

   ……中々出来るな…俺も手加減したとはいえあ

   の凄みを耐えるとは)

 

あの凄みを耐えれたことには称賛だ。すると、

 

晴明「理久兎……」

 

晴明が現れ理久兎の名を呼ぶ。それに気がついた理久兎は、

 

理 「晴明……お前どこから聞いてた?」

 

それを言われた晴明は、

 

晴明「道満がお荷物と言った辺りから……」

 

つまり最初ぐらいからだ。それを聞いてあちゃーとした表情になった。

 

理 「ほぼ最初からか」

 

晴明「理久兎いえ理久兎さんありがとう‥‥グスッ」

 

晴明はそう言うと突然に泣き出した。

 

理 「おっおい大丈夫か?」

 

晴明「大丈夫‥‥理久兎さん私は貴方が言ったみたい

   に強くなれるかな?」

 

晴明は理久兎に聞くと理久兎はそれに対しての答える。

 

理 「晴明‥‥お前がそう思い続けられるならお前の

   才能と式いや仲間を信じろ」

 

晴明「理久兎さん……私…強くなります!もうお荷物

   なんて言われないために!」

 

そうして晴明は決心するのだった。自身が強くなるためにそして、信じてくれる人いや神がいるのだから。

 

理 「………そうかいなら晴明…明日から頑張れるよ

   うに甘い物を食べようか♪」

 

晴明「そう…ですね………いやそうしましょう!」

 

そうして理久兎は、晴明に甘味処でぜんざいを奢りそしてそこで晴明と別れ理久兎は買い物を済ませて帰るのだった。これも亜狛と耶狛による夜のお使いの結果を待つために。


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