理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第七章 死の香り漂いし冥界の桜
第138話 職を失った男


理久兎達が都を騒がせてからかれこれ1週間が経過した。理久兎達が帰ってくると鬼や天狗、河童そしてその他の妖怪達が盛大に祝った。皆、自分達が帰ってきたことにとても喜んだのだろう。亜狛や耶狛達は髪の毛の色を聞かれイメチェンと答え楽しく飲み交わしルーミアは自分に怪我を負わせたとして有名になっていたせいか美須々に喧嘩を挑まれたりと皆は楽しく飲み飲み交わしたが理久兎だけは違ってその宴で笑顔を見せることはなかった。では今現在の視点に移ろう今はまだ夏の涼しい朝、理久兎は何時ものように朝食を作っていると、

 

理 「そうだ仕事……あっもう仕事しなくても

   いいんだったな……」

 

何時もの癖で仕事を考えてしまっていた。

 

亜 「マスター大部まいってるな……」

 

耶 「本当だね……」

 

この5年間、仕事をこなし続けていたがそれが仇となって今は定年退職をした仕事が生き甲斐(社畜)の人間のようになっていた。

 

ル 「これまでがあれだったから……」

 

娘 「御師匠様があそこまで深刻だとは……」

 

ルーミアや紫も家に来ていた。因みにルーミアは理久兎の家だと狭すぎるので風雅の家でお世話になっている。そして亜狛と耶狛そして紫とルーミアは円を組んで作戦会議をし始める。

 

亜狛「まず何とかしてマスターの無意識に仕事

   をする癖を直さないと……」

 

耶狛「うん!このままだとマスターが壊れちゃ

   うよもう壊れてるけど!」

 

ル 「何とかしないと……紫、何か方法ない?」

 

ルーミアは紫に聞くと紫は考えて、

 

紫 「そうだわ!実は御師匠様に紹介したい子

   がいるのよ♪」

 

亜狛「ならその策でいきましょう!」

 

紫の意見を亜狛が採用する。

 

耶狛「えっ?どういうこと?」

 

亜 「マスターにその子を紹介させるためには

   外出はしますよね?」

 

紫 「えぇここからだと私の能力がないと無理

   ね……」

 

亜狛「そうそこでマスターを外出させれば気分

   転換になると考えました!」

 

耶狛「なるほど……」

 

ル 「でも亜狛、理久兎がその子に会いに行く

   と思う?」

 

ルーミアが疑問に思うと亜狛はそこについても確信を持って言う。

 

亜狛「マスターは絶対に行きますよ……」

 

ル 「えっ?どうしてそう思うの?」

   

ルーミアがどうしてそう思うのかを聞くと亜狛は説明を始める。

 

亜狛「マスターにとって紫さんは弟子であり娘

   みたいなものです!その紫さんが友達を

   紹介すると言ったらどうですか?」

 

耶狛「多分マスター絶対に行くね……」

 

ル 「本当に行くかしら?」

 

ルーミアは大丈夫かと聞くと亜狛は自信ありげに、

 

亜狛「まぁ任せて下さいそれで紫さんは大丈夫

   ですか?」

 

紫 「問題ないわ……その娘も御師匠様に会って

   みたいって言っていたもの」

 

亜狛「なら作戦実行ですね!」

 

亜狛達の作戦会議が進んでいると理久兎もとい自分が顔を覗かせて亜狛と耶狛に、

 

理 「お前ら飯出来たから運んでくれ」

 

亜 「分かりました!」

 

耶 「了解でぇす!!」(*≧∀≦*)

 

そう言うと亜狛と耶狛は厨房に向かっていった。

 

ル 「うまくいくかしらね?」

 

紫 「やれることはやりましょう」

 

そうして亜狛と耶狛が理久兎の作った料理を運んでくる今回のメニューは鮭のお茶漬けと漬け物というシンプルな朝食だ。

 

亜狛「はいルーミアさん」

 

ル 「ありがとう」

 

耶狛「紫ちゃんも♪」

 

紫 「ありがとう耶狛♪」

 

各自が自分の分を受け取るのを確認ふると手を合わせて、

 

理 「それじゃいただきます」

 

全員「いただきます」

 

こうして自分達は朝食を食べ始めるのだった。そして数分後には皆は食事を終える。

 

全員「ごちそうさまでした」

 

理 「お粗末様」

 

食事を終えると理久兎以外のこの場にいる者達による作戦が実行された。

 

紫 「御師匠様よろしいですか?」

 

理 「どうした?」

 

理久兎がそう返答をすると紫は作戦通りに理久兎を誘う事にする。

 

紫 「実は御師匠様に紹介したい私の友達がいる

   のだけど………」

 

その言葉は自分を驚かせるには充分だった。

 

理 「フェっ!?」

 

これには盛大に驚いた。しかも目を擦りながら紫を見て、

 

理 「いっいい今…とっ友達って言ったか!?」

 

滅茶苦茶に動揺してしまっま。それを見ていた紫はそこまで驚くかという表情で、

 

紫 「おっ御師匠様……そこまで驚きます?」

 

理 「だってあの紫が友達って言えるような子

   がいるなんて驚いちまって……」

 

紫 「え~ともしかして友達作ってはダメなん

   でしょうか?」

 

紫がそう言うと自分はそれに対して首を横に振りながら否定する。

 

理 「いやそんなことはない!むしろどんどん

   作って欲しいぐらいだ!それでその子に

   俺を紹介したいんだっけ?」

 

紫 「えぇもし間が空いていたらなんですが…」

 

理 「いや俺はいつでも大丈夫だ!それで?

   その子といつ会えるんだ?」

 

紫の友達に凄く興味が湧いた。どんな子なのか想像するだけで楽しい。

 

紫 「え~と今日その子に会いに行きますが……」

 

紫がそう言うと理久兎はさっと立ち上がって、

 

理 「おいおいそれを早く言ってほしいな!直ぐ

   にお土産を用意しないと!」

 

そうしてお土産を作るがために厨房へと向かいお土産の製作を始める。それを見ていた紫以外の3人は、

 

亜狛「ねっ♪言ったとおりになったでしょ?」

 

耶狛「お兄ちゃん凄い♪」

 

ル 「やっぱり付き合いが長いと違うわね……」

 

紫 「ありがとう亜狛♪」

 

亜狛にお礼を言うと亜狛は紫に、

 

亜狛「いえいえ自分もあんなマスターは見たく

   無いもので……」

 

耶狛「私もだよお兄ちゃん紫ちゃん!」

 

ル 「それは私も同感ね」

 

紫 「ふふっ♪ありがとう皆♪」

 

そうして理久兎は紫の友達に会いに行くことが決定したのだった。一方視点は変わり昼の日差しが照らし巨体な桜がたたずむここ冥界では、

 

? 「ふぅ~~ん紫、来ないわね~」

 

1人の女性が縁側に座り背伸びをしながら友であり親友である紫を待っていた。

 

? 「早く来ないかな~」

 

その女性は桜を見物しながら紫が来るのを待ち続けるのだった。


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