理久兎と紫は幽々子に客間まで案内されそこの部屋の座布団に座っていた。
幽 「早く来ないかしらね♪」
紫 「まったく…幽々子……貴女太るわよ?」
幽 「太ったら太ったらでその時に考えれば
良いのよ♪」
紫 「貴女の場合みんな胸にいってるのよね…」
紫達が話している横で理久兎は庭に咲く巨大は桜を眺めながら違和感を感じていた。
理 (あの桜これまで見てきた桜とは全然違う
…なんか引っ掛かるな)
と、思っていると襖が開くと幽々子の従者、妖忌がお茶と理久兎の持ってきたカステラをお盆にのせて運んでくる。
妖忌「粗茶ですがどうぞ……」
そう言い理久兎と紫そして幽々子の前にお茶とカステラを置く。そして妖忌がお茶を置く時に理久兎は妖忌の手を見る。
理 (なるほどね……)
そして妖忌がお茶とカステラを各自の前に置き終わると幽々子のちょっと後ろに座る。そして理久兎は幽々子の皿に乗ったカステラを見て思った。
理 (お土産であげたから良いけど大きいな)
幽々子の分が非常に大きいことに軽く驚いたが、
理 (まっいいか……)
理久兎はそれ以上考えないことにした。
幽 「さてと妖忌も来たことだし改めて自己紹介
をするわね♪紫がさっき言ったと思うけど
私はここの家の主西行寺幽々子よ♪それで
今さっきからいるのが私の従者の…」
幽々子がそこまで言うと次に妖忌が語り出す。
妖忌「西行寺家の庭師、魂魄妖忌と申します」
と、2人は自己紹介を改めてしてきてくれたので理久兎も
理 「ご丁寧ありがとうございますでは私も改め
まして先程申したとおり紫の師を勤めてる
深常理久兎と申します何時も我が愛弟子が
お世話になっております……」
そう言い理久兎は手を膝につけて幽々子と妖忌に向かって頭を下げる。それを見ていた3人は、
紫 「こう改まった御師匠様は違和感しか感じ
ないわね……」
妖忌「先程とは大違いですな……」
と、小声だが聞こえてくる。妖忌は初対面だから仕方ないが紫に限っては失礼だなと思ってしまう。
幽 「そんなに畏まられないでいいわよ♪」
理 「いやは、お二方が真面目に自己紹介をして
下さっていたので私もと思いまして」
まじめにやらなければいけそうな雰囲気だったら言ってみたがもう少し軽くても良さそうだ。
幽 「ふふっ♪紫の御師匠様って面白いわね」
紫 「えぇ私の自慢♪」
理 「おいおい俺なんか自慢にならんぞ?」
紫 「いえ御師匠様は私の自慢ですわ♪」
理 「そっそうか……」
少々恥ずかしいな。そんな会話をしていると幽々子は大事なことを思い出したのか、
幽 「あっ!そうそう早く食べましょう♪」
思い出したのはカステラという存在だった。
理 「あぁ失礼どうぞお食べください」
幽 「じゃ~♪いただいま~す♪」
妖忌「では私も……」
紫 「御師匠様いただきますね♪」
そう言うと3人はカステラを食べ出した。すると幽々子は幸せそうな顔で、
幽 「美味し~~♪」
美味しいの一言をあげた。
妖忌「ふむ……理久兎殿これはどこで買った
のですか?」
妖忌にそう聞かれた理久兎は笑顔で、
理 「手作りです♪」
買ったのではなく手作りと聞いた妖忌は驚きの顔をして、
妖忌「なんと……理久兎殿これの材料は……」
妖忌さらに理久兎に材料について聞くと理久兎は隠すこともなく答える。
理 「材料は簡単で水飴や卵それに小麦粉を
使うだけですよ♪」
それを聞いて妖忌更には驚いた。
妖忌「こっこんなに美味しい物がそんな簡単に
作れるとは……」
材料で驚いている妖忌に更に話をは話を続ける。
理 「ですが使う器具が少々特殊で引き釜という
器具を使わないといけないんですよ」
妖忌「ほっほっ理久兎殿それならここの厨房にも
ありますよ♪」
理 「ほぇ~凄いですね今の大和だと中々お目に
かけれないのに……」
妖忌「いやはや苦労しましたよ……」
理 「なら今度来たときにレシピを渡します♪」
妖忌「おぉそれはかたじけない……」
料理人達の話が進んでいる横でそれを聞いている紫と幽々子は、
紫 「なっ…何のことかさっぱりね……」
幽 「本当……こんな妖忌は久々に見たわ……」
紫はそう言いつつ幽々子のカステラが乗っていた皿をチラリと見ると、
紫 「…………幽々子もう食べたのね…」
幽 「でもまだ足りないわ……」
紫 「この中で一番大きい筈なんだけど?」
幽々子の言葉を聞き自分の前にあるカステラの皿を幽々子に渡す。
理 「良ければどうぞ♪」
幽 「いいの?」
理 「えぇ構いませんよ♪」
そう言われた幽々子は笑顔でそれを受けとり
幽 「ありがとう理久兎さん♪」
お礼を言ってまたカステラを食べ始めた。そして妖忌が話かけてくる。
妖忌「そういえば理久兎殿は刀剣を扱われる
そうで……」
そう言われた理久兎は否定をせずに
理 「えぇ嗜む程度ですがね♪」
紫 「あれのどこが嗜む程度なのかしら?」
理 「いやいや嗜む程度だよ」
これまでの理久兎の刀剣の扱いを見てきた紫はでツッコミを入れる。それもそうだろうほぼ剣術の修行をしていない奴が刀剣を扱えるのだから。
妖忌「ほっほっそうですか…なら理久兎殿もし良
ければ少し手合わせをお願いしたいのです
が?」
理 「えぇ構いませんよ…実は自分もそう思って
いたので♪」
妖忌「どうして私が戦えると?」
理 「妖忌さんがお茶を配る時にその手を
見たんですよ♪」
妖忌は自分の手をまじまじと見ながら、
妖忌「どういうことですかな?」
理 「妖忌さんのその手の潰れて硬くなったマメ
それは刀を振るという積み重なる努力をし
た者だけが持つ手のマメだからですよ♪」
かつて軍人達の手や依姫の手を見ていたりしているから分かる。度重なる努力をした者だけが持つ勲章だと。
妖忌「しかしそれでは私が戦えるという事は
分からないのでは?」
理 「次に2つ目は妖忌さんの目です」
妖忌 (・_・?)?
理 「その目は真っ直ぐで主のことを常に考え
ている目であり何時も主を守ろうとする
目をしていたからですよ♪」
他にも打ち込む隙が見当たらないだとか雰囲気的にただ者ではないだとかそういったのも感じたが敢えては言わないでおく事にした。
妖忌「そうですか……よく見ていますね」
理 「生憎、目だけは良いもので♪」
妖忌「ほっほっほ…では挑戦は?」
理 「勿論受けさせていただきますよ♪」
妖忌「ならば先にその庭へ出ていてください
直ぐに愛刀を持ってきますので」
妖忌は立ち上がり刀をとりに自室へ戻り理久兎も庭に出る。
そして紫と幽々子も立ち上がり縁側に出る。
幽 「妖忌と紫の御師匠様どちらが強いかしら
ね?」
紫 「ふふっ♪それは勿論で御師匠様ですわ♪」
幽 「なら私は妖忌が勝つに1票ね♪ね
と、幽々子と話ながらも紫は信じていた理久兎が勝つことに。