第8話 復活と自身の力
ザーザーザーザーザーザーと雨が降る。そんな雨の滴が自分の頬を撫でる。
理 「う~んはっ!」( ̄□ ̄;)!!?
雨に気がつき自分は飛び起きた。
理 「ここは…どこだ?」
理久兎が目覚めた時、空から水が落ちてきていたのである。そのおかげで、目を覚ましたのであろう。
理 「確か俺は、……そうだ!確か腹が減って…
その後…餓死したのか…?」
と、死んだときの事を考えるが、
理 「あれ?今は、そんなに腹が減ってないな」
理久兎がそう口にしていると、
理 「はっくしゅん!!ズルズル うー寒い!
どこかに避難するか……」
神様移動中……
理 「おっ!あんなところにいい雨避けに
なるところが……」
理久兎が見つけたのは小さな洞穴である中の広さはざっと
人は3人ぐらいなら収まる洞窟で高さは2mぐらいである。
理 「ふ~病にかかると後が大変だからとりあえず
そこいらにある石を集めてここら辺に落ちて
いる木の枝をよしできた……後は火をつけて」
ぼんっ!
と、言う音が鳴り火が点火される。
理 「とりあえず服を乾かしてう~んこれ
からどうするか……でもなんで食料を
確保出来ないんだ?」
これは死ぬ前のちょっとした続きである。
理 「動物がいないな…おっ!こんなとこに
木の実が!」
理久兎はただ普通に取ろうとしただがしかし、
バーン!
突然木の実が爆発したのであるこれは、理久兎も予想だにせず
理 「うわ!なんだこれ!?」
これが、次の木の実もそのまた次もこれらが次々に起こり結結果餓死してしまったといことだ。
理 「何が原因何だ?とりあえず考えるか……」
そんなことを考えていると目の前の草むらが、
ガサガサ…ガサガサ
と、草むらが揺れているのである。
理 (・_・?)?
注視しているとその草むらから一匹の怪物が、姿を現したのである、
怪 「グルルルルル」
理 「何だあれ?」
怪 「うまそうな肉があるじゃね~か!」
肉など何処にあるのだろうかと思っていると、
理 「…………」
怪 「食わせろ食わせろ食わせろ~!」
理 「チッ!」
ダッ!
理久兎は襲ってくる怪物の攻撃を素早くいなした。どうやら肉とは自分の事のようだ。
理 「こんなとこじゃ狭くて戦えないか」
そしてそのまま雨の降るなか外に飛び出した
ザーザー ぽた ぽた
雨の音が聞こえそして理久兎の皮膚に雨の雫がふれるさらに目の前には口からよだれをたらしてこちらを見ている怪物。この時、理久兎は伊邪那岐と伊邪那美が言ったことを思い出した。
イギ「兄上お気をつけください」
理 「どういう意味だ?」
イギ「今は地球には、母上が創世した生物の中に
『人間』と言う生命がいます」
理 「それで?」
イギ「そして、人間達は自分達の恐怖、恐れによっ
て生まれたある怪物達が徘徊しています。そし
てその怪物達は自分達の思うがままに生きて
います…その中には、躊躇なく襲いかかって来
る奴もいます、なのでお気をつけください」
どうやら自分の身を案じて言ってくれたようだ。それはとてもありがたい。
イミ「お兄様……今度は…私の番」
理 (´・ω・`)??
イミ「今…私から見ると…お兄様には4つのオーラ
みたいなのが見えます…」
理 「オーラ?」
イミ「うん…なんというか……力の形質みたいな
…もの」
理 「そうなのか……」
その力の形質とは良く解らないが何か自分には力があるようだ。
イミ「そして今使える力もあるけど…まだ使えない
力もあるみたい…後……その力の大きさが……
極めて…大きいの多分臆病な生物達は……皆逃
げちゃうかも……だから…地球に行ったら力を
コントロールする…修行をしたほうがいいよ」
理 「教えてくれてありがとう♪」
イミ「最後に……」
どうやらまだあるみたいだ。
イミ「お兄様には『理を司り扱う程度の能力』
これは…わかるよね……?」
理 「ああ、分かるぞ…それがどうした?」
イミ「多分…お兄様にはもう1つ能力があるみたい…」
理 「マジで!?」
トンでも台詞にそんな言葉が出てしまった。
イギ「すごいですよ兄上!!」
イミ「でも気をつけて…」
理 (・_・?)??
イミ「その能力は何か…不吉と言えばいいのかな?
多分お兄様なら大丈夫だと思うけど気をつけ
て…ね?」
弟と妹はこんなにも自分の事を思ってくれるとは。これには本当に心から感謝した。
理 「ありがとう伊邪那岐に伊邪那美…俺を気遣
ってくれて、俺は本当に良い弟と妹そして
母親を持てたよ♪」
イギ「兄上………」
イミ「お兄様♪」
千 「フフフフ♪」
と、伊邪那岐と伊邪那美が言ってくれた事を思い出す。
理 「ありがとう伊邪那岐に伊邪那美そして
母さん…」
怪 「グギャー-!」
怪物は咆哮をあげて猛烈な勢いをつけて殴りかかってくる。そしてその拳は理久兎の頭上に振りかざされた。
ダーン!!!!
怪 ニターーー
怪物は勝利を確信したように笑っていた。だがそれ故にこれから起こるであろう惨状に目を向けることとなることを知らずにだ?
ガシッ!
そう理久兎は、避けもせず真っ向から怪物の拳を左手で受け止めたのである。
理 「もう…終わりか?おい……」
怪 !!!( ; ゜Д゜)
ニヤリと笑いながら睨む。この時には怪物の笑みは消えた。そう今怪物にある感情は、勝利を確信した『高揚感』でもなければ『嬉しい』というものでもない。そう今この怪物にあるのは『焦り』いや、もうそれはもう通り越している。今の感情は、自分が死ぬという『恐怖』と『絶望』である
理 「今度は、俺の番だ!!」
そう言って相手の拳を振り返し、怪物が体勢がよろけた所に、
シュッ!ガン!
理久兎は足にイザナミが言っていた4つの力の内の1つの力、もとい『霊力』を右足にまとわらせ怪物の顎に蹴りをいれた。そして怪物の顎は強制的にはずされた、
怪 「ギャーーーー!!」
悲痛の叫びをあげるそして、
理 「2発目!!」
シュッ!バスン!
怪 「アギャーーーー!」
今度は左足に『霊力』をまとい蹴りを怪物の右足に命中させそして怪物の右足の骨をへし折り怪物が膝をついた所に、
理 「3発目!!」
ブゥン!バキン!
怪 「ウガヮーーーー!!!」
右手に『霊力』をまとわせ先程の蹴りで強制的にはずされた顎にアッパーカットを叩き込み顎を陥没させ、
理 「……とどめだ」
ザシュ!ブシャーーー!!
今度は左手に『霊力』をまとわせ相手の首に手刀を繰り出し、相手の首を、切断した。そして相手の頭は、体から落ちてそして首があった場所からは、血の噴水を作りあげた。
もうその怪物は、叫びもしないだろう。ただ首を切断した怪物の顔にある目は恐怖でいっぱいだったことがわかる
理 「これが俺の力なのか……」
理久兎はある決心をするもう一度修行をし直す、ということを少しでも自分の力をコントロールし、そして、何よりも自分の力に溺れないために。