理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第153話 神と神降ろし使い

キン!キン!キン!ガキン!!

 

理久兎と依姫は自分達の願いがために戦っていた。理久兎は妖怪達を地上へと逃がすために依姫は妖怪達を殲滅するためにお互いの刃と刃を交じり合わせる。

 

理 「ほう…中々出来るじゃないか……」

 

ガキン!!

 

依姫「私は貴方達妖怪に負けるわけにはいかな

   いんです!あの人を奪った妖怪達には!」

 

キン!

 

理 (しかし…昔に比べると成長しているな……)

 

かつて古代都市にいた時に依姫に稽古をつけたことがあったがその時とはうって変わって真剣をつかうことに迷いがなくなっていると感じた。そしてチラリとだが妖怪達の方を見るともう殆どいなくなっていた。

 

理 (亜狛、耶狛……今の状況は……)

 

再度、亜狛と耶狛に脳内会話で状況を聞くと返答が聞こえてくる。

 

亜狛(マスターこちらは終わりました!)

 

耶狛(終わったよマスター!)

 

どうやら避難が完了されたことが証明されたのだが、

 

理 「ん?あれは……」

 

脳内会話をしつつ依姫と打ち合いを続けているその先では無数の兵士達が動く死体達を無視しつつ進軍してきていた。

 

理 (亜狛!耶狛!さっきも言ったがすぐに地上

  へ行けそれから紫達に1週間後と伝えろ)

 

亜狛(分かりました)

 

耶狛(待っているからね!)

 

脳内会話をし続けている依姫は語りかけてくる。

 

依姫「貴方はさっきから何処を見ているんです

   か!貴方の相手は私です!」

 

ガキン!! 

 

どうやら相手がいるのにも関わらず考え事をしている自分に対して怒りを覚えたようだ。

 

理 「おっと悪いね確かに俺の相手は目の前

   にいる武士(モノノフ)だ……でもね」

 

キン!

 

依姫の刀を弾き仮面で見えないだろうが口をひきつらせる程の笑顔で、

 

理 「もうタイムオーバーだよ♪」

 

依姫「どういう……なっまさか!」

 

言ったことに驚き妖怪達が入っていた裂け目を見る。妖怪達の姿はなく裂け目はどんどん閉じていっているのに気がついたみたいだ。

 

依姫「貴方…一体何を考えているんですか!」

 

そう聞かれた仮面で顔の表情はは分からないが笑顔で考えていることを話す。

 

理 「あぁ本来は俺も一緒に帰るはずだったが君

   らが動く死体達のことに気がついちゃった

   からなそれの時間稼ぎと思ったんだが………」

 

依姫「………………」

 

理 「気が変わった………お前らの実力を見るのも

   面白そうだと思ってな!!」

 

そう言って依姫に再度斬りかかる。そして依姫も、

 

ガギンッ!!

 

理久兎の攻撃を刀で防ぎお互い睨み合う。

 

依姫「貴方は愚かですね……1人で私達月の民

   に勝てると思っているんですか!」

 

キン!

 

依姫は攻撃を弾くと刀身を地面に刺し、

 

依姫「祇園様……」

 

そう述べると自分を囲うように無数の刀身が地面から現れ自分の動きを封じ閉じ込める。

 

理 「ほう…成る程その刀…祇園の剣か?」

 

依姫にそう訊ねると依姫は顔に笑みを浮かべながら答える。

 

依姫「えぇそうです…私は神を降ろすことが

   出来るんですよ……」

 

依姫は結構自慢げにそう答える。

 

依姫「さてと貴方達妖怪が何故ここに来たか話

   してもらいますよ!」

 

とは言われるがどうして来たのか何て知ったこっちゃない。何せ紫達が自分に内緒で勝手に立案したのだから。依姫がそう言っていると、

 

豊姫「依姫~!」

 

仲姫「依姫様!」

 

と、豊姫と仲瀬が依姫のもとへとかけつける。

 

豊姫「あら?そのお面の妖怪ってさっき依姫の

   攻撃を防いだ妖怪よね?」

 

仲瀬「祇園様の力が働いているってことは

   捕獲したのですね……お見事です……」

 

仲瀬は依姫に頭を下げ敬意を現していた。しかし自分がいない間に皆さん出世したみたいだ。

 

依姫「フフそんなことは無いですよ意外に

   呆気無さ過ぎてね……」

 

豊姫「だけど呆気無さ過ぎる………」

 

豊姫は祇園様に拘束されている理久兎を見ると、

 

理 「クク……」

 

依姫「何を笑ってるいるのかしら?」

 

軽くだが笑ってしまった。こんなちゃちな拘束で自分を捕獲したなど甚だしいにも程がありすぎる。出世したと同時に恐怖も忘れてしまったみたいで悲しいことだ。

 

理 「祇園とやら低級の神の分際で俺を拘束するのか?

   笑わせるなよ?

 

そう理久兎はドスのかかった小声をお面の中で言ったその瞬間、

 

シュン!

 

囲っていた刀身は地面へと戻った。どうやら自分の身の程を知ったみたいだ。

 

依姫「なっ何で!」

 

依姫は刀を抜きまた拘束しようと地面に刺すが先程のように無数の刃は出てこない。

 

依姫「貴方いったい何をしたの!」

 

豊姫「依姫の能力が効かないですって………」

 

仲瀬「いったいあの妖怪は……」

 

綿月依姫は確かに強い。それは自分でも思う。だが相手が自分つまり最高神となると話しは別だ。依姫が降ろすことの出来る神達つまり大和の神達にとって自分は絶対強者といってもいい。また会社で分かりやすく例えるなら平社員が社長に戦いを挑むみたいなものだ。

 

理 「その程度かお前の実力とは?」

 

そして今の依姫の神降ろしを見て興味が沸いた。だがやっていることが最早魔王そのものである。

 

豊姫「依姫に仲瀬さん下がって!」

 

依姫「くっ!」

 

仲瀬「分かりました!!」

 

豊姫は依姫の能力を打ち消した理久兎を警戒して後ろに下がる。

 

理 「ほう下がるか……」

 

豊姫「依姫………仲瀬さん私達で協力すれば勝機

   はあるわ私のこの扇子で!」

 

そう言い豊姫は2つの扇子を懐から取り出すと下がった2人は顔を青くする。

 

仲瀬「それは不味いです豊姫様!」

 

依姫「御姉様それはダメです!」

 

と、2人からダメ出しされた豊姫は、

 

豊姫 ( ;´・ω・`)

 

ダメ出しされた豊姫は残念そうに扇子をしまった。こんな茶番劇を見せてくるのなら早く帰らせて欲しい。

 

理 「お~いそろそろいいか?」

 

仲瀬「俺が前にいきます!」

 

仲瀬は腰につけているトンファを腕に構えて突撃してくる。

 

理 「お前が相手か仲瀬」

 

仲瀬の攻撃を黒椿を使って防ぐ。

 

キン!

 

だがそこに仲瀬の持っているもう1つのトンファで殴りかかる。

 

理 「甘いぞ仲瀬!」

 

ガシッ!

 

そのトンファを理久兎は左腕で受け止めるがそこは内出血し青ざめていく。

 

理 (やっぱし体が脆くなってやがるな………)

 

体は寿命が近づくと共に脆くなっていることに戦いを通して気づいてく。本当に勘弁して欲しい。

 

理 「どけっ!」

 

仲 「ぐぅっ!!」

 

理久兎の蹴りを食らった仲瀬は吹っ飛ばされるが仲瀬は一瞬でその場から消える。

 

理 「消えた………」

 

辺りを見渡すと突然雷雨が降り注ぐ。上を見ると炎の龍が此方を見下ろしていた。

 

依姫「火雷神よ七柱の兄弟と共にあの者を撃て!」

 

七体の龍のような火の柱は自分めがけて一斉に襲いかかる。だがこれも依姫が神を下ろしたとなればやることは1つだ。

 

理 「去れ…貴様達に用はない……」

 

ドスのかかった声で祇園と同じように再度そう述べると火雷神は自分に当たる直前で止まると、

 

シューーーン……

 

霧のように消え去り雷雨も晴れる。

 

依姫「くっやっぱり通用しない………!」

 

豊姫「いったい何者あのお面……」

 

仲瀬「痛てて……しかし豊姫様の能力…本当に便利

   ですね」

 

どうやら仲瀬は蹴り飛ばされた時、豊姫によって瞬間移動させられたみたいだ。すると、

 

力 「仲瀬!」

 

御花「仲瀬隊長!」

 

幸 「仲瀬~!!」

 

蒼 「仲瀬君!!!

 

と、元月影の白兎部隊が増援として集結する。こうして見ると見た目はあまり変わった感は何にもない。

 

仲瀬「皆!そっちは!!」

 

力 「何とかあの重力から抜け出せたぜ」

 

御花「ところで他の妖怪達は!」

 

御花が仲瀬に聞くと、

 

依姫「御花さん……今はそれよりもあの仮面を

   倒すことに集中してください」

 

依姫にそう言われた全員は理久兎の方を向く。

 

力 「なんだ…あの面野郎……」

 

幸 「仲瀬……あれはいったい……」

 

仲瀬「皆気を付けてくれあのお面は相当強い!」

 

蒼 「依姫様や豊姫様それに仲瀬君が苦戦

   するなら……相当な実力者……」

 

御花「関係ありません!穢れは払うのみ!」

 

月影の白兎と綿月姉妹は再度臨戦態勢をとる。顔馴染みなためだけに正直戦いはたくはない。

 

理 「やれやれ……」

 

周りを見渡すと兵士達が月影の白兎達と綿月姉妹の後ろに集結していた。どうやら死体達はもう見向きもされないみたいだ。するとその中から1人重鎧をまとっている大男もとい久しぶりレベルの細愛親王が近づいてくる。

 

細愛「貴殿達よくやった!後は私に……」

 

と、言おうとした瞬間に自分はあまりの面白さに、

 

理 「クク……アッハハハハ!」

 

もう笑ってしまった。

 

細愛「何が可笑しい…妖怪よ!」

 

細愛親王は眉間にシワをよせて聞いてくる。笑うのを止めて仮面の中でニタリと微笑みながら、

 

理 「いや~君らさ………恐怖を忘れてない?」

 

依姫「何が言いたい?」

 

理 「いやだって昔に比べると随分腑抜けになった

   とねぇ……」

 

そう言うと今出せる自身の霊力、妖力、魔力の3つを放出する。

 

豊姫「何…手が震えてる……」

 

依姫「こいつ!」

 

理 「さてと依姫ちゃん♪」

 

依姫「何故私の名前を!」

 

それは知っていて当たり前だ。昔から知ってるんだから。だがここでそれを言うと後々が面倒な事になりそうなため、

 

理 「だってさっきから豊姫ちゃんや仲瀬君が

   言っていたからね……」

 

依姫「うっ……そんなことより何ですか!」

 

理 「君は神を降ろせれるんだよね?」

 

依姫「それが何だと?」

 

お面の中で獰猛な笑みを浮かべながら、

 

理 「なら俺が神降ろしの手本を見せてやるよ」

 

そう言うと理久兎は月の大地に黒椿を刺す。

 

理 「仙術十九式 理久兎之大能神」

 

そう唱える。するとそこまで兵士達を追いかけまわしていた死体達が立ち止まり口から白いものが飛び出す、すると死体達は朽ち果てて動かなくなる。そして飛び出た白いものは自身の元へと集まるとそれを集合させ自身の放出させる霊力と妖力そして魔力が合わさせ異様な量の鎖で拘束された巨大な龍を出現させるのだった

 

 

 

 


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