理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第九章 魔界に再臨せし影の暴虐
第163話 主を待つ従者達


理久兎が死んでから3日経った時間に遡る。亜狛と耶狛は紫達の目を欺くために彼女達から絶対ばれない領域にある寺に逃げていた。

 

ドゴン!!

 

亜狛「ふぅ……何とか逃げれたな……」

 

亜狛は理久兎が眠っている棺を寺の真ん中に置いてその上に座りそう呟くと、

 

耶狛「はぁ~あ…もう紫ちゃんやルーミアちゃん達

   にはもう会えないよね……」

 

耶狛は自分の友達である妖怪達に会えない事をしょげている。そんな耶狛を元気づけるために亜狛は声をかける。

 

亜狛「そう気に病むな……なっ?」

 

そう言い亜狛は落ち込む耶狛の肩に手を置いて言うと耶狛は笑顔で、

 

耶狛「そうだよね!こんなんでくよくよしても

   しょうがないよね!」

 

そう言い耶狛は気に病むのを止めて明るく振る舞う。

 

亜狛「そうだ…そのいきだ♪」

 

耶狛「うん!お兄ちゃん!」

 

耶狛が元気になると亜狛は自身の主人である理久兎の指示を思い出す。

 

亜狛「そうだ…なぁ耶狛一緒に修行をしないか?」

 

耶狛「どうして?」

 

どうやは耶狛は理久兎の指示を忘れているようだ……

 

亜狛「いやマスターの指示があるだろ……」

 

耶狛「あっそうだった!うっかりだったよ!」

 

亜狛「しっかりしてくれよ耶狛……」

 

耶狛「それで?どんな修行をするの?」

 

耶狛にそう聞かれた亜狛は理久兎が提示した修行メニュー表の紙を広げて見る。

 

1,滝業をし、心を広げ自身の力を解放しろ

 

2,毎日の体修行をし体を鍛えろ

 

3,己の技力を上げるべし

 

4,知恵を使い食料や自主的修行に励むべし

 

5,能力の開花と改良を加えるべし

 

6,死ぬ気で限界を越えろ

 

7,休みも必要と考えるならそれも良し

 

8,我、蘇りし時2人の努力を見る

 

内容を見てみると「ふざけるな!」と、言いたくなるような物ばかりだが、それを見た亜狛と耶狛は、

 

亜狛「……マスターあんた…これをどう理解しろ

   と?」

 

耶狛「え~とお兄ちゃんつまりこれ全部含めて

   4に該当する気がするよ!」

 

そう言われた亜狛は4の「知恵を使い食料や自主的修行に励むべし」を見て、

 

亜狛「成る程…つまりもう修行は始まってる

   という事か!」

 

耶狛「そうだよお兄ちゃんだから修行しよう!」

 

亜狛「よし!なら行くぞ!」

 

耶狛「うん!」

 

そう言い亜狛と耶狛は修行をするために外へと出る。所で読者様は気になったであろう。紫達に絶対に気づかれない場所という言葉にならばお答えしよう。今亜狛と耶狛そして眠っている理久兎がいる場所は、

 

亜狛「ふぅ~空気が透き通ってるな……」

 

耶狛「流石!地上でもっとも穢れが少ない場所

   だね♪」

 

亜狛「あぁ神様さまさまだな♪」

 

耶狛「うん!神様領域に感謝♪感謝♪」

 

神の領域に属する場所つまり大和の神達の領域内にいるのだ。そこは大和の神達の本殿からは大きくかけ離れた場所に位置するがそれでも神達が支配する領域だ。そんな所に紫達妖怪達が来る筈もないのだ。もし探そうとしても月に攻めて失敗しているためまた命が危なくなる。そういうのもあり探そうにも探せない場所なのだ。

 

亜狛「さぁ耶狛!共に行こう!」

 

耶狛「うん!お兄ちゃん!」

 

2人はその掛け声と共に走っていく。自身の主の指示を実行するそれは本当に忠実その言葉が似合う2人だ。そして亜狛と耶狛は理久兎に言われた修行をこなし続けた。時には自分達の妖力、神力を使いきってへばりそんな中を走り体を鍛え亜狛と耶狛とで対決し己の技力を上げ続けた。そしてそれを繰り返し約200年近くの月日が流れた。

 

耶狛「お兄ちゃん…マスター目覚めないね…」

 

亜狛と耶狛は不老不死のため見た目はそんなには変わらないが心と精神はかつての幼さを少し残しながらも成長しているのが見受けられる。

 

亜狛「そうだな…マスターまさかこのまま目覚

   めない何てないよな?」

 

亜狛と耶狛は理久兎が復活するのは初めてだったため若干戸惑っていた。そしてこの時理久兎の体に異変が訪れた。

 

耶狛「お兄ちゃん…マスターの体……なんか焦げ

   臭くない?」

 

亜狛「ん?フンフン…確かに焦げ臭いな……」

 

普通は臭いがしても腐乱臭だがそれが焦げ臭いと言うのだ。すると理久兎の体は…

 

ボッ!!

 

亜狛「なっ!燃えた!!」

 

耶狛「お兄ちゃん!逃げよう!火事になる前に!」

 

亜狛「あっあぁ!!」

 

そう言い亜狛と耶狛は理久兎の元から避難し遠くから燃えている理久兎を観察する。そして理久兎の炎に違和感を覚えた。

 

亜狛「あれ?あの炎……色が違う……」

 

その炎の色は真っ赤な色でもなければ青い色でもない。この炎の色は白と黒そして金に紫が混合した炎なのだ。

 

耶狛「しかもお兄ちゃん廃寺が燃えてないよ!」

 

耶狛の言っているとおり寺が燃えてもいない。その時、亜狛は悟った。これは主人の帰還であるということに、

 

亜狛「耶狛!マスターが目覚めるぞ!」

 

耶狛「それって本当!」

 

亜狛「あぁ行くぞ!」

 

耶狛「うん!お兄ちゃん!」

 

そう言い2人は燃えている理久兎にもう一度近づく。

 

亜狛「熱いけど……」

 

耶狛「耐えられるね!」

 

そう言っていると理久兎を取り囲む炎が消える。そしてその時、亜狛と耶狛は気がついた。

 

亜狛「マスターの目の傷が!」

 

耶狛「無くなってる!?」

 

かつてルーミアに斬られた理久兎の目の傷が無くなっているのに注目しているとついにその時は来たのだ……

 

理 「うぅん……ここは……」

 

そう言い理久兎が目覚め起き上がると、

 

亜&耶「「マスター!」」

 

そう言い2人は目覚めた理久兎に抱きつくのだった。

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