ガバッ!!
理久兎が目覚めると亜狛と耶狛は理久兎に抱きつく。もといダイレクトアタックをしてくる。
理 「うおっ!おい亜狛に耶狛!何だ!?」
亜狛「良かった!本当に……」
耶狛「ようやくマスターと会えたよ」
会うのが久しいせいか2人は喜びのあまり尻尾まで振っていた。
理 「あぁもう!いい加減離れろって!」
亜狛「あぁ!すいません」
耶狛「ごめんマスター………」
そう言い2人は理久兎から離れる。
理 「やれやれ……なぁ2人共……ここ何処だ?」
理久兎が亜狛と耶狛に聞くと2人は答える。
亜狛「大和の神達が治める地域です」
耶狛「神様領域だよ……」
それを聞いた理久兎は頭を抑えて……
理 「チッ!だからおふくろに会ったのか」
どうやら千と出会った理由は千が住んでいるであろう大和の神達の本殿に近かった事だからだろうと考えた。
理 「亜狛、耶狛今から大和の神達の本殿に戦争
を仕掛けるぞ!」
亜狛「はい!?」
耶狛「えっ!?」
そう言い理久兎は立ち上がり断罪神書から黒椿を取り出し大和の神達がいる本殿に刀を向けて、
理 「三下の低級神の首には興味なし!目指すは
おふくろの首ただ1つ!!」
どうやら理久兎は約1年で復活できる筈なのに200年眠らされた事と千に負けたのを結構に根に持っていたようだ。そんな主人を見てボー~と見ていた亜狛と耶狛は我に返り理久兎を2人でホールドして、
亜狛「マスター落ち着いてください!!」
耶狛「落ち着いてってマスター!!」
理 「離せ亜狛!耶狛!今からあの腐れBBA
の角をへし折ってやる!!」
理久兎のこんな姿を見た2人は、
亜狛「本当これマスターか!?前までの物腰の
柔らかさとかが消えてるぞ!?」
耶狛「こんなのマスターじゃな~~い!!」
そうして亜狛と耶狛は理久兎を落ち着かせること数分後、
理 「いや~悪いな2人共♪少し頭がカッと
してたわ♪」
亜狛「マスター……なんか前と変わりましたね」
耶狛「うん……前よりチャラくなってる……」
そう言われ参ったなといった具合に頭を掻いて、
理 「いやな……確かに総合年齢は億越えだよ
だけどなこう蘇るだろ?」
亜狛「まさかそれって……」
耶狛「お兄ちゃんどういうこと?」
耶狛に聞かれた亜狛はそれについて話をする。
亜狛「今のマスターの精神年齢は推定で若者
の精神年齢というこだ……」
亜狛の話をまとめると自分の総合年齢は億越えなのだが、死んでまた蘇った。人間で例えるなら赤ん坊から老人となって一生を終えるそれは自然の理だ。理久兎はそれにとても近いのだ。老人は死んでまた赤ん坊からやり直す。それを繰り返す。それが自分にも若干だが適用されているのだ。
耶狛「えっと~つまりマスターは………」
亜狛「現在進行形絶賛青春謳歌時代ってことだ」
理 「ザッツライト流石亜狛だ分かってるね♪」
耶狛「つまりマスターはまた年をとれば……」
亜狛「前のような性格に戻るよ多分……」
亜狛と耶狛がそう言っていると精神若返り爺こと自分は2人に話しかける。
理 「所で2人共俺の修行出来た?」
亜狛「自分達なりには出来ましたね」
耶狛「うん!」
2人のその言葉を聞いた理久兎は笑って、
理 「おっし!なら試験するかな♪」
そう言い理久兎はもう一度立ち上がり、
理 「2人共来なよ♪」
そう言い理久兎は外へと出る。そして亜狛と耶狛も、
亜狛「あっ!待ってください!マスター!」
耶狛「待ってよお兄ちゃん!マスター!」
そう言いながら2人も外へと出る。
神様、神使移動中……
理久兎と亜狛と耶狛が来た場所は先程の寺から少し離れた森の中、かつて亜狛と耶狛も修行のために使った滝や川なども流れている場所だ。
理 「ルールは簡単俺の皮膚から血を出させる
事が出来たら勝ちだよ♪」
そう言い武器を構えず素手で構える。2人の試験に武器などは必要ないと考えたためだ。
亜狛「耶狛やるぞ!」
耶狛「うんお兄ちゃん!」
そう言い亜狛は手甲を着け耶狛は錫杖を構える。
理 「レッツパーディーフィーゴ~!」
そう言い理久兎は亜狛と耶狛に向かって殴りかかる。と亜狛が耶狛の前に立ち、
亜狛「そら!!」
ダン!!
理久兎の右拳を亜狛の右拳の手甲で防ぐと、
耶狛「ちぇい!!」
亜狛とのコンボで耶狛は跳躍からの跳び蹴りで理久兎に攻撃するが、
理 「ハハハハハ!!!」
パシン!ガシッ!
亜狛の拳を弾き飛ばし左手で耶狛の脚を掴み、
理 「おらどうした!!」
耶狛「キャーー!!!」
ブゥン!パスっ!
理久兎は掴んだまま半回転して耶狛を投げ飛ばす。そして投げ飛ばされた耶狛の先に裂け目が現れ耶狛はその中へと入っていく。再度亜狛を見ると隣の裂け目から耶狛が現れる。
耶狛「お兄ちゃんマスターまったく手加減して
ないよ!」
亜狛「さてはマスター精神が若返ったと同時に
手加減を忘れてるな……」
亜狛が言っている事は実際間違ってはいない……昔の理久兎ははっきりいうと戦いに関して手加減を全くしない。しかもそれどころか……
理 「最高にハイってやつだ!!」
もうバトルジャンキー(戦闘狂)な気分だ。今なら何でも出来そうな気がしてきた。
亜狛「耶狛!バックアップは頼む!」
そう言い亜狛は理久兎に向かって殴りかかる。
耶狛「なら!」
耶狛は錫杖を構えて自身の神力を解き放ち、
耶狛「オルトロス!!」
耶狛がそう叫ぶと二頭の頭を持つ狼ような怪物が現れる。
オル「がぅーーーーー!!!」
耶狛「行って!!」
そう云うとオルトロスと呼ばれた怪物は理久兎に目掛けて襲いかかりに行く。そしてその前に理久兎に殴りかかろうとしている亜狛は、
亜狛「マスターご覚悟!!」
そう言い亜狛は理久兎にその拳をぶつけるが、
ガシッ!
理久兎に笑顔で難なく掴まれてしまう。
理 「亜狛君そんな攻撃が当たると思うか♪」
だがこれは亜狛にとって計算内に入っていた。亜狛はその時ニヤリと笑ったのだ。
理 「ん?お前なに考えてっ!!」
ヒュン!!
理久兎がそう言っていると突然亜狛が左手で攻撃をしてきた。だがそれは拳ではなく、
理 「亜狛が暗器を使う…だと……!?」
そう亜狛が使ったのは暗器の1つのクナイだ。それで理久兎を斬るが空を斬ってしまう。だがそれに驚いたために亜狛の拳を離してしまった。亜狛は跳躍をして上空へと行くと、
オル「がぁ~ーーーー!!」
そう叫びながらオルトロスが理久兎に向かって襲いかかる。
理 「邪魔だ!」
ガシッ!
オルトロスの牙を両手で掴みオルトロスとつばぜり合いとなる。すると、
亜狛「おまけですよマスター!」
上空へと跳躍した亜狛は無数の暗器のクナイを手に持つとそれを理久兎目掛けて投げ飛ばす。だが理久兎はとんでもないことをしだした。
理 「おぉ~~!!」
理久兎はオルトロスの牙を持ったままオルトロスを力任せに持ち上げそしてジャイアンスイングをした。結果亜狛から放たれた暗器全てをオルトロスで弾き落とす。さすがの亜狛と耶狛もこれは予想だにしていなかった……
亜狛「嘘だろ!!」
耶狛「まるで萃香ちゃんや勇義ちゃんみたい!?」
そう言っていると遠心力をつけた理久兎のジャイアンスイングは、
理 「ぶっ飛べ亜狛!!」
そう言い亜狛目掛けてオルトロスを投げつける。普通ならば上空にいる亜狛は逃げ道がないのだが、
理 「ちっ!亜狛がいない!」
そう亜狛がいないのだ。すると理久兎の背後に裂け目が現れそこから亜狛が現れクナイを持って斬りかかる。
理 「あぶなっ!!」
理久兎はステップを踏み何とか亜狛の暗器を避けるが、
耶狛「次は私!!」
そう言い今度は耶狛が錫杖で殴りかかるが理久兎はそれを防ぐために腕をつき出すが、
理 「縮小!」
そう唱える錫杖が縮んだのだ。これは耶狛のフェイント攻撃だった。
理 「お前いったい何を………」
そう言おうとした瞬間だった
オル「があ~ーー!!」
先程投げ飛ばしたオルトロスが耶狛を跳び越えて理久兎めがけて襲いかかってくる。
理 「野郎!!」
ダッ!ドスン!!
理久兎は何とかオルトロスの攻撃を避けると、
亜狛「マスター!!」
サッ!!
亜狛はクナイを理久兎に投げ飛ばすと理久兎の頬をかすめる。耶狛が何故縮小したのか理由は理久兎の注意を錫杖に向ける事だ。今の理久兎は年をとっているよりも落ち着きがなく、冷静ではないと耶狛は推測した。それを利用して理久兎を驚かせて注意を向けたのだ。そして亜狛がクナイでかすめた理久兎の頬から鮮血が滴り始める。そして理久兎はその血の出た頬を触ると指に鮮血がつくのを確認した。
理 「ハハハまさかお前らがここまで強くなってる
とはな……2人共合格だ」
そう言うと亜狛と耶狛は地面にへたりこむ。
亜狛「よかった……」
耶狛「やったね!お兄ちゃん♪」
亜狛「あぁ!!」
オル「クゥーーン」
オルトロスは戦闘が終了したのを確認すると消滅する。すると地面にへたりこんでいる2人に理久兎は笑顔で拍手をしながら、
理 「おめでとう♪亜狛♪耶狛♪」
その言葉をかけると亜狛と耶狛も笑顔で、
亜狛「ありがとうございますマスター」
耶狛「ありがとうマスター♪」
そう返してくる。そして理久兎はそんな2人が驚くことを言う。
理 「君らは見事試験に合格したから深常の
姓を名乗ることを許すよ♪」
理久兎のその一言は亜狛と耶狛を喜ばせるには充分だった。
亜狛「本当ですか!!」
耶狛「やった~~!!」
2人は喜ぶ姿を見ながら理久兎は、
理 「それじゃお祝いの御馳走を作るか……
手伝ってくれるか深常亜狛?深常耶狛?」
理久兎が笑顔でそう言うと2人も笑顔で、
亜狛「勿論ですマスター!」
耶狛「うん!!」
理 「ハハハなら行こう!」
こうして亜狛と耶狛は遂に深常の姓を手に入れることが叶ったのだった。