理久兎達は神綺から影の暴虐について聞いていた。
理 「影の暴虐?…ズズ」
理久兎は紅茶を片手に神綺の話を聞いていた。
神綺「えぇ……その影の暴虐によって今避難勧告が
出されて皆外出は出来るだけ控えてるの」
理 「そいつはいったい何者なんだ?」
理久兎は影の暴虐が何者かを聞くと、
神綺「遥か昔に私と理久兎さんとでこの魔界の
基礎を作ったのは覚えていますよね?」
理 「あぁ…神綺ちゃんが必死に頼み込んで
きたよね……
と、神綺に魔界造りを手伝った時の面倒だったという記憶を掘り起こしていると神綺は細目にして、
神綺「なにか言った?」(¬_¬)
理 「いいや何でもない……それがどうした?」
これ以上やると面倒だと考えた理久兎は話を先に進めてくれるように誘導する。
神綺「まぁ……いっか……それであの後理久兎さん
が外の世界に帰還した後私なりに色々な
魔界人を造ったのよ……」
理 「ほうほうそれで……
なお理久兎は今度はシフォンケーキを食べながら聞いていた。そして隣にいる亜狛と耶狛はシフォンケーキを食べ終えて紅茶を飲みながら話を聞いていた。
神綺「それで約何年位かしらね……ある時に
その影の暴虐は突然現れたのよ……」
理 「お前が造ったんじゃないのか?」
神綺「いいえ……私は造っては無いわ……」
それを聞いた理久兎は顎に手を置いて、
理 (神綺が造ってない存在がどうして誕生
したんだ?)
理久兎はそう考えているが神綺は話を続ける。
神綺「それでその影の暴虐は酷いことに私が
頑張って造った魔界人達を次々に殺戮
しちゃったのよ……それで流石の私も
我慢の限界で戦ったのよね……」
理 「へぇ~」
亜狛「ところで言いにくいとは思いますが……
その影の暴虐がやった殺戮って……」
神綺「それは……」
亜狛がそれを聞くと神綺では酷だと考えた夢子がどういう殺戮の仕方かを教える。
夢子「その殺された同胞は……串刺しにされ全身を
貫かれた者、体をバラバラにされた者……
中には恐怖を刻むだけ刻みつけて頭を
砕かれた者も……」
夢子は悲しそうにそう告げると亜狛は申し訳なさそうに頭を下げて謝罪する。
亜狛「すみません……嫌な事を聞いて……」
神綺「話を戻すわ……その影の暴虐と私とで死闘
をして何とか倒したのよ……それで
影の暴虐は私が封印したの……」
それを聞いた理久兎は疑問に思うことがあったので神綺に聞く。
理 「待った…何でそいつを封印したんだ?
普通は殺すだろ?」
そうこのような事をすれば殺しても問題は無い筈だ。なのに何故そいつを封印したのかが疑問に思ったのだ。そして神綺は何故封印したのかを話す。
神綺「それは彼の能力に関係があるわ……」
耶狛「能力?私達と同じであるの?」
それを聞いた神綺は頷き影の暴虐の能力について語る。
神綺「影の暴虐の能力は『影を作操する程度の
能力』」
耶狛「えっ?でもそれと封印にどう関係するの?」
耶狛が更にそれについての質問をすると、
神綺「彼は……その能力のせいで不死身に近い
のよ酷いことに……」
理 「不死身?」
神綺「えぇ……例えば頭と胴体を切断するでしょ
そうすれば普通は死ぬじゃない」
理 「まぁそりゃ……」
(つってもそれでも死なないのが両隣にいる
けど………)
神綺「だけど彼の場合はそれで斬ったとしてもまた
斬り離した胴体と頭がくっついてまた動き
だすのよ……」
それを聞いた亜狛と耶狛はマジかと反応し理久兎は考察した。
理 「おそらく原理は表裏一体って事か……」
耶狛「どういうこと?」
理 「物質と影は表裏一体……簡単に言うと箱が
あるとするだろ……」
耶狛「うん……」
理 「その箱を壊せば粉々、勿論影も箱の形では
無くなる……」
亜狛「それはそうですね……」
理 「だがもし箱の形の影が残っていたら粉々に
なった物質である元箱と影の箱には矛盾が
生まれる…必ずどちらも同じにならなけれ
ばならない……つまり影の暴虐はそれを
原理に影を操っているって事か?」
理久兎は神綺に聞くと神綺は、
神綺「えぇ黒き暴虐の影の扱い方の1つね……
その他にも相手の影の腕を斬り落とせば
本体の肉体の腕が切断されたり…他にも
自身の影を槍のようにして相手に攻撃
させる事もできるわ……」
理 「何でもありだな……でも何でまた封印が
解けたんだ?」
今度は封印が解けた理由を聞くとアリスが申し訳なさそうに謝罪する。
アリ「ごめんなさい……私が誤って解いちゃった
のよ……」
アリスの発言に理久兎は何故解いたのかを聞く。
理 「何で解いたんだ?」
アリ「前に本でこの魔界には全智の魔道書が
あるって聞いてそれで色々と探してた
ら……封印されてる部屋があってそこが
怪しいと思ってその術式を解いたら……」
理 「今の結果という事か……」
アリ「ごめんなさい……」
と、アリスは理久兎に謝ると、
理 「いや謝らなくていいよとりあえず方法を
考えよう……何か策はないか……」
理久兎は策を考えると耶狛が提案する。
耶狛「なら夜にその暴虐に襲撃すれば!
そうすれば影も無いし!」
耶狛がそう言うと理久兎は、
理 「いや無理だ……まずここに夜という概念は
無くはないが神綺の事だ夜も少し明るい
だろ?」
理久兎がそう聞くと神綺はため息をついて、
神綺「えぇ……貴方達で言う月と同じような物が
ここ魔界で照らし続けるわ……」
亜狛「つまり……この魔界での勝負は……」
耶狛「勝ち目なし?!」
亜狛と耶狛はもはや絶望しかないと感じていた。
理 「ふむ……どうしたものか……だがここで
止めないとおそらく影の暴虐は俺らの
世界に入ってくるかもしれんしな……」
亜狛「そしたらもう大混乱ですよ!」
耶狛「皆死んじゃうよ!」
と、亜狛と耶狛はどうしたらいいか分からなかったが、ふと理久兎はあることを思い出し神綺に、
理 「なぁ神綺、氷界って誰か住んでるか?」
理久兎は氷界に誰か住んでいるかを訊ねると神綺は横に振って、
神綺「多分……誰も住んでない筈だけど……」
それを聞いた理久兎は何かを覚悟したかのような表情をとると、
理 「なら決定だな神綺、俺らでその害悪を
倒してやるよ♪」
それを聞いて夢子は、
夢子「貴方!いくら神でもあれには!」
そう言いかけると神綺は夢子の話を遮り、
神綺「ならお願いしようかしら♪でも理久兎さん
はともかく、そこの2人は大丈夫?
下手したら死ぬわよ?」
神綺がそう忠告すると亜狛と耶狛は、
亜狛「え~と大丈夫ですよ♪」
耶狛「うん♪まず死なないから♪」
2人が笑顔でそう答えるとアリスは、
アリ「貴方達可笑しいわよ!何で命を捨てる
ような事を!」
そう言うと亜狛と耶狛は、
亜狛「マスターが行くと言った場所なら……」
耶狛「例え地獄や森の中、水の中や女風呂だって
何処にでもお供するよ♪」
それを言うと理久兎は頭を抑えながら、
理 「いや女風呂には行かないけどな……」
と、耶狛の発言に訂正を加える。
アリ「でも!」
更に発言をしようとするアリスを神綺は夢子と同じように遮り、
神綺「アリスちゃん大丈夫よ♪」
アリ「えっ!」
神綺「理久兎さん貴方の従者達は絶対に死に
ませんよね?」
神綺は理久兎にそう聞くと理久兎は笑顔で、
理 「勿論死ぬわけがないもし死んだなら全裸で
極寒の氷界の雪の中にダイブしながら
ハラショー!って大声で叫んでやるよ♪」
そう告げると神綺は嬉しそうに、
神綺「ならお願いするわね理久兎さん♪」
理 「任された♪」
そうして話がまとまったが……
? 「ギャーーーーーーーー!!!!」
突然何者かが大咆哮をあげる。その咆哮はまるで死神が来たことを告げるかのような咆哮だった……理久兎達は立ち上がりガラス越しにその声の主を見ると、
理 「あれか…影の暴虐ってのは……」
神綺にそう聞くと神綺は頷いて、
神綺「えぇ……あれよ……」
理久兎から見てその怪物……いやそれは黒竜と言った方がいいのかもしれない……巨大な6枚の竜翼を羽ばたかせ一角の角を持ち、眼は命を何とも思っていないような冷酷な眼差しをし、猛々しくも全てを畏怖させるような存在だった……そしてその竜はガラス越しの理久兎と目が合うと、
暴虐「ギャーーーーーーー!!!」
その口から再度咆哮を轟かせるのだった……