理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第170話 新たな従者

ある1人の男は夢を見ていた。かつて自分が封印され眠っていた時と同じ夢を……

 

男 「お前は誰だ……」

 

その男は名も分からない女性にそう聞くとその女性は、

 

女 「私は…○○○という者ですそれにしても

   何で貴方がここに来れたのでしょうか?」

 

何故か分からないが女性の名前はノイズのようなものが走っていて聞き取れなかった。男は女性に言われた事について、

 

男 「分かる筈がねぇだろ……」

 

女 「はぁ…そういえば貴方の名前は?」

 

女性はその男の名前を訊ねると男は迷った表情をしてその女性に答える。

 

男 「知らねぇ…俺に名前はない……」

 

その答えを出すと女性は頬に手を置いて悩んだ顔をして、

 

女 「そう…なら私がつけていいかしら?」

 

男 「勝手にしろ……」

 

男が答えると女性はその男性にこれまでの行いについて訊ねる。

 

女 「貴方はこれまでどんなことをしてきたの

   かしら?」

 

男は自分が殺ってきたこれまでの血に濡れた体験を話始める。

 

男 「俺は数々の魔界人達を殺して殺して殺し

   まわった………そしたらアホ毛の女と勝負

   して負けたそれしか記憶がない」

 

男は自身の経緯をぶっきらぼうに答えると女性は、

 

女 「どうして貴方は殺しまわったのですか?

   共存も出来たのではないですか?」

 

と、何故か説教臭い事を言ってきた。そして男は、

 

男 「知るか…俺は奴等が気にくわないだけだ」

 

そう答えると女性は自身の拳を握りしめて、

 

女 「南無三~ー!」

 

男 「グフッ!!」

 

男は何故か女性にグーパンチぶっ飛ばされてその場に倒れる。

 

男 「このクソ女!!何しやがる!」

 

男はキレてそう答えると女性は、

 

女 「貴方は命というのを知りなさい……」

 

男 「はぁ何言ってやがるんだ!」

 

女 「いいですか貴方は命を甘く見すぎています

   貴方の自己中心的な考えは私から見ても酷

   いものです……」

 

男 「あぁん!!」

 

この女よくもそんな戯れ言が言えたものだ。だがそう思っても女の更に口を動かす。

 

女 「おそらくその考え故に貴方は封印されたの

   でしょう………それで私のもとに来たのかと

   思います」

 

男 「それはどういう事…って何だよこれ!?」

 

男は自身の手を見てみると光輝く手となっており自身の翼や一角がないことにも気がついた。この時自分が封印されたことが分かったと同時に無力と知った。

 

女 「今の貴方はただの生霊と変わらないでしょ

   う体は封印され魂はここにある………そんな

   感じでしょうか」

 

男 「俺は……畜生!」

 

男は自身が無力で破壊も出来ないこの退屈となりえる日常を恨むしかなかった。だが先程の女性はその男に手を出して、

 

女 「貴方はまだ変われます♪だから変わりま

   しょう手伝ってあげますから…ね♪」

 

そう答えると男はその手に手を置いて、

 

男 「なら退屈はさせるなそれが条件だ」

 

女 「ふふふ♪あ!そうだった貴方の名前は……」

 

そう言うとしただった。急にその場の空間が歪みその男は、

 

男 「はっ!…………ここは?」

 

その男は寝ていて夢を見ていたようだった。すると、

 

ガチャ!

 

その男に鎖枷がつけられているに気がついた。ベットで寝かされてはいたようだが手には鎖と枷でその場から離れる事は出来そうにない。そしてその男はそれを力任せに壊そうとするが、

 

ガチャ!ガチャ!ガチャ!

 

男 「外れねぇ…力がでねぇ何でだ……」

 

男は力が出ないのに気がつくとその時扉が開いて1人の男が部屋に入ってきた。

 

理 「やぁ♪ようやく起きたんだね影の暴虐♪」

 

その男は影の暴虐をボコボコにした理久兎だった。そして時間は少しだけ遡り数分前これは理久兎が黒き暴虐の部屋に入る前のこと理久兎は神綺から図書館の鍵を借りて本を漁っていた。

 

理 (う~んたいして面白そうな本もないかな…)

 

理久兎がそう思っていると1人の女性が理久兎の元にやって来る。アホ毛が目立つ神綺だ。

 

神綺「どう?面白そうな本はあった?」

 

神綺に聞かれた理久兎は少し残念な声で、

 

理 「何にもないかな」

 

そう言い理久兎は出した本を棚に戻すと隣の本が気になり手にとって題名を見る。

 

理 「これは……神魔対戦記?」

 

理久兎がそう題名を言うと神綺はその本について説明をする。

 

神綺「それは理久兎さん貴方のお母さんの話よ♪」

 

理 「えっ……あのBBAの……」

 

理久兎はそう聞いて若干引いたが神綺はそんな事を気にせず話を続ける。

 

神綺「えぇ♪昔まだ理久兎さんが生まれる前に

   龍神様と七つの罪を背負った7人の魔王

   との闘いの話よ♪」

 

理 「…………うわ…因みに作者は…」

 

そう言い理久兎は作者名を見るが名前が書いていなかった。

 

理 「…………………………」

 

神綺「それ欲しいならあげますけど?」

 

神綺は理久兎にそう言うと理久兎はその本をそっと棚に戻して、

 

理 「そっとしておく……」

 

そう言い棚から離れる。それを見ていた神綺は、

 

神綺「えっと……いらない系…ですか?」

 

理 「あぁおふくろの話に興味がない…」

 

神綺「そうですか……」

 

理 「あぁそれと神綺お前に謝んないといけな

   い事があるんだが……その前にさ」

 

理久兎がそう言い神綺に頭を下げて、

 

理 「影の暴虐を保護してくれてありがとうな」

 

理久兎が感謝の言葉を言うと神綺は笑顔で、

 

神綺「ふふっ♪いいのよ理久兎さん♪でもまさか

   理久兎さんあの子を従者にするなんて正直

   驚きましたけど……」

 

そう言われた理久兎はため息をついて神綺に従者にした理由を話す。

 

理 「はぁ~まぁ話してやるよこの事について

   は俺にも責任があったからな……」

 

神綺「と、言うと?ビルとか民家の破壊なら全

   然文句は無いから大丈夫よ♪」

 

聞いた話だが神綺が壊せば魔界の彼方此方から文句が殺到するだろうが自分が壊す分には文句は言えないとの事らしい。どれだけ神綺が信用されていないのか少し分かってしまったが今はそれ所じゃない。口を開き、

 

理 「いやそれじゃない…影の暴虐が生まれた

   要因だ……」

 

それを聞いた神綺は理久兎に、

 

神綺「詳しく話して……」

 

理 「あぁ勿論だ……奴が生まれた理由はおそらく

   俺の能力と神綺の魔力のせいだろう……」

 

神綺「それってどういうこと?」

 

神綺が更に詳しく説明を求めてきたため詳しく説明を開始する。

 

理 「この魔界を創るにあたって大地と水それら

   は俺の能力によって創った事は覚えている

   よな?」

 

神綺「えぇ理久兎がさんが確かにその能力で創り

   ましたね……?」

 

理 「そしてそれに災いが含まれていたと推測が

   出来る……」

 

神綺「災い?」

 

理 「あぁそうだ………俺の能力は所謂災いの権化

   みたいなものだそれが土地にどう影響する

   か分からないが多分神綺はこの大地に魔力

   を注いだそれに俺の能力の副作用が加わっ

   て黒き暴虐が誕生したと考えられる」

 

神綺「……つまり誕生したのは…………」

 

理 「俺らが原因だな………」

 

理久兎の話を聞いた神綺はどう反応すればいいか分からないといった顔だ。そして時計を見るともう夕刻の時間となっていた。

 

理 「おっそうだ………そろそろ奴の様子を見 

   てくるな」

 

神綺「分かりました……」

 

そう言い理久兎は鍵を神綺に渡して部屋を出て黒き暴虐の部屋へと向かった。ここまでが回想だ。そして理久兎が部屋に入り近くにあった椅子に座った。

 

理 「さてと君……これから俺と共に行かないか?」

 

そう言うと黒き暴虐は理久兎に、

 

黒竜「けっ何で俺がお前となんかんと………」

 

黒き暴虐はそう言い理久兎から顔を反らす。

 

理 「やれやれ……なら良いことを教えてやるよ」

 

黒竜「何だよ……」

 

黒き暴虐はそのままの状態で聞くと理久兎は話し出した。

 

理 「今のお前は俺の能力で力や能力を封じてい

   る状態だはっきり言って今のお前はただの

   無力な雑魚その言葉が似合う奴になってる」

 

黒竜「何だと!てめぇ!!」

 

ガチャ!ガチャ!

 

黒き暴虐は理久兎に殴りかかろうとするが手と足に繋がれている枷で体を動かせない。

 

理 「それにあまり言いたくはないが下手すると

   お前は処分されるぞ、」

 

理久兎がそう言うと黒き暴虐は顔を真っ青にさせる。今の自分の状態だと処分されれば確実に死ぬ。そうなれば喪った記憶も分からないままだ。

 

黒竜「つまり…お前に着いていかないと俺は死ぬ

   って事か?」

 

理 「あぁ確実にな………お前を恨む奴はこの魔界

   にわんさかいる確実に処刑はさせるぞ?」

 

黒き暴虐は数分間沈黙した結果その口を開いて、

 

黒竜「なぁ………お前に着いていって退屈はしない

   か?」

 

黒き暴虐はそう聞くと理久兎は笑顔で、

 

理 「さぁ~分からないな…だけど楽しいことは

   自分で見つけるものだと思うよ?殺し以外

   でな♪」

 

黒竜「はぁ~……分かった…お前に着いていく所で

   お前の名は?」

 

 

名前を聞かれた理久兎は自身の名前を答える。

 

理 「深常理久兎まだ本来の神名は深常理久兎乃

   大能神なんだが長いから理久兎で良いよろ

   しくな♪所でそっちこそ名前はあるの?」

 

理久兎が聞くと黒き暴虐は自身の名を名乗る。かつて女性によって付けられた名前を、

 

黒竜「俺は…黒……かつて誰かが付けた名前だ」

 

理 「ふぅ~んそうか……よろしくな黒♪」

 

黒 「たっく…分かったよ……」

 

こうして理久兎の元に新たな従者が誕生したのだった。すると扉の先から、

 

ガタッ!

 

と、音が聞こえだす。それを聞いた理久兎はため息をつきながら、

 

理 「いるんだろ亜狛、耶狛……入ってこいよ」

 

その言葉を聞いたであろう扉の先にいる人物達は扉を開けて、

 

亜狛「耶狛音たてるなって言ったろ……」

 

耶狛「ごめんお兄ちゃん……」

 

理久兎が言った通り亜狛と耶狛だった。そしてその姿を見た黒は2人の事を思い出す。

 

黒 「てめぇらあの時の!」

 

亜狛「え~と新しくマスターの従者になったん

   ですよね?」

 

亜狛がそう言うと黒はぶっきらぼうに、

 

黒 「あぁそうだ……お前らこいつの従者か?」

 

黒が質問すると耶狛は笑顔で答える。

 

耶狛「うんそうだよ♪黒君は私達の後輩だよ♪」

 

黒 「こっ後輩……てことは2人は先輩って

   事なのか?」

 

黒は理久兎の法を向いてそう言うと理久兎は頷いて、

 

理 「あぁそうだな……それと2人は……」

 

理久兎が亜狛と耶狛の事を紹介しようとすると亜狛と耶狛は、

 

亜狛「私共で自己紹介しますよ」

 

耶狛「うん!」

 

と、言うと理久兎は黙って2人の紹介を聞くことにした。

 

亜狛「では改めて自分は深常亜狛ですそして

   隣にいるのが私の妹の……」

 

耶狛「同じく深常耶狛でぇ~す♪」

 

と、自己紹介をすると黒も自身の名前について言う。

 

黒 「俺は黒……誰かにつけられた名だ…」

 

理 「なぁその誰かって誰だ?」

 

黒がそう言うと理久兎は誰かが気になったので聞くと、

 

黒 「俺には記憶がねぇんだよ封印されていた間

   の記憶が……」

 

理 「それって普通じゃないか?」

 

黒 「何?」

 

理 「お前が言っている事は夢だろ?」

 

と、現実的な事を言うと黒は真剣な表情をして、

 

黒 「……かもしれない…だが俺は夢だとは思って

   はいねぇ…あれは現実だと思ってる……」

 

黒は虚空の彼方を見るような目をして言うと理久兎は笑顔で、

 

理 「そうか……お前の記憶見つかるといいな♪」

 

黒 「ふっまったくだな……」

 

カーーーン!カーーーン!カーーーン!

 

理久兎達の会話が進んでいると時計の音が鳴り響く。

 

理 「そろそろ時間だな……亜狛、耶狛2人共

   部屋に帰れよ…」

 

と、言うと2人は元気よく、

 

亜狛「えぇそうします♪それでは黒さんまた

   明日♪」

 

耶狛「バイバーイ黒君♪」

 

そう言って2人は部屋から出ると理久兎は黒に、

 

理 「とりあえず俺らは明日ここ魔界を旅立つ

   気でいる…そこは覚えておいてくれ……」

 

理久兎も席を立ち上がり扉へと向かうとすると黒は理久兔を呼び止める。

 

黒 「なぁ……お前の事…主って言っていいか?」

 

理 「どうしてだい?」

 

黒 「お前の事を従者達マスターって言ってる

   だろなら俺もと思ってな……」

 

理 「そうか……好きにしていいよ♪」

 

理久兎がそう言うと黒は早速その言葉を使って、

 

黒 「それじゃ明日な……主よ……」

 

理 「おやすみな黒……」

 

そう言い理久兎も部屋を出て自分の仮寝室に向かあのだった。そして今だ枷と鎖に繋がれて部屋にいる黒は、

 

黒 「……ふっ暇しなさそうだな」

 

そう言い黒も眠りにつくのだった。

 


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