彼岸花が咲いてる土地を眺めながら三途の川を渡っている船が1隻あった。その船には男女合わせて6人乗っていた。するとその船を漕いでいる死神こと小野塚小町は同席している閻魔こと映姫に訊ねる。
小町「えっえ~と………映姫様何故理久兎様達が私
達の船に乗っているんですか?」
質問された映姫はあきれつつそれに答える。
映姫「理久兎さん達は旧都の管理をしてくれると
言ってくれたのでそれで乗っているんです
よ?」
それを聞いて小町は驚いていた。小町に申し訳ないなと思い、
理 「ごめんな俺らがいると気まずいだろ?」
小町「そっそんな事はな………ありません!」
なお未だに小町は自分対してペコペコしていたがあまり上下関係というのが好きではないため出来るのならもう少し気楽に話しかけて欲しいものだ。
理 「小町ちゃん様つけとか敬語とか肩っ苦しい
言葉は抜きでいこうよ♪俺は上下関係とか
が嫌いだからさ♪」
亜狛「そうですよ小町さん♪」
耶狛「お互いにフレンドリーにいこうよ♪」
黒 「俺も問題はないな………」
自分達はそう言うと小町は少し照れ臭そうだった。そんな話をしているとゴール地点の岸が見えてくる。
理 「ようやくゴールか……」
亜狛「着きましたね……」
耶狛「到着~♪」
黒 「やっと体を伸ばせるな……」
もうじきゴールということを知って各々到着するという喜びにひたった。
映姫「理久兎さん着いたら先に旧都の方に案内致
しますね」
理 「すまないね」
そうして何とか岸に着き理久兎達は船から降りて亜狛と耶狛更に黒は体を伸ばし理久兎は辺りを見回す。
理 「地獄の景色って大して変わらないね」
映姫「えぇまぁ………それでは理久兎さん案内します
ね小町貴女も着いてきなさい」
小町「わかりました……」
理 「お~いお前ら行くぞ」
亜狛「わかりました」
耶狛「レッツゴー!」
黒 「分かった主よ……」
そうして理久兎達は映姫に案内されながら旧都へと向かうのだった。
神様、神使達、閻魔、死神移動中……
映姫に案内され理久兎達はようやく旧都へと辿り着いた。そこは怨霊が大量にいて人間や妖怪が住めないような場所だった。
理 「うわぁ…怨霊が大量……」
映姫「はい旧地獄が地獄として機能していた時は亡
者達を鬼神や地獄に元から住んでいた鬼達と
で裁いていました…」
亜狛「でも今は……」
映姫「はい………かつての施設も今はなく今は亡者達
の怨念が固まった怨霊もこの地に放置されて
いたのでこの量になったのかと……」
小町「こりゃ骨が折れそうだね……」
そう言い小町はその手に持っている鎌を構える。どうやら掃除を手伝ってくるようだがそんな必要はない。
理 「あぁいいよ小町ちゃんここいらの掃除は俺達
がするからさ」
小町「えっ………この量だけど終わるかい?」
映姫「大丈夫ですか?」
理 「ハハ♪問題ないさ……亜狛、耶狛、黒」
亜狛に耶狛そして黒を呼び出すと3人は首をかしげながら此方を向く。
亜狛「どうしました?」
耶狛「何?」
黒 「どうした主よ?」
3人が用件を訊ねてくると自分は笑顔で用件を答える。
理 「怨霊達の掃除をするよ♪」
亜狛「この量をですか?」
理 「そうだよ♪」
耶狛「何だ…あの豪邸の掃除よりかは楽勝だね♪」
どうやら平安時代の屋敷の掃除よりかは楽みたいだ。というかそんなに大変だったのかと今更だが思った。
黒 「ふむ……出来なくはないな」
亜狛「こらこら…ではもう初めても?」
亜狛が初めていいかと聞いてくると自分は頷き、
理 「いいよ♪もうやってくれてもそれと黒♪
黒 「何だ?」
理 「今回から少しだけ力を解放してあげるよ♪」
黒 「本当か!」
理 「あぁ存分に猛るといい♪」
そう言い理久兎は黒の前で手をかざして力の枷を外す。すると黒から魔力が先程よりも溢れてくる。
黒 「良いぞ………久々の感覚だ!」
理 「さぁ掃除の開始だ!」
亜狛「イエスマスター!」
耶狛「ヒャッホー汚物は消毒だ~!」
黒 「暴れてやる!!」
そう言いながら3人は雑草を刈っていく感覚で怨霊達を狩っていく。そして残った自分は映姫と小町に、
理 「とりあえず俺らは眺めてようか♪これが終わ
ったら元の場所には送るから」
小町「そうかいなら見物させてもらうよ」
映姫「ふむ……の理久兎さんの神使の実力を見る機会
としては丁度よいですね………」
そうして3人の活躍を見つつ休息をとり3人が怨霊を狩ること約30分後、
耶狛「綺麗になりました~♪」
亜狛「ワチャワチャしていたのが静かになったな♪」
黒 「いや~久々に暴れられていい気分だぜ♪」
3人が怨霊を狩り尽くし大量にいた怨霊達消えて先程とはうって変わり洞窟の空洞らしい景色に戻る。そんな3人は晴々とした表情となって理久兎達の元に戻ってくる。そして映姫と小町は僅か30分で怨霊を壊滅させたことに驚いた。
映姫「すっ凄い……」
小町「あれだけの怨霊が………」
理 「これが俺の従者達の実力だよ♪」
と、映姫達に言っていると亜狛は理久兎に、
亜狛「所でマスター俺らの寝床って」
寝床について聞かれて考えてしまう。辺りを見ると廃墟となった建物が幾つか存在するため、
理 「そうだな………そこいらの廃墟で寝るか」
耶狛「OKマスター♪」
黒 「まぁ野宿よりかはましだな」
こんなやり取りを聞いていて映姫や小町は何を思ったのか、
小町「映姫様………理久兎さんって本当に最高神で
すかい?」
映姫「間違いありませんよ……
理久兎は本当に神様か?と聞こえてくる。その問いに対しては無論神であるが権力だとか地位だとかが嫌いなだけな至って普通の神様だ。そしてふと30分前の会話を思い出す。
理 「あっ!そうだった亜狛に耶狛!映姫ちゃん
と小町をさっきの船の場所まで送ってあげ
なさい」
亜狛「わかりました」
耶狛「勿論だよ♪」
亜狛と耶狛の能力で裂け目が現れると先程までいた彼岸花の景色が写る。
理 「映姫ちゃんそれに小町今日は本当にありがと
うな♪」
耶狛「いい場所を提供してくれありがとう♪」
亜狛「お世話になりました……」
黒 「暴れさせてくれてありがとうな」
理久兎達は映姫と小町にお礼を言うと、
映姫「いえ此方も旧地獄を任せてもらえるんですか
らそんな………」
小町「映姫様さっき肩苦しいのは無しって言ってた
じゃないですか♪」
小町に指摘された映姫は笑って、
映姫「ふふ………そうでふね理久兎さんお礼には及び
ませんよ♪」
小町「また何かあれば頼ってきてよ♪」
小町にそう言われた理久兎も笑顔で、
理 「あぁ♪その時は頼むよ♪」
映姫「ふふ♪なら行きましょうか小町?」
小町「分かりました映姫様♪」
そう言い2人は裂け目へと入ると裂け目が消滅した。それを見た理久兎は、
理 「さてとベースキャンプ地を決めてこれからの
事を考えるかね………?」
亜狛「そうですね♪」
耶狛「考えよ~♪」(
黒 「だな♪」
こうして理久兎達の住みか件隠れ家が出来たのだった。