理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第179話 マッピングと服作り

旧地獄の探険を続けて約2週間理久兎達は大方の道は覚えるとこまで成功した…

 

理 「なぁ…亜狛、耶狛、黒……」

 

亜狛「どうしました?」

 

耶狛「どうしたの?」

 

黒 「どうした主よ……」

 

理久兎の呼び掛けに3人何事かと訊ねると……

 

理 「お前ら服欲しいならどんな服が欲しい?」

 

理久兎は前に亜狛が言っていた正体を隠す服を作る上でどんな服がいいか分からないため亜狛と耶狛そして黒に聞くと、まず耶狛が服について要求をする。

 

耶狛「う~ん私は~うん♪この巫女服を改造して欲

   しいなぁ♪」

 

理 「なるほど改造ねどんな感じに?」

 

耶狛「そうだね………袴の部分が時々地面に擦りつい

   て泥だらけになったり水溜まりに足踏み込ん

   で下が濡れるんだよね……」

 

理 「なるほどならそこを改良しようか♪」

 

耶狛「後は…お面が欲しいかな?顔を隠したいから」

 

理 「わかったその辺も何とかしよう………それだけ

   か?」

 

理久兎が最後の確認で聞くと笑顔で頷く。

 

耶狛「うん!後可愛いくね♪」

 

理 「分かったそんで2人は何かあるか?」

 

次に亜狛と黒に服について聞くと黒は首を横に振る。そして服がいらない理由を言う。

 

黒 「いや俺はこの服で充分だ………それに俺は身を

   隠す必要もないからな」

 

そう言われるが折角作るのだからついでに何かを作ろうと思ったため、

 

理 「そうかなら黒にはせめて何か小物を作ってあ

   げるよ」

 

黒 「あぁそれで充分だ………」

 

そうして黒への作成服はなしとなり残りは亜狛となった。

 

理 「亜狛欲しい服はあるか?」

 

そう聞かれた亜狛は若干悩みようやく口を開いて、

 

亜狛「マスター俺はいちから服を作って貰うことに

   なりますが良いですか?」

 

理 「あぁ問題ないよ♪」

 

理久兎がそう言うと亜狛は具体的な構想を教える。

 

亜狛「実はマスターが眠っている間で俺と耶狛は偶

   然でしたがSINOBIと言われる人達と出

   会ったんですよ」

 

耶狛「確かに見たね♪」

 

何故か忍の部分が片言英語のように聞こえたが理久兎は無視して話を聞く。

 

亜狛「それでその人達の着ているSINOBI服が

   気に入ってしまって……」

 

理 「成る程ねだから暗器を使うようになったんだ」

 

亜狛「えぇまぁ‥‥お恥ずかしい限りですがえ~と作

   ってもらえますか?」

 

亜狛がSINOBI()に憧れていたことを聞いた理久兎は楽しそうに笑顔で、

 

理 「勿論言葉に遺言は無しだその忍服作ってやる

   よ♪」

 

なお理久兎は片言英語ではなく普通に忍という模様だ。

 

亜狛「ありがとうございますマスター」

 

耶狛「良かったねお兄ちゃん♪」

 

亜狛「あぁ♪」

 

そして先程からSINOBIやらなんやらと聞いていた黒は訳がわからなかった……

 

黒 「なぁ忍って何だよ?」

 

黒は理久兎達に忍とは何だと問うと理久兎と亜狛はそれに答える。

 

理 「まぁ簡単に言うとだ……」

 

理久兎が言いかけると亜狛が割って入り黒に説明を始める。

 

亜狛「忍とはこっそりと敵の情報を入手してそれを

   主であるマスターに教えたり他にもそうです

   ね………前に黒さんに使ったこれは覚えていま

   すか?」

 

そう言い亜狛は自身の裾の中から1本クナイを出して見せる。

 

黒 「それ俺の腕を切った武器だろ?」

 

亜狛「はいそうです‥‥こういう道具を使うことも忍

   の特徴ですが他にも忍術や体術に優れている

   のも忍者の特徴ですそれから………」

 

亜狛にしては珍しく熱く語っていたため理久兎も若干驚いていた、

 

理 「なっなぁ耶狛…‥亜狛の奴何がどうして忍好き

   になったんだ?」

 

これまで一番亜狛の近くにいた妹の耶狛に聞くとそれを教えてくれる。

 

耶狛「え~とマスターが寝ている時にお兄ちゃん忍

   の確か……い…伊賀?って人達に会って忍術に

   ついて教えてもらったんだよねそしたらもう

   お兄ちゃん興味津々で」

 

理 「なっ成る程な……」

 

大体の話が理解されると理久兎は未だに熱く語っている亜狛に、

 

理 「お~い亜狛そろそろ黒がオーバーヒートする

   から止めてやれ」

 

亜狛「えっ?はっ!すいません黒さん!」

 

黒  (゜ρ゜)

 

もう黒の顔は思考も何もかもが停止したような顔だった。

 

理 「お~い黒……大丈夫か?」

 

黒 「はっ………あぁ大丈夫だ問題ない…」

 

何とか黒が帰ってきた。パンクしなくて良かった。

 

理 「さてとこれで作るものを決まったし材料を小

   町ちゃん達が持ってくるまで待とうか」

 

耶狛「でもその間で何するの?」

 

耶狛の言われた通り今ここで出来るのは怨霊を掃除することしか無くなってしまっているのは事実だ。

 

理 「そうだな‥‥そうだ!魔法で地図でも作るか」

 

亜狛「地図ですか?」

 

理 「あぁそうだ♪これには亜狛、耶狛、黒3人

   の力が必要だ」

 

亜狛「私共の力ですか?」

 

耶狛「面白そうだからやる~♪」

 

黒 「主の頼みなら……」

 

3人もこの作業に参加してくれる事を聞いた理久兎は、

 

理 「なら始めようか!」

 

そうしてこの旧地獄の魔法マップを作るのだった。

 

理 「黒そこはもう少し四角………」

 

黒 「あいよ……」

 

亜狛「耶狛もう少し拡大してくれ」

 

耶狛「分かったよお兄ちゃん」

 

作ること数時間後、

 

理 「地図が出来た~!」

 

こうして理久兎達の努力で魔法の地図が出来上がった。

 

亜狛「やろうと思えば出来ますね♪」

 

耶狛「早速見てみようよ」

 

黒 「俺も見るかな……」

 

そう言いい理久兎達は地図を見ると自分達の後ろに人の形が写る。それを見た理久兎達は後ろを振り向くと、

 

小町「やっほ~理久兎さん言われた品物を持って

   来たよ♪」

 

笑顔で小町が此方に向かってきていたのだ。結果地図作成は成功となった。

 

理 「うん上出来だな♪」

 

小町「おや?何の話をしてるんだい?」

 

理 「いや此方の話さ………それよりもちゃんと品物

   は揃ってるか?」

 

それを言われた小町は笑いながら、

 

小町「嫌だな~理久兎さんには粗相はしませんって」

 

それを聞いた理久兎も笑いながら、

 

理 「なら結構♪そうだ小町帰りは歩きか?」

 

帰りについて聞くと小町は頭に手を置いて……

 

小町「そうだね…また来た道を帰るねぇ?」

 

理 「なら亜狛送ってあげなさい」

 

亜狛は理久兎の指示に従い裂け目を開いて、

 

亜狛「どうぞ小町さん♪」

 

小町「こりゃすまないねそれじゃ理久兎さん楽しい

   隠居生活を♪」

 

そう言い小町は裂け目へと入ると裂け目は閉じる。そして届いた荷物を確認しながら、

 

理 「さぁ~てと服を作りますか♪」

 

亜狛「そうですね!」

 

耶狛「やっとこの袴ともお別れだよ♪」

 

黒 「主はどんな物を作るのか……」

 

従者達は理久兎の作り改良する服と小物に期待を膨らませ楽しみながら完成を待つのだった。そうしてまた数時間後、

 

理 「よし!出来たぞ!!」

 

そう叫ぶと真っ先に亜狛がやって来る。

 

亜狛「マスター完成した服は!」

 

理 「ほらこれな♪」

 

そう言い理久兎は完成ホヤホヤの忍服を亜狛に渡すと亜狛は大喜びで着替えするために部屋を出る。すると次に耶狛がやって来る。

 

耶狛「マスター巫女服の改良後はどうなったの?」

 

そう言われた理久兎は微笑みながら改良後の巫女服の狐のお面を見せると耶狛は歓喜した。

 

耶狛「可愛い~!!」(*≧з≦)

 

理 「袴を改良して少し長めのスカートに作り変え

   更にそれに合うようにちょろちょろと装飾を

   あしらったよ♪」

 

耶狛「私これすぐ着てくるね!」

 

そう言うと耶狛も服を持って部屋を出ていく。

 

理 「ハハハ♪みんな元気だな♪」

 

そんな事を言っていると最後の従者の黒が入ってくる。

 

黒 「それで主よ俺に渡す小物って?」

 

黒に言われた理久兎はその小物を黒に手渡す。そして黒に渡した小物とは、

 

黒 「何だ?これは?」

 

理 「眼鏡だよ♪黒は目力が強いからそれを着けれ

   ば少しは変わると思ってな♪」

 

黒 「そうか…ありがとうな……」

 

そう言い黒はその眼鏡を着けると目が小さくなり目力で細い目が少しましになった。

 

理 「似合ってるよ♪」

 

黒 「ふん……♪」

 

黒が照れ隠しをしていると先程部屋から出ていった亜狛と耶狛が現れる。しかも理久兎が作った服を着てだ。

 

亜狛「似合いますか?」

 

理 「あぁ似合ってるよ♪」

 

耶狛「マスター私は?」

 

理 「耶狛も似合ってるよ♪」

 

耶狛「ありがとうマスター♪」

 

黒 「そういえば主は何を作ったんだ?」

 

それを聞かれた理久兎は自分が作ったものを見せる。

 

理 「これだよ♪」

 

理久兎が作ったのはフードの付いた丈の長いコートだ。フードを着ければ顔も隠せそうだ。見た目としては狭間のコートです。

 

理 「まぁこれで正体も隠せるしな……」

 

そう言い理久兎はそのコートを着ると正体を知らない奴から見れば確実に正体を隠せるコートだ。

 

亜狛「これまた面白いものを作りましたね」

 

耶狛「本当だね……」

 

黒 「本当に主だと分からないぞ」

 

理 「はっはっは♪なら大成功だな♪」

 

こうして理久兎達は新しく服を新調したのだった。


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