理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第181話 勘違い

2人の幼女達を担いで理久兎は旧地獄の仮拠点に帰還した。まだ仮拠点に亜狛、耶狛、黒の姿が見えない事からまだ帰ってきていないのが分かる。

 

理 「さてと2人を布団で寝かせるか…」

 

担いでいる幼女達を担ぎ自分達の寝室へと運ぶ。ベッドと言うには簡素的な藁の布団へと運び彼女たちを寝かせる。

 

理 「まぁ…布団の質は悪いけど許してね」

 

そう言い隣の台所へと向かって腹を空かせている少女達のために料理をしようとすると、

 

理 「あっそうだそろそろ包丁を磨がないと……」

 

そう言って貝の殻ですら切断可能な包丁と特殊合金で作った砥石を取り出して包丁を数時間かけて研磨するのだった。視点を変えて数時間後、理久兎が寝かせた幼女達へと視点は移る。

 

?1「うぅーーん……ここは…」

 

そう言いながら幼女の妖怪は目を覚まして辺りを見回す。すると隣で寝ている自身の姉を見つけると、

 

?1「お姉ちゃん…お姉ちゃん」

 

妖怪の少女は寝ているもとい気絶している自身の姉を揺さぶって起こそうとすると、

 

?2「うっうぅ……こいし?」

 

そう言いながらもう1人の妖怪の少女が起きるとこいしと言われた妖怪の少女は嬉しさのあまり抱きついた。

 

こい(お姉ちゃん!)

 

そう心で会話してこいしは姉であるさとりの胸の中で顔をうずくませる。

 

さと(……こいし…ここって何処?)

 

それを言われたこいしは辺りを見渡して、

 

こい(分からない…起きたらここにいたから……)

 

さと(……誰かが私達を運んだって事よね?)

 

さとりとこいしは話し合っていると襖の向こうから、

 

キー…キー…キー…キー…キー…キー…

 

と、何かが擦り会う音が聞こえてくる。

 

こい(お姉ちゃん怖いよ……)

 

さと(…少し覗いてみましょう……」

 

そう言い2人は襖まで近づきそっと襖を少し開けて隣の部屋を確認するとそこは土間だった。そしてそこには砥石で包丁を研ぎながら鼻唄を歌っている青年もとい理久兎がいた。

 

理 「~♪~♪~♪~♪~♪」

 

そして理久兎は磨ぐのを止めて磨いだ包丁を眺めて、

 

理 「うん………合格だね♪」

 

と、述べて断罪神書から食材を取り出し砥石は中にしまって料理を作り始めた。

 

さと(こいしあの人の心の声は聞こえる?)

 

こい(ううん分からない)

 

なお2人には理久兎の心の声が聞こえないようだ。すると理久兎は料理を作りながら笑顔で、

 

理 「でも今日は良い食材が手に入ったな♪あそこ

   であんなに良い物が手に入るなんてな♪」

 

それを聞いて見ていたいたさとりとこいしは顔を真っ青にさせて、

 

こい(おっお姉ちゃん…まさかその食材って私とお

   姉ちゃんじゃないよ………ね?)

 

さと(なっ何を言っているのまさかそんな事は……)

 

そう会話をしている矢先で、

 

理 「まさか2匹も手に入るなんてなぁ」

 

なお理久兎は手に入れた大きな2匹の鮭を見ながら言っているが、まな板にに乗せられた鮭の事を見ることが出来ないさとりとこいしは、

 

こい(やっぱり私達を食べる気だよ!後であの鍋の

   中からこにゃにゃちはってなっちゃうよ!!)

 

さと(そっそんな!でも妖怪の中にはあえて妖怪を

   食べる偏食妖怪がいるとは聞いた事があるけ

   どよりにもよって!?)

 

こい(お姉ちゃんあそこにも襖があるよ!)

 

さと(なっならあそこから逃げましょう!)

 

そう心で言って2人はもう一方の襖を開けるととんでもないものを見てしまった。それは通路があるわけではなくただの押し入れだったが中に入っていたものが、

 

こい(おっお姉ちゃん!!)

 

さと(そっそんな………)

 

2人が見てしまったのは数々の拷問器具が収納されていた。三角木馬から縄やら中には血のついた皮剥ぎ包丁やコウノトリ等々明らかにヤバイ物がわんさかと収納されていた。心が妹よりも強いと自負できるさとりですら真っ青になる。だがそれ以上にもこいしが怯えていた。

 

こい(いっ嫌だよ…死にたくないよ……)

 

さと(こいし大丈夫よ私が守るから)

 

こい(お姉ちゃん…)

 

さと(だから…)

 

例え手足を斬られ食材になろうとも妹だけは絶対に守ると決意を固めこいしへと近づこうとした時、

 

コンッ!

 

近くにあった小石を軽く蹴っ飛ばしそれが収納されていた拷問器具に当たって音が鳴り響いしてしまった。

 

さと(なっ!)

 

こい(おっお姉ちゃん!)

 

理 「ん?今の音は………起きたのか?」

 

聴覚等の感覚が優れているそう言い理久兎はその音にすぐに気付きさとりとこいしの部屋に近づいてく。2人はすぐさま押し入れの襖を閉めて狸寝入りすると同時に理久兎が襖を開け狸寝入りしていた2人を見て、

 

理 「………寝てるよね?」

 

そう言いまた理久兎は襖を閉めて土間へと戻り調理を再開する。それを確認したさとりとこいしは、

 

さと「良かった……」

 

こい(もうヤダよ何でこんなことになっちゃったん

   だろ…お願いだから帰してよ……)

 

もうこいしは恐怖で泣き出しそうだった。

 

さと(こいし……)

 

するとまた隣の部屋から声が聞こえだした。どうやら誰か来たみたいだ。

 

亜狛「マスター只今帰りました♪」

 

耶狛「お腹すいたよ~!」

 

黒 「今回も掃除は楽だったな」

 

理久兎の従者達が帰ってきたのだ。そしてそれにさとりとこいしは更に絶望をする。

 

こい(私達…あの妖怪達に虐められるだけ虐められ

   て美味しく食べられちゃうのかな……‥嫌だな

   死にたくないよ………)

 

さと(大丈夫!私が絶対に守るから!)

 

だがさとりはこいしを強く抱きしめる。

 

理 「3人とも出来れば静かにしてもらっていい?

   あっちで寝ている子達がいるからさ♪」

 

亜狛「あぁさっき連絡にあったお腹を空かせた妖怪

   達ですね寝てるんですか♪」

 

耶狛「ごめん♪ごめん♪あの子達を起こしちゃうと

   可哀想だよね……」

 

黒 「なぁ主よ何故に助けたんだ?」

 

今の黒の言葉を聞いたさとりとこいしは驚いた。

 

さと(今…助けたって……)

 

こい(えっ…えっ……)

 

2人は更に襖へと近づいて耳をすませる。

 

理 「はははっ♪腹を空かせてるなら食事ぐらい

   分けてやりたくなってね♪それに餓死され

   ても後味悪いしね」

 

黒 「本当に変わり者だな………」

 

理 「よく言われたよ黒♪もう馴れだよ馴れ♪」

 

それを聞いたさとりとこいしはようやく自分達の勘違いに気がつき安堵した。

 

さと(こいし……私達は勘違いしていたみたいね)

 

こい(でも私怖かったよ……)

 

さと(本当は私も怖かった)

 

安堵の息を漏らしていると、

 

黒 「おい………そこの襖で聞き耳している奴等起き

   ているんだろ出てこいよ?」

 

どうやら黒に2人が起きていることを見破られたようだ。それには理久兎と亜狛に耶狛は勿論驚くが扉の奥のさとりとこいしも驚いてしまっていた。

 

理 「………なぁ起きてるのか?」

 

さとりとこいしがいる部屋に呼び掛けるとそっと襖が開いて、

 

さと「えっとその………」

 

こい「えっ…え~と……」

 

さとりとこいしが姿を現したのだった。

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