さとりとこいしが地底に住むこととなり理久兎はさとりを連れてある場所に来ていた。
理 「てな訳なんだけど………」
後ろの扉には亜狛と耶狛が立ちそしてソファーに座っている理久兎の隣にはさとりがいてその目の前のソファーには、
映姫「成る程………でもまさか覚妖怪をスカウトして
来るとは予想外でした」
幻想郷担当の閻魔こと四季映姫が座っている。そう現在幻想郷支部の裁判所に来ていた。何故ここにいるのかと言うとさとりとこいしの住民登録を兼ねて近況報告をしにきたのだ。そして映姫が理久兎と話している一方でさとりは映姫をサードアイでじっと見つめ心を読んでいた。
映姫(本当に理久兎様には驚かされるわ)
さと(理久兎様?)
さとりは映姫の心を読んで様付けしていることに疑問を抱いた。それを知らず映姫は理久兎と話を続ける。
映姫「……ふむ…確か覚妖怪は人や妖怪それに怨霊
の考えている事も分かるのですよね?」
理 「あぁ俺はそう聞いたが………」
さと「えぇ…読めますよ……ですが読めなかった者が
今私の隣に居ますけどね」(¬_¬)
さとりは横から細目で自分を見てくる。そんな目で見なくても良いのではないかと思うが今はこちらの話に集中したいため気にせず話を進めようと考える。
理 「でっどう俺的には良いと思うけど?」
さと「無視ですか……」
ボソリと何かが聞こえたが今は気にせずに黙って考える映姫の顔を見ながら黙っていると映姫が口を開く。
映姫「ふむ…理久兎さんが良いと思うなら大丈夫だ
と私は思いますよ?」
理 「それなら決まりだね♪」
映姫は賛成してくれるみたいだ。旧地獄は確かに自分が管理はしているが元来は映姫が管理しているため一応の話はつけておきたかった。それにもし反対されるのであればその時は説得しようとも考えたぐらいだがまとまって安心した。すると、さとりは映姫に向かって口を開く。
さと「所でさっきから何で貴女は理久兎さんの事を
心で様付けしているのかしら?」
どうやら映姫は表では様付けはしていはみたいだが心では様つけしていみたいだ。しかも映姫は驚いていた。
映姫「えっ?貴女は理久兎さんの素性を知らないの
ですか!?」
さと「理久兎さん………映姫さんが言っている事はど
ういうことですか?教えてもらえませんか?」
さとり自分の前に立ち顔を近づけて詰め寄る。理久兎の後ろで立って待機している亜狛と耶狛からも、
亜狛「これは話た方がいいですよマスター?」
耶狛「マスター話してあげたら?」
亜狛に耶狛やさとりに言われついに観念して話そうと思った。
理 「はぁ~分かったなら話すよ俺の名前あれはな
言っちまえば省略名だ………」
さと「省略名?」
理 「そう本来の名前は深常理久兎乃大能神って言
ってな忘れ去られた太古の神の名だよ」
それを聞いてさとりはその細い目を大きくして驚す。何せ隣にいるのが神と聞いたからというのもあったのかもしれないが何よりこれまで妖怪だと思っていたからに違いないだろう。自分もさとりの立場ならそんな事を言われれば驚いてしまうだろう。
さと「まさか理久兎さんが…神だなんて……」
理 「騙してて悪いな」
映姫「貴女…これは絶対に口外しないで頂戴……」
映姫の頼みを聞いてさとりは考えなくても答えは決まっていた。
さと「勿論言いません………理久兎さんには大きな恩
がありますから♪」
映姫「そう…なら良かった……」
映姫は方を下ろし息を吐きソファーに先程よりも寄りかかる。とりあえずは確認のために、
理 「それで映姫ちゃん住民登録は出来るかい?」
と、言うと映姫は何を思ったのか顔をしかめると、
映姫「えぇと…その前に理久兎さんに文句を言う
神がいると思いますか?」
確かに文句を言う神はいないかもしれない。だが1人だけ心当たりがあるため苦笑いをしながら、
理 「ハハハいるな1人だけ…俺のおふくろ……」
映姫「………確かにありえますねそれは」
さと「……理久兎さんのお母さんって?」
理 「いや気にしなくていいてからてか気にしない
でくれ頼むから……」
そう言うとさとりはそれ以上聞くのを止めて映姫にサードアイを向けるのだが映姫は心でさとりに向かって、
映姫(ここからは機密事項です……)
さと「はぁ…分かりました……」
映姫も心の中でそう言いながら黙るとさとりは少し悔しそうな顔をしてこれ以上の模索は止めたのかサードアイを向けるのを止めた。この子やっぱり環境のせいなのか疑心暗鬼なんだな思った。せめてこの疑心暗鬼が少しでも和らいでくれれば良いのだがと思った。そして時間を見ると来てから1時間が経過しているのに気がつく。
理 「さてと俺はそろそろお暇しますかね」
そう言い理久兎は席を立つとさとりも席を立つ。
映姫「すいません充分なおもてなしも出来ず」
理 「ハハ気にするなってお互い対等で行こうよ♪
それと本当に様はしなくていいからな?」
映姫「アハハ‥‥ありがとうございます理久兎さん」
亜狛「マスター繋げましたよ♪」
耶狛「準備オッケー♪」
理 「やれやれ…………それじゃあね♪」
さと「それでは……」
そう言い4人は旧地獄へと帰っていくのだった。一方、旧地獄では、
黒 (はぁ……いつまで肩車すればいいんだ?)
こい「もうちょっと♪」
こいしは黒が気に入ったのか肩車をしてもらっていたが考えている事全ては筒抜けだった。
黒 「やれやれ……おっ?あれは亜狛の裂け目か……」
黒がよこを向くとそこに裂け目が出来ていた。そこから理久兎、さとり、亜狛、耶狛が現れて裂け目が消滅する。
理 「黒お疲れさんね♪」
こい「お姉ちゃん~ー♪」
こいしは黒から飛び降りて姉のさとりへと抱きつく。
黒 「やっと離れた……」
亜狛「お疲れさまでした黒さん」
耶狛「黒君♪中々様になってたよ♪」(*≧艸≦)
黒 「うっうっせ!笑うな!」(#//Д///)
黒は顔を真っ赤にして耶狛に言うと今度はさとりが黒へと近づき、
さと「黒さんこいしを面倒みてくれてありがとうご
ざいます」
黒 (きっ気にするな…俺も楽しかったしな……)
黒は言うのが恥ずかしいため心で言うがそれはさとりの他にこいしにも聞こえていたため、
こい「ならもう一回!」
黒 「ちっ…あぁしゃ~ね~な……」
ぶっきらぼうに言い黒はまたこいしを肩車するが黒は意外にも楽しそうだった。男のツンデレって需要があるのかどうかが分からないが、
耶狛「ねぇねぇこいしちゃん私達とも遊ぼうよ♪」
こい「良いよ♪」
耶狛「お兄ちゃんも一緒に遊ぼうよ!」
亜狛「はぁ………分かったよ♪」
そう言い4人は走り回って遊び始める。それを見ながらさとりと会話をする。
理 「ハハハ♪こいしちゃんが皆を気に入ってくれ
て良かったよ♪」
さと「理久兎さん達には貰ってばかりなのに私達は
それを返すことが出来ないのが残念です‥‥」
理 「おいおいそんな小さな事を思っていたのか?
そんなん気にしなくていいのにな♪」
さと「理久兎さん……」
理 「それに返せてないっていうけどあれを見てみ
なよ♪」
理久兎は遊んでいる亜狛や耶狛それに黒とこいしを指差して、
理 「あの子達のあんな楽しそうな笑顔が見れたん
だ………それだけでも満足さ♪」
笑顔でさとりに言うとその笑顔を見ていたさとりは顔を赤くする。
さと「!!そっ…そうですか……」
理 「ん?どうしたの?顔を真っ赤にして?」
さと「いっいえ………」
何を恥ずかしがっているのだと思っていると、
こい「お姉ちゃん!一緒に遊ぼ!」
耶狛「マスターも遊ぼうよ!」
と、少し遠めの位置で自分とさとりを遊びに誘って来る。
理 「ハハハ♪年関係なく遊んでやるか♪」
さと「………はぁこいし~今いくわ」
そうして理久兎とさとりも加わり遊びを満喫するのだった。
だがそれから200年後かつての古き友と会うがこの時は知るよしもなかった。