理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第184話 酒は飲んでも飲まれる事なかれ

地上では晴れやかな日が続いて暖かいが地底では関係ない。何せ日の光が一切当たらない場所が殆どだからだ。それはさておきかれこれ200年の月日が経ったここ地底の旧地獄では、

 

亜狛「耶狛覚悟!!」

 

ヒュン!ヒュン!

 

亜狛は暗器のクナイを耶狛に投げつけるが、

 

耶狛「そんな攻撃なんて当たらないよ!」

 

キン!キン!

 

それを耶狛は錫杖で難なく弾き飛ばす。2人が何をしているのかと言うと怨霊達相手に戦闘するのが飽きたためこうして兄妹で組手しているのだ。そしてそれを見ながら酒を片手にまじまじと観戦していた。

 

黒 「主よ‥‥昼間から酒とか大丈夫か?」

 

理 「あぁ問題ないよ♪ここ最近酒が妙に進んでね」

 

さと「理久兎さん私も頂いていいですか?」

 

こい「あっ!私も♪私も♪」

 

さとりとこいしが酒をねだってくると理久兎は苦笑いを浮かべながら、

 

理 「いや‥‥こいしはともかくさとりはこの前少し

   飲んで酔っぱらったのに大丈夫か?」

 

さと「いえむしろ理久兎さんのそのお酒の度数が高

   いからだと思うのですが?」

 

因みに理久兎が飲む酒のアルコール度数は約40以上50未満といったところだ。

 

理 「う~んそれなら………」

 

理久兎は断罪神書に腕を突っ込んで一樽の酒を取り出す。

 

理 「これなら大丈夫かな?」

 

今飲んでいる酒より度数の低い酒を取り出し更に小さな盃を2つ取り出してそれに酒を注いでそれを2人に渡す。

 

こい「いただきま~す♪」

 

さと「それでは………」

 

2人は盃の酒を飲むと……

 

こい「ぷはぁー~♪」

 

さと「これなら飲めなくはないですね」

 

理 「そうか………それならこれごと渡すよ♪」

 

理久兎は先程の酒樽を2人に渡すと2人は柄杓で酒を掬って盃へと注いで飲み始めた。

 

黒 「主よ……俺にも一杯くれないか?」

 

理 「おや?黒にしては珍しいね♪これでいい?」

 

自身の飲んでいる酒に指を差すと黒は頷いた。それを確認したらまた盃を取り出してそれに酒を注いで黒に渡す。

 

黒 「いただくぞ………」

 

黒も酒を飲むと突然黒は咳をし出す。

 

黒 「ゴホッ!ゴホッ!主よこれヤバくないか?」

 

理 「いや黒‥‥言っておくがこれより度数の高い酒

   を平気で飲む奴なんて知り合いでわんさかい

   るからな?」

 

黒 「そいつらに会ってみたいものだな……」

 

それを言われると美寿々や萃香に勇儀や華扇達鬼事を思い出し空の見えない洞窟の天井を見て、

 

理 「そう…だな……いつか会えるといいな♪」

 

会えるのならまた会いたいなと心から思い酒を飲むと組手を終えた亜狛と耶狛が理久兎達の元にやって来る。そして酒を飲んでいる所を見た耶狛が叫んでくる。

 

耶狛「あぁ~!皆ずるい!」

 

亜狛「こらこら耶狛………」

 

理 「ほら2人も飲みなよ♪」

 

今度は2つおちょこを取り出してそれに自分が飲んでいる酒を注いで渡す。

 

亜狛「すいませんマスター」

 

耶狛「よ~し飲むぞ~♪」

 

そうして亜狛と耶狛が酒を飲み始めて数時間後、

 

さと「理久兎しゃ~ん♪」

 

こい「…お姉ちゃんったらもう酔っぱらってる………」

 

さとりとこいしとで一樽開けるとさとりはもうベロベロに酔っぱらっていた。やはり心配していた事は当たった。しかも見事にキャラ崩壊までしてくれてる。

 

理 「……なぁさとりをどうすればいい?」

 

隣にいる黒に聞くが、

 

黒 「ギャハハハハ♪」。゚(゚^Д^゚)゚。

 

黒は何故か知らないが大爆笑しながら酒を飲み進めていた。そして亜狛と耶狛は、

 

亜狛「もう~やってらんねぇ~よ!!毎度毎度よ!

   ヒック!」

 

耶狛「お兄ちゃんお風呂にする?ご飯にする?それ

   とも‥‥わ☆た☆し?」(ノ∀≦。)ノ

 

もはやこの場は理久兎とこいし以外混沌と化す世界になっていた。

 

理 「なっなぁ~こいしちゃんどうすればいい?」

 

こい「………とりあえずお姉ちゃん達を寝かせない?」

 

理 「そうだなその案に賛成しよう………」

 

立ち上がってまず亜狛と耶狛に近づいて、

 

理 「そおい!」

 

ダス!ダス!

 

亜狛「グフッ!」

 

耶狛「キャッ!」

 

ホディーブローを叩き込んで2人を寝かせ……気絶させて2人を寝室へと運ぶ。

 

こい「え~と…黒お兄ちゃんお部屋に行こう?」

 

黒 「あぁん?だらが黒お兄ちゃんだ~?兄貴か

   若頭と呼べっての!!」

 

そう言いかけると寝室からダッシュでここまで戻ってきた理久兎は助走を付けつつ跳躍して黒の首もとへと向かって、

 

理 「子供に変なことを教えるなキック!!」

 

ゴス!

 

黒 「ガハッ!!」

 

結構ネーミングセンスがない技名の飛び蹴りを叩き込む。そしてその技は黒の首後ろにクリティカルヒットし黒は数メートルまで吹っ飛んで気絶した。

 

理 「こいしちゃんこのバカは俺に任せてさとりを

   運んでくれ……」

 

こいしに頼むと黒を引きずりながら部屋へと運ぶ。

 

こい「アハハ理久兎お兄ちゃんも面白いな♪なぇお

   姉ちゃん私達もお部屋に行こう?」

 

さと「…………こいし~」

 

こい「何お姉ちゃん?」

 

さと「だっこ!」

 

こい「良いよ♪」

 

そうしてさとりはこいしに抱っこされて部屋へと連れていかれ寝かされるのだった。

 

理 「いや~中々骨が折れるな……」

 

こい「ねぇ理久兎お兄ちゃん…」

 

理 「ん?どうした?」

 

こいしは少し思い詰めたような顔をするとその口を開いて、

 

こい「理久兎お兄ちゃんはお姉ちゃんの事どう思っ

   てるの?」

 

と、訳の分からない質問をしてきた。どうと言われても返答に困る。

 

理 「う~んどうと言われてもな……」

 

こい「やっぱりいいや♪…私も少し寝るね……」

 

そう言いこいしも寝室の布団へと入っていった。

 

理 「てか皆寝ているけどまだ昼間なのになぁ俺は

   寝る必要もないか………」

 

何をしようかと考えあることを思いつき作業に取りかかるのだった。そうして起き続けて数時間後、

 

亜狛「頭痛て……」

 

耶狛「それどころかお腹も痛い気がする……」

 

黒 「俺は首が痛い……」

 

3人は起き出して先程の位置に行くと、

 

理 「~♪~♪~♪」

 

理久兎が何かを作っていた。3人はそっと理久兎に近づいて何を作っているのか見るとそれは横笛だった。すると後ろに気配を感じた理久兎は後ろを向くと、

 

理 「おっ3人とも起きたんだ♪」

 

亜狛「えぇ………マスター何で横笛を作ってたのです

   か?」

 

理 「あぁ唯一の娯楽でね♪完成したら音を聞かせ

   てやるよ♪」

 

折角だから作れたら音楽披露も良いかもしれないと思った。

 

亜狛「それは楽しみですね♪」

 

耶狛「私も聞いてみたいな♪」

 

黒 「俺もな……」

 

3人の言葉を聞いて少し照れてしまうがそれと同時に嬉しいさも込み上げる。

 

理 「まぁ待ってろって♪」

 

亜狛「出来るまでに期待だな♪」

 

耶狛「そうだね♪」

 

黒 「楽しみにしておくぞ……」

 

理 「はいはい♪わかっ………!」

 

気配を感じた。相手は1人ではなく何かが大勢で此方へと向かってきている。

 

耶狛「マスターどうかした?」

 

理 「なぁ地図ってどこやった?」

 

亜狛「それなら俺のポーチに……」

 

理 「少し見せてくれ」

 

そう言いながら亜狛がポーチから地図を取り出すとそれを受け取って広げる。すると1つの通路に無数の点が密集しながら理久兎達のいる旧地獄へと進行しているのが分かった。やはり何者かは分からないが大群で此方へと来ている。

 

理 「やっぱり思った通りだ………」

 

亜狛「これって………ここに誰か来てるって事です

   か!?」

 

耶狛「しかもこんなに!」

 

黒 「どうするんだ?」

 

3人にどう対処するか指示を聞いてくる。だが自分は焦りよりも楽しさが込み上げてきてついつい笑ってしまった。

 

理 「問題ない少し遊んでやろう………」

 

そう言いい地図をテーブルの上に置いて断罪神書から1つの箱を取り出すとそれをこちらへと進行してきている者達の約1キロ先の場所に設置する。

 

亜狛「それって何ですか?」

 

理 「ちょっとしたおもちゃさ♪亜狛俺をここの箱

   の場所に送ってくれ♪」

 

亜狛「分かりましたそれではご案内します」

 

そう言い理久兎の足元に裂け目を作り出すと理久兎はその裂け目の穴へと落ちていくのだった。

 

黒 「おそらくは………」

 

黒は箱の蓋を開けると小さな荒野が箱の中で形成されておりそこにホログラムのように理久兎が現れる。

 

亜狛「黒さんこれって何ですか?」

 

黒 「おそらく‥‥魔術の一種だ空間を作ってそこで

   戦うみたいだな本当に何でもありだよな主は」

 

耶狛「ねぇこれで見れるってことは観戦しててくれ

   って事だよね?」

 

黒 「だろうななら主の戦いを見るとしよう」

 

亜狛「そうですね…」

 

耶狛「でも相手は誰なんだろうね?」

 

残った3人はこの映像を見ながらこれから起こるであろう理久兎の戦闘を観戦するのことにしたのだった。そして戦場へと降り立った理久兎は、

 

理 「さぁてと折角だからこれ着ておくか」

 

そう言って理久兎は断罪神書から黒いコートを取り出してそれを着用してフードを頭に被って顔を隠す。

 

理 「そろそろだな………」

 

そう呟くとぞろぞろと作った箱の世界に大群が入ってくる。それらは見てみると妖怪だとすぐに分かるが特に自分からからしてみれば懐かしい妖怪達がほとんどだった。

 

鬼 「暗い細道が一気に広くなりやがった………」

 

鬼 「何なんだここは?」

 

それはかつて共に酒を飲み交わした鬼達だった。その他にもぞろぞろと色々な妖怪達がこの箱の世界に入ってくるとその中に親友いやマブダチと言ってもいい者達も現れた。

 

勇儀「これは凄いね………」

 

美 「あぁ本当にね……だが…あんたは誰だい?」

 

美須々は佇む自分にそう言うと他の妖怪達が注目をし始める。そして「誰だ?」の質問に、

 

理 「我は地底の番人なり………汝らは何しにここ

   へと来たのだ?」

 

かつての友と言うのを捨てたかのように冷たく言い放ったのだった。

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