理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第186話 核が消えると

数分前に遡り理久兎と美須々との戦いの一部始終を見ていた亜狛と耶狛そして黒は、

 

黒 「おっおい大丈夫か!」

 

亜狛「……マスターはいったい何を考えて

   いるだ?」

 

耶狛「あっマスター帰ってきたよ」

 

耶狛がそう言うと理久兎が玄関の扉を開けて中へと入ると、

 

亜狛「マスターこれからどうするのですか?」

 

と、亜狛に聞かれた理久兎は、

 

理 「そうだな…試練は達成されたし……しまいには

   正体もバレちゃったしなとりあえず黒は妖怪

   達を迎えに行けそしたら美須々と勇儀だけを

   ここに通してくれ」

 

黒 「他の妖怪共は?」

 

理 「みんな仲良く見学してくれって伝えろ」

 

理久兎がそう指示を出すと黒は軽く会釈をして、

 

黒 「分かった……」

 

そう言い黒は美須々達を迎えに行った。

 

理 「さぁてと俺らは……」

 

自分達は何をしようかと考えていると襖が開いて眠たそうな顔をしたさとりとこいしがやって来る。

 

さと「理久兎さん‥‥なんの騒ぎですか?」

 

こい「なんか慌ただしいけど?」

 

2人はこのゴタゴタで起きてしまったようだ。これなら少し騒がしくなりそうなためさとりとこいしに事情を説明する。

 

理 「実は少し騒がしくなるかも知れなくてな」

 

さと「騒がしい?」

 

理 「あぁ昔の馴染みがここ旧地獄に来ているん

   だよ」

 

こい「えっ!お客さん♪」

 

理 「あぁまぁそうだな………それでそいつらの親

   玉に色々と話しなくちゃいけなくてな」

 

さと「成る程………理久兎さんその話し合いに参加

   してもよろしいですか?」

 

理 「えっ!?珍しいな………こういう事に興味あ

   ったんだなそれで何で参加したいんだ?」

 

意外な事を言ったさとりに何故参加したいのかと訊ねると、

 

さと「私は心を読むことが出来ますつまり隠し事

   が一切ない話し合いに出来ると思いますけ

   ど?」

 

さとりの発言に対して自分は笑顔で、

 

理 「アハハ大丈夫だよ♪何せ来た奴は嘘を嫌うか

   らさ♪だからさとりとこいしは黙って会話を

   聞いてくれればいいよ♪」

 

さと「えっ?」

 

さとりが驚いていると目の前の扉が開き黒は勿論だがその隣には美須々の勇儀がいた。

 

黒 「主よ連れてきた……」

 

理 「ありがとう黒………2人共とりあえず中入りな

   よ立ったままだと話がしにくいから」

 

美 「あぁ……」

 

勇儀「………………」

 

2人はなんとも言えない表情をしながら家の中へと入り理久兎の前に腰掛けると、今家にいる全員も腰かける。

 

美 「それでお前は本当に理久兎か?」

 

美須々が訊ねると理久兎は頷き、

 

理 「勿論そうだが?」

 

勇儀「………なぁ理久兎なら何で死んだ筈のお前が

   生きているんだ?」

 

それを聞かれた理久兎は少し考えて口を開く。

 

理 「なら話してやるよ俺の本来の名前と秘密に

   ついてさ」

 

そう言い理久兎は自身の正体そして何故総大将になったのかその全てを晒し話をした。

 

美 「まさかお前が神だったとはな………」

 

勇儀「……大体は分かったが…この事を紫達には言わ

   ないのかい?」

 

それを言われた理久兎は若干苦い顔をして、

 

理 「う~ん時がくれば俺から話すよだから地上の

   妖怪達には内緒にしておいてくれ頼む!」

 

そう言い両手を畳につけて頭を下げると美須々は暗い顔をしながら、

 

美 「いや地上の妖怪達に黙っててくれって言われ

   てもなもう私らは地上に行くことは無いから

   なぁ」

 

理 「何?」

 

亜狛「どういうことですか?」

 

亜狛が理由を聞くと勇儀と美須々はその理由を話し出した。

 

勇儀「実は私らが新天地を求めた理由は………」

 

美 「地上の人間達や妖怪に嫌気がさしたからさ」

 

耶狛「嫌気がさした?」

 

美 「あぁそうさ……」

 

勇儀「私ら鬼が人拐いをして決闘してたのは覚えて

   いるだろ?」

 

理 「あぁ覚えてる人間達が怖じ気づいて逃げ帰っ

   た後はだいたい俺が拐った人間を送り届けた

   記憶が今もあるからな」

 

鬼というのは戦いを好む。故に試練と称して女や子供を拐い男達と喧嘩する。だがあくまで鬼達は人間の勇気と覚悟を見てそれを酒の肴とするが結構な割合で逃げ帰る人間が殆どだった。され故に自分が元の村などに送り届けていたのだ。

 

美 「あぁだがな人間達は最初は真っ向から挑んで

   きたがつい最近になって人間達は真っ向から

   挑まず罠を使って陥れる戦いに転じたてきて

   ねぇ私らはそんな姑息な戦いをする人間それ

   からそんな私らを遠ざけようとする妖怪達に

   嫌気がさしたのさ」

 

勇儀「だから私ら鬼や他の妖怪達はここ地底でひっ

   そりと過ごすがために新天地を探したって事

   さ………」

 

その理由を聞いた理久兎は鬼達に申し訳なさそうに、

 

理 「俺が言えた義理じゃないが災難だったな」

 

美 「本当にな…あの頃は良かったよ……皆で酒を飲

   んで笑ったあの頃はねぇ」

 

勇儀「美須々様」

 

理 「なぁ俺がいない間地上で何があったか少し教

   えてくれないか?」

 

美 「良いよ教えてやるよ」

 

そして美須々は淡々と語った。理久兎達が消えたあの時から起きた不幸の数々を1つは理久兎が消えたことにより起きた妖怪達の組織分裂、紫に着いていこうとしなかった者達が散り散りとなっていったこと。2つ目は理久兎という絶対強者がいなくなった事により人間達が勢いづいた事等々。他にもここに来る過程で紫と条約を交わしお互いの干渉を無くしたことも話してくれた。

 

美 「という訳なんだ」

 

これまで黙っていたさとりが口を開いた。

 

さと「…つまり散々になった妖怪達は理久兎さんの

   力に引かれただけということですか?」

 

美 「あぁそいつらはそうだね……‥大将を失うとい

   うことは核がなくるのと変わらないってこと

   さね」

 

勇儀「だけど………私ら鬼や天狗達そして河童達や他

   の妖怪達の一部も最後まで紫に着いていった

   けどねぇ」

 

美須々と勇儀の話を聞いていると自分が不甲斐なく感じた理久兎は頭を下げて謝罪する。

 

理 「そうか………ごめんな俺が不甲斐ないばかりに

   お前らにも迷惑をかけて」

   

美 「いや私らも理久兎に頼りすぎたんだ‥‥だから

   責任はこちらにもあるさ……」

 

勇儀「あぁ気にすんな……」

 

理 「そう言ってくれると助かるよ所で萃香と華仙

   はどうした?さっきの戦いから姿が見えない

   だけど?」

 

萃香と華仙の所在を聞かれた2人はそれについて答える。

 

美 「萃香あの子はまだ私達と違って人間にそこま

   で失望してはいないからあの子は地上に残っ

   たよ………」

 

勇儀「そんで華仙は蒸発した……」

 

理 「そうか萃香は残って華仙は蒸発したのかそれ

   ………えっ!?」

 

華仙が蒸発したと聞いた理久兎はどういう事だと驚いた。そしてそれを聞いていた耶狛と黒も、

 

黒 「蒸発って事は水蒸気になったのか!?」

 

耶狛「それ萃香ちゃんじゃないの?!」

 

と、本当にバカ丸出しの発言していてさとりと亜狛は頭を押さえてこいしはそれを聞いてケラケラと笑っていた。そして亜狛が意味を述べる。

 

亜狛「2人共間違ってますよ………本来の意味は行方

   不明とかの意味だよ耶狛それに黒さん」

 

理 「説明をありがとう亜狛………しかしまさか華仙

   が行方不明になるとはな」

 

美 「あの子も今頃は元気にやってるさ♪それに簡

   単に死ぬような魂じゃないしねぇ」

 

理 「違えねぇな」

 

美須々の笑顔から確信できた。自分の我が子達を信頼していると、故に元気にやってると言えるということに。

 

理 「………あぁそうだった確か美須々達はここに住

   みたいんだよね?」

 

美 「あぁそのつもりだったが?」

 

理 「俺は歓迎なんだがさとりは?」

 

理久兎はさとりに話を振ると美須々が質問をしてくる。

 

美 「なぁ理久兎そういうえば気になってたがそこ

   の妖怪は誰だい?」

 

と、さとりとこいしの事を聞かれると理久兎はそれに答える。

   

理 「そうだね自己紹介するさとり?」

 

さとりに自己紹介をするかと聞くとさとりは頷いて、

 

さと「えぇ私は古明地さとり隣にいるのは」

 

こい「妹の古明地こいしだよ♪」

 

2人が自己紹介を終えると今度は美須々と勇儀が自身の名前を答えようとすると、

 

勇儀「そうかいなら今度は私らだね…私は星熊y…」

 

さと「星熊勇儀さんと不動鬼美須々さんですか」

 

勇儀 !!

 

美 「なんでわたしらの名前を…」

 

さとりは癖でまた名前を言い終える前に相手の名前を答えるとそれには2人も驚いた。

 

美 「なぁ理久兎お前らが教えたのか?」

 

理 「いや彼女達は覚妖怪っていう妖怪達だよ♪」

 

勇儀「覚り妖怪って確か人の心を読む妖怪だろプラ

   イベート関係なしに秘密を知っちまう筈だが

   大丈夫なのかい?」

 

理 「大丈夫だよ♪俺はともかく亜狛と耶狛や黒は

   隠すような秘密もたいしてないしね」

 

ありのままの事を言うと美寿々は自分とさとりを交互に見て、

 

美 「まぁ理久兎がそう言うんなら問題ないだろ」

 

理 「あぁ問題ない彼女達を敵と見なす行為さえし

   なければね」

 

美 「そうかい………」

 

理 「でだ住むにあたって幾つか条件があるけどい

   いかい?」

 

勇儀「条件?」

 

自分は考えた条件を全て話すため口を開き、

 

理 「あぁ条件の1つはここに住む者達に俺の事に

   関して郊外の口出し禁止と言って欲しい」

 

美 「分かったそれを呑もう‥‥してもう1つは?」

 

理 「ここ旧地獄は一応俺が管理しているのは話し

   た通り知ってるよな?」

 

美 「それはな‥‥でっ?」

 

理 「それでだ神達から見たら俺が領地している妖

   怪達から見たらさとりと美須々達鬼とで領地

   していると見られるようにしたい」

 

美 「つまりそれは…」

 

さと「三柱制って事ですか?」

 

理 「そうなるね」

 

出した条件の理由は1つ目は紫達地上の人間に自身が生きていることを明かしたくないため。2つ目の条件は妖怪達が旧地獄を領土としていると神達から反発されるが自分が建前上で管理していれば反発はされないが逆に紫達からは怪しまれる。その理由があったため三柱制を申し出たのだ。

 

理 「で、これが俺の条件だが呑んでくれるか?」

 

美 「私らは問題ないよ理久兎その条件を呑もう

   じゃないか」

 

理 「なら決まりだねさとりはやってくれるかい?」

 

さと「えぇ良いですよ」

 

理 「よしそれなら美須々達に言うことがある」

 

美 「なんだ?」

 

勇儀 (・_・?)?

 

自分は笑顔で美寿々と勇儀に向かって、

 

理 「ようこそ旧地獄へ旧地獄の管理人こと深常

   理久兎乃大能神は君らを歓迎しよう♪」

 

と、言うのだった。こうして提案した三柱制で旧地獄に新たな妖怪達が暮らすようになったのだった。

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