鬼達が来てから3日が過ぎたある日のことだった。理久兎が今住んでいる廃屋で美須々とで話をしていた。
美 「なぁ理久兎1つ良いかい?」
理 「なんだ?」
美 「ここって廃墟や廃屋がたくさんあるだろ?」
理 「まぁそうだな………」
言っておくと美須々達は今ある廃墟や廃屋を利用して仮拠点として生活していたが、
美 「これだと見映えが悪いから修繕や建て直し
をしたいんだが良いかい?」
理 「ふむ……」
美須々達は建っている廃墟や廃屋の事での修繕を求めてくる
のは無理はない。なにせあまりにも木が朽ち果てていたり壁の隙間から怨霊達が入ってきたり床が血だらけとなっていたりとで住みにくいのは確かだ。
理 「そうだな‥‥俺は構わないがさとりはどう言
うかな?」
理久兎がさとりの名前を出すと襖が開いてそこからさとりが顔を覗かせた。
さと「私がどうかしましたか?」
理 「おっちょうど良いところに実はな……」
理久兎が修繕や建て直しのことを言おうとすると、
さと「成る程‥‥建て直しや修繕ですか」
美 「あんた私の心を読んだかい?」
さと「えぇそうですがご不満ですか?」
美 「いいや…別に私は基本嘘をつく奴が嫌いな
だけだから心を読まれるのは別にって感じ
だしねぇ」
さと「そうですか……」
それを言われたさとりの顔に少し笑みがかかるがすぐに何時ものように真顔となる。
理 「それでさとりはこの事について反論は?」
さと「いえ私もありませんよそれ以前に管理者は貴
方じゃないですか?」
理 「いや………ここは皆で管理すべきと思ってるん
だが?」
さと「そうですか……」
美 「ハハハ♪やっぱり理久兎は何時までたっても
その性格は変わらんな♪」
理 「褒めてくれありがとよそれで建築材料の木材
とかはどうする?運が良いのか悪いるのか知
らんが枯れ木ならあるが数が少ないぞ?」
言った通り石材や鉱石類そして溶岩やらの材料はほぼ無限に近い量があるのだがやはり木材やそれを繋ぎ止める紐に装飾の提灯などに使う紙が何もない。しかも水も貴重と来ているため行動にも限界がある。
美 「そうなんだよねぇそこをどうするかなんだよ
良い案はないもんかねぇ」
そう言っているとさとりが口を開いて提案を出してくる。
さと「なら亜狛さんと耶狛さんそして黒さんの3名
を地上に行かせるのはどう
でしょう?」
美 「あの3人か?」
さと「えぇ黒さんの能力で木々を伐採してそれを亜
狛さんと耶狛さんの能力でこの地底まで運ぶ
ということです」
理 「ふむ‥‥確かにその案しか思い付かないかなら
少しだけ待っててくれ」
そうして理久兎が亜狛と耶狛そして黒に脳内会話をしてここに来るように言うと後ろで裂け目が現れるとそこから亜狛と耶狛そして黒がそこを通って現れる。
亜狛「お呼びですか?」
耶狛「何マスター?」
黒 「用件は?」
理 「あぁ用件だが実は3人にやって貰いたい事が
あってね♪」
理久兎は3人に建築材料の事などについて話しをする。そしてその話を聞いた3人は頷いて、
亜狛「お任せくださいマスター」
耶狛「了解だよマスター」
黒 「分かったやらせてもらう」
3人がそう言うと襖が開いてそこからこいしが現れる。
こい「黒お兄ちゃん達は何処かに行くの?」
黒 「あぁ少し地上にな‥‥来るか?」
こい「うん行く!」
黒がこいしを誘うとこいしを笑顔で頷いた。それを見ていた理久兎とさとりは、
理 「頼んだよ♪」
さと「こいし気を付けてね♪」
こい「うんお姉ちゃん♪」
そうして亜狛と耶狛そして黒にこいしは裂け目へと再び入っていった。そして理久兎とさとりは美須々の方を振り返り、
理 「これで木材は何とかなったな」
美 「となると後はそれを繋ぎ止める紐か……」
理 「う~ん良いアイテムは………ん?待てよ」
頭をフル回転させていてある事を思い出した。
さと「どうかしましたか?」
美 「何か思い付いたのか?」
理 「なぁ2人共土蜘蛛っていう妖怪は知っている
か?」
美 「土蜘蛛?」
理 「あぁ………前に俺の
ここ地底には嫌われて封印された妖怪達が大
量にいるってなその内の1人が土蜘蛛ってい
う妖怪なんだとか」
さと「土蜘蛛‥‥確か噂だと人間達に嫌われすぎて地
底に落とされた妖怪ですよね?」
美 「そういえば昔そんなの居たな何でそんな奴を
思い出したんだ?」
美須々が何故土蜘蛛について思い出したかを聞くと理久兎は笑顔で、
理 「それは簡単だ♪蜘蛛が持っている武器は何か
分かるか?」
美 「あん武器?………そうだねぇ毒の牙とか!」
理 「おしいな~それじゃないんだよな♪」
さと「糸ですか?」
さとりが答えを言うと笑顔で、
理 「正解ださとりそう糸だ♪」
美 「なぁ理久兎蜘蛛の糸って使えるのかよ?」
美須々が蜘蛛の糸について聞くと理久兎は驚いてそれについて説明する。
理 「いや結構使えるぞ?蜘蛛の糸は強度が高くて
頑丈だからなそれでいて蜘蛛の糸をまとめれ
ばその強度は鋼鉄の5倍だぞ?」
美 「なん…だと……」
さと「詳しいですね理久兎さん」
理 「まぁそれはな♪何せ亜狛と耶狛の服にも蜘蛛
の糸を少し使ってるからね」
意外な事実で亜狛と耶狛の服に蜘蛛の糸が使われていたのだ。故にどんなに暴れてもあまり服がボロボロになりにくい仕様なのだ。
美 「そ…そうだったのか……」
理 「おっと話がそれたな…それでだ……恐らくだが
土蜘蛛の糸の強度は鋼鉄の30‥‥いや50倍
はあると思った方が良いぞ?」
美 「マジか!それがあれば………」
恐らく美須々は土蜘蛛の糸で作った建築物を想像したのだろう。それも雨風にも強くそれでいて地震にも耐えうる建築物を。
美 「ぐへへズル……」
証拠に美須々の口から涎が零れていた。それほどまでに欲しいことが容易に分かる。そして思っていることはさとりに読まれていたのか、
さと「…本当に正直ですね……」
と、さとりは呟く始末だ。
理 「お~い美須々…帰ってこ~い」
美 「はっ!悪いな理久兎」
美須々は垂れた涎を拭い真剣な目で、
美 「なぁ!理久兎是非とも土蜘蛛を仲間に加えよ
う!いや絶対にそうしよう!」
理 「あっあぁそうだな」
ここまで熱が籠るとは予想外だが仲間にしたいのは事実だ。
美 「そんで建築だがまず理久兎達の家を作りたい
が良いかい?」
理 「俺らが先で良いのか?」
美 「おうよ♪そこまでしてもらっちゃ割にあわん
だろ?だからお礼だ♪」
理 「それはありがたい♪」
さと「話はまとまりましたね……」
理 「そうだな………なら俺は土蜘蛛と交渉してくる
から木材のカットとか見積もりとかしておい
てくれよ?」
さと「理久兎さん私も付いていっていいですか?」
理 「あれ?さとりってインドア派だろ?珍しい
ねぇ………」
さと「もし土蜘蛛が喋れないと困りますからね」
理 「それもそうだな~なら行くか♪」
さと「そうですね♪」
理久兎とさとりは土蜘蛛を引き入れるために土蜘蛛に会いに行くのだった。