理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第189話 勇儀の友達

理久兎とさとりは命からがら土蜘蛛の黒谷ヤマメを連れてきて自身の寝室で寝かせた。そして帰ってきた理久兎とさとりは、

 

ドン!ドン!スッ~ー!スッ~ー!

 

鬼達が亜狛と耶狛そして黒にこいし達から受け取った大木をノコギリで切断し鉋で木をすいたりトンカチで鉋を調整したりとしていた。そこに笑顔の理久兎と何とか歩けるようになったさとりが現れる。

 

理 「おっす美須々!」

 

美 「おっ!理久兎じゃないか!戻ってきたって

   事は土蜘蛛を連れてきたのか?」

 

理 「あぁバッチリだよ♪」

 

さと「正直色々と冷や冷やしました………」

 

美 「何があったかは知らんがお疲れさん♪」

 

美須々が理久兎とさとりに労いの言葉をかけていると奥から一本角の鬼の勇儀ともう一人短髪の少女が近づいてくる。

 

勇儀「おぉ~理久兎!帰ってきてたのか!」

 

理 「まぁねそっちははかどってる?」

 

勇儀「まぁな♪」

 

と、話していると短髪の少女が勇義に話しかける。

 

? 「ねぇ勇儀………この人が理久兎?」

 

勇儀「あぁそうだ♪」

 

? 「ふぅ~ん……妬ましいわね……」

 

理 「えっ?」

 

突然妬ましいと言われ急にどうしたの?という感覚で驚いてしまった。すると勇儀が軽く説明をしてくれる。

 

勇儀「ハハハ♪悪いな理久兎♪こいつは私の友達の

   水橋パルスィってんだ………まぁ性格はこれだ

   が良い奴なんだぜ?」

 

パル「……よろしく」

 

理 「あっあぁよろしくね♪」

 

そう言い理久兎は手を差し出すとパルスィはそれを握り握手を交わす。

 

パル「噂で聞いたけど私や勇儀より強いのよね妬ま

   しいわ……」

 

理 「いや俺は自分を強いとか思ったことはないけ

   どね?」

 

パル「そう…妬ましいわ……」

 

さとりは「妬ましい」を連呼しているパルスィにサードアイを向けて心を読んでいた。

 

さと「貴方の心は嫉妬でいっぱいですね……」

 

パル「まさか貴女私の心を?」

 

さと「えぇ読みましたよなら今考えている事を少し

   暴露しても?」

 

さとりがそう言うと理久兎はさとりの前に手を翳して遮り、

 

理 「さとりやりすぎだ……」

 

さと「……………………」

 

パル「妬ましいわね人の心を覗くなんて……」

 

さと「えぇ少々癖でして♪」

 

と、2人が言い合いにならないかが不安になってしまう、ため息をついて、

 

理 「はぁ………お前ら出会って早々これでどうする

   ってんだ?少しは落ち着け」

 

勇儀「落ち着けってパルスィ……」

 

理久兎と勇儀に止められたさとりとパルスィは少し黙ってお互いを見つめ合う。

 

理 「やれやれ……‥まぁでもパルスィちゃんは良く

   観察しているね…パルスィちゃんから見て俺

   の妬ましい所は俺の良い所って事だよね?」

 

美 「言われてみると確かにな♪」

 

理 「そこは誉めてくれてありがとうな♪それとさ

   とりも俺を庇ってくれてありがとう♪」

 

と、理久兎の仲裁の言葉を聞いてお互いを見つめ合っていたさとりとパルスィはそれを止めて、

 

パル「妬ましいわね………でもお礼を言われるのは少

   し変な気分ね」

 

さと「…いえ私は別に理久兎さんを庇おうとは」

 

何故だが知らないがさとりの顔が紅くなっていた。大方恥ずかしがってるのだろうと思い気にしなかった。

 

理 「まぁこれでいいか♪さてとそろそろかな?」

 

勇儀「おっどうした?」

 

理 「そろそろ土蜘蛛が起きるかなとね♪」

 

美 「何!なら私も行かせてくれ!」

 

早く土蜘蛛が見たいのか美寿々はそう言うが、

 

勇儀「いや美須々様が行ったら誰が監督するんです

   か?ここは私が行きますよ」

 

美 「うっしょうがないか……なら頼むぞ勇儀」

 

勇儀「分かりました」

 

そう言われた美須々はしょぼーんとしながら仕方なく勇儀に行かせることにした。

 

パル「ねぇ私も連いていって良いかしら?」

 

と、パルスィが訊ねると理久兎は断る理由もないので、

 

理 「別に構わんぞ?」

 

パル「なら行かせて貰うわ……」

 

そうして理久兎達は理久兎の仮拠点へと向かった。

 

神様、少女達移動中……

 

理 「ここが俺らの拠点(仮)だよ♪」

 

パル「ふぅ~ん……」

 

扉を開けて中へ入ると、

 

黒谷「無い!飯がない!私のご飯がない!」

 

そう言いながらヤマメは土間の戸を開けて食糧を探しているようだ。

 

理 「おっ起きたか調子はどうだい?」

 

理久兎が戸棚を開けて食糧を探しているヤマメに言うとヤマメは血相を変えた顔で見てくる。

 

黒谷「あんたはさっきの!ここで会ったが……」

 

と、言う前にさとりが前に出てサードアイでヤマメの心を読む。

 

さと「次に貴女は「百年目!」と言う……」

 

黒谷「百年目!……はっ!」(゜ロ゜;!

 

自分の言いたい台詞を言われてヤマメは戸惑っている。ヤマメへと近づき、

 

理 「腹減ってるだろ?今作ってやるから待ってろ」

 

そう言い理久兎は段座神書から愛刀の包丁を取り出し更に食材を出して料理を作りを開始する。

 

勇儀「おっ理久兎の料理が久々に食えるとはな♪

   なぁお前さんも早く来なよ」

 

黒谷「えっ!?うっうん!」

 

パル「勇儀‥‥理久兎さんの料理って美味しいの?」

 

勇儀「あぁ♪あいつはプロの域だからな♪」

 

さと「…………今日は何かしら…楽しみ♪」

 

4人は理久兎の料理を待つために居間に座り料理を待つ。そして30分後、

 

理 「ほら出来たぞ♪」

 

そう言いながら理久兎は作った料理を並べる。今回は里芋の煮っ転がしに鮭のムニエルそして味噌汁といったシンプルと言っても良い具合に簡単なメニューだ。

 

勇儀「そんじゃいただきます!」

 

黒谷「いただきます!!」

 

パル「いただきます……」

 

さと「いただきますね」

 

そう言い4人は理久兎の食事にありつくのだった。そうして食べること数時間後

 

全員「ごちそうさまでした」

 

理 「お粗末さんね」

 

黒谷「ふぅ~数年ぶりにお腹いっぱい♪」

 

パル「……美味しかったわでも妬ましい限りね」

 

勇儀「やっぱし理久兎の料理はうめえな!本当に

   酒と良く合うんだよ♪」

 

さと「今日も美味しかったです」

 

ヤマメは満足したのか居間で横になり勇儀はまだ酒を飲み続けパルスィは美味しかったことに妬みさとりは黙って皆の心を読んでいた。

 

理 「まぁ満足したなら何よりだ………そんな事より

   勇儀は交渉はしたのか?」

 

勇儀「交渉?………ヤベッ!美須々様にどやされちま

   う!なぁあんたえ~と」

 

勇儀はヤマメの名前が分からず考えているとヤマメは自身の名前を名乗る。

 

黒谷「私は黒谷ヤマメだよ?」

 

勇儀「おっ!そうかならヤマメ協力してくれ」

 

黒谷「へっ?何を協力すればいいの?」

 

勇儀「それは……」

 

勇儀は今おかれている旧地獄の建物について説明をする。そして説明を聞いたヤマメは、

 

黒谷「成る程ね…良いよその条件を受けても」

 

勇儀「おっ!話が分かるな!」

 

黒谷「でも条件があるよ?」

 

理 「条件は?」

 

黒谷「それは……」

 

ヤマメが答えようとするとそれを遮ってさとりが話始める。

 

さと「成る程ここに住ませて欲しいですか」

 

黒谷「えっ貴女どうやって!?」

 

勇儀「あぁさとりは心が読めるからな………」

 

黒谷「そっそうなんだ……それでえ~と住ませてく

   れるのかな?」

 

ヤマメがそう言うと理久兎は笑顔で頷いて、

 

理 「あぁ♪俺らは構わんし拒まないよ♪」

 

黒谷「そう言ってくれると助かるよ♪なら

   すぐに手伝いしますか!」

 

勇儀「よっしゃー私もそろそろ行くかね!」

 

パル「私も手伝うわ勇儀……」

 

そうして3人は旧地獄の復興のために美須々の元へと戻っていった。そして残った自分とさとりは、

 

理 「本当に嵐みたいな連中だな♪」

 

さと「本当ですね……」

 

そんな理久兎の楽しそうな無邪気な笑顔をさとりは頬を紅くさせてただじっと見つめるのだった。

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