理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第2話 7つの罪を持つ大罪者達

まだこれは全能神がいた頃の話、神魔大戦記。正義を名乗る神と天使の天軍そして悪を名乗る悪魔と魔獣達の魔軍による数百年にも及ぶ戦争それら2つの勢力は互いに争い合い血で汚れれば血で汚れを払うそのような大戦をし続けた。だがこの戦争はある時を境に終止符を打たれることになる。突如悪魔達と魔獣達が姿を消したのだ。結果この戦争は悪魔達の陣営の不戦勝となり天軍が勝利し世界は全能神と天使達によって秩序がもたらされた。しかしこの時は全能神や天使達は知るよしもなかった。こらから起こるであろう魔光襲来を少数精鋭の軍服を着た7人の魔王が現れることをまだ知らなかった。ここマレの大地にある最重要都市内では、

 

 

悪魔「ギャハハハハハハハ!おらおら!どうした!

   その程度か雑魚が!!」

 

ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!

 

天使「アガーーーーー!!」

 

その悪魔は手に持つ武器は中々お目にかかることのない武器の1つであるノコギリ鉈を持ち残虐に笑いながら天使の翼を削ぎ落とし天使の象徴たる天の輪を破壊する。

 

天使「彼奴を野放しには出来ない奴を止めろ!」

 

天軍「オオォーーーー!!」

 

天軍達はその男に迫るが……

 

悪魔「爆ぜろ‥‥雑兵共が!」

 

シューーーン……ドーーーーーーン!!

 

その男はノコギリ鉈を地面へと指すと攻めてくる天軍達の周囲で大爆発が起こる。結果攻めてくる殆どの天使達は壊滅した。

 

天使「あっあぁ!!」

 

天使の1人は足がすくんで思うように動かなかったがそのノコギリ鉈を持つ男性は近づくと……

 

ザシュ!!

 

天使「あっあがっ!!」

 

天使の胴体を手貫した。そして手貫した悪魔は残忍な笑みをしながら、

 

悪魔「死ね♪」

 

ブジュッ!!!ザァーーーーーーー!!

 

手貫した天使は突如爆発し辺りに血の雨を降らせる。

 

悪魔「最高だなぁ!!ギャハハハハハハ♪」

 

その悪魔憤怒の罪を持つ者、名をサタンと。

 

天使「なっ何だ彼奴!」

 

天使「怯むな!!相手はたかが6人だ!!」

 

天軍「うぉー~ーーーーー!!」

 

すると突然雨が降りだす……

 

天使「何だ?雨?」

 

その時だった。1人の悪魔が近づき自身の手に持つファルシオ型の剣で天使達を切り裂いていく。

 

天使「何だこいつ!!」

 

天使がそう叫ぶとファルシオを持つ悪魔は、

 

悪魔「お前らがウザイ憎い!!」

 

ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!

 

その悪魔はファルシオ型の剣を振るいながら天使達を斬殺していく。

 

悪魔「お前ら何かがいるから………」

 

悪魔はファルシオを高く上げるとその悪魔を中心に天使達をも囲うほどの巨大な魔方陣が現れる。

 

悪魔「メイルストロム!!」

 

その言葉と共に巨大な渦潮が天使達を飲み込み高く高くと打ち上げる。勢いのある水は堅い石にですら穴を開ける。だがこの渦潮はそんなもの通り越す。先程まで青かった渦潮はやがて真っ赤に染まっていくと、

 

パチンッ!!

 

ザァーーーーーーー!!ドス!ドス!

 

指を弾く音が聞こえると魔術を使った悪魔だけはその場に立っており上からバラバラになった元天使達の残骸が落ちてくる。

 

悪魔「その程度なら挑まなければいいものを」

 

そしてこの悪魔の名を嫉妬の罪を持つ者名をレヴィアタンと。

 

天使「どっ同志達が……」

 

天使「嘘だろ……」

 

だがこの天軍にもおぞましき者は迫る……

 

悪魔「あら?貴方達は戦わないのかしら?」

 

天使「こっ子供?」

 

天使「いやこいつは裏切り者!」

 

天使達の軍の目の前には少女が立っていた。その少女は純粋に笑顔を見せるがそれもまた悪魔の1人、

 

悪魔「弱くむさい貴方達は死になさい♪」

 

ズシュ!!

 

少女は1人の天使へと近づきいつの間にか手に握っていた鍵のような剣で刺し殺す。

 

天使「あっがはっ……!」

 

天使「てめぇ!!」

 

天使達はその幼女へと武器を持って襲いかかるが、

 

天使「なっ!いない!!」

 

突然とその悪魔は姿を消した。すると悪魔達の頭上で無数の魔方陣が展開される。その無数の魔方陣の中には先程の幼女が6枚の羽を広げ鍵のような剣を持って頭上に掲げると無数に展開されている魔方陣から剣、槍、斧といった数十種類の武器が現れる。

 

悪魔「さぁ残酷に死になさいな………」

 

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

 

その言葉と共に魔方陣から現れた無数の武器が放たれて天軍へと襲いかかる。天軍達は成すすべなくそれらの餌食となりそこからかしこから血飛沫と共に断末魔の悲鳴があがっていく。

 

天使「ぎゃ~ーーー!!」

 

天使「痛い!!痛い!!」

 

天使「体が!!手が……足が……」

 

悪魔「ねぇねぇどんな気分?少女に負けるってどん

   な気持ち?アハハハハハハ♪」

 

天使「いっいやだ……死にたくなっ…!」

 

グチャ!

 

天使「あっあぁぁぁ…………」

 

天使の頭に剣が刺さる。その結果その場にいた天使達は次々に息を絶やしていく。逃げようとしても上から霧雨のように降り注ぐ数多の武器に刺し殺されていく。やがて天使達は少女の使った魔法により息を絶やし骸へと変わるをただ黙って見ていた少女は、

 

悪魔「つまらないわね………はぁ~可愛いロリっ子

   ちゃんは何処かにいないかしら?」

 

そう答え慢心をするばかりだった。そしてこの悪魔、傲慢の罪を持つ者その名をルシファーと。だが戦いはそれだけではない。まだ迫り来る天軍の中から重い鎧を装着し重々しいクレイモアを持った重装備の天使達がやってくる。

 

天使「重装兵だ!!」

 

天使「これなら対抗できる!!」

 

だがその天使達の目の前には……

 

悪魔「ふぅ~ん重装備ね………」

 

と、細い目をした男性もとい悪魔がゆっくり歩いてやって来る。それを見ていた天使は、

 

天使「はっはっ!恐れをなしたか悪魔よ!」

 

天使「ほれほれ尻尾巻いて逃げるがいい♪」

 

天使は傲り高ぶると目の前の悪魔は深くため息をついて、

 

悪魔「はぁ~……別に?だって重装備なんて何処に

   あるの?」

 

重兵「お前はバカか?ここに………なっ!」

 

ようやく重装兵や一般天使兵のそれらは気づく各々の武器や鎧が消えてい素っ裸になっていることに……

 

悪魔「君らの落とし物ってこれ?」

 

悪魔が困惑している天使達に声をかけるとその悪魔の横には先程重装兵や一般天使兵の武器や防具が山積みになっていた。

 

天使「貴様いつの間に!!」

 

悪魔「ついでにね♪」

 

悪魔は少し大きな袋を自分の足元に置く。だがその袋からは……

 

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!

 

と、謎めいていて気味の悪い音が鳴っていた。

 

天使「何だそれは!」

 

天使は青い顔をしながら聞くと目の前の悪魔は深くそれを踏み抜いた。

 

グチャ!!

 

その時だったその場にいる天使兵の大半が苦しみだした。

 

天使「うっグハッ!」

 

天使「あがががががが!!がはっ!」

 

天使達は口からは泡混じりに吐血し地面へと倒れていく。

 

天使「なっ何だいったい!!何が!!」

 

悪魔「次は君の命も頂くよ♪」

 

そう言うとその悪魔は鞘から剣を抜くがそれを離れている天使へと振るう。するとその剣は伸びて天使の心臓へと貫く。

 

天使「あっあが…………」

 

天使から心臓を抜き取るとその悪魔は天使の目の前で、

 

グチャ!!

 

天使の心臓を握りつぶす。そうしてこの場の天使達を全員を抹殺するとその悪魔は、

 

悪魔「う~ん売ればいいのあるかな?」

 

盗った装備品をまじまじと見るのだった。この悪魔強欲の罪を持ちその名をマモンと。だが戦いはそれだけではない。天軍は魔道二足機械自律思考型の兵器を天使数十人で運んで連れてくる。

 

天使「さぁ行くがいい!サンダルフォンよ!!その

   力を見せろ!!」

 

サンダルフォンと呼ばれた兵器を地上へと投下し地面へと足がつくとサンダルフォンは目を光らせ起動するが突如サンダルフォンに一閃が走る。その一閃はサンダルフォンの胴体を貫きメインコアを破壊いや食い散らかされる。

 

天使「さっサンダルフォンが!!」

 

天使「誰だ!!」

 

一閃が放たれた方を天使達は見るとそこにはバイクに股がり右手に槍を持つ悪魔がいた。

 

悪魔「そんな木偶の坊は僕が食い壊すから意味ない

   のに………」

 

天使「よくも!!」

 

天使「俺らの希望を!!」

 

重い思いをしながら破壊されたサンダルフォンに涙を浮かばせながら天使達は剣を抜いて襲いかかるが、

 

ブルン!ブルルルルル!!

 

その悪魔はバイクを走らせると近くにある岩を飛び台にして上空へと飛ぶと、

 

悪魔「死に去らせ!」

 

ゴン!ズシュ!!

 

天使の顔面に車輪を当てそのまま天使もろとも着地し天使の頭を砕きそして手に持つ槍でもう1人襲ってきた天使の胴体を貫く。

 

天使「こいつ!!」

 

天使「野郎ぶっ殺してやる!!」

 

天使「気取り野郎が!!」

 

天使達はバイクに股がる悪魔に攻撃をしかけるが悪魔は槍の先端を巨大な口へと変化させ、

 

悪魔「食い散らかせロンギヌス!!」

 

その言葉と共に槍の先端に現れた巨大な顎は大きく開き襲ってくる天使達を食い殺す。

 

天使「なっロンギヌスだと!!貴様それは過去の我

   らの遺産だと言うことを知って使っているの

   か貴様!」

 

悪魔「あぁ知ってるともだがこの子は僕を主と選ん

   だんだそれなら使うしかないだろ?」

 

ニタリとその悪魔は笑うとその場にいる全員を刹那の瞬間で食い殺す。そのせいでその場に死体が出来ることはなかった。

 

悪魔「さぁ~てとそろそろ突っ込むか!!」

 

そう言い悪魔はバイクを走らせる。そしてこの悪魔の名を暴食の罪ベルゼブブと。

 

場所はうって代わりここマレの主要都市指令室では事態の収集のため混乱していた。

 

指揮「状況は!!」

 

指揮官が天使に聞くと天使は今の現状情報を答える。

 

天使「被害は深刻です!サタンにより残虐やレヴィ

   アタンによる殺害さらには明けの明星と呼ば

   れたルシファー元先輩までもが天使達を……」

 

指揮「くっ!重装備兵はどうした!最終兵器でもあ

   るサンダルフォンは!」

 

天使「重装備兵マモンにより全滅サンダルフォンは

   ベルゼブブによって破壊されました………」

 

指揮「うっ嘘だろ……」

 

と、言っている時だった。突然指令室の扉が勢い良く開かれそこには血だらけで腕を押さえる天使がいた。

 

天使「しっ指揮官…奴……らが………」

 

指揮「おい!」

 

その天使は倒れると指揮官はその天使の頭を膝にのせる。

 

指揮「お前達の部隊は!」

 

天使「がはっ……全滅し…ゲホッ!」

 

指揮「もういい喋るな……誰か…!医療兵を呼べ!」

 

天使「分かりました!!」

 

指揮官は傷ついた兵士をそっと寝かせて様子を見ようとしたその時だった。

 

天使「うっうわぁーーーーー!!」

 

先程医療兵を呼びに行った天使が悲鳴をあげた。

 

指揮「どうした!」

 

指揮官達は慌てて扉の先を見るとそこには血だらけとなり倒れる同胞達その中には皮を剥がされ筋肉だけとなった者までもがいた。

 

指揮「これはいったい!!」

 

その時だった背後から、

 

カチッ!

 

天使「昔に軍で余所見をするなって言われませんで

   したっけ♪」

 

先ほどのボロボロとなっていた天使が自分の頭に8インチ程のリボルバー式の拳銃を構え不気味に笑ってた。そして、

 

バンッ!!

 

銃を零距離から撃ち指揮官の頭を木っ端微塵に吹っ飛ばす。

 

天使「おっお前いったい何してんのか分かってるの

   か!!」

 

と、医療兵を呼びに行こうとした天使が言った時だった。

 

天使「知るかよバーカ♪」

 

シュンッ!ザシュ!!

 

天使「あっ…あぁぁぁ……」

 

その天使はどこからともなくスローイングナイフを投げ飛ばし天使の眉間にヒットさせ殺した。そして銃を持つ天使は後ろを向いて指令室を見るとそこには生きた天使達はもう誰もいなかった。理由はこの銃を持つ天使が全員音もなく殺してしまったからだ。

 

天使「やれやれ………」

 

天使は筋肉だけとなった天使に近づいて笑顔で、

 

天使「君の皮とても役に立ったよ♪」

 

そう言うとその天使は後ろに手をかけて徐々に自分の皮を剥いでいきやがて顔の皮を剥ぎ体の皮を剥ぐとその姿は天使ではなくそれは悪魔だった。

 

悪魔「さてと仕事♪仕事♪」

 

そう言うとその悪魔はリモコンのような物を取り出すとそのスイッチを押す。すると何処かで大爆発が起きた。

 

悪魔「武器庫は破壊したからこれでも燃えると」

 

そうして悪魔は武器庫の爆破スイッチを押して指令室を去っていく。そしてその去り際に、

 

悪魔「さてと残弾とスローイングナイフの在庫を

   確認しないと後リロードもしないと」

 

この悪魔、色欲の罪を持つ者その名をアスモデウスと。そして指揮官が殺られた事により戦場では指揮をする者がいないためより一層混沌と化した。

 

天使「指揮官への連絡がつながらない!!」

 

天使「何でだ!」

 

天使軍勢が混乱していると突然謎めいた音が聞こえだした。

 

ジャラ……ジャラ……ジャラ……ジャラ……

 

と、金属が何かで擦れる音が、

 

天使「なっ何の音だ!!」

 

そう言った時だった。その天使の頭は胴体と離れ地面へと落ちる。

 

天使「えっえっ!!」

 

天使は見てしまった。首を斬り落とした者の顔を武器をその者は大鎌を持ちその大鎌の持ち手には無数の鎖が巻き付いていたが何よりも印象として残るのはその死んだ魚のような目だった。

 

悪魔「楽に死ね………」

 

ザシュ!!

 

その悪魔は天使の首をマミり地面へと落とす。それを見ていた天使達は、

 

天使「こっこいつ!!」

 

そう言うと天使達はその悪魔に斬りかかるが

 

ジャラ!ジャラ!ジャラ!ジャラ!ジャラ!

 

その悪魔は鎖を解放し鞭のように鎖を振るい天使達の翼、天の輪や顔面等に直撃させ部位破壊をしていく。

 

天使「がはっ!」

 

天使「あがぁ~ー!!」

 

天使「くっ!魔法部隊!!」

 

1人天使がそう叫ぶと後ろの方で杖を構えていた天使達が一斉に呪文を詠唱し出しそれと同時に魔方陣が作られていく。だが大鎌を持つ悪魔はそいつらに手を翳して、

 

悪魔「アファジア!!」

 

そう唱えた瞬間だった。呪文を詠唱していた天使達の詠唱が聞こえなくなり魔方陣は消えた。そして声が出せなくなった天使達は困惑した。

 

悪魔「呪文などやらせると思うなよ?」

 

天使「なっ何だよ!お前ら!!」

 

悪魔「お前が知る必要はない………」

 

ザシュ!!

 

天使「ガァーーーーーーー!!」

 

天使は大絶叫をあげて死んでいく。そして悪魔は手に持つ大鎌を横へと凪ぎ払う。すると辺り一面を衝撃波が襲いかかる。

 

天使「うっうわぁ~ーー!」

 

天使「なっ何だよ!!これ!!」

 

天使達は吹っ飛ばされ地面へと落ちる。そして悪魔はただ一言、

 

悪魔「安らかに眠れ…その方が楽だ……」

 

その言葉を聞いた天使達は立ち上がろうと踏ん張る。だが天使達は突然の脱力が襲い段々ととやる気が削がれていった。

 

天使「くっやっやらなけれ…眠い……」

 

天使「眠る…な……」

 

辺り一面の天使達は深い深い眠りへとついていった。

 

悪魔「安心しろもうお前らは2度と目覚める事はな

   いだからゆっくりと眠るといいさてとこいつ

   らはベルゼブブとアスモデウスに渡すか」

 

その悪魔怠惰の罪を持つ者その名をベルフェゴールと。

 

そして7人の悪魔は門の前へと集結した。

 

ルシ「お疲れさま♪」

 

マモ「お疲れ……」

 

サタ「暴れ足りねぇな!」

 

ベゼ「まぁまぁ……」

 

レヴ「あいつらが憎い憎くてたまらない……」

 

アス「こいつはまだ言ってるのかよ……」

 

ベル「…………ダルい……」

 

7人の軍服を着ている悪魔達それらをある者はこう呼んだ。

 

ルシ「さぁ行くわよ♪」

 

レヴ「ウイッス……」

 

サタ「歯応えねぇ~な……」

 

マモ「は~帰りたいな~……」

 

ベゼ「読書がしたいな……」

 

アス「帰ったら銃の手入れもしないとな……」

 

ベル「………………………………」

 

それらを7つの大罪者とそしてこの都市は数時間もたたぬ内に跡形もなく消え去り天使達の生存者はたったの1人。そして天使以外で生存したのは七つの大罪のみだったのだった。


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