永琳に昼飯をおごってもらい時間が過ぎて午後の試合の始まり。ブロック代表選手4人が試合場に上っていた。
審判「では、これより決勝進出者による午後の部
予定の決勝戦を開催します」
観客「ウォーーー!!」
審判「ではまず選手達の紹介です!まずはAブロ
ック代表で今大会の初の出場者でありその
実力は未知数な男…である今大会のダーク
ホース!新秒理千!!!」
理 「自分なりにやるとしますか」
紹介され体を伸ばしながらそう呟く。だが、
観客「ウォーーー!!」
と、観客達は騒がしく叫ぶ。こういう声援も聞き慣れると心地よいものだ。そしてVIP席では、
月読「フフフ♪優勝できそうかしら♪」
永琳「ふふっ出来るわ彼なら♪」
九頭「ふむ……まぁ…貴方が連れてきたあの男がどれ
だけ出来るか見させて貰いますよ八意殿」
永琳「えぇそうしてください」
と、いう会話が行われていが理久兎達には知らぬこと。そして視点は会場へと写り、
審判「続いてBブロック代表今大会三回目の出場者
そして兵士の中でももっとも熱い男でこの都
市の大将である細愛親王の親族!兵士あ!」
兵あ「オッシャーーー!!」
観客「頑張れよー!!」
観客「底力見せてやれ!!」
どうやらBフロックのガチガチ筋肉は都市のお偉いが親戚にいるようだ。といっとも対して興味ないが、
審判「そして、Cブロック代表選手は何時も皆を
見守ってくれる優しき一等兵士一堂仲瀬!」
仲瀬「よろしくお願いします!!」
観客「頑張れ仲瀬!!」
兵士「頑張れよ!!」
と、観客や兵士達から応援されていた。性格が良いのかやはり友好関係は良いみたいだ。
審判「最後に、Dブロック代表者!女性からの
人気が高い知能派ならこの人兵うだ!」
観客「キャー!!兵う様よ!」
観客「こっち向いてー!!」
そう聞こえてくると兵うは観客席に向いて手を振っていた。
観客「私に目を向いてくれた!!」
観客「いや私よ!!」
観客しかも特に女声からの支持が高かった。すると、
審判「ちっリア充が」
理 「ん!?……いや気のせいだよなうん気のせい
だな」
と、審判の小言に一瞬ビックリする。今一瞬だが審判として言ってはいけないような事を言った気がしたが気のせいだと自分に言い聞かせる。
審判「それでは紹介も終わったので早速決勝戦
第一回戦目新秒理千VS兵うの試合を行
いたいと思います選手は前へそれ以外の
方々は待機をしていてください!」
その言葉で自分と対戦相手の兵士う以外は退出する。そして退出が終わると、
審判「それでは、第一回戦目を行う理千選手と
兵士う選手は準備してください!」
そう言われ自分は首を回す。そして兵士うは手首を曲げて伸ばしていた。すると、
観客「頑張れよ!!」
観客「頑張って兵うさま!!」
観客「きましたわ~」
と、1人何か可笑しい事を言った奴がいたが気にしないでおこう。
兵い「頑張れよ兵う!」
先程の兵士いも兵士うを応援していた。すると兵士うは自分に手を出してくる。
兵う「よろしくね」
理 「あぁこちらもよろしくな」
差し出された手を握り握手をする。
審判「ではよろしいですね?」
兵う「はい大丈夫です!!」
理 「こっちも問題ない……」
そう言い手を離し兵士うは細身の剣いや突剣を出し構える。自分は何時もと同じようの何もせずに立つ。
審判「良いですねではレディーファイト!」
ボォーーーーン!
戦いの合図が鳴り響き兵士うは突剣を構えて、
兵う「では行きますよ!!」
シュッ!シュッ!サッ!サッ!
兵うの戦い方は長剣で斬りそして、突きを与えてくる戦い方をしてきた。その戦い方は長剣の戦い方を熟知している者の戦い方だった。一方理久兎は、
理 「よっ…ほっ………」
これまでどうり避け続けながら観察する。それも無駄のない小さな避けで、
兵う「っ!この人僕が速く斬っても突いても兵いの
時と同じで最小限の動きで避けますね!まる
で僕の太刀筋を見ているかのようですね!」
兵うはそう言ってくる。その言っていることは当たっている。兵うの動きを見切りそして次の動きを予測して動いているのだから。
理 「この男の戦い方的に……」
兵う「はぁ~~!!!」
兵うは速く迷いのない突きをして攻撃をしてくるが、
理 「良い動きだ…だがな……」
兵う「な!?」
その突きを一瞬で避けそして定番のようにすぐに間合いを摘め、
ダスッ!
兵う「っ!?」
兵うが持っている長剣の持ち手に軽く手刀を当て長剣を落とさせたのである。
兵う「この一瞬がみっ見えない!よ
理 「行くぞ!!」
兵う「っ!?」
まず兵うの右足に向かって自身の左足でローキックを当てて体制を崩させる。
兵う「くっ!!」
これにはたまらなかったのか兵士うの体制は崩れた。そして崩れ動けなくなった所に、
理「歯をくいしばれ!」
ゴンっ!!
そのまま右半回転して右肘に霊力を込めて兵うの顔面に当てた。
兵う「グハッ!!」
兵士うはこれをもろに受けそしてそのまま殆どの兵士と同じようにぶっ飛ばして場外させたのである。
審判「勝負有り!勝者!新秒理千!!」
観客「すげーあの男上等兵レベルの相手に!」
観客「そんな兵う様が負けてしまいましたわ!」
観客「でもかっこよかったですわよ~!!」
と、やっぱり女声からの歓声が多かった。
理 「女声からの支持が凄いなぁ」
そして定番のように戦った兵士うに近づく。
兵う「強いな………これは兵いが負けるのも頷け
るよ……」
理 「大丈夫か?」
そう言い手を差し出す。すると兵士うは驚きながら、
兵う「なっ!?君は変わってるね……」
兵士うは手を掴むとそのまま引っ張り兵士うを起き上がらせる。
理 「さてとこれまで通り君にもアドバイス」
兵う「えっ!?」
理 「君の戦い方は型を意識しすぎだよだから
すぐに予測が出来てしまうそこを直すと
良いかもよ?」
兵う「なっ僕の戦い方をこの短時間で!?」
……フフフ…アハハハハハ♪」
理 Σ(゚ロ゚;)
突然笑いだしビックリした。すると笑い涙を流しながら、
兵う「ハハハ…ありがとう教えてくれて……」
理 「いいよ気にするな……♪」
兵う「君が優勝できるように祈っておくよ♪」
理 「お前も変わってるよ♪」
兵う「お互い様さ……」
そうして理久兎は兵士うと別れ会場から退出するのだった。そしてこの戦いを見ていたVIP席では、
月読「やっぱりすごいね理千君♪」
月読は理久兎の事を褒めていたが永琳は黙っていた。
永琳「………………」
月読「どうしたの?永琳?」
永琳「いえ何でもないですわ」
九頭「永琳殿、月読様が心配していらっしゃるの
で少しは会話をお願い致しますよ♪」
と、薄っぺらい笑顔で九頭竜王は言ってくる。
永琳「えぇすみません」
月読「気にしてないから大丈夫よ♪」
そう月読は返してくれるのだった。だがこの時、永琳は理千は何にも本気を出していないと感じていた。何故なら最初に出会った時の妖怪達に向けた殺気を何一つ感じていなかったからだ。そしてもし本気を出したら多分兵士が束になっても勝てないどこらか負傷者は出ると感じた。
永琳「ふふっやっぱり面白いわ理千♪」
永琳は少し理久兎に興味がわいたのであった。