こいしが弾幕ごっこを流行らせて4日経過したある時の事。理久兎はさとりと共に図書室にいたがついに恐れていたことが起きてしまった。
理 「さとり………見てない本って何かあったけ?」
さと「理久兎さん見るのが早くないですか?」
そうついに地霊殿の図書室にある本を全て完読してしまったのだ。しかも同じものを三回以上は読んでいる始末だ。
理 「そう言うさとりこそここ最近同じものばかり
だよね?」
さと「……見る本がないのは辛いですね」
それを聞いた自分は考えてある結論に至った。
理 「さとり‥‥こいし見なかった?」
さと「こいしですか何でまた?」
こいしに何の用件があるのかを聞くと、
理 「ほらあの子、地上に何度も遊びに行ってるで
しょそれなら何か良いこと知ってるかなと思
ってね♪」
さと「はぁ…………?」
と、そんな会話をしていると扉が開きそこから先程から話していたこいしが現れた。
理 「おっこいしちゃんナイスタイミング♪」
さと「えっ!こいし」
こい「う~ん……せっかくビックリさせれると思った
のにな~」
理 「いや~ごめん♪ごめん♪それでこいしちゃん
地上で何か面白そうなことない?」
こいしは何か面白そうなことがないかと考えると……
こい「そういえば霧の湖って場所に紅い洋館があっ
たような?」
理 「紅い洋館ね………それって規模だどどのくらい
なのか分かるかな?」
こい「う~ん………多分このお家より大きいね♪」
それを聞き興味が湧いてしまい口元がニヤけてしまった。
理 「行ってみる価値はありそうだね♪」
さと「…………理久兎さん何考えているんですか?」
理 「運よく本があれば借りパクしてくる」
さと「………理久兎さんって神様ですよね?」
理 「一応はそうだね♪」
さとりは念のためにと理久兎が神かと聞いた理由は単純に普通神様って「本を借りパクする?」という事に疑問を抱くが理久兎が何かをやらかすなどはもう慣れてはいた。
さと「………え~と気を付けてくださいね…」
理 「ハハハまぁ期待はしないでおいてね♪」
そう言い椅子から立ち上がり扉の元まで行くと後ろを向いて、
理 「あっ!こいしちゃん少し黒と亜狛そして耶狛
を連れていくからよろしくね♪」
こい「うん分かった♪」
その言葉を残して部屋から出ていき亜狛と耶狛そして黒の各自の部屋をまわって呼び掛けて理久兎は外着の真っ黒なコートを着てフードを被り亜狛と耶狛の能力を使って地上へと向かった。
神様 従者達移動中……
4人はこいしに言われた霧の湖と呼ばれる場所に来てはいた。そして空を見上げての感想は、
亜狛「何で空がこんな真っ赤なんですか!?」
耶狛「何か気味悪いね………」
黒 「光が通らないと俺は弱いんだな………」
理 「う~ん理由は分からないがまずはこいしの言
っていた館を目指そうk……」
? 「あぁ~~ー!!負けた!!」
と、言葉を遮って誰かが叫びをあげた。その方向を見ると、
? 「チルノちゃん大丈夫?」
チルノと言われた少女はツインテールの少女に、
チル「うん大丈夫だよ大ちゃん♪あたいは最強だか
らさぁ!」
等と会話をしていた。するとチルノと言われた子供は自分達の方を向くと、
チル「お前ら!ここはあたいらの遊び場だ~!」
と、チルノは背中に生えてい氷柱のような物で飛んで自分達に向かって叫ぶととなりの大ちゃんと言われた少女はおどおどしながら、
大妖「チルノちゃん危ないよ!さっきやられたば
かりでしょ!」
どうやらチルノと言われている少女は誰かにやられたばかりのようだ。すると黒は、
黒 「主よあいつら邪魔なら俺が始末するが?」
そう言い黒は臨戦態勢をとろうとするが子供相手にそれは大人げなさ過ぎる。黒の目の前に手をかざして、
理 「良いよここは俺が何とかするから♪」
自分の言葉を聞いた黒は臨戦態勢をとるのを止めるとチルノの方までゆっくりと歩いていく。
チル「最強のあたいとやる気か!!」
その言葉を聞き自分はフードの中でニコリと笑うと、
理 「へぇ~君って最強なんだ♪すごいな~」
と、滅茶苦茶棒読みで言うとチルノは最強と言われてニコニコと笑いだし腰の左右に両手を置いくと、
チル「ふっふっふ♪お前には分かるか♪」
理 「うん♪最強かすごいな~♪なら最強なら器も
大きいんだよね♪」
チル「勿論あたいは最強だから器も大きいぞ!」
理 「器が大きいなら優しさもあるんだよね♪」
チル「最強だからな♪」
理 「ならさぁ優しさがあるならそこを通して欲し
いな♪」
チル「いいぞ♪いいぞ♪何せ最強だからな♪」
そう言いチルノは戦闘体制を解いた。それを見ていた亜狛と黒は小声で、
2人「あの子下手したら空より
ただでさえ理久兎は明らかに棒読みで言いっているのにも関わらずどや顔で喜んでいる事にそう呟くしかなかった。
理 「そんな最強にはご褒美をあげよう♪」
そう言うと飴玉をポケットから出してチルノに渡すとチルノは包みを剥がして食べる。
チル「美味しいこれ♪」
理 「良ければ君もどうぞ♪」
大妖「えっ…あっいっいただきます……」
大ちゃんと呼ばれた子にも飴玉をあげるとチルノと同様に口にいれると、
大妖「美味しい~♪」
理 「じゃ俺らは先を急ぐから行くよ♪」
黒 「へいへい………」
亜狛「了解しました!」
耶狛「バイバイ♪」
そう言い理久兎達は先へと急いだ。その道中では、
黒 「主よ…上手く手懐けるなぁ……」
理 「ハハハ♪上手く誘導させれれば交渉にも使え
るから覚えておきなよ♪」
耶狛「マスター私にも飴玉ちょうだい♪」
理 「ほら♪」
耶狛に飴玉を投げ渡すと耶狛はそれをキャッチして包みを剥がして口に入れた。
亜狛「すいませんマスター妹が………」
理 「良いってことさ♪」
そうして道中も楽しく会話をしながら目的地へと向かうのだった。