理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第206話 日記

チルノ達を通りすぎ理久兎達は霧の湖を出てこいしの言った紅い屋敷の目の前まで来ていたが、

 

理 「なんか…斬新なデザインの門だな……」

 

亜狛「いやマスターこれ破壊されてます………」

 

目の前に映る門は見事に正面が破壊されてその近くにはかつて唐(中国)にいた人物の服を来ている女性がボロボロになって寝ていた。

 

耶狛 (´∀`)

 

耶狛は笑顔で寝ている女性を見ると、

 

カチッ!

 

何故かポケットから油性マジックを取り出しキャップを外して女性に近づいたが理久兎達はそんなのは眼中に入ってはいないため気づかない。

 

理 「来い骸共!」

 

断罪神書を自分達の身長と同じぐらいにまで大きくしページを開くと中から骸達が現れる。

 

理 「お前らは屋敷に入って各自散会して偵察しろ」

 

骸達[イエスボス!!]("`д´)ゞ

 

敬礼をして骸達は散々に散らばった。

 

理 「さてと………亜狛、耶狛、黒」

 

亜狛「何ですか?」

 

黒 「どうかしたか?」

 

亜狛と黒は呼ばれ顔を向けるが耶狛がいない事にようやく気がつく。

 

理 「あれ耶狛は?」

 

亜狛「あれ?そういえば………」

 

理久兎達は辺りを見渡すと先程から寝ている女性の所に耶狛がいたが何かをしていた。

 

亜狛「まったくあいつは……」

 

亜狛は呆れながら耶狛に近づき、

 

亜狛「お~い耶狛お前何して……ぶっ!!おっお前

   何やってんだ!?」

 

理 「どうし…ブッハハハハハハハ♪」

 

黒 「どうかしたか?おいこれは…ククッ……」

 

理久兎達が見たものそれは寝ている女性の顔に耶狛がマジックで落書きをしていたのだ。落書きしたのは額だけだが書いたのがまさかのと書かれていた

 

耶狛「えっ?だって仕事サボってるならこのぐらい

   は当然でしょ?」

 

耶狛は日頃からサボりまくっている小町を見続けた結果ついにここまでするようになってしまっていた。

 

亜狛「いやいやいやいや!!多分サボってないから

   な!?下手したら仕事を真っ当して倒された

   だけだからな!?」

 

そう言っていると女性のまぶたが動き始めて……

 

女性「うっうぅん……あれここh……グフッ!!」

 

女性が何かを言いかけた瞬間、危険と判断した自分は起きそうな女性に向かって軽く腹を殴ってもう一度寝かせた。

 

理 「よしこれで大丈夫だ………」

 

亜狛 (;゚Д゚)

 

耶狛 (´゚д゚`)

 

黒  ( ̄□||||

 

突然の事過ぎて3人は開いた口が塞がらなかったが誤魔化すために3人に向かって笑顔で、

 

理 「この女性はずっと気絶していてなおかつこの

   落書きは俺らがやった訳じゃない良いね?」

 

亜狛「あっはい……」

 

耶狛「うん私達は何も見なかった………」

 

黒 「…………耶狛も怖いが主の方が何倍も怖ぇ」

 

3人はこれ以上の事について考えるのを止めたのを確認しとりあえずは班分けをしようと考えた。

 

理 「とりあえず班を分ける亜狛と耶狛そして俺と

   黒とで各自で行動する何かあったら脳内会話

   をしろいいな?」

 

亜狛「分かりました」

 

耶狛「了解~♪」

 

黒 「なら行こう……」

 

そうして自分達は屋敷へと侵入した。亜狛と耶狛は近くにあった窓から自分と黒は正面から入った。そして黒と共に屋敷に入って一番に思ったことは、

 

理 「ヤニ臭いな………」

 

黒 「たばこ臭ぇ」

 

そんなことを言っていると近くで先程の女性と同じようにボロボロになって倒れている若い執事がいた。

 

黒 「………………………………」

 

理 「どうした黒?」

 

黒 「いや同じような服を着ていたもんだからな」

 

理 「あぁ確かに服は同じ種類の執事服だからな」

 

黒 「こいつはこのまま寝かせておいて俺らはどこ

   を探索するんだ?」

 

その質問に自分考える。確かにこの広さの屋敷だ何処を探すか考え結論を出す。

 

理 「まずは2階辺りから調べようか♪どうせ1階

   は亜狛と耶狛が探索しているだろうしね♪」

 

黒 「了解した……」

 

自分と黒は目の前にある階段を登って2回へと向かい暫く歩くと廊下へと出た。

 

理 「部屋がこんなにあるのか」

 

黒 「どこから見るかだな………」

 

理 「俺が欲しいのは本なんだけどなぁ」

 

黒 「まずこの部屋から入らないか?」

 

黒が指差した扉を見る。まずは色々と調査をしよう。それであわよくば館の地図を見つけなおかつ図書室があるのならそれを見て向かおうと考えた。故に黒の意見に肯定する。

 

理 「そうだな色々と調査するか」

 

黒 「なら入るぞ………」

 

ガチャ……ギィーーー…………

 

黒が扉を開け自分はカバーリングしながら部屋を少し見る。机にベットそして小さいラックが見えたが意外に必要最低限の物しか置いていない部屋だった。そして見た感じは誰もその部屋にはいなかった。

 

理 「入るぞ………」

 

黒は頷くと部屋へと入り扉を閉めた。

 

理 「俺はラックに置かれている本を見るから黒は

   聞き耳をたてながら少し物色をしてくれ」

 

黒 「分かった」

 

理久兎は地図を探しつつラックに置かれている本を見て黒は聞き耳をたてつつ部屋を物色し始めた。最早やっていることが泥棒にしか見えない。するとラックから日記を見つけた。

 

理 「日記か……」

 

何か書いていないかと思い日記を見始めた。

 

○月○日 月曜日

 

今日もいつものように仕事をこなそうとしたが、やはり何か問題が起きるもの。何時ものように美鈴が居眠りをするものだから頭にナイフを生やして説教をした。本当に何時になったら真面目に門番の仕事をするのやら、だけどもっと酷いのは玲音ね。あの人ときたら妖精メイドを呼びに行かせても帰ってこないものだから様子を見に行ったらタバコを吹かせながら妖精メイドとポーカーをして遊んでいるものだから玲音の頭にもナイフを生やすことになってしまったわ。まったくお嬢様に駄執事と言われて悔しくないのやら。本当にあの頃の私が憧れた彼に戻って欲しい。だけどそれとはうって変わって妹様はまた地下室から脱走して辺りを破壊し始めたため私達が何とか止めたけどどんどん歯止めが効かなくなってきている。お嬢様が来なかったら今頃はいや止そう。そんな事で忠誠を忘れてはならない。

 

と、書かれていた。見ているとこの屋敷の侍女(メイド)の日記だろう。

 

理 「何かここにいる住人見てると映姫と小町を見

   てるみたいだな………」

 

黒 「主よ、ここには何もなかったぞ………」

 

理 「あっあぁなら次の部屋に行こうか」

 

何もないのなら仕方ないため日記を先程の位置に戻して黒と共に部屋を出て次の部屋を先程と同様にカバーリングしながら中へと入り真っ先に思った。

 

理 「この部屋に住んでるのは女武道家と見た」

 

その部屋は先程の部屋と同じようにベッドと机にラック等は置かれていた。だが先程の部屋とはうって変わってラックには可愛らしい小物や花などが置いてあったが一番目に写ったのは其処らじゅうにおいてあるダンベル等だ。故にこの部屋は女格闘家の家と見た。

 

理 「それじゃさっきと同じでよろしくね♪」

 

黒 「了解した」

 

そう言い黒は辺りを物色し始め理久兎は机を見ることにした。机の引き出しを開けるととまた日記が出てきた。

 

理 「また日記か………」

 

またそう呟き日記を開いて読み出した。

 

△月△日 月曜日

 

今日も空が晴れで気持ちよい中で門番をしたけどまた眠ってしまった。そして案の定、咲夜さんにナイフで頭を刺されてしまいまた怒らつつ説教される。このサイクルを直さないといけないのは分かるけどこんな晴れやかな天気だとついつい眠っちゃう反省しないとな。そうして何とか起きるけどまた眠っちゃったから今度は玲音さんがお茶を差し入れに来たついでに起こして貰った。咲夜さんとは違って痛くないからこっちの起こし方の方が私的には助かるかな。その後に屋敷で玲音さんの断末魔の悲鳴が聞こえてビックリしたけど何をやらかしたのやら。だけど昔みたいに暗い彼からは想像も出来ないぐらいに笑うようになったのは良いけれど昔みたいに彼がまた仕事をしている姿を見たいな。そして数時間後に咲夜さんに呼ばれて地下室から脱走した妹様と対峙した。それを見て感じたことはだんだん狂気が強くなっていってる。何とかしないと妹様はいずれ自分で自分を殺めることになるかもしれない。

 

と、そんな事が書かれていた。というか執事お前は反省しろと思ったと同時に、

 

理 「うん……反省しろよ?」

 

と、この日記を書いている人にそう呟いてしまった。仕事をサボっていると小町みたいになっちまうぞとも思ってしまった。

 

黒 「どうかしたか主よ?」

 

理 「いや…何でもない……とりあえず次の部屋に行

   こっか?」

 

黒 「あっあぁ………」

 

そうして同じようにしながら次の部屋へと行くと今度は机にベッドその他にも色々と豪華そうな家具があり中にはティーテーブルと椅子が置いてあった。

 

理 「この部屋に住んでるのはどうやら相当なお茶

   好きと見たな……」

 

黒 「言われてみると微かに紅茶の香りがするな」

 

理 「そんじゃ………」

 

そう言いかけるとティーテーブルの上に読んでくださいと言わんばかりに日記が置いてあった。

 

理 「うん…読むよ……読めばいいんだろ」

 

黒 「本当に大丈夫か主よ?」

 

もうダメかもしれない。というかここには催眠術師でもいるのか。読めよと言わんばかりに置かれている日記があるのなら読みたくなってしまうじゃないか。

 

理 「あぁ………黒は何か目新しい物がないか物色を

   よろしくね」

 

黒 「あっあぁ分かった」

 

黒は机などを見ながら物色する。自分は椅子に座って日記を読み始めた。

 

X月X日 金曜日

 

幻想郷に来てからもうじき数年が立つ。何時もと変わりのない日常。変わりのないフランとの仲それどころかどんどん遠ざかっていく。私が様子見でフランに食事を渡しに行ったら喜んで近づいてきたけど私はフランに冷たい言葉をかけて部屋を後にした。フランにとても申し訳なく思った。だけど待っていてねフラン必ず貴方との仲を取り戻すと同時にその狂気を取り除くから。そのためにも前に館にやって来た胡散臭い妖怪の確か八雲紫と名乗った妖怪の言葉が本当なら弾幕ごっことやらで博麗の巫女がやって来るはず。その巫女とやらに勝って空を紅い霧で覆って太陽を消してフラン貴女とまた遊びたい。そして必ず狂気から救ってみせるから。

 

まさか紫が絡んでいるとは予想値にしなかった。まぁ見られていたとしても恐らくは吸血鬼達との戦いに夢中だろうから今ならチャンスだろう。それにこの吸血鬼の妹の話が度々と出ていて気になる。

 

理 「さっきから日記でみていた妹と言うのはこの

   日記の主の妹か………それにこの濃霧はここの

   住人の仕業だったのか」

 

黒 「主よ…この写真……」

 

黒は飾ってあった写真を見るとそこには微笑んでいる2人の少女が写っていた。1人は白い服を着ていてコウモリの羽を生やしている少女もう1人は羽だが先程とは違い色とりどりの結晶のような物をぶら下げている羽を持つ少女だった。どちらかが日記の主の妹だろう。

 

理 「はぁ‥やれやれしょうがないか……すまないが

   黒ちょっと俺は急用が出来たからそっちに向

   かうすまないが1人で探索することになるが

   構わない?」

 

黒 「俺は問題ないが………何しに行くんだ?」

 

理 「アハハちょっとね迷える子羊を助けに行って

   来るよ♪」

 

黒に微笑みながらそう言うと部屋を出て地下室へと向かうのだった。


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