理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第217話 懐かしの

長い長い冬も終わり春の桜が咲いたと思えば徐々に散っていっている冬が長すぎたため春が短かったのだろう。だが地底ではそんな事は関係ない。何せ地底では桜など咲いていや桜に近いものはあるが本物の桜でないため少し残念な所だ。

 

理 「はぁ~今頃地上では儚い春を過ごしているん

   だろうな~……」

 

さと「でも私達地底の妖怪達には関係ありませんけ

   どね」

 

なおさとりは何時ものように自分の部屋に本を読みに来ていた。自分といると落ち着くのだろうか理久兎の部屋にある机で読んでいた。すると理久兎は読んでいる本の挿し絵に目がいった。

 

理 「海か~懐かしいな~」

 

さと「海?………理久兎さんは海を見たことがあるの

   ですか?」

   

理 「そりゃね♪長生きしてれば海何てよく見てい

   たけどね♪」

 

さと「でも幻想郷には海なんてありませんよね」

 

さとりの言う通り幻想郷には海なんてものはない。あっても河童達が基地としている水辺だったりとか湖だったり川だったりといった感じのものしかない。だがそれ以前に地底に海など関係ない。

 

理 「まぁここ地底だと溶岩の海(灼熱地獄)はあるけどね♪」

 

さと「そんな所で遊泳するのはそれに適応した妖怪

   や生き物がいればまだ分かりますがそうでな

   い妖怪やらが泳いでいたらとんだキ(ピー)ガイで

   すけどね……」

 

理 「そりゃな…でも海か……」

 

さと「理久兎さんは海で何かしたんですか?」

 

さとりにそう言われた理久兎は昔を振り替えると、

 

理 「そうだな~昔に七海を船で巡っては財宝を探

   したりと色々と修行がてら亜狛と耶狛を連れ

   てやったもんだよ…」

 

それを聞いたさとりは少し考えると、

 

さと「‥‥理久兎さんダウトですよ♪その時代辺りは

   まだ船はそんな強度が強い訳がありませんし

   それにあってもヴァイキングと呼ばれる人間

   達の船ですがそれすら人数がいて初めて手漕

   ぎが出来る筈です故にそんな七海を巡るなん

   て出来っこありませんよ♪」

 

理 「やる~♪どっかの本で知識でもつけたの?」

 

さと「えぇ♪理久兎さんが色々と本を仕入れ?………

   てくるもので知識がつくもので♪」

 

なお幻想郷にあった本を理久兎は借りパクしているため仕入れたとは言えず実際は窃盗であるがこんなの些細な問題だろう。

 

理 「まぁ流石にさとり相手にこの冗談は通じない

   か………」

 

さと「ふふっ♪あっ話がそれてしまいましたが海で

   理久兎さん達は何していたんですか?」

 

理 「そうだな~昔に体幹を鍛えるために現代でい

   うサーフィンとかを亜狛と耶狛とかとやった

   り後は海に住む害悪の妖怪をぶん殴ったりし

   て海の底に沈めたりと」

 

さと「…………本当に何でもありですね……」

 

理 「いや…そんな程じゃないんだけどな……でも何

   時か久々に海にでも行きたいな♪」

 

小説の挿し絵を眺めてそう呟く。ここだけの話になるが自分はもう数百年近く海を見てはいない。故に何故か見たくなってしまうのだ。

 

理 「そうだ!いっその事で海に行こっか♪」

 

さと「えっ?……理久兎さんは本当に唐突ですね」

 

理 「たまには日の光に浴びるのも悪かぁないと思

   うけどね♪」

 

さと「言われてみると私も数百年近く日の光を浴び

   ていない気がしますね………」

 

さとりはそう言うがそれはさとりだけではない。お空や他のペット達その他にも旧都の連中の殆どもそうだ。なお一部は日の光を浴びている者もいるが、

 

こい「へくちっ!!」

 

地上ではこいしがくしゃみをしたが気にするものは誰もいないのだった。話を戻し地底の理久兎の部屋に戻る。

 

理 「そういうのもあるから折角だし皆で海にでも

   行こうと考えたんだよね♪」

 

さと「でも海に行くのは百歩譲っていいとして行く

   にも水着という服がいりますよね?」

 

理 「水着か………暇だし皆の分作ろっかな~」

 

さと「えっ!?」

 

水着とは普通は買うものだ。だが理久兎は作るき満々だがさとりからしてみれば自分の発育も分かってしまうためそれは何ともしても避けたいと思ってしまう。

 

さと「理久兎さん………それは流石に止めて下さい恥

   ずかしいので」

 

理 「えぇ!?うぅ~んなら現世にでも行って何着

   か適当に買ってこようかな意外にも地獄から

   送られてくる給料は何にも使ってないし」

 

因みに現代金額で表すと理久兎の貯金額は結構多く数百万は貯金してある。なお地獄で真面目に働いて月給は約50万近くだ。一応は高い部類らしいが地獄もそれなりに経営難で火の車が回る二歩手前といった感じらしい。しかも長時間労働ときている。故に小町がよくサボるのだ。

 

さと「う~んまぁそれならまだ恥ずかしくないので良

   いんじゃないですか?」

 

理 「そうと決まれば買ってこようかな俺の貯蓄金が

   火をふくぜ♪」

 

理久兎はベットから起き上がって部屋から出る。さとりはそんな理久兎を見て、

 

さと「…………本当にやる気みたいですね」

 

と、笑いながら呟いてもう再度本を読み始めるのだった。理久兎はダイニングルームに行くと、

 

耶狛「そんなこんなで世界は平和となりました~♪

   めでたしめでたし………」

 

耶狛は地霊殿にいるペット達に読み聞かせを行っていた。お燐お空のように妖怪化したペットがまた現れた時のためにこうやって読み聞かせをすれば言葉をより馴染んで使ってくれると信じているからだ。そして聞いているペット達は舌を出している者や尻尾を振るものも多々見受けられる。すると亜狛は、

 

亜狛「ほらお前ら~絵本の読み聞かせは終わりだか

   ら今度は外で遊んでおいで♪」

 

亜狛の言葉を聞いてペット達は皆別の扉から外へと出ていく。自分は扉を叩いて、

 

コンコン♪

 

理 「よっ♪」

 

亜狛「あっマスター!」

 

耶狛「あれ?マスターどうしたの?」

 

理 「どうしたのって聞かれると俺は2人に頼み事

   としか言えないけどな♪」

 

亜狛「頼み事ですか?」

 

理 「そうそうちょっくら外の世界に行って来るか

   らゲートを開いてくれるかい?」

 

理久兎が現世に行くというと亜狛と耶狛は理久兎に理由を尋ねてくる。

 

亜狛「何でですか?」

 

耶狛「外の世界で何するの?」

 

理 「いやさ‥‥本を読んでいたら海に行きたくなっ

   ちまってな♪それで折角だから皆で海に行く

   ために準備をしようとね♪」

 

亜狛「海ですか………それって昔に見つけた無人島で

   やるんですか?」

 

かつて自分、亜狛、耶狛は大和の国を離れて世界を旅しつつ修行をしてきた中で偶然無人島にたどり着いた事があった。そのためそこは人もいないため穴場スポットだ。そこでなら人間に意識されずに海開きを楽しめそうだ。

 

理 「あぁ~そうだねあそこなら良いかもね♪」

 

耶狛「それよりもお兄ちゃんマスターを外の世界に

   送ろうよ!」

 

亜狛「なぁ耶狛折角だし俺らもマスターに同行しな

   いか?」

 

亜狛の意見を聞いた耶狛は深く考えず2つ返事で答えた。

 

耶狛「いいね♪行こう!」

 

亜狛「マスター構いませんよね?」

 

理 「あぁ構わないよ♪それなら黒も連れて行くか

   彼奴1人仲間外れも悪いしな♪」

 

亜狛「そうですね♪」

 

耶狛「なら黒君も連れて外の世界へレッツゴー♪」

 

そうして理久兎達一行は海へと行くために外の世界へと行くのだった。

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