現代から帰り自分達は早速さとりやお燐やお空を呼び部屋へと集合させる。
さと「それで…ってこの量は……」
大人買いをした水着の量にはもう何とも言えないみたいなのかさとりは少なからず呆れた顔をしていた。そもそうだろう何せ数十着といった量があるのだから。
お燐「お父さんこれまた沢山買ってきたね…」
亜狛「いや流石に俺もツッコンだよツッコンだけど
マスターを止めることは出来なかった………」
亜狛は遠い目で虚空の彼方を見る一方でお空は、
お空「あっこれお母さんに似合いそう♪」
三角ビキニタイプの水着をお空はニコニコしながら耶狛に持ってくると耶狛は笑顔で
耶狛「えっ本当~♪ありがとうお空♪」
お空「うん♪」
耶狛はお空からその水着を貰ってお空の頭を撫でる。それを見ていた亜狛は、
亜狛「あっえっと……お燐…これなんかはどうだ?」
近くにあったホルターネック型の水着を取ってお燐に渡すと、
お燐「あっえっとアタイに似合うかなお父さん」
亜狛「大丈夫お燐なら似合うよ♪」
お燐「なら着させてもらうよお父さん♪」
亜狛「あっあぁ………」
何でか知らないが亜狛が照れ臭くなっていた。黒はそんな亜狛や耶狛達を見ていて、
黒 「………そういえばこいしは何処にいるのやら」
こい「呼んだ~黒お兄ちゃん♪」
黒 「……うわっ!」
黒は後ろを振り向くとそこにはいつの間にかこいしがニコニコとしながら立っていた。
さと「こいし!?」
理 「よっお帰り♪」
こい「ただいま~♪久々に帰ってきたけど皆は何し
てたの?」
理 「あぁ~皆で海に行こうと思っててな♪こいし
は来るかい?」
こい「う~ん面白そうだからついてくよ♪」
こいしはそう言うと山積みになっている水着から1着の水着を取り出した。それはワンピースタイプの水着だ。
こい「黒お兄ちゃん似合う?」
黒 「似合うと思うぞ俺には服のセンス等は分から
んがな……」
耶狛「そう言う割りには執事服を着こなすよねぇ黒
君♪」
黒 「ほっとけ………」
耶狛「フフッ♪あっ!お空ちゃんこれなんかどうか
な?」
耶狛はたまたま目に入ったパレオ水着を取り出す。
お空「なら私はそれにする♪」
そうしていって女性陣の服が決まっていく一方でさとりは何にするか悩んでいた。
さと「……どれにしようか…」
理 「さとり♪手伝おうか♪」
さと「えっ?ならお願いします…………」
理 「OK♪そんじゃ……これは…?」
理久兔はとりあえずあったビキニを取り出すとさとりは考えて、
さと「う~ん少し露出が高くて無理ですね………」
それを聞きさとりの意見を頭の中で考えながら水着を探して、
理 「多分これなら露出も少ないと思うよ?」
さと「確かにこれなら良いですね………」
意見に合わせた持ってさとりに見せた水着は現代でタンキニと呼ばれる物だ。するとさとりは足元に落ちていた何か服を見つける。
さと「理久兔さんこれは………」
理 「それは…確かラッシュパーカーってやつだね
水着の上に着る服って所かな?」
さと「ならその水着の上にこれを着ますね♪」
理 「お好きにどうぞ♪」
納得がいくものがあったみたいで良かった。そしたら自分はどれにしようかと考える一方でさとりは拾ったラッシュパーカーと受け取ったタンキニをまじまじと見ていると、
こい「お姉ちゃん♪そんな水着で良かったの?」
さと「えっ?」
こい「理久兔お兄ちゃんを大胆な水着で落とすチャ
ンスだったのに?」
さと「こっこいし!ここでそんな事は言わないで頂
戴!」
さとりは恥ずかしさのあまり理久兔を見るが肝心は理久兔は自分の水着を選んでいた。それを見ていたさとりはホッとした。
こい「ふふっ♪お姉ちゃんが好きにするといいよ私
も少しは協力してあげるから」
さと「…………考えておくわ……」
と、さとりが言う中、こいしは笑いながらボソリと、
こい「まっと言っても勝手にやらせてもらうけどねお姉
ちゃん♪」
さと「今何か言ったわよねこいし!?」
こい「ううん何にも♪」
そんなさとりこいしとの会話をしている一方で戻り自分はとりあえず着る水着は決めた。後考えるのは連れていく面子だ。
理 「う~ん連れていくのは地霊殿の面子そしてペ
ット達で後は………」
しかし大量の水着が余った。買いすぎなのが良くないのは分かるがしかし多いものだ。後数人ぐらい誘おうかなと考えながら見ていると後ろで扉が勢いよく開かれて美須々がやって来た。
美 「お~い理久兔一緒に飲もうぜ♪」
どうやら酒のお誘いらしい。だがまさかのこのタイミングで来てくれるとは何と都合の良いのだろう。
理 「丁度良いところに来たな♪」
耶狛「すっごくナイスタイミング♪」
美 「………えっ?」
理久兔と耶狛は満面の笑みで美須々の顔を見た美須々は一瞬寒気を覚えたのか顔が青くなっていた。
亜狛「……ご愁傷さま…美須々さん」
黒 「可愛そうな奴だな………」
美 「えっ?えっ!?」
美須々はその時どういうことかと思っていたがその数分後にそれは分かることとなった。
美 「おっお前らこっこれは大胆過ぎやじないかい
てか恥ずかしいんだけど!?」
耶狛にモノキニ水着を着せられて恥ずかしそうにそう述べていると、
耶狛「いいと思うよ美須々ちゃん脚がスラッとして
て細いから♪」
さと「新たな犠牲者が………」
亜狛「すいません妹達が!!」
さとりと亜狛に限っては頭を押さえて悩ませる。
理 「なぁ美須々ちょっくら俺ら海に行こうと計画
しているんだけど………美須々も参加する?」
美 「今言うか!?」
理 「ここだけの話だけど料理は基本俺が作る」
それを聞いた美須々は驚いた表情をした。ここだけの話になるがここ地底だと理久兔の料理は基本旨いのだ。所謂料理上手というのだろう。それも美須々はたまには食べていたがここ最近は食べていないため食べたくなったのか、
美 「なぁ理久兔‥‥酒はあるのか?」
理 「一応は大量に買ってあるから持ってはいくけ
ど来る?」
美 「それと私のダチを連れていくのは?」
理 「うぅ~ん5、6人ぐらいなら?」
それを聞いた美須々は笑みを浮かべ先程とは打って変わってテンションが上がったのか、
美 「よっしゃっ!なら私も行こう!」
と、ハイテンションに答えてくれた。これなら水着がもう少し減りそうだ。
理 「決まりだな♪なら水着も持っていってくれ女
物はもちろんだけど男物もあるから」
美 「安心しろ全員女だからよ♪」
理 「そうかい」
美 「よしそうと決まれば私は呼んでくるぜ!」
美須々は段ボールに入っている水着も持って水着のまま扉を開いて外へと出ていった。だが、
理 「…………………あいつ服を忘れてってるな」
亜狛「すっすぐに届けてきます!!」
亜狛は大急ぎで美須々の着物を持って外へと大慌てで飛び出していった。
理 「…………相変わらずだな……」
さと「そうですね……」
その場にいる全員はやれやれといった感じでただ開いた扉を眺めるのだった。