理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第十四章 月光の下に集う者達
第223話 姪っ子からの手紙


何気ない何時もの日常そんな当たり前で長いけど短いそんな時間を過ごしていたが、

 

理 「うぅ~んまいったなどうしたもんかな…」

 

いつの間にか枕元に届いていた自身宛への手紙を読んでいた。ただの手紙なら微笑ましくなるのだが今回はそんな手紙ではない。

 

理 「早急にあいつらを呼ばないとな」

 

そう呟いた理久兔は手紙をゴミ箱へと捨て部屋から出た。なおこれが手紙の内容だ。

 

我が伯父、深常理久兔乃大能神様、

私は貴方の顔を一度も見たことはございません。ですが信じてください。私は貴方の姪にあたる月読命という者です。

貴方様は地球でなおかつ幻想郷管轄の地獄に住んでいると聞きました。だから藪から棒ではありますがお願いします。

私の友、八意思兼神を助けてください。彼女は貴方様がいる場所の上、幻想郷に住んでいます。ですが八意思兼神を嫌い姫を連れ戻し婚約させようとする者達の指令で月から彼女とその姫を捕らえるために私に意見を通さず独断で月から使者が派遣されてしまいました。なので友としてどうか彼女達を救ってください。なおそちらで起きた事は私共々黙秘とします。どうかお願いします。

  

                  月読命より

 

 

そう自分の姪にあたる神、月読からの手紙だ。それだけでもその願いを聞き入れる価値はあるがそのメインターゲットが自分の親友でありなおかつ自分に知識をくれた八意思兼神もとい八意永琳なら尚更聞き入れなければならない。

 

理 「亜狛~!耶狛~!黒~!」

 

理久兔の呼び掛けで亜狛と耶狛に黒が現れる。

 

亜狛「何ですか?」

 

耶狛「どうしたのマスター?」

 

黒 「どうかしたか?」

 

と、3人は呼ばれた理由について訪ねると理久兔はそれについて説明を始めた。

 

理 「呼んだ理由は簡単だ今から地上に行くぞ」

 

亜狛「えっ?どうしてまた?」

 

理 「俺の姪っ子からの願いを叶えにな」

 

耶狛「ねぇマスターそれってまさか血生臭くなるの

   かな?」

 

現実的な質問に理久兔は悩みながらも現実的に話した。

 

理 「恐らくは………詳しい事は現地で話すがやっぱ

   り血生臭くはなるの考えていてくれ」

 

黒 「俺は主に従おう」

 

亜狛「それじゃ場所はどこにしますか?」

 

耶狛「何処なの?」

 

3人は理久兔に着いていくようだ。深くは説明してないのにこうやって理久兔の指示を受けると言うのは深い主従関係の証だろう。

 

理 「場所は幻想郷迷いの竹林だ」

 

その言葉を聞いた亜狛と耶狛は協力して裂け目を作る自分達はその裂け目へと飛び込んでいった。

 

神様、神使移動中……

 

理久兔達は裂け目から出るとそこは無数の竹が自生している竹林かつて理久兔が永琳と輝夜を匿うのにここにある物件を紹介した場所だが上空には大きな月が輝いていた。

 

亜狛「それでマスター姪からの依頼と言っていまし

   たが‥‥まさか永琳さん達ですか?」

 

理 「その通りだ今回やることは月からやって来る

   外来種共の始末一匹たりとも月へと帰さない

   ようにするのが仕事だ」

 

元々は仲間だろと思うかもしれない。しかし友人を傷つけようとするのなら話は別だ。そいつは同業者だったであろうが敵と見なすだけだ。

 

黒 「なぁ主よその永琳ってのは誰だ?」

 

黒は永琳について質問をしてきた。無理もない何せ黒は永琳について知るのは初めてなのだから。

 

理 「あぁ~そういえばお前は知らないのも無理は

   ないか八意永琳………かつて俺が地球に降りた

   って出来た最初の友人であり俺の恩人だよ」

 

黒 「ほう主の恩人なのか」

 

理 「あぁ彼女がいなかったら今頃は知識なんても

   のは無かったかもしれないな……」

 

それを聞いた3人は何とも言えない表情をする。そして小声で、

 

亜狛「それ以前に常識破りですよね?

 

耶狛「女心は学んでないよね?

 

黒 「大体バカやらかしてるよな

 

と、言った感じで本当に知識を付けたのかと疑問に思っているのか小声で聞こえてくる。そんな3人を見た自分はとりあえず笑顔を見繕って、

 

理 「文句があるなら聞こうじゃないか♪」

 

拳を見せつけながら言うと、

 

亜狛「あっありませんよ!!」

 

耶狛「うん!うん!ないよ!」

 

黒 「何もないから安心しろ」

 

亜狛と耶狛は苦笑いを浮かべつつ何もないと答え黒は無心のような顔つきで応えた。

 

理 「あっそうなの?まぁいいやとりあえず黒は良

   いけど亜狛、耶狛の2人は何でも良いから顔

   は隠しておけよ」

 

指示を受けた亜狛と耶狛はそれぞれ顔を隠すために亜狛は服に付属として着いている忍び手拭いで口元を隠し耶狛は狐のお面で顔を隠した。

 

理 「よいしょっと………」

 

理久兔も何時もの黒いコートを着てフードを被る。

 

亜狛「そういえばマスターそれって風とかで取れな

   いんですか?」

 

理 「あぁ~昔に美須々とやり合った時にフードが

   取れた時があったからその後にフードに針金

   を仕込んで固定させてるんだよ」

 

かつて美須々と戦った時にフードが取れたのを反省して中に針金を仕込むことにした。そのお陰で大抵の衝撃波でも取れることがないため安心だ。

 

理 「それよりもお前ら準備は出来たな?」

 

亜狛「えぇ出来ましたよ」

 

耶狛「バッチしだよ♪」

 

黒 「問題ない」

 

3人に確認を取り自分は断罪神書を取り出しそれを巨大化させてページを開き自分の使い魔である骸達を召喚する。

 

理 「骸共お前らは他のメンバーのバックアップを

   しろそしてて見つけしだい俺か他のメンバー

   に伝えろもしくは始末してここに運べ」

 

自身の言葉を聞いた骸達は頭を下げるとそれぞれ散り散りとなって竹林へと入っていった。

 

理 「それと外来種以外の奴は殺すなよあくまでや

   っていいのは外来種達だけだそれ以外の奴は

   殺さない程度に遊んでやれそして外来種達に

   情けはかけるな徹底的に根絶させろ………」

 

亜狛「分かりました!」

 

耶狛「さぁ始めるぞ~♪」

 

黒 「任せろ………」

 

3人も骸達と同じようにそれぞれ散開した。残った理久兔は上空に輝く月を眺めて、

 

理 「はぁ永琳‥‥お前から貰ったこの恩は一時も忘

   れたは事なし」

 

そう呟いて理久兔もそこから一瞬で消えたのだった。


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