蓮 「だぁ~ー!!」
自分へとインファイトを仕掛けてくる少年。数ヶ月前にかつて自分が封印した西行妖とやり合った少年もとい葛ノ葉蓮には紅魔館での弾幕ごっこを見て少し興味を示していた。
蓮 「そこっ!」
突きを当ててこようとするが理久兔はそれを首を横に倒しててあと少しでかするんじゃないかのところで避ける。
理 (型に囚われた剣術…ざっと剣道やってて
三段って所か?)
理久兔はただ蓮の攻撃を観察し見ていた。型に囚われているためなのか実践型の理久兔からすれば腕の位置で次にどこを振るのかが分かってしまう。
霊夢「蓮そこよ!」
と、閉じ込められている巫女が蓮を応援していた。その姿を見て理久兔は、
理 (信頼されてるな~)
応援されている蓮を見ていると大体の人間関係も見えてしまう。自分と闘っている葛ノ葉 蓮は何故だか分からないが息があがっていて片ひざをついていた。
蓮 「はぁ……はぁ……」
無理もない。先程からずっと重いであろう鞘に納められた状態の刀を振りっぱなしなのだ。それを続ければ息も上がってしまう。すると蓮は理久兔に、
蓮 「貴方は…何で弾幕を撃たないんですか?」
と、息があがった状態で聞いてくる。それに対して理久兔は素直に答えた。
理 「お前の動きやら癖やら見させて貰っていたか
らだ………それに早く倒しても俺がつまらない
だけだからだが?」
それを聞いた蓮は何故か悔しそうな顔をすると理久兔に対して挑発をしてきた。
蓮 「くっ隠者さんあまり強い言葉を使うと弱く見
えますよ?」
それに対して自分は少しツボにはまった。ここまできて強がりが言えるのは中々だ。自分は鼻で軽く笑って、
理 「ふんっ……これは余裕と言うものだが?」
挑発を挑発で返した。それを聞いたであろう蓮は悔しかったのか何とまた立ち上がったのだ。
蓮 「貴方にだけは負けたくはない!」
叫ぶと蓮は即座に走り理久兔に鞘に納められている刀を振るおうとした瞬間、
理 「こい天沼矛」
小声で呟くとポケットに入っている断罪神書から天沼矛が召喚されると理久兔はそれを手に握り、
ガキンッ!
振るってくる鞘に納められた刀を受け止める。突然の事で目の前で刀を振るった蓮は驚いていた。
蓮 !!
理 「そんな所で立ち尽くしていていいのか?」
理久兔は蓮に忠告すると蓮は目が見開き、
蓮 「はっ!」
キンッ!!
バックステップで後ろへと後退していった。熱くなりすぎていたのか周りがよく見えていなかったようだ。
蓮 「…………貴方はいったい何で……」
蓮がそう言うと理久兔は天沼矛を上に持ち上げて持ち方を変えるために回して天沼矛を構えると理久兔はフードの中で顔をニヤつかせて、
理 「そろそろ俺もやらせて貰うぞ?」
そう言葉をかけると理久兔は弾幕を展開し刹那のような速さで蓮へと近づき特攻による突きで攻撃を開始した。だが蓮はあと少しで届くところで横へと回避して更には追撃のために展開した弾幕を刀で切り捨てているのだが、理久兔の猛攻はまだ終わらない。避けられた理久兔は自身の足をうまく使って低い体制からの跳躍で更に畳み掛ける。
理 「遅い…とろい!…鈍い!」
キンッ!キンッ!キンッ!
蓮 「つっ!」
相手である蓮は防御に専念してしまっているため弾幕は撃てていない。それほどまでに猛攻が凄まじいが理久兔は素早く片手を開けてスペルカードを構えた。
理 「災厄 竜巻注意……」
そのスペルを唱えると四方それぞれに4つ突然現れた無数の数の弾幕が渦を巻いて竜巻のように現れる。それは竜巻をイメージして作られたためか弾幕の色は緑色だ。だが怖いことにそれら4つは蓮がいる場所に向かっている。
蓮 「くっ!」
蓮は危ないかと思ったのか直ぐ様上空へと逃げるのだがそれを理久兔が易々と逃すわけがない。
理 「仙術 六式 刃斬」
右足に霊力を纏わりつかせるとそれを蓮へと蹴りあげて霊力で出来た斬撃波を放つのだが上空で蓮は刀の刀身がある部分に手を添えると、
蓮 「夢符 夢炎の剣!」
スペルを唱えると刃が赤く光出す。そして刃斬に向かって鞘に納められている刀を振るった。だが理久兔はこの時呆れながら好機と見た。
理 「やれやれ……」
と、呟くと理久兔はそこから上空へと飛んで連の元まで向かう。そして蓮が刃斬を打ち消した瞬間ちょうど理久兔が蓮の目の前にたどり着くと、
理 「それだと……落第点だ」
そう言うと理久兔は蓮の頭目掛けて右足に霊力を纏わせて思いっきりカカト落としをする。だが蓮はとっさに刀で受けてめるが理久兔の一撃が重かったのか地面へと吹っ飛ばされていったのだが……
理 (あいつまだ立つか……)
何と思いっきり地面に叩きつけられたのにも関わらずまた立ち上がろうとしているのだ。それは理久兔も感心した。
理 「お前さん諦めが悪いな…」
蓮 「えぇ…それが僕の自慢なんです……」
理久兔はこの時かつての友である晴明と蓮を重ねていた。晴明も最初は弱かったが諦めの悪さから強くなっていった。そこと重ねてしまう。
理 「そうか…くく…フハハハハ♪いいねぇこんな
に面白い人間は祝音と
よ……」
蓮 「えっ?」
理 「見せてやろう特別にな……」
地上で刀を構える蓮に敬意を表して自分は懐からスペルカードいやこの弾幕ごっこでの最後のスペルカードを取り出して掲げると、
理 「ラストワード災厄 七星の龍星群」
と、唱えるとそのスペルカードから一筋の真っ白い光が空へと放たれるのだが何も起こらない筈だったのだが皆は気づいてしまった。上空から巨大な弾幕が7つ降ってくるのを……
蓮 「隠者!貴方はいったい何を!」
理 「弾幕は‥‥美しくそれでいて派手にやらないと
な♪」
災厄の1つである隕石かつて巨大な隕石が地球に落ち恐竜達の最後の楽園時代、白亜期を滅ぼした。その破壊力が計り知れない程の隕石を型どったスペルだ。派手で何よりも綺麗なのだが当たる側としては絶対にくらいたくないスペルだろう。するとそれにビビったのか鎖の中にいる一部の者は破壊しようと試みているのを見た。
蓮 「不味い早くしないと皆が……」
理 (そういえばあの鎖の中はセーフゾーンっていう
の忘れてたな……)
どうやらあの中はとても安全地帯らしいが理久兔はそれを伝え忘れていた。だがそれを逆手に取った。
理 「どうした少年…早くやってみろ……」
そう蓮の火事場の馬鹿力を見るチャンスだと思った。仲間思いの奴ほど、仲間のピンチにこそ本来の力が発揮されるのを理久兔は知っていた。そして案の定、蓮はふらつきながらも刀を構える。
理 「いいねぇその折れない心…本当に俺好みだ」
蓮 「これで決める!!」
そう叫び蓮は何と式神札を取り出したのだ。そして式神を召喚してきた。
蓮 「狗神!!」
そう叫ぶと白い毛並みを持つ巨大な犬が現れると何故か舌打ちをして蓮を乗せて自分の元まで飛んでくる。だがその時だった。理久兔のあたまに声が届いた。その声達の正体は自身の従者達である亜狛と耶狛そして黒だった。
亜狛(マスター此方は片付きましたよ)
耶狛(こっちも終わったよ~♪)
黒 (こちらも片付いたぞ?)
それを聞いた理久兔は残念そうに、
理 (まじか~良いところだけど仕方ないさっきの
場所でおち合おう)
理久兔の指示を聞いたであろう3人はそれぞれ返事をした。
亜狛(了解マスター)
耶狛(すぐに行くね♪)
黒 (その指示にしたがう)
そう言うと3人の声は聞こえなくなった。理久兔は残念に思いつつ指パッチンの構えを取ると、
パチンッ!
指の音が響くと先程まで迫ってきていた7つの隕石が突然その場から消えた。それには先程から攻めてきていた蓮とその式である狗神は驚き止まる他なかった。
蓮 「えっ!」
狗神「何!?」
そして理久兔は地上へと降りるとそれに続いて蓮とその式も降りると蓮は式を閉まった。
理 「悪いが時間切れだ今回は引き分けだ……」
蓮 「どういうことですか!」
理 「もう俺がここでお前らの足止めをする必要が
無くなったて事さ……」
そう言うと理久兔は足をまた地面につけると外野勢を解放する。
女性「たっ助かったぁ~」
てゐ「びびったってもんじゃないよ……」
霊夢「蓮、大丈夫?」
蓮 「うん何とかね」
と、言っているとその場の全員は理久兔に向かって臨戦態勢をとってきた。どうやら逃がす気は無いらしい。
紫 「貴方……いったい何のために?」
自分の愛弟子である紫が聞いてくるが理久兔は今はこれ以上話す事はないと思い、
理 「悪いがここでさようならだ……」
そう言うと理久兔はお手製の
蓮 「不味い!皆伏せて!」
全員「ん!?」
蓮の言葉を聞いた全員は一斉に伏せると急激な光が辺りを襲う。そして投げた理久兔は、
理 (皆…また会おう)
と、心で語りかけると理久兔は足に力を入れて、
理 「仙術 十八式 瞬雷」
そう小声でいうと理久兔はまだ発光している間にその場から姿を消すのだった。