理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第十五章 四季彩る花に宿りし霊魂
第232話 幽霊騒動


映姫からの事情聴衆から1ヶ月程たったある日の事だった。

 

理 「~♪~♪~♪~♪」

 

トン♪トン♪トン♪トン♪

 

リズミカルに包丁の音が聞こえる。昔ながらの家庭的な音が響き渡る。大体の方々はこの音を聞くと何を作ってるんだと考え込んでしまう。

 

理 「後は麺を茹でてと………」

 

そう言い調理手順を復唱しながら白い麺を持つと沸騰している鍋に入れていく。因みに作っているのは国民的な夏の風物料理のそうめんだ。

 

理 「後はこれで茹で上がるまで待って………」

 

と、言っていると厨房の扉が開かれる。そこにはここ地霊殿の当主こと古明地さとりが手紙を持ってやって来ていた。

 

理 「あれさとりどうかした?」

 

理久兎はさとりに近づくとさとりは持っている手紙を差し出して、

 

さと「理久兎さんまた閻魔からの手紙が届きました

   よ?」

 

さとりから手紙を受け取り裏を見ると差出人の名前には四季映姫と書かれていた。

 

理 「映姫が?………何ようなんだ?」

 

と、言っているとさとりは驚いた表情で、

 

さと「理久兎さん!鍋が!」

 

理 「えっ?………やべっ!!」

 

麺はとっくに茹で上がり沸騰した水が鍋からあふれでそうになっていたが、さとりの一言が無ければ仕事が増えていただろう。

 

理 「いや~セフセフ」

 

そう言いつつ鍋を持ってざるに素麺を流し込んで冷水で冷やしていく作業をしつつさとりに、

 

理 「すまないけどさとり少し内容を読んで貰って

   もいい?」

 

さと「あっはい分かりました」

 

封筒を開けて中に入っている手紙を取り出し紙を広げて読み始める。

 

さと「理久兎様へあの時のご無礼申し訳ありません

   でした。さて今回伝えたいことは実は今、地

   上では外の世界から流れ込んできている幽霊

   達が花へと憑依し季節別の花を咲かせるとい

   う事態に陥っていますこの現象は数千年に一

   度起こる事とはいえ我々地獄の関係者からす

   れば見逃せない事態です本当は私が出向けば

   いいのですが恐らく今私は外出をしている筈

   ですのでサボりを満喫している小町を連れて

   幽霊達を回収してきて貰いたいのです。勿論

   報酬は出しますのでよろしくお願い致します

   なお小町がサボるようなら三途の川に沈めて

   も一向に構いません存分にこき使って下さい

   ………理久兎さん以上です」

 

理 「うん出来た……♪」

 

素麺を盛り終わり満足していた。話を聞いていないのかと思ったさとりは、

 

さと「理久兎さん話を聞いてますか?」

 

理 「ん?あぁ聞いてるよ♪なら早い方がいいかも

   ね………さとり俺は少し外出して来るって3人

   にも伝えておいてくれない?」

 

さと「亜狛さんや耶狛さんそれに黒さんも連れて行

   かないのですか?」

 

理 「あぁ3人とも今日は忙しいみたいだし………」

 

と、話していると部屋の外の方から、

 

こい「黒お兄ちゃんこっこまで追いで~♪」

 

黒 「逃がすか!」

 

亜狛「あぁ~ー黒さんストップ!」

 

耶狛「もう黒君たっら!!」

 

等々の楽しそうな声が聞こえてきた。どうやら久々に帰ってきたこいしと遊んでいるようだ。

 

理 「うん忙しそうだね♪」

 

さと「忙しくなりそうですね…後片付けが……」

 

理 「てな訳で今回は俺だけで出るって伝えて貰っ

   ていい?」

 

さと「え~と分かりました」

 

理 「うん♪後は素麺作ったから好きなタイミング

   で食べてね♪」

 

さと「ありがとうございます」

 

その言葉を聞いた自分はさとりからまた手紙を預かりポケットに手紙をいれるとさとりの頭に手を置いて、

 

理 「そんじゃ行ってくるな♪」

 

さと「えっえっと…はい……」

 

顔を赤くして恥ずかしそうにさとりは言うと頭から手を離して扉を開けて外へと出ていった。

 

さと「理久兎さん………」

 

ただ理久兎が出ていった扉を立って見ることしか出来なかったのだった。

 

神様移動中……

 

理久兎は小町と合流するために三途の川付近に来ていた。何故三途の川付近なのかと言うとこの辺一帯は小町のおサボりスポットだからだ。

 

理 「おっいたいたやっぱりサボって寝てやがるな

   小町の奴は」

 

小町 スヤァーZZスヤァーZZ……

 

調度小町は岩の上で気持ち良さそうに眠っておりしかも寝ている隣は三途の川だ。

 

理 「…しょうがない……」

 

と、呟きた自分は寝ている小町の横へと来ると、

 

理 「そいっ!」

 

ドンッ!

 

小町が寝ている岩を三途の川へと強く蹴って押すと岩の上で寝ている小町は起きる。

 

小町「あれ?……えっ!?」

 

ジャバーーン!!

 

気づくのに遅れ小町は三途の川へと落ちていった。

 

小町「プハァーー!!りっ理久兎さん!?」

 

理 「よぉ♪小町ちゃん仕事をサボって寝る快感は

   どうだった♪」

 

小町「酷くないかい!?」

 

理 「あっそれと小町そんな所で呑気に泳いで良い

  のかい?

 

小町「えっ?ヒヤァーー!!手が!!手が肩を!!

   ぶくぶく!!プハァー!!」

 

三途の川の底から現れた亡者の手が小町を掴む。どうやら小町を川の底へと沈めようとしているようだ。

 

小町「しっ沈む~ー!!」

 

理 「ほら小町」

 

近くに立て掛けてある小町の大鎌の刃の部分を持って小町が柄で握れるように差し出す小町はそれに掴まろうとするがすぐに引き上げる。

 

理 「大丈夫か♪」

 

小町「理久兎ざぁ~ーーん?!!」

 

小町が掴みそうな所で鎌を引き上げるを繰り返す。最早これはお仕置きの度を越えた拷問だった。そうして数分後何とか理久兎に救助されて小町は沈められる事なく岸へと上がった。

 

小町「しっ沈められることろだった!!」

 

理 「まぁ~サボって周囲警戒してなかった小町は

   自業自得だぞ?」

 

小町「りっ理久兎さん‥‥あんたそこいらにいる獄卒

   よりも質が悪いったらありゃしないよ」

 

死神の小町が言うんだから間違いなく質が悪い。しかもそれを見てケラケラと笑っているのだから。

 

理 「言っておくが小町ちゃん俺は映姫ちゃんみた

   く言葉では何度も言わないよ?」

 

小町「いっ以後気を付けます……」

 

言葉で無理なら実力行使という考え方は恐ろしい。その考え方をするのは歴史上でも有名な大六天魔王ぐらいだ。

 

理 「とりあえず小町ちゃん今回は俺と合同で仕事

   するからよろしくね♪」

 

小町「えっ?……えぇ~ーー!!それどういう事だっ

   てばよ!?」

 

理 「ほら映姫からの手紙………」

 

映姫から送られた手紙を小町に渡すと小町はそれを読んで顔が真っ青になる。

 

理 「てな訳で行くぞ小町」

 

小町「あっあたいのサボりライフが………」

 

そうして理久兎と小町との合同による仕事が開始されたのだった。

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