第240話 異変は訪れる
理久兎は何気ない日常を過ごしていた。しかしまた裁判所から要請が届き理久兎は裁判所へと訪れることとなった。
理 「……なぁ映姫ちゃんその右頬どうしたの?」
映姫「ゴホンッ!」
何故か右の頬を怪我している映姫に聞くと映姫は1回咳をする。
映姫「気にしないで下さい少し事故が起きただけで
すので……」
理 「あっうん‥‥それで?俺を読んだ理由について
聞きたいんだけど何があったの?」
呼ばれた用件について聞くと映姫は真剣な表情になる。
映姫「理久兎さん2、3年前程に地獄から抜け出し
た怨霊達については覚えてますか?」
理 「あぁ~覚えてるよ…ん?何でまたその話なん
だ?」
何故にそんな数年前の話をするのか理由を聞くと、
映姫「その怨霊達が地獄から抜け出した方法につい
てようやく人手が回るようになったので捜索
したんですそしたら明らかに誰かに仕組まれ
て抜け出した痕跡が見つかりました………」
理 「何?つまり抜け出したのは自然的ではなく意
図的に仕組まれたということか?」
映姫「はい……」
理 「でもよ怨霊達を脱獄させて何か意味あるのか
よ?」
たかが生前に重犯罪を犯した程度を怨霊を逃がして意味があるのだろうか。映姫はお茶を一口飲んで、
映姫「………実は抜け出した罪人達は3体ではなく実
際4体というのが正しいです」
理 「4体?」
映姫「はいしかもその4体目は理久兎さん達が管理
している灼熱地獄から抜け出した罪人です恐
らくその罪人を逃がすためのフェイクに3体
逃がしたのかと……」
理 「それって結構な大罪人だぞ?いったいどんな
罪を持ってるんだ?」
自分達の管理している地獄、灼熱地獄は八大地獄で厳しさは約3番か4番ほどの厳しさを誇る。何せ何千何万度という炎の中で罪を償うからだ。
映姫「はい‥‥かつてその者は平安京の都で貴族達を
呪詛で苦しめ呪殺し続けた男です」
理 「それって俺が過ぎ去った後の都でか?」
映姫「はいその罪人は今は忘れ去られ禁忌となった
呪詛を使い続けました故に死んでこちらに来
た際に灼熱地獄へと落としたという記録を見
つけました」
理 「そいつはすげぇな…呪詛っていえば陰陽師達
と敵対してた呪術士ってところか?」
かつて理久兎がいた平安京での事を思い出していた。遠き昔に晴明が話した陰陽師達の事情やらをだ。
映姫「えぇ合ってますがしかしその男は本来なら呪
術士ですら使わなくなった呪詛の呪術蟲毒や
狗神といった呪詛を作り続けそれ故に他の呪
術士からも恐れられました」
理 「どれも高度な呪詛ばっかだなぁおいおい………
で?つまりそいつを狩れば良いって事なんだ
よなつまり外界か?」
また外界辺りにでもいるだろうと予測したが映姫は首を横に振った。
映姫「いえ恐らくその大罪人は外界ではなく必ず幻
想郷の何処かにいる筈です」
理 「どうしてそう言いきれるんだ?」
映姫がそこまで言い切れる理由が理久兎には分からなかった。だが映姫は核心を示した表情で、
映姫「理由それはその男の怨みの対象が今私達がい
るこの上つまり幻想郷にいるからです」
理 「怨みの対象ねぇ………おいそれまさか!」
まさかと思い映姫に聞こうとすると理久兎が全て言う前に映姫は首を縦に振った。
映姫「はいその男の怨みの対象は安倍晴明でですが
今は安倍晴明はいる筈がありませんしかし代
わりとなる人物‥‥安部晴明の子孫、葛ノ葉蓮
がいるんです理久兎さん」
理 「晴明の奴は余計な事をしたな………」
と、理久兎は思った。だが葛ノ葉蓮に関して記憶が確かなら本来外界にいる筈だと、
理 「‥‥でもよ映姫ちゃん幻想郷の結界はかつて俺
が設計した通りならば外からの干渉は不可能
の筈だがそれなら何故に葛ノ葉蓮が迷い込め
るんだ?」
映姫「それは私にも分かりませんですが何かに影響
されているとしか………」
理 「………いや今は後だそれよりも彼奴らの保護を
しないt……」
バンッ!!
言葉を言いかけた時だった。突然部屋の扉が勢いよく開かれた。理久兎と映姫は扉の方を見るとそこには息を切らした小町が立っていた。
小町「てってへぇんだ!!」
理 「なっ!小町が起きてるだと!?」
映姫「嘘!?」
小町が大急ぎで出てきたのにも関わらず理久兎と映姫はこの反応である。普段からサボって寝ていたりしているためこう思われても仕方ないと言えるが、
小町「ちょっと!それどういう意味さ!?ってそれ
所じゃないんですよ浄瑠璃鏡で地上の博麗神
社を見てみてください!」
小町に言われ映姫は浄瑠璃鏡を出してチャンネルに合わせると映像が流れ出した。その映像には異様な光景が写っていた。
映姫「なっこれは!!」
理 「どうなってるんだこれ………」
理久兎と映姫が見た光景は博麗神社で皆眠っているのだ。「そんなの幻想郷だとね~常識知ってる?かなぐり捨てるものだよ……」と言いたくなるがそんな和やかな雰囲気などではない。辺り一面には妖気が漂いドス黒い霧が覆っているのだ。しかも寝方が明らかに倒れているといった方がいい。
理 「これは…蟲毒の派生か……?」
映姫「恐らく逃げ出した呪術士によるものかと」
映姫はそう言うと理久兎は頭の中で念じて亜狛と耶狛そして黒に語りかける。
理 (お前ら!聞こえるか!)
亜狛(何ですかマスター?)
耶狛(どうしたの?)
黒 (何だどうしたんだ?)
3人に頭の会話が繋がると理久兎は用件を話す。
理 (地上でとんでもない事件が起きてる!お前ら
3人はすぐに博麗神社へ急げすぐに俺も行く!)
亜狛(わっ分かりました!)
耶狛(了解だよマスター!)
黒 (分かった!)
そう言うと3人の会話は聞こえなくなると理久兎は真剣な表情になると、
理 「小町、俺を博麗神社に連れていってくれ!」
映姫「理久兎さんそれなら私も!」
理 「いやいい小町に送らせたら小町共々地獄で見
張っててくれこういう荒事は俺らの専売だか
らな♪」
それを聞いた映姫は納得したかのように頷くと、
映姫「分かりました‥‥小町すぐに理久兎さんを博麗
神社までお願いします」
小町「分かってます映姫様!」
理 「それじゃ頼むぞ!」
そうして小町の距離を操る能力で理久兎は地上へと急いで向かうのだった。