綿月姉妹訪問から約1年たった今現在ここ都市の軍の訓練所では、
理 「じゃ~とりあえず体力作りのために
軽く70Km走るぞ~!!」
そう理久兎が言うと、
兵達「イエス サー!!」
兵士達は大きく叫んだ。今現在、理久兎は兵士達の教官をしていた。何故。教官をしているかその疑問は今から1週間前に遡る。
理 「フゥ~」
この時、体を鍛えるために体幹トレーニングをしていた。身につけた武術の技などは型をしっかり整えないと上手く機能しないというのが理由だからだ。1年前の武道大会で見せた。仙術十六式内核破壊。これも理久兎が編み出した技だ。因に余談だがこの時、理久兎はすでに20の仙術を編み出していた。その内の1つが内核破壊だ。そしと時間となり、
理 「よし5時間体幹終了!」
1時間を5セットで計5時間で1セットごとに形を変えて体幹していた。
理 「とりあえず水を飲みに行くか……」
脱水症状にならないために理久兎は部屋を出て水を飲みに行く。すると、
永琳「あら理千トレーニングは終わり?」
廊下の右側をむくと永琳がいた。そしたトレーニングは終わりと聞いてきたためそれに答える。
理 「あぁ今終わった♪よそれで今から水分
補給をしにね……♪」
永琳「そう♪」
そしてここ最近、自分は思うことがあった。それは少し情けないことに永淋は仕事をしているが自分は護衛の仕事はしているが基本、永琳は実験室に篭っているため外出はない。そして仕事といったら外に出て薬草採取する際の護衛または屋敷に忍び込む間者を叩きのめすという仕事だ。つまりそれ以外対して仕事がないという事だ。これではニー……いやそうとは思いたくない。
理 「はぁ……なぁ永琳……」
永琳「………どうしたの理千?」
理 「俺に出来る仕事ってなんかない?」
永琳「どうしたの急に!?」
突然の事で永琳は驚く。そして自分の心境を告白した。
理 「確かに永琳の護衛だとか侵入者をボコボコ
にしているけどさ…何かそれ以外で活躍が
出来なくて自分が情けなくてさ」(´・c_・`)
永琳「成る程…つまり仕事が欲しいと?」
理 「あぁ」
それを聞いた永琳は顎に手を当てて考え出す。そして暫く経つと、
永琳「貴方に出来そうな仕事ねぇ…そうだ♪
なら軍の教官をやってみない?」
と、言ってきた。だがこの時ある問題があった。それは、
理 「……なぁ教官って何?」
ズコッ!
思いっきり永琳はズッこけた。そう理久兎は教官という役職を知らなかったのだ。
永琳「えっ…そこから……」(;^∀^)
理 「すまないけど説明頼むよ……」
永琳「いっ良いわよ…そうねえ~と教官は」
そうして永琳から説明がされる。教官とは主に色々な事を教える仕事だと。そして自分がやる教官の仕事は主に軍で戦う兵士達に戦いの技術や知識そして体力の向上を目指させるための仕事だと、
永琳「とっこんな所ね分かった理千?」
理 「大体は分かったつまりこれまで俺がやっ
てきた通りの事をすれば良い訳ね!」
永琳「まぁそういうことね♪」
やってきた事。戦った兵士達にアドバイスをあげたりしていた事だ。
理 「うんその仕事なら出来そうだしやるよその
教官の仕事を………勿論だけど永琳の護衛の
仕事もやるからね?」
永琳「えぇ分かってるわよ♪とりあえずこの事は
月読に伝えておくわね♪」
理 「ごめんな何から何まで……」
永琳「いいのよ気にしなくて♪」
永琳はそう微笑み言ってくれるのだった。そして日付は変わり翌日。居間では、
永琳「理千とりあえず許可が下りたわよ♪それで
シフトは月~金の週5日間のシフトになっ
たわそれから5日後から出勤して頂戴との
事よ♪」
わざわざ永琳が月読の元まで行って許可をとってきてくれた。これには感謝せざる得ない。
理 「ありがとう永琳♪頑張ってみるよ♪」
永琳「頑張って来てねふふっ♪」
そしてその会話から5日後ここ軍の訓練所では、
兵あ「おりゃ~!!」
兵い「頑張ってるね兵士あ君」
兵あ「あぁ!あいつにリベンジするためにな!」
兵う「頑張りすぎて体を壊さないでね……」
兵い「でも兵あ、のやつ最近変わったよな」
兵う「確かに以前とは変わったな…何というか
丸くなったよな」
と、兵士うは呟く。前まではトゲトゲしていたが今では丸くなり人と優しく接せれるようになりとても変化したのだ。すると、
仲瀬「あっ!兵士あさんに兵士いさんそれから
兵士うさんお疲れ様です♪」
そう言いながら仲瀬がやって来る。
兵い「おつかれ仲瀬」
兵う「お疲れ様」
兵あ「おう…おつかれ!」
と、かつては皆からも蔑まれてきた仲瀬も今では明るくなり皆の輪に入っていた。だが仲瀬はある事を伝えた。
仲瀬「そういえば皆さん知ってますか?」
兵あ「何だ?」
兵い「ん?」
兵う「何をだい?」
仲瀬「新しく教官がやって来るみたいですよ?」
新しく教官がやってくると。それにはこの場の全員は興味を示した。
兵あ「マジかよ!」
兵い「そうなんだ」
兵う「どんな人なんだ?」
仲瀬「えっえぇと」
と、ひっきりなしに質問が来る。仲瀬はどう答えるべきかと悩んでいると、
兵え「なんの話しをしているんですか?」
仲瀬「兵えさんお疲れ様です」
今度は唯一の女軍人の兵士えがやって来る。
兵え「そちらこそお疲れ様ですそれでなんの話
をしているの?」
兵う「何でも新しく教官が来るみたい何だよ」
兵え「あぁその話?」
仲瀬「知ってるんですか?」
どうやら兵士えは知っているみたいだ。
兵え「えぇ確か男性って聞いたわね」
兵い「へ~」
男性かと思っていると大佐が歩いてくる。
大佐「全員整~列!!」
兵あ「やべっ!急ぐぞ!」
兵士あも流石に軍法会議にはかけられたくないため全員はすぐさま整列する。
大佐「今日より貴様らに教官が就くことになった
しっかり言うことは聞くように!!」
兵隊「イエス サー!!」
大佐「ではどうぞこちらへ……」
大佐が言ったその時だった。
カツン…カツン…カツン……
と、靴の音が響く。それに合わせて教官となる1人の男性がやって来た。そう兵士達は驚くことになる。なにせ教官を勤めるのは、
理 「え~と本日から教官を勤めることになった
新秒理千だよろしくな」( ^∀^)
そう自分だったからだ。そして軽く自己紹介をすると整列している兵士達から、
兵士「スゲー本物だ……」
兵士「この人に習うことができるのか!?」
と、言う声が聞こえてくる。しかもよく見てみると武道大会で戦った兵士あ、兵士い、兵士う、兵士えがいたがそれだけではない。
仲 「理千さん!?」
そう仲瀬もいた。これには軽く5人に手を振りながら、
理 「あれお前らここにいたんだ♪まぁよろし
くな♪」
そう言うと兵士達全員の顔を見る。そして、
理 「まぁ今みたいに多分俺を知っている奴もいる
と思うけどとりあえず今日から君らの教官に
なったから何かアドバイス出来る所は出来る
限りでアドバイスしていくからよろしく頼む
ね♪」
兵達「よろしくお願いします!」
と、元気な挨拶が返ってくる。だがこんな所で止まっているのは勿体ないため、
理 「じゃ~とりあえず体力作りのために
軽く70Km走るぞ~!!」
兵隊「イエス サー!!」
と、言ってくれる。だが兵士達の顔は絶望の顔に変わっていた。何が理由かは分からないがとりあえず教官としてやっていく事となった。これが回想である。そして現在1周1Kmのコースを丁度50周した所ぐらい。
理 「そこ!へばるな!」
兵士「すすすみません!」
兵士達は息を切らし苦しみながらも何とか走っていた。
兵あ「うっぷ!」
理 「兵あ!吐くなら隅で吐け!」
兵あ「人の顔を洞察するなぁ!うっ!」
そうして何人かはゲロったが準備運動の70周を終える。
兵士「はぁはぁ………」
兵士「うっ……」
と、皆は苦しそうだがそれではいざ戦いになった時は助からない。そのため更に追い詰める。
理 「次は体幹トレーニング1時間する出来る
だけその体制の維持をやり続けろ…」
兵隊「いい…イエッサ~!」
と、苦しそうにそして嫌そうにそう叫ぶ。すると、
兵え「り…理千教官こ…これには…どういうことを
目的とした訓練なのですか?」
兵士えがそんな質問をしてきた。その質問に自分は的確な真意をもって答えた。
理 「これは体のバランスつまり軸を鍛える……
兵士え…君なら刀を使うだろ?」
兵え「はっはい」
理 「もし相手の攻撃を刀でいなした際に体のバラ
ンスが一瞬だが崩れ1秒だけ動けなくなった
のならどうなると思うか考えてみてくれ」
兵士えは考える。そして答えを見つけたのか口を開き、
兵え「その隙に殺られてしまう…ですか?」
理 「その通りだ戦場において1秒の隙は命取り
と思えその1秒で自分の生死を分けるから
だ皆も覚えておけよ」
兵士達は他人事ではないと思っているのか黙って耳を傾けていた。だがしかし、
理 「おっとこんな辛気臭い話は無しだでだが俺
の使う武術はこれを基本としているんだよ
ちなみに俺は5時間やってる……」
仲瀬「すごい……」
兵い「そこまでやるとバケモノ……」
兵う「アハハハハ」
兵士うは発狂し出した。こんな常識外な行動は兵士ですらも発狂するのだろう。
兵あ「戻ってこい!兵う!!!」
兵士あは頑張って兵士うが遠くへと行かぬように頑張る。だがそんな事に構っていると時間の無駄なため、
理 「じゃ~各自開始!」
こうしてトレーニングが開始された。理久兎はその間に兵士うの頭を軽く殴って起こしトレーニングに参加させる。そして約1時間後、
理 「はいそこまで!」
兵士「うがぁ体が痛い~!」
兵士「辛かった!」
と、声をあげる。だがこの鬼教官は、
理 「よ~しお前ら……」
兵隊「へっ!?まっまだやるのか!?」
と、怯えていたが自分もそこまで鬼ではないため、
理 「1時間休憩を挟むよ……」
1時間の休憩を許すことにした。それを聞くと兵士達の顔に生気が戻っていき、
兵隊「本当ですか!?よっしゃ~!」
と、騒いで喜ぶ者が続出した。しかし
理 「だが俺の攻撃をかわす受け流すといった事
をして30秒の間‥…この部隊の誰か1人で
も耐えていられたら休憩をあげよう♪」
こんな簡単な事を言うと兵士達は嬉々として、
兵隊「30秒ぐらい耐えてみせます!」
兵士「やってやるぜ~」
と、盛り上がる。だがしかし理久兎と戦った4人とその戦いを見ていた仲瀬は顔を青くしながら、
5人「無理だ……この人には勝てない……」
言葉をハモらせた。そして、
理 「では…始めるぞ!」
と、理久兎が言ったのその瞬間から地獄が始まった。
シュン!
突然理久兎が消えたかと思うと突然、
兵士「ぐはっ!」
1人の兵士は悲鳴をあげて倒れた。しかしそれでは終わらない。
兵士「へぶし!」
また兵士が悲鳴をあげて倒れる。これが、
兵士「あギャー!」
兵士「やっぱ無理でした~!」
兵士「ありえん!」
と、どんどん悲鳴をあげて倒れていく。やがて最後の方になってくると、
5人 ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
20人近くいた兵士も今ではたったの5人だけとなった。この時間わずか10秒だ。そして理久兎は笑顔で、
理 「さ~て後はお前らだけだ」(^∇^)
そう呟くのだった。この後、軍の訓練所では、
ギャーーーーーー!!
と、5人の大きな絶叫がこだましたのだった。そして30秒が経過しこの場に立っていたのは自分だけとなっていることに気がつく。
理 「おいおい…う~んやり過ぎたかもな……」
これはやり過ぎたと思った。何せ兵士達全員気絶してしまっているのだから。頭を掻きながら、
理 「とりあえず休憩させるか……」
と、いった感じで兵士達は気絶という名の休息を得て理久兎も少し休むのだった。そんなこんなで理久兎は教官としてやっていくことになったのだった。
運命の日まで後……
9年……