理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第245話 VS鷺麿

理久兎と晴明は鷺麿と戦っている蓮の元へと急いでいた。数多の妖怪達は紫達が抑えていてくれている間に元凶を断とうと考えたからだ。

 

理 「晴明、遅いぞ?」

 

晴明「理久兎さんが速すぎるんですよ!」

 

霊夢「これが伝説の妖怪と伝説の英雄………」

 

理久兎は瞬雷で晴明と霊夢は白虎に股がり地を駆ける。

 

妖怪「ここからは通さねぇぞ!」

 

妖怪「ここで死ね深常理久兎!」

 

妖怪達が理久兎と晴明、霊夢の前に立ち塞がるが……

 

理 「どけ!雑兵共が!!」

 

晴明「白虎そのまま引き殺しなさい!」

 

妖怪「待て!おっおい!ギャーーー!!」

 

妖怪「ひやぁーー!!」

 

理久兎は腰に下げている2本の刀を振るい晴明は白虎を操り妖怪達が足止めしようものなら全てぶっ飛ばしていた。

 

霊夢「何このキ(ピー)ガイ達………」

 

理 「たくよおいそろそろ目的地だ心の準備はして

   おけよ!」

 

目の前には階段が現れていた。ここを登れば今回の元凶の元へと辿り着くと3人は一気に崖を掛け上がるとそこには刀を振るい式神を操りながら戦う蓮の姿があった。

 

霊夢「蓮!!」

 

霊夢は白虎から飛び降りるとすぐさま駆けつけて、

 

霊夢「この!!」

 

大量の御札を鷺麿へと投擲するが、

 

シューーーン!!

 

鷺麿「ギャハハハハハハその程度の御札が俺に通用

    すると思うか?」

 

霊夢「嘘でしょ…‥…」

 

投擲した大量の御札は鷺麿に当たる直前で全て黒炎で燃えて消えた。それを見た理久兎は、

 

理 「おい晴明…」

 

晴明「えぇ分かってますよ…霊夢さん……」

 

霊夢「何よ…」

 

と、霊夢が答えた瞬間晴明は霊夢の額に五芒星を描くと少しだけ白く光るがすぐに消える。

 

晴明「これで大丈夫ですよ♪」

 

霊夢「何にも変わってないような……」

 

理 「大丈夫だ晴明を少し信用してみろ……

   おい少年、大丈夫か?」

 

確認のために蓮に向かって大丈夫かと聞くと、

 

蓮 「なんとか……」

 

理 「そいつは重畳だならばこの深常理久兎お前に

   協力してやるよ♪」

 

霊夢「蓮こいつにはきっちりと落とし前をつけさせ

   るわよ!」

 

晴明「私の子孫が明るい道を歩けよう私も協力しま

   す」

 

蓮 「霊夢…晴明さんそれに理久兎さん……」

 

理久兎は2本の刀を抜刀し晴明は弓を霊夢はお払い棒と御札を構える。それを見ていた蓮も刀を構え直した。

 

鷺麿「貴様らがどうあがこうが我は我の野望を叶え

   るのみだ!道満様への忠義のため!」

 

その言葉と共に鷺麿は気持ち悪くおぞましく醜い化け物へと変わる。まるでその復讐心が形を作ったかのように…見た目は蟷螂のような見た目なのだが違うのは蠍のような尻尾、頭は凶悪な雀蜂のような顔にその顎の中からは鷺麿の本来の顔が覗かせ甲殻はまるでダンゴムシというか百足のような固そうな甲殻、それらを一言で表すなら虫のキメラだ。

 

鷺麿「貴様ら全員生きて帰せはせんぞ!」

 

醜くなった鷺麿は腕の大鎌で自分達の足元目掛けて大鎌で振り回し攻撃をしてくる。

 

理 「避けろ!!」

 

理久兎の言葉でこの場の全員は高くジャンプして振り払い攻撃を避ける。

 

蓮 「続きです鷺麿!」

 

鷺麿「ぬかせ小僧が!」

 

理 「何処を見ている!」

 

蓮に気をとられていた鷺麿目掛けて理久兎はその刀を振るうが、

 

キンッ!

 

尻尾の長い針で理久兎の攻撃を防いでくる。だが前の方ではそこに蓮の一太刀が襲いかかるが、

 

ガキンッ!

 

その一太刀は両手の大鎌で防がれる。それに続いて晴明の弓と霊夢の弾幕が襲いかかるのだが……

 

パシンッ!

 

それらの攻撃を背中に生える虫の羽で全て弾き飛ばした。

 

鷺麿「バカめ!これを見るがいい……」

 

地面についている鷺麿の4本の足の間接にギョロリと目玉がついていた。それら全ては理久兎達の方を向いていた。おそらく四方の目と言った方がいいのだろう。

 

理 「ほうやる……な!?

 

とんでもないものを見てしまった。それは針を抑えている刀が煙を上げているのだ。すると徐々に切っ先の所から溶け始めていく。

 

理 「ちっ!」

 

キンッ!

 

すぐに弾き飛ばして溶けていっている刀を鷺麿へと投げるが鷺麿に当たる直前で刀が溶けてしまい甲殻に当たっても何もダメージが与えられない。

 

理 「おおよそ毒の強さは大百足並みか……」

 

蓮 「ぐわっ!」

 

大鎌で抑えられていた蓮も吹っ飛ばされるがた蓮の元に霊夢がすぐに来て体制を戻していた。

 

理 「彼奴ら仲が良いな……」

 

晴明「それは彼ら恋人同士ですから……」

 

理 「…………まじかよ」

 

まさかの恋人同士だった。道理でどこの誰よりも蓮の事を心配していたしついてきたがっていた訳だ。

 

晴明「私は彼と彼女にまだある未来を歩ませたいだ

   からこそそれを邪魔をする鷺麿が許せないん

   です」

 

晴明が頼み込んできた理由がようやく分かった。ただ自分の血の繋がりを守りたいのではなくその子孫にまだある明るい未来を歩ませたいのだと。

 

理 「ふっ!それは俺も同じだ紫に萃香や文に幽々

   子に幽香それに他の皆のため笑って暮らせる

   世を創るそれが俺の願いであり守りたい物の

   1つだ……」

 

ニヤリと笑って言うと晴明もニコリと笑う。だが目の前にいる鷺麿はそんな4人の事を見ていて、

 

鷺麿「貴様ら……何を無駄口をたたく!ちっぽけで

   弱いお前らには必要の無いことだ!!思いも

   何もかも必要ないことだ!」

 

蓮 「それは違う!!ちっぽけな命だって命を燃や

   すんだ!死んで燃え尽きてもその意思や思い

   ………記憶は残り火となって皆の心の中で燃え

   続けるだ!今、僕達と戦ってくれる理久兎さ

   んが残した残り火がそうだ!理久兎さんが残

   した残り火を皆は胸に宿し続けているだ!だ

   からちっぽけなんかじゃない!必要なことな

   んだ!!」

 

理 「………………………………ははっやっぱり面白えわ

   お前」

 

理久兎はただ笑って言うと蓮に向かって大声で、

 

理 「おい少年、博麗の巫女!チビるなよ?」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢「今の台詞って……」

 

理 「晴明、お前もだ……」

 

晴明「理久兎さん?」

 

理久兎は自分が言いたかった事を蓮に言われて思ってしまう。自分と同じ思いを持つのだと。ならばその思いに答えなければと、

 

理 「仙術 二十式 真化……」

 

その言葉と共に理久兎の雰囲気が変わる。だがそれ以外は一切変わっていないように見えてしまう。

 

鷺麿「何だ?脅しか?なら貴様から死ね理久兎!」

 

鷺麿の大鎌が理久兎へと振りかざされる。晴明は即座に避けて連の元へと行くが理久兎は動かない。

 

晴明「理久兎さん!!」

 

霊夢「あんた!!」

 

蓮 「何して!!」

 

と、3人が言ったとき理久兎は鷺麿を睨んで、

 

理 「真仙術 十八式 稲光」

 

振りかざされ土煙が上がる。土煙が止むとそこには理久兎はいなかった。すると、

 

理 「遅いぞ……」

 

グジュッ!!

 

鷺麿「ガァーーーーー!!!」

 

鷺麿の右前足の間接にある目玉をいつの間にか理久兎がその腕で抉って潰した。

 

鷺麿「ぎざま!!!」

 

その毒針を使い振り回して攻撃するが理久兎はまた一瞬で光と共に目の前から消える。そしてまた現れるがまた消えると繰り返し翻弄する。そして……

 

理 「2つ目……」

 

グジュッ!!

 

今度は逆にある左前足の間接の目を抉って潰す。

 

鷺麿「ぐぎゃーーーーーー!!」

 

理 「さっきまでの威勢はどうした?俺を殺すだっ

   たよな?なら殺ってみろよ?」

 

鷺麿「おのれおのれ!!」

 

と、言っていると突然、鷺麿の毒針が仕込まれている尻尾が切断された。尻尾を切断したのは……

 

蓮 「理久兎さんばっかり殺らせる訳にはいきませ

   ん!」

 

蓮だ。どうやら理久兎の猛攻を目の当たりにして鼓舞されたようだ。すると更に、

 

グジュッ!!グジュッ!!

 

鷺麿「ガァーーーーー!!!」

 

鷺麿の左右後ろ足の間接の目玉を潰される。それを潰したのは……

 

晴明「本当に怒らせるのは上手ですよね理久兎さん

   は……」

 

霊夢「でもそれでこっちは助かったけど……」

 

晴明が放つ破邪の矢と晴明の加護を受けた霊夢の弾幕によって潰されたようだ。

 

鷺麿「お前らはいったいどれだけ俺から奪えば気が

   済むんだ!俺の家を家族を奪い‥‥師を奪い更

   には俺の野望の邪魔をするというのか!!」

 

理 「知るか!!まずてめぇの親が悪事を働くのが

   悪いんだろうが!」

 

晴明「それに道満は都を混沌へと陥れようとしただ

   から私は民を守るために私は戦っただけです

   ので!」

 

鷺麿「黙れ!黙れ!!黙れ!!!

 

自分の自己中心的な考えを否定された鷺麿は最早、悲惨にそして残酷に行う復讐よりも目の前にいる連中をなぶり殺す事しか考えていない。それ故に怒りのままに振るう攻撃は全て空を切る。だが蓮は、

 

蓮 「悪鬼神楽!!」

 

刀を構えると突如として数匹の醜悪な怪物現れ鷺麿を押さえつけ始めた。

 

鷺麿「離せ雑魚が!!」

 

これを見た自分は前に映姫が言っていた悪意の事を思い出した。どうやらその刀を蓮は使いこなしているようだ。そこに追撃を加えるように、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

博麗の巫女のスペルが発動し4つの大光弾が異形と化した鷺麿の羽に風穴を開けた。

 

鷺麿「ぐがぁー!いい加減に離せ!!」

 

鷺麿は力の限りで醜悪な怪物達を振り払うと、

 

晴明「理久兎さん!」

 

理 「行くぞ!!」

 

中腰となった理久兎は手を股の辺りで組むとそこに晴明の足が乗っかると理久兎は腕を高く上げて晴明を飛ばすと同時に仕込んである最後の火縄銃を構え晴明は空中で矢を3本取り弦で引くと2人は同時に、

 

理 「ぶちかませ!!」

 

晴明「破邪の矢よいぬけ!!」

 

叫ぶと火縄銃の銃声と弓の射る音が聞こえ自分の放った銃弾は鷺麿の眉間を貫き晴明の放った破邪の矢は顎の中にある顔へと全て命中した。

 

鷺麿「貴様らは!!!」

 

理 「まだだ!真仙術 十五式 二刀断刈烈斬」

 

すぐに火縄銃を投げ捨てて理久兎の右腕と左腕に霊力と妖力によって生成された右腕の白い刃と左の黒い刃が鷺麿の大鎌を、足を千切る。脚と両手の大鎌を失った鷺麿はバランスを崩して倒れるがそこに蓮が更なる追い討ちを仕掛けた。

 

蓮 「これは仲間や皆をバカにした分だ!!」

 

ザシュッ!

 

鷺麿「あがぁーーーー!!」

 

蓮 「狗神!神楽!鈴蘭!!急急如律令!」

 

蓮の言葉によって3人の女性が現れる。1人は耶狛のように獣耳と尻尾を持つ見た感じ姉御のような女性、2人目は黒髪で見た感じおしとやかな女性で大和撫子のような女性そして3人目は見た感じは幼女だが背中に生える蝶のような羽を持つことから妖精の1種だろうと思った。そしてその3人は、

 

狗神「これまでの積年の怨みだ!!」

 

ドンッ!

 

鷺麿「がはっ!!」

 

姉御のような女性は右拳で鷺麿を殴り甲殻を砕きと今度は大和撫子のような女性は腕を刀にして、

 

神楽「これは私の主人を傷つけた分!!」

 

ザシュッ!

 

鷺麿「が…あ……」

 

鷺麿の蜂のような顔を一文字で斬る。そして次は見た感じの幼女は、

 

鈴蘭「晴明様や蓮君を悲しませた分!!」

 

バシンッ!!

 

その幼女は見た目は弱そうだがその蹴りは強力で鷺麿の顎の中にある顔の鼻をへし折った。

 

鷺麿「あが……がはっ!!」

 

だがそれに漁夫の利するかのように博麗の巫女もお払い棒をフルスイングで構えて、

 

霊夢「蓮や友達を傷つけた痛みを返すわ!!」

 

バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!

 

お払い棒を何度も何度も鷺麿の頭部へと当てていく。すると鷺麿の蜂のような顔にヒビが入った。

 

晴明「まだです!青龍天成!!」

 

式神札を構えボロボロとなった鷺麿へと投げるとその札から青く猛々しい蒼龍、青龍が現れ風穴が空いている羽を全てむしりとった。

 

鷺麿「もっもう止めてくれ……」

 

と、瀕死で地面に床ぺろ状態の鷺麿が言うと理久兔は鷺麿の顔を踏みつけて一言一言に覇気を纏わせて話す。これまで鷺麿がしてきた罪を……

 

理 「てめぇ散々やってその台詞か?ふざけるも大

   概にしろお前に懇願した奴は助けたか?ない

   だろやってたら灼熱地獄には落ちねぇよ精々

   黒縄地獄だ‥‥だがお前は人を愚弄し殺し続け

   たそんな奴にかける慈悲なんかあるわけねぇ

   だろ……」

 

鷺麿「まっまさか!俺をまた地獄へ!?」

 

理 「安心しろてめぇに地獄なんて生ぬるいお前は

   ここで消滅させてやる2度と輪廻に入れない

   ように跡形もなくな!」

 

鷺麿「やっやだ!嫌だ!!」

 

理 「クタバレ!」

 

鷺麿の頭は自分の圧力によって潰れて粉々となると鷺麿の体は塵となって消えた。

 

蓮 「理久兎さん……」

 

理 「……悪かったなこんな汚い戦いで……」

 

酷く血生臭い戦いを見せた事に理久兎は謝罪をすると蓮と霊夢は首を横に振って、

 

蓮 「いえ…理久兎さん僕達を守ってくれたんです

   だから気にしないでください」

 

霊夢「そうよ…あんたはさっきまでのテンションで

   いなさいじゃないと久々に会うあんたの仲間

   達が悲しむわよ?」

 

理 「はっ言ってくれるな」

 

晴明「ふふっ♪」

 

こうして夢での波乱は幕を閉じたのだった。

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