理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第250話 さとりの覚悟

鷺麿の起こした蟲夢異変。その事件について映姫に全てを報告し終えてから3日後の事、理久兎は晴明の一族を滅ぼしたという妖怪を探すために文献を手当たり次第に読みまくっていた。

 

理 「うぅ~んこれといって何もないか……」

 

色々と見たが大量虐殺を出来る程の妖怪が見つからない。がしゃどくろ、大百足やらの大型の妖怪も考えたが幾ら血が薄くなった晴明の一族でもそれぐらいなら勝てると予測し、なおかつ鷺麿が操れる時点で可笑しいと思い捜査対象から外し更に理久兎の仲間達も外したとしてもそれに該当する妖怪が見つからないでいた。

 

理 「いったいどんな奴なんだろうな……」

 

目を休めるために体をぐ~~と背伸びをして目に手を当てながら考えていると……

 

コンコンコン

 

と、扉をノックする音が聞こえ出す。理久兎は目を開いて、

 

理 「どうぞ……」

 

入って良いと言うと扉が開かれる。そこにいたのはさとりだった。

 

さと「理久兎さん何をしていらっしゃったん

   ですか?」

 

理 「ん?あぁ昔の友人の頼みでな………なぁさとり

   1つ聞きたいんだが少し弱い陰陽師達の集団

   を虐殺できる妖怪って何かいるなら教えてく

   れないか?」

 

物覚えそれに知略に長けているさとり何かいないかと聞くとさとりは少し考え理久兎の読んでいる文献を探すと、

 

さと「理久兎さんこの妖怪は?」

 

理 「ん?どれどれ……」

 

さとりの開いたページには空亡と書かれてその特徴は空を闇へと変え人間、妖怪すら補食の対象とする最悪の妖怪と書かれていた。だがその妖怪について心当たりがあった。

 

理 「…………まんまルーミアじゃねぇか……」

 

かつてルーミアと戦った事があったがその特徴全てに一致していたためそう言ってしまう。

 

さと「えっと‥‥お知り合いですか?」

 

理 「あぁ昔にな‥‥唯一俺の顔に傷をつける事が出

   来た奴だな」

 

今の理久兎からしてみれば良い思い出の1つだ。だがさとりは少しムスッした表情をしたがすぐに何時もの顔に戻る。

 

さと「そういえば理久兎さん‥‥あの時は亜狛さん達

   に緊急事態だからとか言われましたが3日前

   に何が起きたのか………それで帰って来ても部

   屋に2日程の引き籠った理由を教えてくださ

   いませんか?」

 

理久兎の事を心配していたさとりは尋ねてくる。それを聞かれた理久兎は頭を掻きながら苦笑いを浮かべて、

 

理 「しょうがないか‥‥え~とまず部屋に引き籠っ

   た理由は少し青春を味わって体がダルくて動

   くのが嫌になったから寝てたのが理由だ」

 

さと「なっ何ですかその理由は………」

 

だが間違ってはいない。夢の世界で理久兎は若返り見事なキ(ピー)ガイぶりを見せていた。だが端から見たり聞いたりしても信用してくれないだろう。

 

理 「それで地上で何してたか何だが地獄から脱獄

   した脱獄犯を駆除するために夢の中まで行っ

   た結果気づいたら朝だったから帰りが遅くな

   ったんだよね……」

 

さと「…………そうだったんですか…」

 

理 「あぁ…悪かったな3日程心配かけて……」

 

さと「いえ心配なんてしてませんよ……ふぅ…」

 

と、さとりは言うが理久兎から見てさとりは少しホッとしているようにも見えた。だが何故、安堵したのかは聞かないではおこうと思ったが少し気になったため、

 

理 「なぁさとり、さっきから妙にポーカーフェイ

   スが崩れている時があるが何か変な物でも食

   ったか?」

 

さと「えっ!?そっそんな事はないですよ!?」

 

理 「う~んまぁいっ………」

 

と、言うとした時、さとりは理久兎の顔の真ん前まで顔を近づける。

 

さと「理久兎さんあまり無茶はしないで下さい幾ら

   貴方が死んでも蘇ると言ってもいなくなるの

   は寂しいので………」

 

理 「おっおい…さとり……本当にどうしたんだ?」

 

何時もポーカーフェイスを心掛けているようなさとりが恥ずかしそうに頬を赤くしながらそう言ってくるのだ。

 

さと「…いえ何でも…ただ……はぁ……」

 

さとりは顔から離れると深くため息を吐いた。

 

理 「…………何か悩みでもあるのか?あるなら聞く

   ぞ?」

 

と、言いながら広げた本を閉じて言うとさとりは少しジト目で此方を見ると口を開けて話始めた。

 

さと「実は私‥‥その気になる異性の男性がいるので

   すよ………」

 

何て初々しいのだろう。さとりも年頃の子のようだ。

 

理 「へぇ~何?告白したの?」

 

さと「いえ………その男性と私は生きる世界が違い過

   ぎてそれで何て言葉を掛ければいいのか分か

   らなくて‥‥それに必死にアプローチをしても

   気にされてないしこいしにも手伝ってもらっ

   たりもしましたがやはり効果もなくて……」

 

理 「成る程なぁ………」

 

さとりの言葉を深く吟味する。結構難しい難題だというかその男は観察力がないのかと思った。それらを踏まえて考え答えを出した。

 

理 「そう言うのは自分から言った方がいいぞ?自

   分の思いを伝えるのは大切な事だからなぁ‥‥

   それにアピールをして相手を待つのもいいか

   もだけど待つよりも攻めに転じた方が良いか

   もね相手の感じからしてさ♪」

 

さと「…………そうかもですね……」

 

理 「なぁ因みにそいつの名前は?何なら俺も手伝

   ってやるからよ♪」

 

と、理久兎は笑いながらそう言うとさとりは顔を赤くしうつ向いてその者の名前を言う。

 

さと「(り…………と……さんです)

 

理 「えっ?もう一度どお願いできる?」

 

さとりの言った事が良く分からなかったのか理久兎はもう一度と頼む。

 

さと「だから……り……とさんです

 

理 「りとさん?」

 

さっきよりも聞こえるようにはなったがまだ聞こえないがりととか言う人物っぽそうだ。というかそんな奴はいたかなと考えているとすると顔を真っ赤にさせたさとりが大声で、

 

さと「だから理久兎さん貴方です!!‥‥はっ!」

  

そうか自分の事が好き………えっ?。あまりの思いっきり発言で自分の名前を言われた事に暫く硬直してしまった。そして数秒の間硬直すると、

 

理 「………………What!?」

 

あまりの驚きで英語で答えるほど驚いてしまった。そして今からよく考えてみると海水浴だったり料理を学びに来たりとアプローチ?的な事はあったような気がしてきた。だが放さないのも空気が更に重くなるため口を開け、

 

理 「なっなぁ……さ…さとり…………」

 

さと「えええ……と……」

 

自棄っぱちで言ったためなのかポーカーフェイスによる無表情に近いさとりの顔はもう真っ赤なのか両手で顔を隠して恥ずかしがっていた。

 

理 「なっなぁさとり……」

 

どのように声を掛けるかと悩みつつもさとりを呼ぶと、

 

さと「…迷惑ですよね……」

 

理 「へっ?」

 

さと「こんな突然にそんな事を言われれば迷惑です

   よね‥‥迷惑になるんだったらこんな気持ちな

   ければ良かったのに捨てれば良かったのに」

 

恥ずかしいのか本当にナーバスな事を言い出した。自分もこれはどう反応すれば良いのか良くわからない。昔に鬼達の名物、鬼拐いで捕まった人達を里に送り返していたりした時に告白まがいな事をされてはいたが幾度も断っていた記憶が甦る。理由は知り合って間もない人とは付き合えないと思っていたからだ。それに妹紅との縁談話もそうだ。その時は妹紅の気持ちを尊重して断ったが今回は違う。自分の口からしかもこれまでの自分の事を見て告白を受けたのだ。だからどう答えれば良いのか本当に分からない。

 

さと「私‥‥部屋に帰りますね……それで…忘れ」

 

さとりが帰ろうとした時椅子から立ち上がり即座にさとりの手を優しく握る。

 

さと「………えっ!?」

 

理 「たく人の言いたい事を言って帰るってどうよ

   普通…さとり……これだけ言いたいお前は仮に

   俺と付き合うとして後悔しないのか?」

 

さと「そんな事はないです!理久兎さんは嫌われ者

   の妖怪である私やこいしに手を差しのべられ

   る優しい神様ですそんな優しくそしてこんな

   に心が暖かいから私は好きになったんです」

 

さとりのその思い聞き自分はクスリと笑い、

 

理 「ふっ…そうか……なら俺からも言おうかさとり

   良いんだな俺で?」

 

さと「はい♪」

 

理 「なら‥‥あぁ~うん………よろしくな♪」

 

さと「理久兎さん‥‥理久兎さん!」

 

涙ぐみながらさとりは自分へと抱きついたのだった。こうして片思いで苦しい生活は消えて新たな一歩をさとりは踏み出し理久兎もこれからの事を少しずつ考えるきっかけとなるのだったが、

 

こい「お姉ちゃん成功したね♪」

 

亜狛「やっと鈍感のマスターに恋人ですか」

 

耶狛「春だねぇ~♪」

 

黒 「口の中が甘ぇコーヒーでも飲むか………」

 

お燐「さとり様大胆ですね……」

 

お空「そうだね♪」

 

と、言った感じで策士にギャラリーもそれを見て楽しむのだった。

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