理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第十七章 地獄の女神降臨
第252話 旅の思い出


さとりとのその数時間、何時もと何ら変わらない日常へと自分達は戻っていた。そしてかつて海開きで使った水着は全員分を回収し洗濯をして地霊殿の倉庫へと預けていたが整理をする事となりついでにと理久兔は断罪神書に入っている荷物の整理を行うことを決め倉庫にいるのだった。

 

理 「ふぅ~………色々と懐かしい物が結構あるな」

 

黒 「……どれだけの量を集めたんだ…」

 

なお今回は黒もこの整理に参加してくれている。理久兔1人でも片付けは出来るが黒は丁度暇していたため良い暇潰しがてらと言った所だ。

 

理 「どんどん出していくから1回此方側にまとめ

   よう」

 

黒 「了解……‥」

 

断罪神書から色々なアイテムを取り出すとそれを黒へと渡していき黒はそれを次々に言われた場所に置いていく。渡していくアイテムには何か不思議な力が出ている剣の鞘や何かの薬やら色々なアイテムだ。そうして大方のアイテムを出し終えると、

 

黒 「この量は流石にドン引きするな………」

 

理 「まっ全然こっちは整理してなかったからな‥‥

   それじゃ片付けを始めるか」

 

山のようになったアイテムを見上げて2人はそう感じるが見ているだけでは終わらないので整理もとい片付けを始めた。

 

黒 「主よこれは何だ?」

 

黒は何か不思議な瓶に入った薬を見つけると理久兔に聞いてくる。

 

理 「それは詩の蜜酒ってアイテムで飲めば誰でも

   詩人になれるアイテムだよ」

 

黒 「ほぉ‥‥ちなみに何処で手にいれたんだ?」

 

理 「それ元々大和の国の外にいる主神の1人が所

   持しているんだけどそれを少し分けて貰った

   んだよね♪」

 

なお理久兎にしては珍しく盗んだのではなく譲り受けたようだ。

 

黒 「それは本当か?」

 

理 「黒‥‥お前は俺を何だと思ってるんだ?」

 

それを言われた黒は嘘をつくことなく正直に答えた。

 

黒 「盗神………」

 

理 「…………酷くない?」

 

酷くないとは言うがこれまで理久兔がやった犯罪臭が香る事は以下の通りである。盗み、誘拐、拉致?、ロリコン疑惑?等々といった結構危ない事をしでかしまくっている。黒が理久兎に向かってそう言うのも無理はないのだ。

 

黒 「だがこれはどういう経緯でだ?」

 

そう聞かれ懐かしい記憶を振り返っていく。

 

理 「そうだな昔にそこで飼っていた巨大な狼が逃

   げ出したんだよね」

 

黒 「それで?」

 

理 「でだ偶然その時に俺と亜狛そして耶狛がその

   大地を巡っていてな……」

 

黒 「それで捕獲に協力したと………成る程な」

 

黒は理久兎の性格上その狼の協力に手助けしたのだろうと思ったのだが黒の答えは違うこととなる。

 

理 「いや‥‥偶然その時に狼が近くにいた俺に向か

   って噛みついて来てなおかつその時は無性に

   虫の居所が悪かったから鬱憤晴らしに殴って

   気絶させたんだよなぁ………」

 

黒 「違うのか!?」

 

どうやら真実は憂さ晴らしの犠牲者?のようだ。この神に戦いを挑んだあげくボコボコにされたらしい。

 

理 「それで殴って気絶させた後たまたまそいつが

   お尋ね者だったから連れて行って報酬として

   その酒を貰ったんだよね♪」

 

黒 「………まぁ助け合い?なのかは分からないがそ

   の神達にとって運が良かったんだろうな‥‥」

 

理 「でも懐かしいなオーディーンは元気かな?」

 

オーディーンは元気なのかと思ってしまう。結構年齢的にお年寄りの部類だったため死んでなければ良いのだがと思った。

 

黒 「主達の話は色々と凄いな………」

 

理 「え‥‥そうかな?」

 

黒 「あぁ何かと次元が違う………」

 

そう言っていると後ろの扉が開かれてそこからさとりが顔を出す。

 

さと「あっ理久兎さんそこにいましたか何をしてい

   るのですか?」

 

理 「よっ♪丁度昔を懐かしんで荷物を倉庫に入れ

   ようとね♪」

 

自分の話を聞きながらさとりは理久兔と黒のもとに向かって行くと、

 

さと「所で理久兎さんこの鞘って何ですか?」

 

偶然置いてあった鞘に目が止まりさとりはそれを持って聞いてくる。

 

理 「えぇ~と確かそれは……えっええ…エックスガ

   リバー?とか何とかの剣の鞘って誰から聞い

   たけど?」

 

それを聞いたさとりは驚きの表情をして鞘を二度見すると、

 

さと「りっりり…理久兎さん!これ伝説の聖剣エク

   スカリバーの魔法の鞘ですよね!?」

 

理 「あぁそれだ‥‥魔法かどうかは知らんけど」

 

黒 「なんだそれ?」

 

黒がエクスカリバーの鞘について聞くとさとりは驚きながらもそれについて答えた。

 

さと「伝説の聖剣エクスカリバーの魔法の鞘それを

   持つ者はありとあらゆる攻撃に対し一切たり

   とも傷を受けることがなくなると言われる凄

   い鞘だって書物に書いてありました………」

 

理 「へぇ~何か不思議な力は感じてたけど気にも

   止めてなかったな………」

 

さと「理久兎さんこれを何処で!?」

 

理 「あぁ~昔に色々あってどんな呪いをも解呪す

   るっていう林檎を取るためにある島に向かっ

   てる最中に海に浮かんでたから拾った」

 

それを聞いたさとりも理久兎を疑ったが自分は嘘をつくことはないと知っていたので真実だと信じたであろう。実際

に本当の事なのだが。

 

さと「でもこんな物まであるとは………地上に流出し

   たら間違いなく大変な事になりますよ」

 

理 「まっそれもここの倉庫に埋もれるけどな」

 

黒 「それを聞くともったいねぇな………」

 

さとりは鞘を先程の場所に戻して自分の方を向くと、

 

さと「でもエクスカリバーの鞘といい色々と凄いお

   宝が眠ってそうですね………」

 

理 「まぁでもそれも使わなきゃ宝の持ち腐れなん

   だけどなぁ……」

 

そう言いまた理久兔と黒作業を再開しさとりはそれを眺めるが、

 

黒 「主よこの………何だ?」

 

黒は何か長い毛のような物を持って自分に見せてくる。そして昔を思いだし眉間の血管ピクリと動いてしまった。それぐらい嫌な記憶なのだ。

 

理 「黒それはごみ処理だ………後で灼熱地獄で徹底

   的に燃やすから別にしておいてくれ」

 

さと「理久兎さんどうしたんですか?さっきまでと

   はだいぶ変わりましたけど?」

 

理 「………まぁいっか2人共約束して欲しい事があ

   るんだけどいいか?」

 

黒 「何だ?」

 

さと「何でしょうか?」

 

理久兔は先程までとはうって変わって真剣な表情なおかつ重みのある言葉で、

 

理 「今から話す事を亜狛およびに耶狛には言わな

   いでくれよ?」

 

さと「……分かりました?」

 

黒 「何を話すんだ?」

 

理 「昔に起きた悲惨な事をな‥‥2人共この髭は誰

   の髭か分かるか?」

 

理久兔は黒とさとりに聞くと2人は首を横に振って知らないと答えると、

 

理 「これはギリシア神群の主神ことゼウスと呼ば

   れる神の髭だ……」

 

さと「まっまた凄い神の名前が出てきましたね…」

 

黒 「何があったんだ?」

 

理 「まぁさっきも言った通り俺と亜狛と耶狛とで

   旅をしていてそのギリシア神群が治める領地

   で観光をしてたんだよ」

 

さと「ですが何か事件が起きたんですよね?」

 

さとりの言葉に理久兔はため息を吐きつつそれを語り続ける。

 

理 「その時にそこの主神が現れてなそいつ耶狛を

   ナンパしてきたんだよ………」

 

さと「えっ?」

 

黒 「あの耶狛をか!?」

 

2人は驚いた。確かに耶狛は顔スタイルともに可愛らしい女の子なのは分かる。だがナンパしてくるとは予想だにしてなかったのだろう。

 

理 「そんで俺と亜狛は全面的に反対してゼウスを

   追っ払ったんだけど……彼奴…最終的には耶狛

   を拉致ったんだよ」

 

黒 「なっゆっ勇気あるなその神………」

 

理 「そんで俺と亜狛はぶちギレて急いで耶狛が何

   かされる前にを助け出したには助けたんだけ

   れど………その時にゼウスの嫁が嫉妬して耶狛

   に呪いとして失言症をかけやがって結果的に

   呪いをかけられた耶狛は話す事が出来なくな

   っちまってよ」

 

さと「そっそんな過去が……」

 

理 「それには俺も堪忍袋が決壊してギリシア神群

   達のいるオリンポスに強襲をしかけて神は勿

   論ゼウスとその嫁も合わせて半殺しするまで

   至ってな………その時にゼウスの髭をむしりと

   って慰謝料としてそこにある神具の9割を持

   ち去ったんだよな……」

 

さと「……凄すぎてツッコミが…………」

 

あまりにも壮絶なためか、さとりも黒も黙って聞くことしか出来なかった。だが理久兔はやはり理久兔なのか宝をしっかり盗っていっていた。

 

理 「それで呪いを解除出来ないとか言い出しやが

   ってしょうがないから解呪する方法を探すた

   めに世界中を巡り回ってさっき言った林檎を

   取りに行くはめになったんだよ…」

 

なお理久兔が行ったその林檎の場所はモ(ピー)ストをやっている方または、アーサー王伝説に詳しい方なら知っているだろう。それは言わずと知れずのアヴァロン島である。

 

理 「まぁそんなこんなで2人共そんな出来事があ

   ったから海外が嫌いになったんだよ……」

 

黒 「すっすげぇ……」

 

さと「本当に色々としてきてますね……」

 

さとりと黒も最早それしか思い付かなかった。あまりにもやっていることが凄すぎるため……

 

理 「まぁでもそんな事はあったけどその呪いのお

   陰でオーディーンに出会ったりはたまた地獄

   の神の1柱のヘカーティアだとかと面識を持

   てたりさっきの鞘とか見つけられたんだよね

   皮肉な事に………」

 

さと「確かにあまり2人に言ってはいいネタではな

   いですね……」

 

黒 「………つかここの地獄の神とそれで面識を持っ

   たのかよ」

 

理 「ヘカーティアは俺が強襲した時にオリンポス

   にいたけど俺のやってる事にニコニコと笑っ

   て見てただけだったけどね♪」

 

それを聞いた黒とさとりはもしやと思ったのか、

 

さと「まさか理久兎さんヘカーティア様も……」

 

黒 「半殺しにした訳じゃないよな?」

 

理 「いや♪あの子は挑んで来てないもん俺に戦い

   を吹っ掛けてきた神とかその使いとかしか半

   殺しにしてないよ♪あの夫婦は別だけど♪」

 

さと「それなら良かったですね」

 

黒 「あぁ……」

 

理 「おっと長話しちまったな………そろそろ再開す

   るぞ黒」

 

黒 「あっあぁ……」

 

そうして理久兎と黒はまた荷物の整理をしてゼウスの髭は灼熱地獄へと捨てたのだった。

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