断罪神書の片付けを終えて3日後の事、理久兎は地獄の上層部から送られてきた手紙を見つめていたが……
理 「…………マジかよ……」
そこにはこう書かれていた。
拝啓 小夏の候、貴殿におかれましては、なお一層お元気にお過ごしのことと拝察いたしております。
さて今回報せたい事は旧都の発展したということで○日に理久兎様の住む旧都の視察に向かうということです。理久兎様とその従者には数千年前に私共の主神とその奥様方が大変ご無礼を働いたことは重々承知はしております。
ですが、これも仕事の一環ですのでお許しください。このような手紙で申し訳ございませんが何とぞよろしくお願いいたします。 敬具
○○年 6月×日 ヘカーティア・ラピスラズリ
と、いった感じでヘカーティアから手紙が送られてきた。これには理久兎も、
理 「どうすればいいんだこれ」/(^o^)\
最早それしか言葉が出なかった。何せ相手は地獄の中でもトップの神の1人だ。この世界でなら理久兎の方が格上だが地獄のトップそれでいてかつてオリンポスで主神をボコボコにしてしまい、なおかつ四季映姫の閻魔推薦状に対しては脅迫状のような物まで出しているためどう対応すればいいのかが珍しく分からない。
理 「………視察だからな~でも絶対に私情が入って
るから絶対嫌われてるよな…ははぁ…どうした
もんかなぁ」
ため息を吐きながら呟きつつ考えていると扉が開いてそこから何時のものようにさとりが顔を覗かせる。
さと「理久兎さんお邪魔します‥‥どうしたんですか
そんな複雑な顔をして?」
自分の複雑な顔を見たさとりは理久兎に何故そんな複雑な顔なのかと聞くと、
理 「あっあぁ‥‥実はな地獄のトップがここ旧都の
視察に来ることになったんだよ」
さと「………はい?」
さとりは訳が分からかったのかそんな声をあげた。そしてさとりに手紙の事について話しつつ手紙を見せた。
さと「つまり3日ほど前の話で話題となった地獄の
トップことヘカーティアさんがここ旧都に来
るそういう事ですよね?」
理 「あぁ………昔にやらかしてるから絶対に嫌われ
てるよなって」
さと「でも仕事で来るなら仕方がないと思いますけ
ど?」
理 「そうなんだけど………ねぇ?」(;^ω^)
もう苦笑いしか出来ない状態だった。何せオリンポスで神や神の使い達を狂気の含んだ笑顔で半殺にしている所をヘカーティアがずっと見ていた所をチラ見だったがそれを見てしまっていたからだ。
理 「どうすればいいかね?」
さと「そうですねまずは美須々さんや旧都に住んで
いる妖怪達それから地霊殿に住んでいるペッ
ト達や理久兎さんの従者達にもこの事を伝え
ないと………」
理 「だな………とりあえず俺は美須々達に知らせて
くるからさとりは地霊殿の方を頼むよ」
さと「分かりました」
そうして理久兎とさとりはそれぞれやれる準備をしていくこと数日後の当日玄関ホールで理久兎、亜狛、耶狛そひて黒は集まっていた。だが理久兎は鬱になっていた。
理 「はぁ~……」
ため息をはく主人を見ていた亜狛と耶狛そして黒は理久兎に聞こえないように、
亜狛「マスター相当参ってますね」
耶狛「珍しくあんな感じだよね無理もないけど」
黒 「あぁ」
と、話していると理久兎のもとにさとりがやって来ると、
さと「理久兎さんこれを………」
さとりは理久兎に1枚の紙を渡す。理久兎は何かと思いその紙の中身を見るとスケジュールが書いてあった。
さと「私に出来るのは精々このぐらいですが分から
なくなったら読んでください」
理 「あぁ分かった‥‥ありがとうさとり♪」
さとりは褒められて少し顔が紅くなったがそろそろ時間だと思い3人に指示を出した。
さと「理久兎さんそろそろ時間ですよ」
理 「あぁそれじゃ行ってくるよ行くぞお前ら!」
亜狛「了解です!」
耶狛「分かった♪」
黒 「うっす…」
そうして理久兎達は三途の川へとヘカーティアを迎えに行くのだった。一方三途の川に浮かぶ1隻の船では4人の女性が乗船していた。1人は操縦士こと死神の小野塚小町もう1人は幻想郷の閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥそれでは後の2人は……
? 「はぁもうすぐで着きそうね……」
赤い髪の女性でなおかつあまり幻想郷や地獄でも見ないようなTシャツを着ている女性はため息を吐きつつ座っている。それに対して映姫は、
映姫「ヘカーティア様もうじき着きますよ」
この女性こそ地獄のトップの1人ヘカーティア・ラピスラズリだ。
ヘカ「そう楽しみね♪」
するともう1人乗船している道化師のような服を着ている少女はヘカーティアの肩に手をかけて楽しそうに、
? 「楽しみですねご主人様♪」
ヘカ「そうねクラウンピース♪」
その妖精の少女の名はクラウンピース。ヘカーティアに仕える従者だ。そして映姫はヘカーティアに、
映姫「でもまさかヘカーティア様が此方に視察にい
らっしゃるとは思いもしませんでした」
ヘカ「そりゃ私だってまさか来るとは思わなかった
わでもね楽しそうな事になってるんだもの行
くしかないわ♪」
それを聞いていた操縦士こと小町はヘカーティアに、
小町「えっとすいませんが何でそこまで来たいのか
なって疑問に思うんですが………ひっごっごめ
んなさい!!」
小町に映姫は睨む。その意味は「失礼すぎるぞ」と言っているに違いないと感じた小町は黙るが、
ヘカ「えぇまぁ教えてあげるわ♪貴女達は深常理久
兎については知ってるわよね?」
映姫「はい私や小町はよくお世話になってる神様で
すね‥‥まさかヘカーティア様が来たい理由っ
て………」
映姫は察して言うとヘカーティアは苦笑いをして、
ヘカ「理久兎という存在を知ったのは昔に私達の所
の主神が理久兎の従者を拉致ったのが全ての
元凶なのよね…」
小町「それって………耶狛ですか?」
ヘカ「えぇ確かそんな名前ねその子を拉致ったばか
りに深常理久兎の逆鱗に触れた結果オリンポ
スで神達や神の使い達を一方的に蹂躙される
惨劇が起きたわ」
映姫は少し前に理久兎が話をするのを拒んだ記憶があるが恐らくそれが理由だろうと改めて思った。なお小町に限っては理久兎ならやりかねないと思った。
小町「あっ相変わらず理久兎さんは怖いねぇ…」
ヘカ「しかもただ半殺しって訳じゃないのよゼウス
に馬乗りになって狂気を含んだ笑顔で刀の柄
を使って何度も何度も顔面を強打させていく
のよ?うちの主神が悪いといえど普通の神様
はそこまで酷くはないわよだけど私はその存
在に魅力を感じたわ♪」
クラ「うぅ~ん!!結構狂ってていいね♪」
最早それを語るヘカーティアとクラウンピースの顔は嬉々としていて好奇心溢れる目となっていた。
ヘカ「しかもそれでゼウスの顔があんなつぶれ‥‥」
小町「すまないけどもういいですから!」
映姫「……改めて理久兎さんがどれだけ怖いかが分か
りました……」
と、もうこの船では片方は楽しそうな雰囲気にそして片方は重たい空気へと変わっていた。そうしていくうちにどんどんと岸へと近づいてくる。
ヘカ「まぁでもそのお陰で私も知恵をつけて本体の
魂は地獄の奥底に隠すってことを覚えたんだ
けどね♪命って大切だわぁ♪」
映姫「そっそうですか………」
小町「えっえと……そろそろ岸です……」
映姫「えぇ…あっ……」
映姫は気づいてしまった。今から向かう地点の岸に4人の男女がいたのだ。しかも全て映姫と小町の友人でもあり大上司でも理久兎達だった。4人を見たヘカーティアは、
ヘカ「…ふふっ楽しみね♪」
ただそう呟いたのだった。