理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第260話 視察は終わり今度は異変調査

理久兎が女心の勉強をしてみようと思ったその翌日のこと定番のように理久兎は厨房に立っていた。

 

理 「いい感じだな」

 

鍋のコンソメスープの味見をして満足する。その傍らではオーブンで香ばしいパンの香りが漂う。因みに朝食のメニューはトーストにジャム&バターが付いて季節のゴロゴロ野菜コンソメスープに鮭のハーブ&バター焼きそしてデザートでヨーグルトといったごくありふれた料理だ。

 

理 「彼奴ら起きたかな?」

 

起きたかを確認するために厨房の扉を開けて食堂を見ると皆は眠そうな顔をしているが起きていた。

 

理 「よっおはよう昨日は眠れた?」

 

亜狛「あっおはようございますマスター……」

 

耶狛「私は眠れたよ♪」

 

お燐「あたいも対しては?」

 

お空「寝てたからよく分かんないや」

 

黒 「俺は昨日の地震で頭を打った………」

 

黒は昨日の地震で頭を打ったせいなのか少し機嫌が悪い。

 

ヘカ「言われてみると昨日の地震は何かしら?」

 

映姫「………地底ではないと思うので恐らく地上で何

   かが起きたのかと……」

 

小町「でもまぁ結構揺れたねぇ~」

 

クラ「うん確かに」

 

どうやら昨日の地震を皆は知っているようだ。あんだけ大きければ気づくだろう。

 

理 「まぁとりあえずは朝飯だもう出来るから持っ

   てくるな」

 

そう言い自分は戻ると朝食を盛り付けて外へと出る。

 

理 「はいよ~お待ちどおさんね」

 

ヘカ「今回は洋食ね」

 

クラ「昨日よりは少ないね?」

 

理 「朝からだとヘビーだからなそれ………?」

 

昨日のあの量を朝から食えるのは相当凄い。何処のピンク達だと自分は思った。

 

小町「あんまし洋食は食ったことないから珍しいけ

   どねぇ♪」

 

映姫「確かに西洋だとこのような物を食べるのです

   ね」

 

理 「そんじゃいただきます」

 

全員「いただきます」

 

皆は理久兎の食事を食べ始めた。

 

亜狛「やっぱりバターだな」

 

耶狛「そうかな?私はリンゴジャムで♪」

 

亜狛はジャムは付けずバターオンリーで耶狛はバターとジャムをつけて食べるようだ。

 

黒 「ズズ………コーヒーにパンがいい組み合わせだ

   な……」

 

クラ「ひぇ~ブラックで飲めるんだ」

 

お空「お燐ほっぺについてるよ?」

 

お燐「あっ!」

 

映姫「健康的な食事ですね貴方もしっかりとした食

   事を取るべきですよ小町」

 

小町「えっ……」

 

と、皆は食事を楽しんでいた。作った側としてはそのように食べてくれるのは非常に嬉しいものだ。

 

理 「良いものだ……」

 

さと「そうですね♪………因みに理久兎さん地上の件

   はどう対処するんですか?」

 

理「そうだな………後であの3人に一任しようかと思

  ってる」

 

さと「そうですか……」

 

そうして小一時間程で皆は食事を済ませた。

 

全員「ごちそうさまでした」

 

理 「お粗末さんね……亜狛、耶狛、黒」

 

亜狛「何ですか?」

 

耶狛「何?」

 

黒 「どうかしたか?」

 

3人は理久兎に呼ばれ何だろうと思っていると、

 

理 「君ら3人に仕事を頼みたいここの上の地上で

   何があったか調査をしてもらいたい」

 

黒 「いいぞ」

 

亜狛「分かりました」

 

耶狛「オッケー♪」

 

3人は向かおうとすると理久兎はまた呼び掛けて、

 

理 「あぁ待て待て」

 

胸ポケットから断罪神書を取り出すとそれを1~2メートル程の大きさにしてページを開くとそのページから自分の使い魔達の骸が現れる。

 

理 「こいつらを連れていけ」

 

黒 「分かった………」

 

亜狛「えっと言語とかどうするんですか?」

 

耶狛「うん私達だと通じないよ?」

 

それを聞いた骸達はポケットからメモ帳とペンを出して掲げた。

 

理 「問題ないだろ?」

 

黒 「だな………そんじゃ行くぞ骸共!」

 

骸達 (^_^ゞ

 

黒の言葉で骸達はメモ帳とペンをしまって敬礼をした。

 

耶狛「あっ!もし蓮君だったよね?それらに会った

   らどうするの?」

 

理 「そうだな………俺の知り合いやらは殺すなよそ

   れ以外の敵意を表した奴は殺ってよしだから

   といってあまり()()()()は起こすなよ?」

 

黒 「了解した」

 

亜狛「分かりましたでは行きますね」

 

耶狛「行ってくるねぇ♪」

 

そう言い3人と骸の4人は裂け目へと入って消えていった。

 

理 「さてと色々とごった返しになったが彼岸の三

   途の川まで送るよ」

 

ヘカ「それじゃお願いするわ」

 

映姫「では行きましょう」

 

小町「お願いするよ理久兎さん」

 

理 「あっさとりは来る?」

 

さとりに来るかと聞くとさとりは首を横に振って、

 

さと「いえ私は留守番してますね」

 

理 「そっか分かった終わり次第すぐに帰るよ」

 

さと「分かりました行ってらっしゃい理久兎さん」

 

お空「理久兎様行ってらっしゃい♪」

 

お燐「最後も頑張って下さいね」

 

と、皆から応援されると理久兎は笑いながら、

 

理 「おう♪」

 

そう言い理久兎達は食堂を出て玄関に向かうと地霊殿を出る。

 

理 「それでどうだった視察しての結果は?」

 

ヘカ「ふふっ楽しかったわよ♪思いがけないものも

   見れたし♪」

 

理 「ん?」

 

ヘカ「何でもないわ♪」

 

と、雑談をしつつ歩いていき三途の川まで着くと小町は舟に乗り漕ぎ板を持つ。

 

理 「そんじゃお疲れさんね」

 

ヘカ「えぇ♪」

 

クラ「楽しかったよ♪」

 

映姫「理久兎さんありがとうございました」

 

理 「そりゃ良かったよ♪そんじゃ小町みんなを

   頼むな♪」

 

小町「あいよ♪では理久兎さんまた!」

 

そうして小町は舟を漕ぎ出した。ヘカーティアにクラウンピースは手を振ってくれる。自分も手を振って返すと霧の中に消えていった。

 

理 「さてと帰るとしますかね地上で何があったの

   か…後で骸達の目を借りてみるか……」

 

そう呟き自分は翼を広げると地霊殿へと帰えるのだった。

 


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