理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第20話 妖怪狩り

理久兎が教官の仕事についてから約9年ぐらいの歳月が経過した。ここ都市ではなく都市の外では、

 

理 「御花そっちだ!」

 

御花「はい!」

 

キィン!

 

妖怪「ギリリ!!」

 

御花は妖怪の一撃を刀で押さえる。そして別の所では、

 

力 「おりゃ~!!」

 

ドゥン!!

 

妖怪「グギャー!」

 

力が大剣を振るい妖怪達を薙ぎ倒し、

 

蒼 「はぁ!!」

 

シュッジュバ!

 

妖怪「ギャー!」

 

蒼の目に見えぬ程の早業を誇る剣術で妖怪を翻弄しながら斬りつけ、

 

幸 「それゃ~!」

 

シュッ!シュッ!シュンッ!

 

妖怪「あががが!」

 

幸は連続突きからの凪ぎ払いをして妖怪を倒していき、

 

仲瀬「でりゃあ!!」

 

ドゴンッ!

 

妖怪「ぐへは!」

 

仲瀬は身軽な動きで動きトンファで妖怪の顔面を強打していた。今現在、怪物もとい妖怪狩りをしている。何故こうなったのかというのは月読に呼ばれた所から始まる。

 

理 「月読…俺に何の用なんだ?」

 

月読に呼ばれ永琳の付き添いのもと月読の部屋にやって来ていた。そして月読は自身の頭に指を当てて、

 

月読「え~とね……」

 

と、考える。するとそれだと良知が明かないと思ったのか月読を無視して永琳が喋りだす。

 

永琳「実はね理千、今現在進行形で私達はある計画

   を建てているのよ……」

 

月読「もう永琳ちゃん何で先にいっちゃうの~」

 

と、口を尖らせて月読は言う。だが永琳の言った計画が気になる。

 

理 「計画?」

 

月読「そうその計画はあの月へ行く事なの!」

 

と、月読は空に輝く月を指差してそう叫ぶ。どうやら計画とは昔に自分が作った月に避難しようという事らしい。

 

理 「それは、また大それた計画だな……

   でもなんでまた?」

 

永琳「今現在ここはまだ安全だけど他の場所は

   妖怪達によって侵食されてきているのよ」

  

月読「そこで皆でロケットに乗って月に避難

   しよう!という計画なのよ♪」

 

つまり妖怪達から逃げるために月に行くというのはよく分かった。

 

理 「成る程…大体は分かったよ……で?それと

   俺がどう関係しているんだ?」

 

永琳「理千にはとりあえず近くにいる妖怪を殲滅

   してほしいのよ♪」

 

理 「その理由は?」

 

永琳「計画に邪魔な存在なのよ……だから

   理千に頼もうかと♪」

 

つまり永琳がこうして自分に頼むという事はそれほど危機的な状況でありなおかつ自分を信用してのことなのだろう。勿論それには、

 

理 「分かった…引き受けよう」

 

永琳には自分に知識をくれた恩がある。その恩のために戦おうと決心した。

 

月読「でも1人だと何かあった時に危ないから

   皆~入ってきて!」

 

月読がそう言うと同時だった。

 

ガチャ!

 

と、扉が開く音と共に入ってくる5人の男女。それは、

 

仲瀬「こんにちは理千さん!」(⌒‐⌒)

 

御花「よろしくお願いいたします」

 

蒼 「よろしく理千教官」

 

幸 「よろしくっす!」

 

力 「よお教官!」

 

と、まさかのこの5人だ。これには自分自身、目が点となった。

 

理 「何でお前らがここに?」

 

因にだが皆の階級はここ9年で大きく昇進した。御花は曹長。幸は伍長。蒼は軍曹。力は少尉。最後に仲瀬が中尉。皆はそれほど成長が認められそしてそれ相応の仕事をしたたて階級が上がったのだ。なお一般的な普通ではこんなに早くの階級の昇格は無理だと言っておこう。

 

月読「ふふっ♪」

 

永琳「この子達にこのことを話たら自分達から

   殲滅部隊に希望したのよ♪」

 

どうやら了承は得ての殲滅部隊に入隊したようだ。これには少なからずだが自分は感激をした。

 

月読「とりあえず理千君にはこの小隊の 

   隊長をやってほしいのよ」

 

理 「ふぅ~ん小隊ね…フフフ…アハハハ♪」

 

突然自分が笑いだしためなのか周りにいる全員は驚き皆は顔はひきつらせてビビっていた。そして5人に、

 

理 「そうか…ついてくるのは構わないけど死ぬ

   かもしれないし五体満足で帰れないかもしれ

   ない………それでも来るか?」

 

5人の覚悟を見るために聞くために敢えて厳しく言う。すると5人は覚悟を決めたかのように、

 

力 「上等だ!」

 

御花「問題はないです!」

 

幸 「大丈夫っす!」

 

蒼 「これでも貴方という鬼教官に鍛えられまし

   たからね♪」

 

仲瀬「僕も大丈夫です!」

 

と、皆はその答えを覚悟を見せてくれた。

 

理 「そうか……覚悟はあるみたいだね……」

 

隊員達が真剣な顔で頷いたのを確認した。自分は後ろを振り向き月読と永琳の2人に顔を向けて、

 

理 「なぁ2人とも?」

 

月読「どうしたの?」

 

永琳「理千?」

 

理 「この部隊の名前はあるか?」

 

部隊の名前を聞く。すると月読と永琳首を横に振り、

 

月読「考えてないわねぇ」

 

永琳「えぇ」

 

理 「なら名前をつけて貰って良いか?」

 

と、名前をつけて欲しいと頼むと2人は考え出す。

 

月読「そうね~」

 

月読は思い付かないのか更に深く考え込むと永琳の口が開き、

 

永琳「月光のもとに集いし者達…月影…月影の

   部隊ってのはどうかしら?」

 

と、部隊の名前を出す。その名前はとても良いと思った。

 

理 「ふふっアハハ!いい部隊名だ気に入った

   聞いたか!今より俺ら部隊の名は月影の

   部隊だ!!

 

隊員「お~ーー!!」

 

5人は掛け声をあげる。そして最も伝えなければならないことがあるため真剣な顔つきで、

 

理 「そして、お前らに守ってほしい約束がある…」

 

隊員「約束?」

 

そして自分は4つの約束を伝えた。

 

理 「一つ生きて帰れ!一つやばくなったら逃

   げろ!一つそして隠れろ!一つ隙ができ

   たらぶっ殺せ!そして全員生きて帰る良

   いか!」

 

隊員「お~~!!!」

 

そうしてできたのが月影の部隊だ。なお約束が5つだろというツッコミは無しだ。そして結成から2週間が過ぎた現在。

 

理 「終わったな……」

 

先程まで数5、60匹程いた妖怪達は自分達によって殲滅されその場には妖怪の死体達と自分達しかいなかった。

 

仲瀬「帰投ですね」

 

御花「索敵完了敵影はなし直ちに帰還しましょう」

 

力 「おうよ!!」

 

幸 「はぁ疲れた……」

 

蒼 「そういえば理千隊長……」

 

理 「なんだ?」

 

蒼に呼ばれ蒼の顔をみると、

 

蒼 「どうやら明後日に計画を実行するみたい

   ですよ……」

 

理 「そうか…早いものだな……」

 

かつて自分の力で創った月を見上げる。美しく優しく淡い白い光を放つ月を。

 

理 「まさか俺が創った星に移るとはな……」

 

だが自分は永琳達と月へと行ったらまた地球に戻ろうかと考えていた。地球に来たくて来たのに離れる事になるのは嫌だったからだ。だがその声や考えは誰にも聞こえることもなく考えも察知される事はなかったのだった。

 

 

運命の日まで後2日……

 


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