理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第266話 外の世界をふらふらと

とある都会の路地裏、普段なら人気(ひとけ)もなくあまり寄り付かないような場所に裂け目が現れる。

 

理 「すまんな亜狛それに耶狛」

 

さと「ありがとうございます」

 

亜狛「いえいえデート楽しんでくださいね♪」

 

耶狛「さとりちゃんファイト♪」

 

昨日(前回)デートの約束をして今日ようやく約束のデート日になった。そのため亜狛と耶狛に送ってもらった訳だ。なおさとりには人の心の声が聞こえぬように指輪をしてもらっている。

 

亜狛「それじゃ僕達は仕事に戻りますねまた帰る時

   はお知らせくださいね♪」

 

耶狛「それじゃあね♪」

 

そう言い亜狛と耶狛は裂け目を閉じさとりと2人だけとなる。

 

理 「それじゃ周るけど何か希望はある?」

 

さと「えっと私的には本を見てみたいですね」

 

理 「分かったなら行こうか♪」

 

さと「はい♪」

 

2人は路地裏を出るとそこには都会的というか近代的な建物が多く出現する。高層ビルは勿論、鉄道や交通網も発達している都会へと……

 

さと「これが外の世界ですか………」

 

理 「そう……意外か…?」

 

さと「私達がまだ地上にいた時とは大違いで」

 

さとりの言うことは無理はない。巨大と化した目の前に広がる都市を初めて見れば驚くだろう。最初に自分も外の世界に足を踏み入れた時も感心したぐらいなのだから。

 

理 「歩こう?」

 

さと「そうですね………」

 

理久兔とさとりは都会の人混みに入っていった。

 

さと「理久兔さん何で彼処の人間達は止まっている

   んですか?」 

 

理 「あぁあれねほら彼処に赤く光ってる柱がある

   よね?」

 

さと「えぇ」

 

理 「あれが赤くなっている間は車と言って昔でい

   う牛のいない牛舎がもうスピードで走るんだ

   よ………人間は脆いから衝突すれば御陀仏にな

   るからあぁやって時間の経過で………」

 

と、言っている間の信号機が青になり音が鳴り出すと歩行者達が歩き始めた。

 

理 「いくよさとり」

 

さと「えっ?あっはい!」

 

さとりの手を引っ張りすぐに信号を渡りきる。渡りきると同時に信号は赤に変わり車が走り出した。

 

理 「こういう風に青になって渡るんだよ」

 

さと「簡単に空を飛べない外の世界の人間は不便で

   すね」

 

理 「まっ俺らの常識はこっちでは通じないって事

   さね」

 

本当は空を飛べたら楽なのだがそんな事をすれば化物扱いで視線を集めてしまう。そうすれば幻想郷が危なくもなる。そのため無闇に飛べないことに少々苛立ちを覚えてしまう。

 

理 (しかし今日は肌寒いな)

 

少し肌寒いなと感じた。

 

理 「さとり後少しだけ歩くよ寒いだろうけど我慢

   してくれよ」

 

さと「えぇまぁ確かに少し肌寒いですが何とかは耐

   えられるので………」

 

2人はまた歩き始める。歩き始めて数十分後……

 

理 「ついたよ♪」

 

さと「理久兔さんこれは?」

 

理 「ここはショッピングモールだよ♪」

 

来たのは幾つもの店が建ち並ぶエンクローズドモール形式と呼ばれるショッピングモールだ。

 

さと「こんなに大きなお店があるんですね………」

 

理 「あぁ今の都会人やらはこういう所を利用する

   のも多いからね」

 

辺りには無数に人が歩いている。広場となれば椅子に何人もの人が座っているため座るところがない。

 

さと「人が多いと落ち着きませんね………」

 

理 「まぁ日頃から人間と接してないからな」

 

と、言いながら2階にある服を扱う多くの店を見て、

 

理 「そうださとり♪」

 

さと「何ですか?」

 

理 「さとりって服に興味あったりする?」

 

さと「いやそんなには………」

 

理 「そ…そっか……」

 

折角の機会というのもあるし少し肌寒いというのもあるから本もそうだが服も買ってあげようかと思っていたのだがその返答には自分は苦笑いした。

 

さと「何ですか?あれぇ♪まさか何時もと少し違う

   服を着ている私を想像したんですか理久兎さ

   んったらふふっ♪何て♪」

 

何でか分からないがさとりは凄く勝ち誇ったかのような顔をしながらクスクスと笑う。これに対し反撃の意味も込めて自分は口を開けて、

 

理 「…そうだなぁ~たまには変わった服を着てる

   さとりも見てみたいと思ったんだけどなぁ~」

 

さと !!!?

 

予想外の返答に驚いたのかさとりの顔は真っ赤になった。

 

さと「そそうですか!きっ気が変わりました

   見に行ってみましょう!」

 

理 「……チョロいなぁ

 

案外チョロかったさとりを見てニコニコとしながら服を見に向かう。

 

さと「………現代は階段も動くんですね」

 

理 「それ耶狛やらも同じことを言ったな」

 

エスカレーターで2階へと上がり色々なメーカーの服を見てまわる。

 

理 「何か気に入りそうなのありそう?」

 

さと「何かこうイメージに合わないですよね」

 

理 「う~んならあれは?」

 

近くにあった服の店を指差すと、

 

さと「行ってみますか」

 

そう言いさとりは店に入っていくが、

 

理 「あれ?指差した店の隣にいっちゃったけど‥‥

   まぁ良いか」

 

実際は小学生ぐらいの服が並べられている店を指したのだが気にしないでおこう。さとりの入った店に入るとそこには幾つもの女性の服が並べられていて靴やらもある店だった。すると女性店員が話しかけてきた。

 

店員「いらっしゃいませ‥あの申し訳ございませんが

   ここは女性物の服しかないですよ?」

 

男性のためか一応聞いてきたのだろう。それに対しての返答は、

 

理 「ん?あぁ連れが入ってね」

 

店員「あの子ですか?」

 

店員が服を選んでいるさとりかと聞くと、

 

理 「そうそうあの子ね♪」

 

店員「なら大丈夫ですねごゆっくり見ていって下さ

   いね♪」

 

そう言うと女性店員はレジへと戻っていった。とりあえずさとりの元まで向かう。

 

理 「どう?」

 

さと「理久兔さん似合いそうですか?」

 

1着の服を取って聞いてきた。見た感じ黒を貴重としていて何か文字が白い糸で刺繍されているシャツその上にはフードがついているダウンジャケット更にさとりは下の部位の副を取り出す。それは少し暗い色をしたデニムショートパンツだ。

 

理 「多分似合うとは思うけど…それならタイツ

   も良いかもね?」

 

ショートパンツだけだと明らかに寒そうなので色がついているタイツもわたす。そしてついでに可愛らしいスニーカーも渡す。

 

理 「うんそんじゃ試着してみようか♪」

 

さと「試着ですか?」

 

理 「うんすいません試着お願いできますか?」

 

店員を呼ぶと先程の店員がやって来る。

 

店員「はぁ~い試着ですね♪こちらへどうぞ」

 

店員に案内されるがままにさとりは試着室へと入っていった。

 

店員「所でお2人は兄妹か何かですか?」

 

と、店員が言った時、さとりがいる試着室からとんでもない殺気を感じた。隣の店員もその空気に気づいたのか生まれたての小鹿のようにプルプルと震えていた。

 

理 「あっいえ……カップルですよ…?」

 

店員「そっそのようですね………」

 

なんて言っていると、

 

さと「すみません良いでしょうか………」

 

試着室のカーテンが開かれさとりが姿を現す。衣装にとえも似合っていた。しかも見ていて可愛らしいし、さとり体の一部であるサードアイが丁度良い事にアクセサリーの代わりにもなっていた。

 

理 「可愛らしくて似合ってるよ♪」

 

さと「そっそうですか」

 

店員「えぇとてもお似合いですよ♪」

 

さとりの顔は凄く照れていた。そしてさとりに、

 

理 「それ買ってく?」

 

さと「えっと本当に良いんですか?」

 

理 「あぁこういうときぐらい金を使わせろそれで

   お会計は?」

 

店員に聞くとニコニコと笑いながら、

 

店員「まずシャツとダウンジャケットのセットが1

   点、ショートパンツが1点、次にタイツが1

   点そして靴が1点で会計は42360円です

   ね♪」

 

理 「はいはいう~んと………」

 

財布を開くと店員の目が点となって視線が財布の中身に向けられた。

 

店員「まっ万札が沢山!?

 

理 「何か?」

 

店員「いえ!」

 

理 「ふぅ~んとりあえずこれでよろしくね」

 

万札を5枚取り出して店員に渡す。

 

店員「五万円お預かりしますね♪」

 

理 「あぁ釣りはいらないから♪」

 

店員「えっ!?」

 

やはりそう言われれば驚くだろう。

 

理 「まぁ小遣いにでもしてよ♪服も買ったから行

   こうかさとり?」

 

さと「そうですね♪」

 

試着室から出ると服についている値札を全部はずしそして元から着ていたさとりの服は店から貰った紙袋を貰い中に詰める。

 

店員「えっとありがとうございました!!」

 

理久兔とさとりは店を出て今度はお目当てである本屋へと向かうのだった。

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