理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第267話 読書本の購入

ショップをから出て2人は書店へと向かうのだったが……

 

男性「あの娘可愛いな~」

 

男性「あぁすんげぇ可愛い……」

 

男性「あれってアクセサリーだよな?」

 

等々、とくにサードアイが目立つのか、さとりに注目する人間達が後をたたない。端から見ればロリコンだろう。

 

さと「何かはずかしいですね……」

 

理 「まぁサードアイだとかが浮いてればね」

 

と、言っていると、

 

女性「ねぇねぇあの男の人。格好よくない?」

 

女性「そうねぇあの娘と話してるけど彼女………の訳

   ないか」

 

女性「妹か姪っ子でしょ?じゃなきゃロリコン野郎

   も良いところよ?」

 

さりげないディスりが聞こえてくる。これにはやれやれと思っていると、

 

理 「ロリコンって………さとり?」

 

さとりの顔は笑ってはいるが眉間に少しだけシワがよっていた。

 

さと「……確かに見た目はロリですよえぇロリですよ

   創作でも小5ロリとか言われますよそれが何

   かあるんですか………」

 

理 「きっ気にすんなよ?」

 

さと「いえ問題ないですえぇそれはもう問題は

   ないですから」

 

理 「はぁ分っかりやすいな」

 

しょうがないと思いつつさとりの手をにぎる。

 

さと「えっ!?」

 

理 「行くよ」

 

手を繋がれたさとりは顔を少し綻ばせ機嫌は良くなるのだった。そんな波乱もありながらとショッピングモールの書店に着いた。ただ予想以上書店の規模は広かった。

 

さと「予想以上に大きいですね」

 

理 「だな俺もここまで広いとは思わなかったよ」

 

あまりの広さに少なからず驚いた。だがそれと同時に色々な本があるためどのような本があるのかと興味が表れ始めた。それは理久兔だけではなくさとりと同じ気持ちなのか楽しそうに微笑んでいる。

 

理 「とりあえず欲しい本があったらどんどん言っ

   てね♪ある程度は買うから」

 

さと「本当に良いんですか!?」

 

理 「あぁさとりだけ読むわけじゃないからどんど

   ん買ってこうか♪」

 

さと「分かりました♪」

 

そう言うと理久兔とさとりは書店へと入る。書店のブースは他の店と違い静かで立ち読みにもってこいの居心地だ。すると目をキラキラとさせているさとりは、

 

さと「理久兔さん少しあっち側を見てきますね」

 

理 「あぁ分かった♪」

 

そう言うと奥の方へと進んでいった。1人残った理久兔は店内を歩きながら本の題名を見ていく。

 

理 「う~ん何か面白そうな本はないかな?」

 

と、呟きつつ探すが面白そうといえそうな本が見つからない。だがとある題名に理久兔は注目した。

 

理 「ん?……これは……」

 

その本の題名は「仲間を裏切った悪魔達」と書かれていた。気になり少し内容を読むと、王からの命令で富や地位、名声それら全て所持する7人の悪魔が1人の少女を殺そうと動くがその少女は殺される運命だったが殺さず逆に王から命令に背き富や地位、名誉を捨てて少女を救う話が描かれていた。

 

理 「…ふぅ~ん……1人の少女のために全て捨てた

   7人か作者は誰だ?」

 

一応、作者を見るとそこにアケディアと書かれていた。

 

理 「アケディアねぇ………」

 

折角だからと思い1冊、買う本は決まった。次に目に移ったのは、

 

理 「なんだこれ?」

 

題名は「愛欲にまみれた炎」と書かれていた。一応内容を読んでみると主人公は女性でその主人公が好きだった先輩ともいえる人物が自分達を裏切りその後の主人公である女性はその先輩を思い続けた結果、愛欲にまみれていき心が壊れ狂った運命を生きるという結構えげつない物語だった。

 

理 「う~ん俺やさとりが見る……‥いや俺以外が見

   れば下手したらヤンデレ待ったなしだよなこ

   りゃ……」

 

本格的に読んでみたいと思ったが今買うのはよろしくないと思い本を棚に戻す。

 

理 「気になったのはこの本だけかな?」

 

やれやれと思っているとさとりが戻ってくる。それも大量の本を両手に抱えているため前が見えているのかと思うぐらい持ってきた。

 

さと「おっお待たせしました理久兔さん」

 

理 「また凄い量を持ってきたな」

 

さとりの持ってきた本全て理久兔が持つ。

 

さと「あっすいません」

 

理 「いいよ気にしなくてお会計すませるよ」

 

さと「分かりました」

 

2人はレジへと向かうとあまりにも大量の洪を持ってきたため目が点となって驚いていた。

 

店員「えぇと……お客様…見た感じ50冊程あります

   が………」

 

理 「全部購入するから安心してよ♪」

 

店員「そっそうですか…えっとえぇと……」

 

店員は運ばれた書物のバーコードをスキャンしていく。そして数分が経って終わると、

 

店員「お会計は51428円です」

 

理 「やっぱりお値段は張るねそんじゃ6万で渡し

   ておくね♪」

 

財布から6万円をレジ出すと店員は6万円もとい諭吉を6人受け取りを手に取る。

 

店員「6万円お預かり………」

 

理 「つりはいらないから取っておいて」

 

やはり何時ものごとくでおつりは要らないと出た。それには店員も、

 

店員「えっ!?」

 

と、焦ってしまう。それは驚くのも無理はないだろう。

 

店員「お客様こんな大金だと困ります!」

 

おつりは8572円と小銭をはるかに越えて大金である。しかし自分からしてみれば小銭感覚のおつりなのだ。

 

さと「理久兔さんそれは流石に………」

 

理 「ん?そうかいそれなら台車をこのお釣りで買

   うことできる?勿論ダンボールも込みで?」

 

店員「えっえぇと古いやつでしたら………」

 

どうやらそれを買うことは出来るみたいだ。それを聞いた理久兔は微笑みながら、

 

理 「あっそうならそれで良いよ♪後で取りに来る

   から置いて貰っても構わないかい?」

 

店員「あっはい…構いませんよ……」

 

今これだけの荷物を持てば移動が大変なためしばらく書店に買った本を預けることにした。本当ならば断罪神書に入れれば楽なのだが何処で見られているか分からないためしょうがないが預けるのだ。

 

理 「それじゃよろしくね♪」

 

さと「えっとお願いします」

 

店員「分かりました」

 

理久兔とさとりは書店を出ると、

 

理 「もう昼か何処かでお茶にしようか?」

 

さと「そうですね……」

 

ショッピングモールには料理店も建ち並んでいるフードエリアがあるため2人はそこへ向かった。

 

神様、少女移動中……

 

フードエリアにもやはり多数の人が並んでいるためあまり待つのも辛いと思い2人は外へと出て数分程歩く。

 

理 「う~ん人が多いとな………」

 

さと「理久兔さんあそこは喫茶店ですよね?」

 

理 「うん?喫茶店だね行ってみる?」

 

さと「そうですね♪」

 

2人は近くにあった喫茶店へと入る。その喫茶店にお客はいたがショッピングモールより静かなため落ちつけれると思った。

 

店員「いらっしゃいませ御2人様ですね♪好きなお

   席へどうぞ」

 

理 「あぁ……テーブル席で良い?」

 

少女「そうですね」

 

2人はテーブル席に座ると店員がおしぼりとメニューを2つずつ持ってきた。

 

店員「こちらメニューとおしぼりとになります」

 

理 「ありがとう」

 

店員「ふふっごご注文が決まりましたらどうぞお呼

   びください♪」

 

そう言い店員は店のカウンターへと向かっていった。

 

理 「さてと‥‥さとりは何か食べたいのはある?」

 

さと「そうですね…飲み物は紅茶にして……フレンチ

   トーストにします」

 

理 「オッケー」

 

手を上げて店員を呼ぶと店員がやってくる。

 

店員「ご注文は?」

 

理 「まずドリンクは紅茶と珈琲で料理はフレンチ

   トーストにシフォンケーキでお願いね♪」

 

店員「すみませんがお飲み物はホットorアイスのど

   ちらでしょうか?」

 

さと「えっと紅茶はアイスでお願いします」

 

理 「俺もアイスで頼むよ」

 

店員「かしこまりました」

 

メニューを聞いた店員はメニューを回収して厨房へと向かっていった。

 

理 「ふぅ………それでさとりどうだった?デートの

   感想はさぁ…」

 

さと「そうですね行ってみての感想としては正直な

   話で私達妖怪には窮屈かなとは思いましたね

   ………ですがとても発展していると思いました

   し何よりも好きな方といっしょにいられる‥‥

   そんな有意義な時間を楽しめたそれが一番で

   したね♪」

 

理 「そっそうか………」

 

さとりの発言に少し照れてしまう。そんな会話をしていると、

 

店員「注文なされた紅茶と珈琲そしてフレンチトー

   ストとシフォンケーキになります」

 

理 「ありがとうね♪」

 

店員「いえいえ♪」

 

店員はまた戻っていった。

 

理 「それじゃいただきます♪」

 

さと「いただきます」

 

そうして理久兔とさとりは料理にありつく。楽しく会話をしながら時間を過ごし、

 

理 「おっもうこんな時間かそろそら出ようか?」

 

さと「そうですね」

 

2人はレジへと来ると先程の店員がペコリと頭を下げて、

 

店員「頼んだ品のお会計は4800円です」

 

理 「そんじゃこれで頼むよ」

 

店員に10000円を渡す。

 

店員「1万円お預かりしますね」

 

理 「釣りはいらないからよろしくね」

 

店員「えっえぇと‥‥ありがとうございました」

 

今回の店員は何も言わずだ。その方が帰って助かるが、

 

理 「書店で本を貰って帰ろっか?」

 

さと「そうですね♪」

 

2人は喫茶店を出て書店へと向かうがレジにいる女性は店から出てった理久兎達を見つめ、

 

店員「ふぅ~んあれが龍神の子か………この色欲確か

   に見させて貰ったけど本当に怠惰から聞いた

   通り金の扱いにぶっ飛んでる奴だなまっこれ

   で新しいサバゲグッズ買えるから良いんだけ

   どね♪」

 

と、店員は言うがその声は理久兔とさとりには聞こえる事はなかったのだった。そして書店へと戻ると書店の入り口に台車が置かれその上に買った本が積まれていた。

 

店員「買っていただいた本は積み終わりましたよ」

 

理 「ありがとうね♪」

 

さと「ありかどうございます」

 

店員「いえまたのお越しをお待ちしております」

 

そう言うと店員は書店の中へと入っていった。

 

理 「さてとそろそろ帰りますか?」

 

さと「はい♪そうしましょう理久兔さん」

 

そうして理久兔とさとりはまた路地裏へと戻り地霊殿へと帰るのだった。


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