今日は、明日の月へと行くための作戦もといミーティングだ。俺を含めて大尉クラスの人達がわんさかと出席した。中にはあの細愛親王もいた。
永琳「では明日の大規模防衛戦フライミートゥ
ザムーンの作戦会議を行うわ」
月読「では皆様よろしくお願いしますね」
兵達「よろしくお願いいたします」
と、兵士達は一度立ち上がり頭を下げて席へと座るをする。無論自分もする。すると永琳が作戦について説明を始めた。
永琳「本作戦はこの都市にいる約3万人の軍人
達を総動員して行いますそしてこの作戦
内容はまずこの都市にいる約6万人の民
間人を先にロケットに避難させ打ち上げ
ますその間に軍人達で妖怪達の進行を食
い止めますそうして大方の民間人達の避
難ができしだい軍人達も後退していきロ
ケットの方まで避難し地球から脱出して
月に向かうこれが本作戦の大まかな流れ
となります」
理 「成る程なぁ……つまり力を持たない者から
逃がしていき最後に自分達という事か」
永琳らしい考えだと思う。もし自分が永琳の立場だったのなら自分もその作戦を思い付くだろう。だがまだ説明は終わってはいない。
永琳「そして防衛は東西南北この4つのグルー
プに別れて防衛するわ今現在偵察班の情
報では妖怪達は西から大群で進行中との
情報があるわ!」
兵達「マジかよ…」
兵達「おいおい……」
と、兵士達は項垂れる。つまり一番の激戦地区は西側という事になりそうだ。
永琳が「そしてその東西南北に1人ずつ指揮官を
おこうと思うのまず1人目は細愛親王様
お願いできますか?」
細愛「わかりました」
そう言うと細愛親王は立ち上がりペコリと頭を下げる。大将クラスが出てきたという事はガチな話なのだろう。
永琳「中将1さんお願いできますか?」
中1「了解しました!」
そう言い大佐が1人立ち上がる。因みにこの中将は昔に大佐だった時よく自分と戦ってちにゃられていた男だ。
永琳「次は中将2さん……」
中2「ご期待にそえましょう……」
今度は長い白混じりの髭を伸ばす中将格の男が立ち上がり頭を下げた。そして最後は、
永琳「そして最後の指揮官は新秒理千よ」
理 「あいよ……」
名前を呼ばれ立ち上がる。そして軽く会釈する。
永琳「以上…この4名が今回の防衛戦の指揮官よ
そして次に誰がどこを守るかなんだけど…」
何処を守るのかと決めようとした時、真っ先に自分は手を挙げて、
理 「俺が西側に行こう……」
一番の激戦区になるであろう西側を選択した。それには周りの兵士達も、
兵達「マジかよ理千さんが……」
兵達「まぁ理千さんが指揮官やると生存率が物
凄いくらいに高くなるからな……」
そんなに高くなっているとは思わなかった。ただ単に生きて帰れとしか言っていない筈なのだが、
永琳「分かったわ…それじゃ後は……」
そうして皆の守備位置の場所が決まった。自分は西、細愛親王が東で中将1が北で中将2が南を守ることとなった。
永 「最後に、全員の避難が完了次第この場所に
原子爆弾を落とすわ!それが私達に出来る
少しの抗いよ!」
兵達「おぉーーー!!」
永琳「これで作戦会議を終えるわ」
月読「皆、気合いをいれましょう」
そしてそこから数分の説明を聞き説明会が終わる。とりあえず永琳が待つロビーに行こうとすると偶然、細愛親王が近くにいた。
理 「よぉ細愛親王」
細愛「これは理千殿………」
と、細愛親王は言うと手を差し出して、
理 「今回は探り合いだとか間者だとかは無しに
してお互いに協力をしような」
それを聞くと細愛親王の眉間はピクリと動く。そして手を握り、
細愛「えぇお互いに恨みっこを無しにしましょう」
そうして手を離すと細愛親王にペコリと一礼して永琳の元まで向かう。
理 「ふ~……」
深呼吸をしながら歩いていると、
永琳「理千……」
と、永琳の声が聞こえたため振り向くとすこには永琳がいた。
理 「ん?どうした永琳……」
永琳「大丈夫よね?」
理 「気にするな……皆死なせないように
するさ……」
永琳「違うわ、貴方の事を言っているの…貴方は
自分を犠牲にしてでも仲間を助けようとす
るでしょ!」
と、永琳は声をあげる。それ程までに自分のことが心配なようだ。
理 「俺は大丈夫だよ…必ず生きる約束だ…」
永琳「必ず生きてね理千……」
理 「あぁ約束だ……」
俺は永琳と生きるために約束交わすのだった。そして翌日、
永琳「これより作戦フライミートゥザムーン
計画を実行します。各員持ち場へ!」
この伝令と共に各員が持ち場へつく俺の西側の軍隊数は、
ざっと見て約1万5千人もの兵士達がいた。その中には月影の部隊のメンバーも入っている。そんな兵士達に激励の言葉を与えた。
理 「お前らに言っておく!」
兵士達 (・_・?)
理 「全員生きて月に行けこれは命令だ!」
一瞬だが何だという表情の兵士達が理久兎の激励によってその顔を真剣な顔にして、
兵士達「オーーーーー!!!」
と、叫びをあげた。するとトランシーバーから声が聞こえる
放送「西側に告ぎます敵部隊の反応ありその数
ざっと5万体程です!」
理 「了解、速やかに迎撃する!全員かかれ!」
兵達「オーーーーー!」
こうして次の民達の全てをかけた戦いが始まった…
運命の日まで後…数時間……