理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第275話 天界での対決 VS萃香

平穏であるが空は積乱雲が鳴り響く。更に刺激のないこの地の天界では今現在、理久兎と萃香との弾幕ごっこが繰り広げられていた。

 

理 「ハハハハハハハハハ♪その程度か萃香?」

 

萃香「うるさい!!」

 

萃香の弾幕を避けつつそう言うと更に弾幕を投擲してくる。その弾幕が弾け飛び更に弾幕が増えるが、

 

理 「無駄だ………」

 

ジャキンッ!

 

龍刀【影爪】に妖力を込めて振るい萃香の弾幕を全て切り落とす。

 

萃香「せいやっ!!」

 

腕枷についている鎖を使い凪ぎ払い攻撃をしてくるが、

 

理 「甘い!」

 

高くジャンプして避けながら弾幕をばら蒔くが、

 

萃香「ふふっ!」

 

萃香は気体となって消え弾幕を避ける。それを見るとすぐさま刀の峰を背中につける。すると、

 

ガキンッ!!

 

案の定、背後から萃香が殴りかかってきた。もうこれは萃香の十八番の攻撃方法のため簡単に想定できる。

 

萃香「やる~♪」

 

理 「萃香お前のそんな攻撃は俺からしてみれば十

   八番なんだよ少しはレパートリーを増やせよ

   な?」

 

萃香「何をぉ!」

 

もう片方の左手で拳を作ると殴り掛かってくるがやられる前に霊力を右足に込めて後ろ蹴りで萃香の顎を狙う。それに感づいた萃香は殴るのを止めて自身の枷を盾に防ぐが、

 

ガンッ!!

 

萃香「ぐぅ!!」

 

だがあまりの衝撃波を予想していなかったのか数メートル先まで吹っ飛んでいった。

 

理 「あちゃ~やり過ぎたかな?」

 

流石にやり過ぎたかと思ってしまった。

 

理 「まぁ………」

 

何て思ったのはほんの僅かな数秒だった。

 

萃香「萃符 戸隠山投げ!!」

 

理 「っ!!」

 

ギリギリだった。大岩が物凄いスピードで飛んできた。何とか反射神経を使いイナバウアーをして避けたがギリギリスレスレの状態だった。体制を立て直し大岩が飛んできた方を見ると、

 

萃香「くっ避けたか!」

 

理 「………ほう成る程ね岩を萃めたのか」

 

どうやら昔よりは能力を使った戦闘をしているように見えた。

 

理 「萃香これはお返しだ!」

 

龍刀【影爪】を構えそして振り上げると同時に、

 

理 「影符 黒龍斬!」

 

真っ黒な斬撃波が地面から現れ天界の大地に立つ萃香へと襲いかかるが、

 

萃香「そんな程度!!」

 

すぐに萃香は気体となって攻撃を避けたが黒い斬撃波は遥か彼方へと行き通った後の天界の大地は結構抉れていた。

 

理 「ありゃ~後で力をセーブしないとダメだな」

 

流石に貰った刀だけにまだ扱いきれないのか手加減が出来ない。もし萃香じゃなかったから死んでいたかもしれない。何よりもこの惨状を見ていると黒の暴虐性が良く分かる。

 

萃香「危ないな!当たったら死んでたかもしれない

   じゃないか!」

 

萃香もこれには文句を言ってきた。美しく見せ合う弾幕ごっこではこれはやり過ぎなため無理はない。

 

理 「悪いなまだこの刀手に入れたばっかりで力を

   しっかり制御できてなくてな」

 

萃香「それを使うってどうなの!?」

 

理 「まさか怖じけついてはないよな?」

 

萃香「誰か怖じけつくだって!」

 

どうやら今の挑発で軽くプッツンしたようだ。相変わらずこの衝動的な性格は直っていないようだ。だがそこが良い所でもあるのだが、

 

萃香「鬼神 ミッシングパープルパワー!!」

 

萃香は徐々にと大きくなっていく。やがてその大きさは8~10メートル程にまで達した。

 

理 「相変わらずそれにはびっくりするなぁ」

 

萃香「ふんっ!!!」

 

巨大化した萃香の鉄拳が理久兎へと襲いかかる。もしこれが一般の奴だったなら逃げることだろうが、

 

ガシッ!!

 

萃香「なっ!?」

 

理 「萃香‥‥お前じゃ俺には勝てねぇよ♪」

 

萃香の鉄拳を物ともせず薄く霊力で左腕をコーティングさせ被弾させないようにして萃香の鉄拳を押さえた。すると、

 

萃香「っ!」

 

萃香の体から霧が出てくる。どうやら気体になって逃げようとしているようだが、

 

理 「ルールを制定する現在の戦いの間で俺が左手

   に触れる者すべての者の能力の使用を禁ずる

   を得る!」

 

バキンッ!

 

と、言ったと同時にポケットに入っている形代人形が割れた音が響く。どうやら1枚の犠牲で済んだようだ。

 

萃香「あれ!?何で!疎わないの!!」

 

どうやら気体になれないことに焦りを覚えたようだ。

 

理 「ついでに言っておくでかいだけが全てだと思

   うな!!」

 

左腕だけで巨体となった萃香を持ち上げた。

 

萃香「えっちょっと!!!」

 

理 「おらぁ!!」

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

 

何度も何度も萃香を地面に叩きつけ宙に上げてまた叩きつけるを繰り返した。そうして何度か叩きつけると、

 

理 「ラストスパートだ!!」

 

萃香「目が回る~~!!」

 

締めの前にジャイアントスイングでグルングルンと回しそして、

 

理 「吹っ飛べ!!」

 

萃香「うわぁ~~!」

 

思いっきり萃香を積乱雲が鳴る空まで遠心力をつけて投げ飛ばす。そして最後の締めとなる。

 

理 「じゃあな災厄 天地雷鳴!」

 

と、言った時だった。突然積乱雲から稲光が迸る。そして雷鳴が轟いたかと思うと次の瞬間、

 

ビィカーーー!!!

 

と、積乱雲から落雷が落ち投げ飛ばされた萃香へと直撃した。

 

萃香「ギャー~~ーーーーーー!!」

 

断末魔の悲鳴が聞こえる。霧となろうとも避けきれないこの自然の一撃に萃香は負け、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音が雷鳴の後に鳴り響いた。結果この勝負は、

 

理 「萃香‥‥次会う時までには修行してきな♪」

 

理久兎が勝利を納めたのだった。

 

理 「しかしこの刀はもう少し扱いに慣れなきゃダ

   メだなこりゃ……」

 

龍刀【影爪】を見ながらそう呟くと断罪神書を取り出して中へと収納する。

 

理 「さぁ~て思わぬ邪魔は入ったが目的を果たす

   と致しますかね~」

 

そう呟き犯人の天人をまた探し回るのだった。

 

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