目と目が合う。まさかさとりが風呂に入っているとは思わなかった。しかも理久兎が来ることを知らなかったのか、
さと「……………!?」
タオルも巻いていない生まれたままの姿だ。
理 「さっさとり………」
さと「理久兎さん!あっちを向いて下さい!」
理 「あっあぁ……」
回れ右して後ろを向く。そして数分すると、
さと「もういいですよ」
そう言われまたさとりの方向を見ると体にタオルを巻いていた。
理 「あぁ悪かったまさかいるとは思わなくてな」
さと「………こういう時に心が読めないのは本当に不
便ですね理久兎さんもしかして疚しい心があ
ったんじゃないですか?」
理 「いやないからな!?」
と、本当に疚しい気持ちがあった訳でなく本当に知らなかったのだ。だがさとりは、
さと「そこまで否定しなくても………」
理 「何でそこで落ち込んでんの!?」
何故だか少し落ち込んでいた。いったいどうしろというんだ。
理 「だぁ~安心しろ魅力はあるから…なっ?」
さと「………それじゃ疚しい気持ちで入って」
理 「いやそれはない………」
さと「………はぁ…」
何故ため息をつくんだと疑問に思うばかりだ。
さと「もう良いですそんな所で突っ立てないで入ら
ないんですか?」
理 「いや体を先に洗ってくるよ」
さと「なら背中を流しましょうか?」
そう言いさとりは立ち上がり浴槽から出る。
理 「せっかくだから頼もうかな」
さと「なら座ってください」
指示に従い風呂椅子に座りさとりが背中を洗い始めた。
理 「すまんな汗臭いだろ?」
さと「いえそんなには?」
ここだけの話だがさとりに背中を洗ってもらうのは良いのだが少しくすぐったいのが現状だ。あまり筋力を使ってないせいなのか結構くすぐったい。
さと「気持ちいいですか?」
理 「あぁ……」
せっかく洗ってもらっているため文句やらは言わずおとなしく洗ってもらう。そうして数分経ち、
さと「綺麗になりましたよ♪」
理 「ありがとうな♪そうだなぁ俺も洗ってやろう
か?」
さと「そうですね‥‥ならお願いしましょうか♪」
そうしてタオルを背中が見えるように後ろだけ脱ぐと今度は自分がさとりの背中を洗い始める。
理 「しかしさとりの背中は相変わらずで小さいよ
なそれに結構スベスベだな」
さと「スベスベは分かりませんが他は性別の問題と
私は身長が少し低いからですよ」
理 「まぁそれもそうだな」
さとりの肌はスベスベしている。だが何よりも本当に体が華奢な体で力を入れすぎて洗おうとすれば折れてしまうんじゃないかと心配になってしまう。手加減して背中を洗うこと数分後、
理 「ほら綺麗になったよ♪」
お湯で流し背中を洗い終える。そしてさとりは背中をタオルで隠した。
さと「ありがとうございます‥‥浸かりましょうか」
理 「そう…だな……」
そうして2人は浴槽へと入る。あまりの温かさに、
理 「ふぅ~」
と、肺から息が出て疲れが同時に抜けていく感覚になる。
理 「本当にここのいい湯だなぁ」
さと「それで理久兎さんどうしてこんな早くからお
風呂に?」
理 「あぁちょっと野暮用で灼熱地獄に行っててな
そういうさとりこそどうなんだ?」
さと「私は本の整理をしていたら埃を被ってしまっ
たもので……」
どうやら本の整理を行ってる途中で埃を被ってしまったようだ。
理 「そうだったんだ…あっそういえば……」
だがこの時ふいにある事を思い出してしまった。それは母親にに誘われたパーティーの事をだ。
理 「なぁさとりもう数ヶ月ぐらいの冬ごろに2週
間程だが地底からちょっと離れるよ」
さと「えっ?どうしたんですか急に?」
理 「実はなおふくろ主催のパーティーに参加する
ことになっちまってよ」
さと「嘘…ではないですよね……」
苦い顔をしているせいかさとりからドンマイという感じで苦笑いしている。
理 「あぁそんでまぁ亜狛と耶狛に黒も連れて行く
からそのつもりで記憶の片隅で覚えておいて
くれや」
さと「そういえば理久兎さんのお母様って確か身長
は私と同じぐらいですよね?」
理 「まぁ結構小さいな………しかも性格もガキとい
うか何というか…」
正直な話になるが子供っぽい性格のためか少し恥ずかしい。そんな親を持ったからこそこうして自立できたのだと思う。
さと「私はついて行っては………」
理 「あぁ~止めておいた方が良いかもな神達の中
だと俺はさとりやこいしちゃんと同じで迫害
を受けやすいそれでいて更にその火花がさと
りに行ってしまうのもって感じだから出来れ
ばこない方がいいかもな」
さと「どうして理久兎さんが迫害を?」
理 「ここだけの話だが神やら仕事をする際に俺は
参加していないからな言ってしまうと神達の
中だと親の脛を噛っているって思われてるん
だよねぇこれがさ………」
親である千は現在いる神達の親である伊邪那岐、伊邪那美の創造神のため皆から尊敬の目で見られそして伊邪那岐、伊邪那美は最初のベビーブームを起こして神達のビッグダディおよびにビッグマザーとなったため信頼が厚い。だがその3神に対して自分は何もしていないため軽蔑の目で見られても可笑しくはないのだ。
さと「つまり目立った事をしていないのにその地位
にいるから嫉妬の対象になっているという事
ですか?」
理 「そういうことだだからこそ俺はお前を連れて
はいけない俺が嘲られ蔑まれるのは一向に構
わない亜狛や耶狛それに黒だって蔑まれても
俺はギリギリで我慢は出来るだがお前がその
対象になったのなら俺は間違いなく何かをや
らかしかねないんだよ」
さと「………私はダメなのに何故に亜狛さんや耶狛さ
んそれに黒さんは良いんですか?」
理 「彼奴等は神使となった義務がある俺を守り補
佐するという義務がな………」
昨日、風呂場でこの事は亜狛と黒の2人には話した。だがあまり快くは思ってはいなかったが何とか了承はしてくれたのだ。この事は恐らく亜狛から耶狛にも知れ渡っただろう。
さと「……‥ならせめて帰ってくるときは明るい笑顔
でただいまと言ってくださいね?約束ですよ
理久兎さん?」
理 「あぁ約束するよ♪」
そうして理久兎はさとりに祭りの事を話したのだった。だが理久兎達は帰ってから知ることとなる。
? 「さてと新しいエネルギーをどう作ろうかしら
ねぇ?」
? 「う~んそうだねぇ……」
とある2神が何かを計画し地底で大騒乱が起きた事を。