2週間ぶりに皆と触れ合い理久兎は2週間ぶりに地霊殿の厨房に立ち腕によりを掛けて料理を作っていた。
タンッタンッタンッタンッタンッタンッ!!
目に見えぬ超高速で左右の手で2本の包丁を動かし玉ねぎを切り刻んでいきそれらをフライパンで炒める。そしてもう一方のフライパンでは、
理 「え~とそしたら小麦粉とバターに牛乳で
ホワイトソースを作って………」
無駄なき流れる動作で更に火で熱くなったフライパンで小麦粉とバター牛乳をかき混ぜていく。だがかき混ぜながらも胡椒や塩を入れて味を整えていく。
理 「ペロッ…うんこれで良いな後はこれらを器
に流してチーズを乗せてと……」
味見をしながら軽く油で炒めたジャガイモと玉ねぎそしてホワイトソースを流し入れその上にチーズを何枚か乗せると、
理 「よっと………」
自家製の釜戸に入れる。こうすればグラタンの完成だ。そしてその間にも他の料理を作っていく。
理 「そうだフランスパンもついでに焼いて
おくか♪」
パンを入れてある籠からパンを何本か出すと幾つかに切り分けてグラタンと共に釜戸に入れる。
理 「ついでにスープはコンソメスープでいい
かな?」
そしてコンソメスープの元となるコンソメ原液が入った鍋を断罪神書から取りだし継ぎ足しで作っていきグラタンで余った玉ねぎと更に人参を短冊切りで切り具材を作りスープに入れて煮込む。
理 「後は少し煮込めば完成かな」
出来るまでの間に使った調理器具を片付けていく。そして全て片付け終える。だがこうして待つのも退屈だ。
理 「そうだ確かワインが有ったな♪」
待っている間ワインを飲もうかと思い秘蔵のワインを隠してある棚を見るのだが、
理 「あれ?ワインが無くなってる………」
楽しみにしていたワインが無くなってるのだ。ご賞味するのを楽しみにしていたのだが、
理 「さとりが飲むわけないしかといってこいし
もあんまり飲まないしペット達も勧めない
限り飲まないしなぁ………」
誰が盗んだのかと疑問に思っているとお燐の泥棒の話を思い出した。
理 「くっそ…泥棒に盗られたか……」
ちょっと悔しい気持ちになる。飲もうと思っていたワインは赤ワインでようやくレンガ色になったワインつまり結構年代物のワインだ。
理 「はぁ……仕方ないか別に酒蔵に行けばまだ
あるだろうし」
因みに自作で作ったワインだ。地霊殿の地下室は本当に日光が入らないため良いワインの寝かせ場所なのだ。ただ汲みに行くのが面倒なだけだ。
理 「後で汲んでくるか」
仕方がないなと思っていると厨房の扉が開きさとりがやって来る。
さと「理久兎さんお手伝い…どうしたんですか?
そんな浮かない顔をして?」
理 「ん?いや何でもないよ♪それと手伝いをし
に来てくれたのかい?」
さと「えぇ?」
さとりのその気持ちはとても嬉しい。だが大方は終わってしまっているのだ。
理 「う~んあっそうだデザートを作ろっか♪」
そうデザートも作ろうかと考えた。
理 「さとりは何かリクエストはある?」
さと「えっ…なら温かいデザートは出来ますか?」
理 「なら丁度良いのがあるよ♪」
断罪神書からそのデザートの材料を取り出す。出したのは卵、粉振るい済の薄力粉、砂糖、バターそしてチョコレートとココアパウダーだ。
理 「フォンダンショコラで良い?」
さと「構いませんよ♪」
理 「ならえ~と今回は釜戸がもういっぱいだ
から湯せんを使うよ♪」
まずお湯を大きめのボールに入れる。そしてそのお湯に浮かせるように少し小さめのボールを浮かせる。
理 「そしたらこのバターとチョコレートの包
装を解いてボールに入れてそしたらこの
ゴムヘラでチョコとバターを溶かしなが
らかき混ぜていって♪」
さと「分かりました♪」
そう言うとさとりは言われた通りにバターとチョコの包装を解いてボールに入れていく。
理 「そしたら俺は……」
卵を取ると本当なら片手で卵を割るのだがわざと両手で卵を割って器用に卵黄と卵白に分けてボールに入れていく。そして必要の分をやり逐えると、
理 「さとりそっちが溶けて滑らかになったら
この卵黄とそっちの薄力粉を入れてかき
混ぜて♪」
さと「はっはい!」
ぐるぐるとかき混ぜる中、泡立てを右手に持ち卵白が入ったボールを左腕で抱えながら持つと、
理 「ふぅ………はぁーーーーー!!!」
それを先程の包丁で切るという動作を越える速度でかき混ぜる。
さと「はっ速い……」
卵黄と薄力粉を入れてかき混ぜているさとりも目を疑う速度だ。だが左腕で抱えて持っているボールの卵白に変化が訪れる。それはどんどんと泡が立っていくのだ。すると理久兎は1回手を止める。
理 「そしたら砂糖を少し加えてっと………」
砂糖を少量加えてまたかき混ぜるが今度は少しゆっくりめだ。だが速いことに変わりはないのだが。そして僅か30秒で泡にツノがたつ。
理 「はいメレンゲの完成っと……さとりは
出来た?」
さと「はい何とか………」
理 「プリンとかいれるお皿を持ってきて貰
って良い?」
さと「分かりました……」
かき混ぜるのに疲れたのか少し声のトーンが小さかった。だが下準備の最後の仕上げに取りかかる。
理 「これにメレンゲを少しずつ加えてまぜて
って……」
そうしてメレンゲをいれ終え準備が出来ると同時にさとりがやって来る。
さと「これですよね?」
理 「そうそう………あっ!グラタン!!すまない
けどさとりそれを容器にいれて!」
すぐさまグラタンを見るとチーズが丁度良い狐色の焦げ目を付けていた。そしてフランスパンも丁度良いぐらいだ。グラタンとパンを引き上げて厨房のテーブルに乗せる。これでグラタンと主食のパンの完成だ。
理 「ふぅ…さとり出来た?」
さと「出来ましたよ♪」
見てみると均等に入れられていた。
理 「よしならそれを釜戸に入れて後は焼き上
がれば完成だよ♪」
さと「ふぅ……混ぜるの大変ですね…」
理 「まぁな俺も最初はそうだったさ♪さてと
料理を運ぼっか♪」
さと「手伝いますよ♪」
そうしてスープを盛り付けて料理を食堂へと運んでいく。するともう亜狛や耶狛に黒そしてこいしにお燐にお空が座っていた。
理 「お前らなぁ少しは手伝ってくれよ」
耶狛「いや~いい雰囲気だったものでぇ♪」
亜狛「アハハハ…」
理 「まぁ良いやほらお前らはどんどんと食べろ
よなぁさとりももう食べてていいよ♪」
さと「あっえっとお言葉に甘えますね」
そうして皆は手を合わせると皆は食事へとありつく。理久兎もパンとグラタン、コンソメスープを少し食べながらみんなの光景を見る。そんなこんなで皆はそろそろパンやグラタンやコンソメスープが食べ終わりそうになっていた。
理 「さてとそろそろだな♪」
厨房へと戻りフォンダンショコラを見ると見事に膨らんでいた。メレンゲはケーキなどの生地をふわふわに膨らませる効果があるため結構膨むのだ。
理 「そしたら仕上げに粉砂糖をっと」
焼き上がったフォンダンショコラに粉砂糖をまぶしてこれで完成だ。
理 「持っていって俺も食べるとしますかね」
そうして焼き上がったフォンダンショコラを食堂へと持っていく。
耶狛「チョコの甘い香りが~♪!
理 「さぁてと食べてみてよ♪」
お空「いただきます♪」
こい「うわぁ~中からチョコがとろとろに♪」
黒 「甘くて美味いな…」
お燐「ふぅ…ふぅ…はふはふ………」
亜狛「お燐、大丈夫?」
どうやら猫舌なためか少し辛そうだ。先程のグラタンもキツそうだったが何とか食べてはいたのだが、
理 「無理はするなよ?」
お燐「だっ大丈夫!」
さと「でもこの甘さは病み付きになりそうですね」
理 「そいつは良かったよ♪」
皆の幸せそうな顔を見ながら理久兎も食事を楽しむのだったが、
理 「………何か盗まれたものがないかを確認
しないとな」
と、呟くが食事に夢中となっている皆には聞こえずこの呟きは虚空へと消えるのだった。
怠惰「それでは今回もありがとうございました」
千 「怠惰よどのくらいで投稿が出来そうなん
じゃ?」
怠惰「う~ん昔の自分があまりにも下手に書いて
いたせいで中々手直しが終わらないんだよ
ねぇ」
千 「じゃが読みやすくはなるんじゃろ?」
怠惰「うん多分前よりかは読みやすく作った筈…
多分きっと」
千 「そうか………」
怠惰「望むのであれば今だと第零章ならささっと
再投稿が出来るけど…やる?」
千 「読者様の要望次第じゃな恐らくもっとも……
要望の多い本編の方はどうじゃ?」
怠惰「え~と現在もっとも酷い惨状になっている
古代都市篇を手直し中これが中々終わらな
くてもう大変です………」
千 「あぁあの辺か」
怠惰「だから……う~ん古代都市の所が終わったら
一区切りで古代都市の終わりまで投稿しよう
かなってそれでまた暫く手直しって感じで」
千 「道が果てしないのぉ」
怠惰「そうなんだよねぇだからまぁ第零章は出来て
いるけどやっぱり皆は本編の方が良いだろう
から難しい所なんだよね」
千 「うむ……おっとそろそろ時間じゃな怠惰よ」
怠惰「あぁそうだねならとりあえず今回はここまで
かな」
千 「では読者様もうしばらく待っていて欲しい
のじゃ!」
怠惰「本当にすみません…それでは読者様!」
千 「また次回!さらばじゃ!」